PMC装備で異世界に転勤になりました!?   作:フワフワクド

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今回は少し長めです。約4500字です。
お時間あるときにお読みください。

12/23 最後に少しつけ足しました...


9発目 森の奥深く、そこに眠る物とは

途中で無事に優姫が気を取り戻し、ハイマキを連れて、3人で門の外に出てきている訳だが...

 

「さて、自己紹介といきますか?」

 

「それもそうね、私はリサ。ある国で魔女判定されてこの国に監禁されてたわ、助けてくれたご主人様にはいっぱい手助けしてあげる。昼も、夜も、ね?」

 

早速彼女(リサ)がぶっ飛ばしてきた訳だが、俺は華麗にスルー。それをスルーしきれなかった優姫は顔を赤くしている...

 

子供か?...

 

............子供でした...

 

「じゃあ俺だ、名前はフェルト。訳あって冒険者してる。そしてコイツは片桐優姫、この城の備品盗もうとして捕まったらしい、笑ってやれ。

あとこの狼達のトップはコイツで名はハイマキ、よろしく」

 

あと、更に優姫はさっきので顔を真っ赤にして遂にはしゃがみ込んでしまった。

 

ふとライラの事を思い出す。

 

が、今はアジトを潰すのが先だ。

 

「ほら優姫、アジト行くぞ。その為には場所教えてくれないと」

 

「う、分かった...あの正面の森の奥深く。距離だと10キロぐらい。そこに行くには黄色と赤の矢印に沿っていかなきゃ行けないらしいの。行った方が早いかな?」

 

「うし、行くか」

 

「そうしましょ?ご主人様?」

 

突然、リサが右腕に抱きついて来る。そりゃもう年相応の体つきしてる訳で、出るとこ出てる訳ですよ。必死に表に出さない様にしてます...

 

「バレバレ、今夜が楽しみね?」

 

バレバレでした...しかも夜が楽しみだって、何するんだろ?今日中にはこの国出て行くつもりだし...まさか...

 

とか、そんなこんなで森の目の前に来ましたよ。我慢しましたよ、途中から優姫が白い目で見てましたし、我慢せざるを得なかったですよ...はい

 

「じゃあここから木の周りにキノコが群生してる場所を見つけて、そこから黄色の矢印、赤の矢印って順番で行くよ?」

 

「おーけー、優姫は武器ある?」

 

「ないけど...貸してくれるの?」

 

「ああ、これだ」

 

俺は初心者でも扱いやすい《MP5A5》を取り出し彼女に渡した。

 

「ここここれって!鉄砲!銃刀法違反!警察に...逮捕...」

 

優姫はガクッと膝をつく。リサに限ってはもう苦笑い、俺もだがな

優姫はずっとブツブツ言いながら四つん這いになっている。

ちなみに彼女にはスカート履かせている。

 

分かるか?俺のやろうとしている事が。そう、二本指でスカートを持ち上げるだけで良いのだ。あとは俺の勇気のみ。

 

覚悟を決めて一歩踏み出した。

すると突然リサが目の前に出てきた、目が怖い、笑ってない、しかも俺の腰に差してたナイフ持ってるし。

俺がリサを左に避けようとするとリサも左に。右に行くと右に。左に右に右に右に左に。ずーっとエンドレスなこの横移動。そろそろ疲れてきた。リサは一向にスピードを落とさない...

 

「2人ともなにしてるの?」

 

いつの間にか立ち上がっていた優姫がこっちを見てくる。そしてリサは余所見をした俺をナイフで刺そうとしてくる。それを俺は右に避けて逃げる。

そうするとリサはナイフを返してくる。

 

「よ、よし。リサは魔法使えるよな?」

 

「当たり前じゃない、A級の魔法なら幾らでも打てるわよ」

 

フンスと音が聞こえて来そうな程リサは胸を張りドヤ顔をする。リサよ、その立派なモノに目が行くからその格好はやめておくれ。

 

ちなみに街を出る前に2人にはちゃんとした服を買ってあげている。

 

「ならよし。優姫?銃撃った事は?無いよな聞くまでもなかったな悪い。んで、ここで1発ずつ、ここで連続で弾が出るから。こんな風に構えて」

 

俺は優姫に簡単な説明をして、優姫に撃ってもらう。

優姫はビビってまともな弾が飛んでいかなかった...

