PMC装備で異世界に転勤になりました!? 作:フワフワクド
お時間が在るときにでも読んでみてください!
「最初にステインに兵士を介して報告、それから宿の引払いを済ませる。そしてギルドで軽い挨拶を済ませてこの国から出て行く。おーけー?」
「この国って、大袈裟すぎないかしら?」
「そうそう」
「リサを封印してたのはこの国の王も知ってるだろう、て事はこの国に居続けてもまともな事にならないだろう」
「ワン!」
「あらあら、そこまで気にしてくれるのね?ありがとうご主人様」
「お、おう」
「デレデレしてるー」
デレデレなんてしてないじゃないか、ハハ...
して無いよ?
まぁいい、まずはステインの所だ。兵士に仕事が終わったことを伝えて終了だ。城の中に入ってしまったら話が長引き、面倒な事になるのは確実。リサと優姫を置いて行け、とか言いかねないからな、兵士が中に案内しようとしても無視して逃走。ギルドに入る。
おーけぇー...なハズ
「さて、リサ、ナイフ忍ばせるのは止めとけ。警戒しすぎだ、なんかあったら2人とも俺が守るから」
「リサさんばれてるぅ」
「優姫ちゃん?今日の晩御飯は丸焼きになりそうなんだけど、どんな味付けがいいかしら?」
リサが笑いながら(目は笑ってない)優姫に問いかける。
今日の晩御飯は優姫の丸焼きか、マズそう...
「ほら!フェルトが!想像してひいてるから!」
「あら、なら腕一本で許してあげるわぁ」
「すいませんしたぁ!」
優姫、俺を良いように使う事が出来ずリサにやられた様だ。見事に平手打ちを食らっている。
さて目の前には兵士2人、長槍と両刃剣が獲物。上手くやれば先制攻撃が出来るか、出来ないか、五分五分か。
「ステイン様に賊の討伐が完了したと伝えてくれ。それだけだ」
「待て、お主の名前を教えてくれ」
「フェルトだ」
「分かった。伝えておこう」
よし、これで大きな問題は消えた。次はギルドでこの国から出て行くことを伝え、ライラやシエルに別れを告げる。
ハイマキ、優姫、リサは終始黙って立っていた。優姫に限ってはハイマキと戯れていた。
「次はギルドでしょ?報告なんかしたら追われるんじゃ無い?」
「それはないんじゃないかしら?手間と危険を犯してまで捕まえても、利益は全くと言って良いほど無いに等しいわ」
「リサの言う通りだ、俺はステインの前で賊を1撃で殺してる。そんな危険な奴をわざわざ捕まえには来ないだろう」
「それもそうだね...」
優姫が大人しく納得する。
そしてリサが咳払いをし、俺が何かと思ってリサに振り向くと、リサが目線を左に向けた。そこを見ると数人屋根の上を伝って追っ手が来ていた。
おかしいな、賊は壊滅させた筈。ステインの手先か、賊は偶然帰ってきたら惨状を目にした、もしくはこの街の裏側の人間か。
最初に賊の可能性。これは限りなく低い、仮説が合っていたとしても俺だとは分かるまい。
次にステインの手先。
これもさっきの理由から可能性は低いが、ゼロとは言いきれないのがなんとも。話をしたところそこまでバカな頭をしている訳では無かったが、これが奴の手先なら俺の観察力不足だ。
最後にこの街の裏側の人間。
ステインの手先が俺の事を説明せず裏側に襲わせに来ているのか?ステインの手先が裏側に接触して俺達を連れて来れば良い値で買う、もしくは殺せば金を払う。
それかその組織の意思で俺達を狙うか?
兎も角リサ達と一旦別れるか、その方が安全だろう。リサも魔法放ちたいだろうし。
「ああ、そうだ優姫。リサと一緒に宿の引払い頼んで良いか?」
「ああ、うん。いいよ」
「この鍵渡したら全部リサがしてくれるから。よろしく」
「仕方ないわね。...気を付けてねご主人様、ハイマキちゃんもいるから大丈夫だと思うけど」
「そっちもな、出来る限り穏便に済ませろ。襲われなかったら俺のところに来い、場所はコイツが示してくれる」
そう言ってハイマキの部下の1匹を指差す。コイツはなぜか俺の居場所が分かり、遠くにいても追いかけてくる事が出来るのだ。ハイマキの次に優秀だな。
「分かったわ、じゃあ行ってくるわね」
「おう、頼んだぞ」
さて、俺はこのままギルドに行くか...
まぁ、追っ手はそのままついてくる訳で、ギルドには入って来ない様だ。
「今日は並んでないのか。久しぶり?って言っても1日ぶりか」
「そうですね、今日はどういった用件で?」
「ちょっとシエルに報告があってね、森の中の賊の事なんだけど」
「わ、分かりました、行ってきます」
あ、そう言えば宿って1ヶ月で借りてたよね、結構な額帰ってくるな。これで優姫とリサに服とか装備買ってやるかー
せめて剣の一本でもあった方がいいよな?
