PMC装備で異世界に転勤になりました!? 作:フワフワクド
誤字脱字あれば報告オナシャス
それではどうぞ
門に着くと門番達が暇そうに椅子に座って談笑していた。
俺が歩いてくるのが見えたのか座っていた1人が立ち上がって歩いてくる。
俺はギルドカードを見せて門から外へでる。
「ミニサイクロプスの討伐...体長は1メートル程だが、体格からは想像できないほどの力を発揮するらしい。出現場所は街の前の森に単体で...」
今回は見つけられる前に攻撃。その為スナイパーライフルが重要視される。
そして召喚したのは《M40A1》
意外と使い勝手が良く、向こうでは重宝していた。スポッターをつけずに自分で弾道予測し射撃していた為、大体どの距離で、どんな風で、弾がどういうふうに飛んでいくのか分かっていた。
森に入る50mほど前で1つ目の青いモンスターを発見。ここからは凡そ70m。
即座に伏射に移る。バイポッドを立ててミニサイクロプスに狙いを合わせる。よくよく考えたら0点調整やってないけど、向こうからそのまま呼び寄せたのならしている状態だろう。
第1射...息を止め、正確性を上げ、ミニサイクロプスの目にレティクルを合わす。そして射撃。
無事1匹の討伐は終わった、あとはもう1匹。死体回収する為に森へと向かう。今度は《M40A1》をしまい、接近戦が予想されるので《UMP45》を召喚。
森に入りミニサイクロプスのある所に行く。そして腕輪の能力で収納出来るのか試したところ出来た。出来たけどモンスターだけ収納制限があり、現在は500匹との事だった。モンスターを解体して、素材や部位毎にいれればモンスターとは認識されないから、出来るだけ早く剝ぎ取りの技術を身に付けろとの事だった...
収納が終わって周りを探索する。いくら探しても探してもモンスターが1匹もいないから森の奥深くへ足を踏み込む。
「おっかしいよなぁ、情報だと深くに行かなくてもいっぱいいるって事だったんだけど。それに少しずつ獣臭くなってきたし、デカイのが来るかもな」
そう独り言を喋った矢先、目の前から氷の矢が飛んできた。それを間一髪のところで近くの木に隠れて回避する。木の陰から見てみると銀色の狼だった。避けられた事を悟ると狼がこっちに向かって走ってきた。
俺はUMPのセレクターをセミオートにして1発、頭めがけて弾が飛んでいく。
すると狼が頭を下げて弾が背中を掠める。狼は走っていたのになぜか足を止め、地面を滑る。
近くによると狼が声だけ出して威嚇してくる。
某漫画で狼の脊椎をスナイプして、一瞬圧迫させて神経を麻痺させてる子がいたなぁ...
そんな状態になっていた。
「狼よ、俺に従えばいい事尽くしだ、飯も何もかも。けど手足が動くようになり歯向かうのであれば殺す。選択肢は2つに1つ、どうする」
狼は犬が懐いた時のような声でクゥーンとなき、口の近くに手を出すと手を舐めた。
麻痺が治るまで数分。
狼の名前を考えながら、ミニサイクロプスを解体して、肉を調理する。
焼いて、物は試しで胡椒を呼び出してみる。するとちゃんと出てきたのでそれを少し振りかける。
ナイフで端を切り取り、食べてみるとステーキの様な感じがした。スーパーで売っている様なステーキの食感。
うまい...これは狼にも食べれるはず。
まだ完全に治っていないのか頑張って立ち上がろうとする。俺はそれを制止して頭を撫でる。
前足の前に手を出すと手を乗せてきた。よくわかっている。
ミニサイクロプスの肉(以下ステーキ)を一口サイズよりも少し小さ目に切って食べさせる。
すると立ち上がって皿の上にある塊を食べ出す。喉に詰まらせない事を確認し、見守る。5分程で食べ終わり、胡座をかいている所にきてスッポリと嵌った。
「狼、名前はあるのか?」
狼は首を起こして左右に振る。
「ならこれから名前はハイマキだ、おーけー?」
ワン!と吠え、また胡座の上で寝る。
「狩があるから行かなきゃならないんだけど...」
ハイマキは胡座から退けて背伸びをする。そして俺は立ち上がり《UMP45》を再び召喚する。