まぁ期待はしてなかったがな。

 

「まぁそんなもんだ、護身用に持っておいて」

 

「う、うん。あと耳鳴りがちょっと...」

 

そういえば耳当て渡してなかったや、リサは別に問題なさそうだ。

 

俺は優姫に耳当てを渡した。

優姫は耳当てを装備した。

 

「リサは大丈夫そう?」

 

「ええ、大丈夫よ」

 

俺たちは無事、()()()()()アジトの洞窟の目の前までやって来れた。

 

「じゃあ行くぞ。確実に殺せ、リサ。遠慮は要らん、けど1番偉い奴は殺すな。尋問するからな」

 

「分かってるわ、それじゃあ行きましょう」

 

「ま、まってー」

 

俺たち3人は個人が動き易い様に陣形を組んでいる。謂わばバラバラになっている。そこで第1盗賊発見!

俺たちは咄嗟にしゃがんで岩の影に移動する。

 

「兄貴、いい加減俺らで行きましょーや。あの女に任せたのがいけなかったんだ、最初から俺たちで行ってりゃこんな手間も掛からなかった筈なんだぜ?」

 

「いいか?まずはあの偵察部隊が帰ってきてからじゃ無いと作戦の立て様がないんだ、分かるか?どうせ城の周りには兵が居て警備してるんだ、城に入る道がないんだ」

 

俺はPx4を取り出し、サイレンサーを付ける。

そして2人の頭を撃ち抜く。

薬莢の跳ねる音は、彼らのドサリと地べたに這いつくばる音によってかき消され、そして手に持っていた松明が地面に落ちる。

 

そして2人の死体を漁る。

兄貴、と呼ばれていた方からは鍵束と地図、なぜか3センチ角ぐらいの肉の塊が出てきた。

もう1人の方はただのフォークとシンプルな指輪だった。

ちなみに指輪は貰っておいた。

 

「行くぞ」

 

「無慈悲ね〜」

 

「こういうものだ」

 

相変わらず優姫は付いてこれないでいた。まだ手も震えてるし、強張ってるのがバレバレだ。目も泳いでるし、死体の横を通る時は出来るだけ見ない様にしてるし。

ま、そんなもんか?血の匂いもまぁまぁするし。

 

地図を広げると途中から二手に分かれていた。

先を見てみると一方は、開けた所に出て、もう一方は幾つか部屋があるようだった。

 

「どうせ両方行くんだしどっちからでもよくない?」

 

「出来るだけ大人数との戦闘は避けたいんだ。正直リサの魔法は威力デカすぎて俺たちが生き埋めにされかねんからな」

 

「そ、そう」

 

「図星か」

 

「久しぶりだから手加減のやり方忘れてるだけよ」

 

そんなやりとりをしながら分岐点まで来た。

恐らく開けた方には大人数いるだろうってコトで部屋が3つ4つある方に歩を進めた。

この選択は正解だったみたいで、誰1人として見張りがいない。

それをいい事に手前の扉から入っていく。もちろん、クリアリングしながら。

 

この部屋には賊達が集めた貴金属が保管してあった。

もちろん全部回収。めぼしい物は特になし。

 

次、2つ目の扉。

この部屋は食料庫か、パンやらチーズやらが置いてある。贅沢だな

そして大きな肉の塊が置いてあった。その肉にはキレイに欠けた所があった、さっきの袋に入ってたやつかもしれない、サイズ的にもピッタリ。

もちろん全部回(ry

 

次、3つ目の扉

ドアノブに手をかけるとコソコソ話し声が聞こえる。

俺は扉を少し開け、銃口を先に入れる。そして松明の火に照らされていたのはケモミミ娘だった。

俺は扉を開けて入った。

そこには10人程度の人やケモミミ娘達がいた。その中でも目を引いたのは1人のエルフだった。

彼女は囚われていても凛と輝いていた。

 

「誰です!」

 

「静かに、俺たちは助けに来た、ここから生きて出たいものは彼女達に枷を外してもらえ」

 

優姫やリサに鍵束を渡し、彼女達を解放する。

エルフだけは動こうとしなかった。

 

「君は外に戻らないのか?」

 

「...私は...」

 

「迷うなら生きる道を選べ、死ぬのは簡単だが生きるのは辛い。なにか罪滅ぼしにと思い、ここにいるつもりならそれは大間違いだ、後ろめたいことがあるなら生きて罪滅ぼしをする事だ」

 

「恩にきる、冒険者」

 

