緋弾のアリア〜傭兵からの転生者〜   作:SAMタイム

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第六弾 実力

さて、戦姉妹が出来て、金次が一度だけ強襲科に戻って来るとアリアに約束して次の日。

 

早速、強襲科に来ていた。

来た瞬間から「死ね」「死ね」言われている。

こいつらの挨拶見たいなもんなのだが、些か野蛮である。

俺はここまで毒されてはいない。

本当に死ぬと言う苦しみを知っているから。

 

「おい」

 

何か声をかけられた。

見覚えはないので一年だろう。

 

「あんたか?あの男女の戦兄妹てのは」

 

「ああ、そうだが?」

 

「ははっ!あんた、Sランクのくせに弱そうだな!あんたみたいなんでSランクになれるなら、俺でも楽勝だな!」

 

なんて言われた。

見たことない奴に言われても何も思わないんだが。

 

「お、おい。止めとけよ」

 

「はっ!こんな奴にびびってんのか!?」

 

………なんかもう面倒だ。

 

「えっと、蘭豹先生はどこだっと。いた」

 

蘭豹先生を見つけて走っていく。

 

「蘭豹先生」

 

「あ?なんや?風切」

 

「一年男子。全員借りても良いですか?」

 

「は?なんでや?」

 

「ああ、舐められてるからですね。「あんたみたいなんでSランクなら俺でも楽勝だな」って言われたので実力差を見せつけてやろうかと」

 

俺がそう言うと蘭豹先生はニヤリと笑った。

 

「おっしゃ!一年男子全員!こいつと戦え!」

 

『は?』

 

おおっ、みんなハモった。

 

「な、なんで俺たちも」

 

「それはお前らがSランク言うもんを理解してへんからや」

 

「理解?」

 

「まぁ、戦ってみろや!それじゃ始め!」

 

蘭豹先生はM500をぶっ放す。

俺は足に力を入れ、思いっきり飛び出して全員の首に手刀を入れる。さっき舐めていたやつ以外を。

 

「は?」

 

さっきの奴は理解出来てないようだ。

まぁ、自分以外倒れたらそうか。

 

「さて、そこのお前。」

 

「ひっ!」

 

そいつは尻餅をついて後ろに下がる。

俺は歩いてそいつのそばに行き、上から見下ろす。

 

「これが実力の差だ。ま、俺ほどの規格外もそこまでいないだろうがな。それと………

 

 

 

舐めるなよ?」

 

俺は全力の殺気を放つ。

さっきの奴はブルブル震えている。

 

「Sランクになるような奴らは努力しているんだ。そのランクに見合うようにな。お前みたいに何の努力もしていない野郎が粋がるな」

 

俺が顔を近づけていくと気絶した。

………ああ、やっちゃったな。

 

「すみません、蘭豹先生。やり過ぎましたか?」

 

「いや、ちょうどええ薬になったやろ」

 

「そうですか。それでは失礼します。」

 

俺は頭を下げてその場を離れた。

 

 

 

 

「………凄かったのね。あんた」

 

そこから出ると、アリアがそんなことを言ってきた。

 

「俺がか?あんなもん誰でも出来るだろ」

 

「出来ないから言ってんのよ。」

 

「じゃ、俺は先に寮に帰ってるぞ。」

 

「うん。あたしは金次を待っておくわ」

 

そう言って手を振って別れた。

あ、そうだ。最近ヘカートの手入れしてないな。取ってきて寮で整備するか。

 

俺は狙撃科に俺のスナイパーライフルのヘカートⅡを取りに行く。

 

俺の狙撃銃は対物ライフル(アンチマテリアルライフル)

と呼ばれるもので、人間に撃つのを禁止されている狙撃銃だ。

正式名称はウルティマラティオ・ヘカートⅡと言う。ヘカートとはギリシャ神話に出てくる女神ヘカテーを指しているそうだ。俺のはそこまで威力が出ないように少し弄って貰っていて、当たっても滅多なところに当たらない限り死にはしないが。

なかなか銃検がキツかった。

ちなみに俺が前世で使っていた銃でもある。

 

 

寮に帰ってヘカートの整備をして、ぼーっとしていると、金次とアリアが帰って来て、ゲームセンターで取ってきたであろうものを一緒につけていた。

 

 

次の日、いつも通り、登校しているとアリアから電話がかかってきた。

 

『風切、あんた今どこいるの!?』

 

「何処って普通に登校しているが?」

 

そう普通に返すと、結構驚くべき事が起きていた。

 

『緊急事態よ!今すぐ女子寮の屋上に来て!

 

 

 

 

『武偵殺し』にバスがジャックされたわ!』

 

 

 

 


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