「お待たせ、お呼びだそうね?」
「ああ、すぐ終わる、ここでいい。森の中の盗賊は知ってるか?」
「ええ、何年も手を焼いて来た奴らね」
「アレを倒してきた、アジトへの行き方はこの紙に纏めてある。万が一のためにも大人数で行ってくれ、俺たちが入った時にはBランクモンスターが居たからな、壁にウジャウジャとな。まぁいい、あと1つ。俺たちこの街、この国から出て行くことにした。理由は、ステインがとある国で“魔女”と呼ばれた女性を城の地下に封印していた事。詳しい事はステインに聞いてくれ」
「はぁ、厄介ごとを次から次へと運んでくるわねあなた。まぁいいわ、私も仕事だもの。次はどこへいくの?」
シエルは溜息を吐きながら頭を抱える。そして目つきを鋭くして此方を睨む。
「さあな、ここでいうとバレる可能性があるからな。言いたい事は以上だ。あとライラ」
「どうかしましたか?」
ライラが首を少し傾げ、聞いてくる。
「ふぅ。はぁー。...ライラ、初めて君を見た時、一目惚れをしたよ。年が近くて、可愛くて、仕事も出来て、臆せず、よく食べて、よく笑って。俺は君に気持ちを伝えようと食事に誘った、けどダメだった。そんな事過程だからどうでも良いんだけどさ。もうライラの事は諦めるよ。俺はこの国から出て行って、もう2度と会う事は無いだろう、だから...君の事は好き“だったよ”」
俺は背を向け、心を締め付けられながら自分の言いたい事を全て言い切った。もう何も言う事はあるまい、俺の気が変わらないうちにギルドを出るぞ。
動こうと足を前に出す、だが一向に前に進めない。
「貴方だけ言いたい事を言って、行かれてしまうんですか?」
ライラが泣きながら抱き付いて来ていた。ライラに抱きつかれて早速気が変わりそうな俺。情けない...
「私だって貴方のことは大好きです。もちろんハイマキちゃん達もです。そんな貴方と知り合って数日でしたがとても楽しかったです。仕事をしてハイマキちゃんを触って、遊んで。貴方に食事に誘って頂いて。毎日私の前に並んでくれて嬉しかった、毎日貴方に毒されていった。とても...けど今は大好きなあなたに別れを告げられて、悲しいです。...私だって!貴方の事が大好きなんです!領主の娘とか、階級とか関係無い!...私が貴方について行ったら迷惑ですか?」
俺が振り返ろうとすると、ライラが少し離れて顔を床に向ける。
そして制服のスカートの裾を強く握りながら、涙を流している。
「...私だって、貴方と一緒にいたいんだから、つれていってよ...」
...どうするか、こうなる事は全く予想してなかったし、リサ達になんて言えば...
『素直に仰ればよろしいんじゃ無いかと...』
うおっ、久しぶり過ぎてびっくりしたわ。
『申し訳御座いません』
いいっていいって。
うーん、リサ達許してくれるか?食費が1人分増えるし、養っていけるか?非戦闘員が2人になると守っていくのは厳しいし、かと言って優姫を置いていくわけには出来ん。二人共を戦えるように鍛え上げるしかないか?
まぁ優姫はそうしよう。いつまでも此処に縛るわけにはいくまい。
『なら、決まりですね。彼女を受け入れましょう』
そう...するか。
『渋々ですね』
まーいろいろあるの
「やっぱり、戦えないとだめでしょうか?」
「仕方ないな、ライラ。俺と一緒に来てくれるか?でも、いつかはこのギルドにいる奴らに武器を向けるかも知れないぞ?」
「それは大丈夫よ、だってギルドマスターが...あれ?」
「まぁいい、ライラ。旅に出る準備だ、夕暮れには出るぞ、必要最低限の物以外は持ってくるなよ?」
「うん!」
はぁ、なってしまった事は後から考えればいい。おっと、そろそろ2人がギルドに着く頃だ。
「来たか」
「帰ってきたよー」
「元気だな」
「えへへ」
優姫がニコニコ笑う。うっ、心が苦しい。
「貴方の方は大丈夫だった?私達の方は追っ手が来なかったみたいだけど」
リサが腕にくっついて来て耳元で囁く。まっっったく慣れてないから背筋がゾクゾクする、刺激強すぎかも。
「ああ、まだそこら中に隠れてる」
「あぶり出しましょう?時間はあるんだし」
「はぁ、じゃあ行ってくる」
リサが優姫を連れてテーブルに歩いていく。ハイマキ以外の狼達はそっちについて行った。
さて、路地裏に隠れないとあいつらは接触してこないだろうな。はぁ、面倒だな。時間があるから良いものの急いでるときなら片っ端から殺してるぞ。
まぁギルドから少し離れ、路地裏に来たわけだが、奴らもご丁寧について来ていた。
「なんの用だ、お前ら。ステインの指示か?」
奴らは全員屋根から飛び降りてきた。6,7メートルあるのによく降りたな。あぁ魔法か
「...バレてるなら仕方ない。聞け、俺たちはギルド「梟の目」だ。一撃で賊を仕留めたらしいな、その腕を買いたい」
奴ら、梟と人間の目のネックレスを下げてるな。なぜ人間の目を?