「いいって事よ」

 

彼女達の護衛は優姫やリサに任せて全員で分岐点に戻る。

ここでハンヴィーを召喚、優姫とリサ、ハイマキ達以外を全員乗せる。

ハンヴィーはそんじょそこらの魔法じゃビクともしないと思うが念のためハイマキ達を護衛で置いておく。

 

「ハイマキ、7匹全員でココを守ってくれ、出来るな?」

 

ハイマキ達は控え目にワンと吠えた。

ハイマキをヨシヨシして俺達はもう1つの分岐に走っていった。

 

走り続けて約3分後。

やっと開けた所に出た。そして血の匂いが途轍もなく強い。大量の松明が照らすのは大量の死体。頭だけの奴が居れば、内臓をぶちまけてる奴もいる。

腕がない奴もいれば足がない奴もいる。

簡単に言うと何者かに食い荒らされたあとだった。

優姫はこっそりゲロっていた。

ごめんな優姫、こんなつもりじゃなかったんだ。

 

「酷いわね、あの2人の仕業かしら」

 

あの2人?ああ、最初に殺った2人か。

 

「多分違う、もしあの2人が犯人なら多少の貴金属もってさっさと逃げてるはずだ。恐らく」

 

「魔物、ね?」

 

「ああ、光系の魔法でこの場所全体を照らせれるのはあるか?」

 

「もちろん、やっと出番ね?」

 

リサは呪文を唱え『ライト』といった。そうすると指先に光の玉が現れ、リサが部屋の天井に向かってライトを投げた。

 

そうすると部屋全体が照らされた。

そして目に入ってきたのは壁一面に引っ付いている巨大で大量のG

俺は悪寒が走った。

アレは仕事してても慣れない、人を幾ら殺してもアレだけは殺せれない。

そして一斉に奴らは飛んできた。

 

「ひっ!ムリィィィィィィィ!!」

 

俺は《XM556》を召喚。

背中に24Vバッテリーと弾薬を背負い、5.56NATO弾を奴等にばら撒く。

リサもゲロってた優姫も腰抜かして使い物にならないし、逃げようもない。

 

弾が3000発を使い切り、バレルが真っ赤である。けどまだ奴等は残っている。そのため収納、再召喚。

 

そしてまたばら撒く。

収納、再召喚、ばら撒く。

この行程を2回ほど繰り返した。

途中からリサが手伝ってくれて風の壁で奴等を止めていてくれた為、奴等を全滅させる事が出来た。

 

「ふ、ふう。リサが居てくれたおかげで助かったよ、さんきゅな」

 

「ご主人様のお役に立てれて嬉しいわ」

 

「腰抜かしてた癖に」

 

「うふふ」

 

リサは笑って誤魔化す。

 

優姫はいつの間にか無表情で気絶していた。しかも直立で。

 

俺は溜息をつき、優姫を担ぎ、ハンヴィーに戻る。

ちなみに奴等と死体はリサの魔法で炭にしてやった。

 

「にしてもなぜBランクモンスターがいるのかしら」

 

「まぁなにかあるんだろう。帰るぞ」

 

まぁ無事、何事もなく街に帰ってこれました。ちゃんちゃん

 

「結局の所、あそこの洞窟には私に指示した人は居なかった訳でしょ?というか死んでたって事よね。思い出すだけで寒気がするぅ」

 

「確かにアレは2度と見たくないね、肉食のGなんて絶対嫌だ。しかもデカかったし、トラウマ物だね」

 

「あの肉食べれるみたいよ?私は食べたくないけど」

 

「要らない情報ありがとなリサ」

 

「どういたしまして。ところで、来るまでが静かすぎたのもあの魔物のせいかしらね?」

 

「恐らくな、手当たり次第食べ尽くして洞窟に入った可能性もある」

 

洞窟に眠ってたのは大量の貴金属、大量の食事、10人程度の女性。あと盗賊達が永遠の眠りに就いていた。

あとデカくて大量のGを永遠の眠りに就かせてあげた。

今日の収穫はでかかったな、金銭的にも、武力的にも。

 

さて、無事案件は終了した。

俺は念のため彼女達の名前を控えた。あと、彼女達の働き場所はギルドが紹介してくれるらしい。

あとは領主に報告、宿の引払い、ライラやシエルへ挨拶。最後にリック。

おーけー、計画は立った。すぐ行動!

 

 

 

 




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