PMC装備で異世界に転勤になりました!?   作:フワフワクド

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こんです!

これも二週間投稿休止させてください!

それではどうぞ!


4発目 いっきに2ランクアップですです!?

俺はあの人だれ?ってなりながら足音がする方を見つめる。彼女はギルド長!?と驚いていた。

察するにギルド長なのだろう。

 

「いくらで売れる?」

 

「これはおそらく白銀貨2枚から3枚が妥当だと思うわ。外傷が少ない、と言っても1つの穴しか空いていないけど、それが高得点よ」

 

そりゃそうだろう、一撃で仕留めたし、下も土だったから特別大きな外傷は"今の所"ついてない

 

「魔石以外は好きにしてくれて構わない、それを込みで考えてくれ」

 

「なら買い取れないわ、でもあなたの腕を買いましょう。白銀貨1枚よ」

 

「冗談はよしてくれ、白銀貨2枚。あと仲間のシルバーウォーウルフ7匹を街中に入れる権利をくれ」

 

睨み合いが続く、向こうはシルバーウォーウルフの所で眉がピクっと動いた。さすがに7匹ともなると判断に迷うのだろう。

 

「うふふっ負けたわ、白銀貨2枚とシルバーウォーウルフ7匹を街の中に入れる権利ね。じゃあ出来るだけ希少種の価値が下がらない内に剝ぎ取っちゃいましょう。裏へきて」

 

どうやら勝ったらしい、でもなんだろう、この敗北感。

モンスターをしまい、受付にギルドカードを渡し、更新をお願いする。

 

 

裏に行きゴブリンテスタロッサの解体をする。約束通り魔石はもらい、他はギルドに買い取ってもらった。

そして数時間かけて他のモンスターも剝ぎ取りを済ませ、しまい込んだ。

その時にギルド長から門番宛の手紙をもらった。

 

ギルド長はシエルという名前らしい。

門番長はリックという名前らしい

 

受付に戻り、ギルドカードを返してもらう。

 

「あの、2ランクアップ。おめでとうございます...」

 

彼女の口から出たのは一気に2ランクアップしたということだった。

その一言でギルド中がザワつき、関わったら危ない奴というレッテルが貼られた。ような気がした。

 

「Cランクか、まぁ妥当だと言えば妥当だよなって感じがする」

 

こんな受け答えにカチンと来るものもいれば、Bランクを投げ飛ばすのだから妥当だと思っている奴もいるはずだ。

 

そして18歳ぐらいの青年が俺の専属受付となっている彼女と俺の間に割って入ってきた。

 

「なぁアンタ、俺の受付嬢と何勝手に話してんの?俺が誰だか知ってんのか?」

 

「知ってるはずないだろ?分かった。ゴブリンだな?いや言わなくても分かるよ、そのクソ生意気な口調と相手を選ばない性格からな」

 

ちょいと挑発してやると見事に乗ってくれる。顔を真っ赤にして殴りかかってきた。それを俺は掴み取り前のめりになるように姿勢を崩す。そして鳩尾に膝蹴りを食らわして悶えてる時に、背中に全体重を乗せた肘打ちを食らわせる。息が出来なくなっておりその隙に頭を下から蹴り上げる。

するとそのまま気絶したのか後ろに倒れていき、床に寝転んだ。

 

「あ、あの。死んでないですよね?」

 

「死んでない、多分。ほっといて良いと思うぞ」

 

俺は何もなかったかのようにスタスタとギルドから出て行き、ギルドをあとにした。

 

門の外に置いてきていた狼達を連れてくるため門に向かう。

俺の姿を確認した門番がリックを連れて出てきた。

 

「もう出ていくのか?」

 

「違うよリック、これを」

 

俺が手紙を渡すとリックが手に取り、文字を読んでいく。するとだんだん顔が青くなっていく。

 

「ど、どうした?なんか変なこと書いてあったのか?」

 

流石にこんな真っ青になられると、何かヤバイ事でも書いてあるんじゃなかろうかと不安になる。

 

「いや、なんでもない...自己紹介が遅れたな、知ってると思うが俺はリック。お前は?」

 

「フェルトだ、よろしくな」

 

「おう。手紙の内容は把握した、大所帯になるんだから気をつけて歩けよ?些細な事にイチャモン付けてくる輩がいるからな?」

 

「分かってるよ、忠告恩にきるよ」

 

俺はハイマキを外に出し、狼達を連れて来るように言った。

結果としては狼達は来たのだが、なぜか無数の冒険者を体に引っ付けて、というか冒険者が抱きついて来ていた。

この冒険者達は狼達の強烈な(愛くるしい)一撃を頂戴してこんな風になってるのだろう。

 

「ほらそこの冒険者共、狼達の主人が困ってるだろ。離してやれ」

 

リックがそう言うと冒険者達は我に戻り、門の外に戻っていった。狼達を見つめながら...