腕を買いたい?どっかで聞いたような...シエルだっけ?まぁいいや。
それにギルド?ギルドって冒険者ギルドとかそんなもんじゃないのか?
梟の目...どっかで聞いたな。鷹の爪だっけ?あれ?
「生憎だが俺は協調性が無くてな、それにこの国から出ていくからアンタらと戯れてる暇は無いんだ」
「協調性が無いのは大歓迎だ。それに力が無くて協調性が無いのと、力があって協調性が無いのとじゃ大違いだ。
あと俺達の本拠地はこの国じゃ無い、隣国のフランチェって国が本拠地だ」
ならなぜ勧誘をする?この街を潰すため?それとも俺を利用する為か?
イマイチ分からんがコイツらに乗ると裏に関わりそうだから止めとくか
「イマイチ俺の利益が分からんし、裏の人間とつるむ気は無いんでね。イタイ目見る前に引いた方がいいんじゃ無いか?」
「我らをそこまで愚弄するか!」
リーダーらしき奴とは別の奴が喋るか。管理しきれてないな。
そうか、『梟』『目』
どこかで聞いた事がある気がしたがやっと分かった。
奴らか、しかも*****の連中。
タチの悪い連中に目をつけらたもんだ。
「黙れ*****!...次その手を動かしてみろ、此処にいる全員を殺す」
「...その名を知る者は少ない。それを知るのは我らか裏の人間。もしくは我らの敵か」
「いいか?悪い事は言わん。俺達はこの国から出て自由奔放に旅をする。そしてそれを邪魔しようものなら...お前らの国ごと潰す。」
「勧誘は失敗か。良いだろう、お前の言う事に従おう。だが、逆に我らの邪魔をするならこの国を潰させてもらう」
愛着が無いこの国なんて、さっさと潰して仕舞えば良いのに。
おっと口が滑りそうになっちまった。
ま、シエルやギルドの連中は良さそうだったけど、この国は腐ってそうだからな、いっかい内部崩壊を体験させた方がいいんじゃないだろうか?
「交渉成立でいいか?次会う時は敵じゃないといいな」
「...そうだな」
大人しく奴らは去っていった、そこにプラチナみたいな色の指輪をおいて...
俺はその指輪を拾って収納する。
「はぁ」
溜息をつき、俺はギルドに走って戻っていった。
ギルドには人が溢れかえり、テーブルが幾つもいっぱいになっていた。そこで優姫やリサに近付こうとした男どもが狼達に追い払われていた。
「優姫、リサ、帰ったぞ」
「おかえりなさいご主人様」
「おかえり!」
「ただいま2人共。ライラはまだか?」
「ああ、ライラちゃんならそこに」
優姫がカウンターを指さした。
そこにはライラが私服に着替え、ギルドカードをつくっていた。
俺が見ている事に気が付いたライラがニコリと笑い手を振ってくる。
俺も軽く手を振り返す。
すると周りが静まり返り、黒いオーラが床を這う。
俺が《SCAR-H》を召喚し、チャージングハンドルで初弾を送り込むと、ガチャンと金属音がする。
その金属音でギルドの黒いオーラは消え去り、いつも通りに戻った。
「ギルドの受付嬢を攫っていくなんて、ご法度よ?」
「けど彼女が望んだ事です。シエルさん、忠告しておきます。もし、俺達と戦うような事がある時はすぐに引いて下さい。戦争になった時にはもう一度忠告に上がります、それでも引かなければ全員死ぬ事になります」
「あなたは脅しが下手ね。けど、言ってる事は本当そうね。分かったわ、言う通りにする」
「ありがとうございます。短い間でしたがとても有意義でした、それでは」
俺はシエルに軽く頭を下げ、優姫とリサ、ハイマキ、ライラを連れてギルドを出る。
そして4人と7匹で街から出て、ある程度西に移動した所で止まる。
もう空は星が出てきており、薄暗くなって来ている。
「そろそろキャンプだ。準備するぞ」
「「「?????」」」
3人は全く分からないというように首を傾げ俺を見てくる。
荷物が全くないのが不思議なのだろうか?ていうか、俺目の前でライラの荷物収納したよな?
