PMC装備で異世界に転勤になりました!?   作:フワフワクド

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こんにちは!イタグレです:)
アリアとの同時進行が不可能だと思い始めたら少しの間どちらかを休止させていただきます。できる限り同時進行出来るように頑張ります!

少しずつ気温が下がってきて肌寒くなってきております。私は早速風邪引きまして体が怠いですX(((

みなさん体調には気を付けましょう、冬や秋の風邪ほど辛いものはありませんから...

それでは新作第1話どうぞ!


第1章 -森の奥深く、そこに眠る物とは-
1発目 依頼と転勤のお知らせ&人生終了のお知らせ


1発目 依頼と転勤のお知らせ&人生終了のお知らせ

 

俺は昨晩『重要人物を援護、第三勢力が噛んでたらそれも殺せ』という簡単なお仕事を終わらせて眠っていたところだった。基本的に俺に家はなく、給料で買ったハンヴィーに寝袋と大量の銃器を置いて生活している。

意外と寝やすい為苦労はしていない。

 

そして眠っていた所に仕事用の無線から大音量の声が聞こえる。

俺は知らないフリで無視し続けると無線の相手が弱点を突いてきた。

 

『ガールフレンドに戦死したって言ってもイイんだぜ?フェルト』

 

俺の恋人のライラは俺にベッタリで、俺が怪我をすると仕事ほっぽって俺の相手を良くしてくれる。彼女は家を持っており、暇な時に寄ると泊めてくれたりする。

基本的に家を持っていないと言ったのはこのせいだ。

 

「...フェルトだ、さっき仕事から帰ってきて今から眠るところだったんだ。急用じゃなきゃぶっ飛ばすぞ、ガーミン」

『そう怒んなってフェルト。社長から直々にお前に伝言を預かってる。お前は明後日からイタリアに転勤だってさ』

 

「PMCに転勤って初めて聞いたぜ。まぁ分かった。おやすみガーミン」

 

『ゆっくり休めよフェルト』

 

そう言い無線のスイッチを、offにして受信しない様にした。

 

そして眠りにつき、目を覚ましたのは3時間後だった。時間は5:48を示している。

俺は車のキーを回しエンジンをかけて彼女の家に向かう。

彼女の家には数時間で着き、玄関のチャイムを鳴らす。

 

すると出て来たのは見た事も無い男で、その後ろから半裸状態の彼女、ライラが出て来た。

 

彼女は顔を真っ青にして隠れる。俺は男を軽いパンチで気絶させ、彼女の髪を持ち、引きずり出す。

 

「何か言いたい事は?ライラ」

 

「...その...ごめ...なさい」

 

「まぁ、もう会う事は無いから謝られてもって感じだけど。イタリアで仕事するから帰ってこないつもり、そこの男と仲良くしろよ」

 

俺は左手薬指に嵌っていた婚約指輪をその場で外し、落とした。すると床が石だからか金属が跳ねる音を部屋に響かせた。

その光景を見た彼女は号泣しながら自分が間違っていただの、次はもうしないだの言っていたが無視して車に乗り込み空港に行った。

 

空港に着くと仲間が勢揃いで見送りに来ていた。

イタリア行きの便が発つギリギリまで話していたみたいで、走って飛行機に乗り込んだ。

 

そしてチケットに記載されている席に座る。するとすぐに離陸した。

もう飛行機には乗り慣れたがいつもの違和感は消えない。

 

そして数分後に機体が左右に振られ、真っ逆さまに墜落した。

墜落する寸前に目を開けると目の前には緑の平原が広がっており、目をまた閉じると水面に叩きつけられる衝撃が伝わってきた。

 

 

また目を開けるとさっきみた平原が広がっており、乗客の200人もそこに立っていた。そして数十メートル前には白を基調としたデカい門が降ってきて、音もなく地面に着いた。

 

すると彼らはその門を目指しゆっくりと歩き出した。

 

俺は背後に視線を感じて振り返り、咄嗟に半身になって右手を突き出した。すると俺の右手には赤と黒の槍が握られており、笑い声が聞こえてきた。

 

「誰だ」

 

「まさか止められるとは思ってもいなかったよ、フェルト君」

 

彼は、俺の右手の槍を左手で引っ張ろうとする。俺は槍を引いて地面に突き刺す。

 

「気に入ったのならそれはあげよう、僕からの餞別だ」

 

右の槍を見るとだんだんと煙みたいになって、俺の右手首に纏わりつき、赤黒い腕輪となった。

 

「お前は誰だと聞いている」

 

俺は視線を前に戻し彼を睨みながらそう言った。

彼は苦笑いしながらこう言った。

 

「僕はカミサマだよ」

 

「GODの神様か?」

 

「GODの神様であり、カミサマって言う名前だよ」

 

俺は思わず笑った。名前がカミサマだって、仕方ないよね。

 

「なんか失礼だな。まぁいい、本題はこれからだ。君達は確かに墜落し、死んだ。そして彼らは私の力で冥土送りにしたんだが、なぜか君は自我を保ったままで私の存在に気付いた」

 

「何が言いたい?」

 

「要するに、神の力にも対抗する精神を持ち合わせている君を気に入ったのさ。だから私が見ている世界に来ないかい?」

 

彼は俺からして右側に先程の白い門を出した。そして左側には鉄の鈍色の門を出した。

 

「右の白い門を潜ると冥土へ行き、ここであった事も忘れ、何かに生まれ変わる。そして反対の鉄の扉を潜ると君達の世界でいう異世界転生する。」

 

今、何かに生まれ変わるって言ったよね?何かって、なに?もしかしてフジツボとか?絶対に嫌だかんね!

 

「その世界は楽しいか?前の世界より幸せになれるか?」

 

「それは全て君次第。望むのなら与えよう。けど、それで満足するのかい?僕なら自力で欲しいものをかき集めるよ」

 

彼は笑いながら俺に問いかける。

俺の答えはノーだ、そんな甘ったれた世界なんて満足なんてするはずがない。今までも気に入らない事があれば自分で解決してきた、次は恋人を不安にさせないように週1で会うようにしよう。

恋人が出来るかわからないがな。

 

「ほら、答えが決まってるんだから門をくぐりたまえ。君の見たい世界が目の前にあるんだ」

 

「ありがとな、カミサマさんよ」

 

「どうってことないさ、存分に楽しむんだ」

 

俺はそんな声を聞きながら門をくぐった。そして薄暗い森の中に出た。

上を見上げると夜で、背中が突然重くなったので後ろを触るとリュックがあった。

その中に入っていた野宿セットで野宿をし、夜を過ごした。

 

目を覚まし、完全に脳が覚めるまでゴロゴロする。

完全な状態になり、テントなどを畳み、リュックに仕舞う。そして森を抜けると昨日みた平原に似た景色が広がっていた。




いい忘れましたが週一投稿です!

それではよい週末を...


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