 

狼達は俺に擦り寄ってきて、ずっとクゥーンと鳴き続けるので両手で撫でて回ってやる。すると大人しく離れていき、俺が歩ける程度には輪が広がった。

 

そのままギルドに向かって歩く。当然の事だが街の人々に見られ、可愛がる者もいれば逃げていく者もいる。そんな中、ある1人の冒険者が寄ってきた。

 

「シルバーウォーウルフ...普通のシルバーウルフでは無いのですね。あなたが彼らの主人ですか?」

 

彼女は淡々と、感情が全く無いような喋り方で問いかけてくる。

 

「ああ、可愛いだろ?自慢の狼達だ」

 

「確かに可愛いですね。あなたに提案があります、私とパーティを組んでみませんか?」

 

俺は何かの冗談かと思ったが彼女の目は真剣そのもので、狼達を怖がる素振りは無い。狼達は唸り彼女を睨んでいる。

 

「何か目的があるみたいだが、狼達がこうなんだ。遠慮するよ」

 

「そうですか...」

 

彼女はそう言い残し去っていった。俺は相変わらず狼達を連れてギルドに向かった。

 

ギルドに着き、ギルドに入る。

するとさっきの光景を見てない冒険者が一斉に武器を抜いて構えている。

そして他の冒険者達に説明され武器を収める。だが武器から手を離しはしなかった。強さは別としてこういう用心深い奴が生き残っていくのだろう。

 

「この子達がシルバーウォーウルフですか...生で見るのは初めてです。触っても良いですか?」

 

「こいつらに聞いてみろ」

 

「シルバーウォーウルフさん、触っても良いですか?」

 

彼女はしゃがんでそう尋ね、少し待っていると狼達から寄っていった。

狼達は彼女を囲み、頭を擦り付ける。

 

「はははっフェルトさん!懐きましたよ!」

 

「ッよ、良かったな」

 

思わず彼女の笑顔にドキッとした。まぁ受付嬢だから当たり前だよな、と納得し、彼女と狼達と戯れる。

 

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あのBランク級のシルバーウォーウルフ達が私を囲って頭を擦り付け始めました!頭を撫でてやると犬みたいにないて凄く可愛いです!これもフェルトさんの実力のお陰なのでしょうか?それにしてもフェルトさんの横のシルバーウォーウルフは寄ってきませんね、まるで主を守るかの様子です。

 

お、フェルトさんが近づいて来ました!良い匂いがします!

ちょっと悪い気もしますが横顔を...

 

なんでしょうか、凄くドキドキします。狼達と戯れて笑っているフェルトさんがとても魅力的に思えます。

けど私はギルドの受付嬢...特定の冒険者と交際するのはいけません...

でも、フェルトさん...素敵です。アプローチぐらいならバレませんよね?

 

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「ごめんなさい!そろそろ戻らないと」

 

「そうか...」

 

「それではッ」

 

「あのさ!...仕事終わったら、御飯行かない?」

 

俺は思い切って彼女を誘ってみた。けど彼女の名前も知らない、彼女からしたら会って間もない奴と食事なんか行かないよな...

 

「悪い、冗だ」

 

「分かりました、7時には終わるので晩御飯ご馳走して下さいね!」

 

彼女にまたドキッとさせられ、彼女はカウンターに走って行った。俺はその場に立ち尽くし、周りの冒険者から妬みの視線を浴びるのだった。

 

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思わず返事しちゃった〜!どうしよ、仕事終わりで汗臭かったりしたら困るから時間ズラして貰おうかな!?でもそんな事したら失礼だし!まさかいきなりアプローチされるなんてぇ〜!

 

「ライラちゃん?」

 

「は、はひっ!」

 

「新入冒険者に夢中になるのは良いけど仕事はしっかりね〜」

 

「わ、分かりましたぁ」

 

フェルトさん...汗くさかったらゴメンなさい。

 

フェルトさん、私の事ライラって呼んでください!

...って思ってもきっと片思いの恋、なんだろうなぁ。

 

 




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