緋弾のアリア〜傭兵からの転生者〜   作:SAMタイム

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第三弾 奴隷

いつもよりハードな朝を終え、しっかり男に戻って机に突っ伏した。少し後ろを見ると同じようにさっきの男、遠山金次も突っ伏していた。

 

「どうした、お前ら。金次、星伽さんに何か言われたのか?」

 

「うるさい。今俺に女の話をするな……!」

 

横目で見ていたが、あのツインテール少女の前であれ(・・)になったんだろうな。中学で色々あったみたいだし。

そして、ホームルームが始まって、高天原(たかまがはら)先生が入ってくる。今日は転入生がいるそうだ。

俺はなんとなく嫌な感じがしたので気配を消す。

入って来たのは、あのツインテール少女だった。

 

「先生、私あいつの隣り座りたい。」

 

そう金次を指差しながら言った。

………どんまい。飯は奢らせるけど。

 

「よ、良かったなキンジ!なんか知らんがお前にも春が来たみたいだぞ!先生!俺、転校生さんと席変わりますよ!」

武藤が手を上げた。

 

 

武藤が手を上げた。

 

「あらあら、最近の女子高生は積極的ねぇ。じゃあ武藤君、席変わってあげて」

 

そしてアリアはキンジに歩み寄ると、

 

「キンジ、これ。さっきのベルト」

そう言ってアリアはキンジにベルトを渡した。

……俺が来る前なにやってたんだよ。

 

「理子分かった!分かっちゃった!─これ、フラグばっきばきに立ってるよ!」

 

金次の左隣に座ってた…峰 理子が立ち上がる。

「キーくん、ベルトしてない!そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた?これ、謎でしょ謎でしょ!?でも理子には推理できた!できちゃった!」

 

峰理子はアホだが腐っても探偵科Aランクだ。

見るからに馬鹿だなーと思う。

 

「キーくんは彼女の前でベルトを取るような何らかの行為をした!そして彼女の部屋にベルトを忘れてきた!つまり2人は─熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」

 

……全然違う。やっぱり馬鹿だったか。

それから他の奴らも盛り上がるな。

あ、ツインテール少女が銃を抜いた。

 

バンっ!バンっ!バンっ!

 

引き金を引いて数発撃ってみんなが静まる。

 

「れ、恋愛なんてくだらない!全員覚えておきなさい!そんな馬鹿なこと言うやつには!

 

 

風穴開けるわよ!」

 

 

 

 

 

そんなこんながあって俺は部屋に帰ってきた。

俺の部屋、というか寮は普通は四人一部屋なんだが、

俺は金次との二人だ。

その寮でのんびりとテレビを見ていると、

 

ピンポーン

 

チャイムが鳴った。

俺は面倒なので居留守を使う。

 

ピポピポーン

 

金次を見るとなにやら考え事をしていた。

 

ピポピポピポピポピポピポ

 

と連打してきて、

 

「ああ、なんだよ!うるっせえな!」

 

金次が思考を中断して扉を開けると、

 

「なんだよ!」

 

「一回で開けなさいよ!」

 

朝のツインテール少女が入って来た。

そして金次の制止を無視してズカズカと入ってくる。

 

「あら、あんたもいたの」

 

「お、おい!神崎!「アリアでいいわよ」っ、んじゃアリア、なんだよいきなり入って来て」

 

そして、窓の前で止まってこう言い放ちやがった。

 

 

 

 

 

「あんた達!私の奴隷になりなさい!」

 

 

 

 

 

 


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