それから5分程歩き、数十m前に開けた土地がある事に気づいた。そこには2mほどのゴブリンテスタロッサが他のモンスターに指示?を出していた。
その中にミニサイクロプスや他の狼、ゴブリンなどのモンスターがいた。
俺は異常事態だと察し、《M82A3》を召喚。マガジンに3発装填されてる事を確認。
「ハイマキ、デカイ音するから耳伏せて遠い所に行っててくれ、終わったら大声で呼ぶからな」
ハイマキは項垂れてきた方向を戻って行った。
俺はスコープを覗き込み、ゴブリンテスタロッサの頭に狙いをつける。
そして射撃。ライフルの弾速には反応出来なかったのか、頭を撃ち抜かれて2mの巨体が倒れる。
「ハイマキ!!来い!」
するとハイマキが氷の矢を撃ちながら走ってきた。
俺は《M82A3》を収納、《SCAR-H》を召喚、サイレンサーを付ける。
俺は右から、ハイマキは左から襲っていき、ハイマキは自分と同じ狼を逃がす。それを差し引いても30体近くいたモンスター達が数秒で殲滅された。
俺はモンスターを片っ端から収納していき、ハイマキを呼び寄せる。
「ハイマキ、逃がした狼達はどこに行った」
ハイマキはグルルルと威嚇してきた。逃がした狼達を襲うと思ってるのだろう。
「別に襲うと思ってるわけじゃない。ハイマキも仲間が欲しいだろ?」
そう言うとハイマキはグルゥとなき逃がした方に走って行った。おれも走って追いかける、すると狼達は一斉に氷の矢を飛ばしてきた。
俺はそれを避け、ハイマキが止めに行く。
数分でハイマキ達は大人しくなり、俺からご飯を掻っ攫って凄い勢いで完食していった。
ハイマキはまた胡座に嵌って寝だした。
「悪いが狼達、街に入れるのはハイマキだけなんだ。だから街に戻ったら、街の外で少し大人しくしててくれ、もし冒険者達が襲ってきたら返り討ちにしてもいい。でもできるだけ問題は起こすなよ」
伝わったのか一斉に吠えた。
俺はハイマキを起こして森から出る。
それから人1人と狼6匹の集団が街の門にいた。
「門番さん、帰りました。この子達は門の前に置いていきますのでちょっかいかけたらダメですよ」
「帰ってきて一言目がそれか!?Bランク級の狼を門の前に置いておけるか!街で騒ぎになるわ!」
「じゃあ門から死角になる所に置いていきますんで、出て行く人達に襲うなと教えてくださいね」
「......仕方ない、本当に懐いている様だからな」
俺の足の周りには狼達が纏わりつき、歩けない状態になっていた。そのうち1匹、ハイマキだけは俺に抱っこされていた。
ハイマキの首には魔力を封じる首輪がされた。
狼達は門の死角に座ったり寝転んだりしていた。
俺とハイマキは門番にギルドカードを見せて街に入る。ギルドまでにいろいろな視線を向けられたが、無視してギルドに向かう。
ギルドに入る前にハイマキを下ろして、ギルドに入る。すると二度見する者や武器を抜く者、俺が歩いていくとハイマキか付いてくる。
カウンターに行くと奥から彼女が走ってきた。
「依頼達成ですか!おめでとうございまひゅっ!?シルバーウルフ!危険です!離れてください!」
「大丈夫だって、それで、ミニサイクロプスの角だな。あとゴブリンテスタロッサ倒したんだけどさ、デカかったな。さすがにビビったわ」
「ゴブリンテスタロッサを倒した!?嘘はいけませんよ!嘘は!」
俺はゴブリンテスタロッサをギルドのど真ん中に出す。
酒や食事をしてた冒険者達が立ち上がり走ってくる。
他のギルド職員が奥で走っている音が聞こえる。
「大きい...確かにこの体つきはゴブリンテスタロッサ...けどこの大きさはいったい」
「な?デカイだろ?俺は普通のゴブリンサイズだと思ってたんだ」
「普通のゴブリンテスタロッサならそうです。ですがこれはゴブリンテスタロッサの希少種だと思います、けどこんな事前例がなくて...」
2人と1匹、その他冒険者がうなる。すると奥からコツコツとハイヒールか何かで歩いてくる音が聞こえる。
「...確かにこれは前例が無い大きさね」
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