カムクラ君の慌ただしい日常   作:クロノチビトラ

2 / 15
それはカムクラ君の朝の日常

「ツマラナイ・・・・」

 

そう呟く彼の名前はカムクライズル

 

元々は日向創という名前だったがカムクライズルプロジェクトにより様々才能を得る代わりに日向創の人格を封印された

だが今はある程度戻ってきている

そんな彼は今キッチンでエプロンをして朝ごはんを作っていた

 

「イズルお兄ちゃんまだ~~?もうお腹ペコペコなのじゃ~~」

 

「そうだぜ兄ちゃん早くしてくれよ~」

 

「もうちょっとだけ待ってて下さい」

 

この家は希望ヶ峰学園の敷地内にある

そこで彼は超小学生級の子供達5人を含めた6人で暮らしている

 

「出来ました」

 

そう言ってカムクラは食卓に料理を並べて行く

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

「どうぞよく噛んで食べて下さい」

 

そうこれがカムクラの朝だ

 

「やっぱり美味しいですね!イズルお兄ちゃんの料理は!」

 

「うんそうだね・・・」

 

「毎日ありがとうございます僕達の為に・・・・」

 

「気にしないで下さい」

 

彼らは親がダメなせいで色々大変な目にあっていた

だがその仕打ちが酷くなる前に希望ヶ峰学園で保護

その後学園長のお願いでカムクラが5人を預かり一緒に暮らしている

今では5人共カムクラを信頼している

 

右からやんちゃそうな少年が大門大《ダイモン マサル》

 

その隣のピンク髪の少女が空木言子《ウヅキ コトコ》

 

ツギハギの面を被った子が煙蛇太郎《ケムリ ジャタロウ》

 

青髪に2本の角が特徴の新月渚《シンゲツ ナギサ》

 

そして笑顔を絶やさない少女塔和モナカ《トウワ モナカ》

 

モナカだけは他の4名と違う理由で保護されているがそれでも今ではカムクラを信用している

 

「デザートも用意してるので朝ごはん食べ終わったら皆で食べて下さい」

 

「本当か!?よしならおれっち早く食っちまうぜ!!」

 

「大くん!ちょっと下品ですよ!あんまり下品ですと〇〇〇〇蹴り飛ばしますよ!!」

 

「ちょっと言子ちゃん!?そっちの方が下品だよ!?」

 

「あぁ・・・どうしよう・・・止めた方が良いのかなぁ・・・でも・・・」

 

「アハハ!やっぱり皆面白いね~」

 

そうこんな日常を彼らは続ける

そしてこれからも彼らは続けるだろう最も信頼出来る人の前で

 

「ツマラナイ・・・だけどこんな日常も悪くありません」

 

そんな事を言うカムクラの声は優しさに満ちていた

 

彼らは親の愛情を受けられなかった子達

だからせめて親の代わりとはいかないが愛情を持って接しようそう心に決めているカムクラだった

 

最初こそ不安や心配といった顔をしていた彼らも今ではすっかり元気になっている

 

「そういえば兄ちゃんに渡し忘れてた!」

 

そう言って大はランドセルから一枚の紙を取りだしカムクラに見せた

 

「これは・・・授業参観の紙ですか」

 

そう手渡されたのは授業参観の日程が書かれた紙だった

 

「あの無理ならいいんですよ?イズルお兄ちゃんも学校があるし・・・私達もなれてますから」

 

そう言いながらも5人は期待した目をしていた

モナカはからかってるのもあるだろうが

 

「・・・・・分かりました先生に話してこの日に行けるようにします」

 

カムクラがそう言うと皆喜び出した

 

「ほ・・・本当?やったぁ・・・♪」

 

「わーい!ならその日は派手にしないとね~」

 

「でも本当に僕でいいんですか?」

 

「何言ってるんですか僕達にしてみれば兄さんは大事な家族ですから!」

 

渚の言葉に他の4人が頷く

 

「・・・・そうですか」

 

カムクラは顔にこそ出てないが嬉しそうなのは5人にも分かった

 

 

 

 

 

 

「じゃあ行って来るぜ!兄ちゃん!!」

 

「今日も張り切って学校行って来まーす♪」

 

「それじゃあね・・・お兄ちゃん」

 

「では行って来ます兄さん!」

 

「学校に突撃じゃあ~!!」

 

そう言って5人は笑顔でカムクラに手を振り学校へ行く

そして見えなくなるまで見送るとカムクラも学校へ行く為に支度をする

 

「さて行きますか」

 

そう言って彼は朝渡された授業参観の紙をカバンに入れ身支度を済ませると家を出る

 

「今日も一日きっとツマラナイでしょうね」

 

だがそんな毎日を充実しているカムクラだった・・・




自分で書いてて思ったけどなんだこのカムクラ君はΣ(゜Д゜)
めっちゃ綺麗なカムクラ君と普通に過ごしてる小学生組の何気ない朝の一コマでした

さて次回は77期メンバーとの学校での一コマです

次回・それはカムクラ君の昼の日常その1

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。