キャンプに必要な設備一式を召喚し、設営。
優姫やリサ、ライラにはテントの張り方を教え、ハイマキ達には枯れ枝を集めてくるように指示した。ハイマキ達はすぐさま散っていった。
もちろん最初に取ってきたのはハイマキだった。
リサ、ライラに何度もテントの張り方を説明している。優姫は経験があった為かすぐ出来たが、2人は時間がかかるし、なんか見た目が悪い。
「本格的に日が落ちたな。今日は俺が張ったテントで寝ろ、明日もまた張り方教えてやるから」
「うぅ分かりましたぁ」
ライラは返事が出来てるが、リサに限ってはもう精神崩壊して目があらぬ方向を向いている。
ぐろい...
ハイマキ達は大量の枯れ枝を集めてきて、7つの塊が完成していた。
そして塊の前に各々が座る。ハイマキが僅差で多く、勝ったようだ。
1匹ずつ撫でてやると地面に倒れて動かなくなってしまった。あれ?死んだ?そんな訳ないよな息してるし。
ちなみにハイマキはウトウトしてる。
無事夕食を食べ終わり、彼女らをテントに寝かしつける。
全員寝た事を確認して、テントを出る。そしてハンヴィーに戻り、《M40A1》を召喚。そして暗視ゴーグルを付けて見張り。
今夜は何事もなく、夜があける。
時々モンスターが近付いてきた事もあったが、突然逃げ出したり、気絶したりしていた。
ちなみにハイマキ達はあの状態から全く起きなかった。
「おはよう。こんな朝早くからどうしたの?」
「優姫か、早く目が覚めたから見張りしてただけだよ」
「そう?ならいいけど。朝ごはんにする?」
「そうだな、2人を起こしてきてくれ」
優姫が目をこすりながらテントに入っていった。
久しぶりの徹夜。めっちゃ眠たい、優姫に運転させて今日は眠ろうか?
これからはリサ達に見張りを任せても...うーん
「ふぇうとぉー」
おっと、ライラが寝ぼけて車に頬擦りし出したぞ。
走ってきたから起きてるのかと思ったが半分夢の中だな、こりゃ。あんだけ泣いたんだから、泣き疲れたわな。
「まぁ飯にする...」
「フェルトー!リサさんがご主人様のキスじゃないと起きない!って駄々こねてる!」
「分かったすぐ行く。優姫はライラを叩き起こしてくれ」
俺は武器を全部収納し、ハンヴィーから飛び降りる、するとハイマキが目を覚まし傍まで歩いてくる。ハイマキの体を軽く撫でてやると部下の元に行って起こしていた。
俺はテントに入り、リサの横まで行く。
「バカしてないで起きろ」
「...一晩中見張りだなんて随分心配してくれてるのね?」
「そんな顔半分出して怒っても怖くないぞ。...朝ご飯だ、リサ」
「.......一晩中待ってたのに」
「リサ?3度目は...無いぞ?」
リサに怒気を含ませそう言うと渋々布団から出てきた。ふくれっ面しながら。
やめろよ可愛いから、襲いたくなってくるだろうがよ。
とか思いつつもテントの外に出る。
早速朝食の用意だ。
今朝は軽めに済ませればいいかな?
街で買ってきた黒パンに、ミニサイクロプスの肉を薄くスライスしてフライパンで焼く。
終了!
ハイマキ達には余り物のミニサイクロプスの肉を食べてもらった。
質素、というか少ないけどこんなもんで昼までは持つだろう。黒パン腹持ち良いらしいし。
朝食は無事終了。
移動に移る為、テントを収納し、全員をハンヴィーに乗せる
「優姫、運転出来るか?」
「え?無理無理」
「アクセルとブレーキ。ハンドル操作だけだから、誰でもできる。あと70マイルまでしか出すなよ、乗り心地悪いから。んー、あと30分したら起こしてくれ、ナビは付いてないぞ。ずーっと西に移動してくれ。」
「う、やってみる」
優姫を運転席に乗せ、助手席にライラを乗せ直す。後部座席にはリサと俺、その後ろのトランクにはハイマキ達。
後ろのトランクに移動して寝転がる、ハイマキ達は退けてくれて俺を囲う。そして1匹が俺の上に寝転がる。
すぐ爆睡...
次目が覚めたのは日が落ちたあとだった。
優姫が起こそうとした時には俺がそのまま進め、とか言ったそうな。
速度を守っていれば時間的にちょうど国境を越えたあたりだろう。
さぁーて!
次の街はどんなとこかな?
まずは腹を空かした女子供。ん?ハイマキ達は動いてないから腹空いてないって?おーけー食費が浮いたぞ。
じゃあ彼女達の食事を作るとしよう...
三回ほど読み直しはして、修正も施してはありますが誤字脱字あると思うのでよろしければ報告をおねがいします!
それではごぎげんよう...