いつもよりハードな朝を終え、しっかり男に戻って机に突っ伏した。少し後ろを見ると同じようにさっきの男、遠山金次も突っ伏していた。
「どうした、お前ら。金次、星伽さんに何か言われたのか?」
「うるさい。今俺に女の話をするな……!」
横目で見ていたが、あのツインテール少女の前で
そして、ホームルームが始まって、
俺はなんとなく嫌な感じがしたので気配を消す。
入って来たのは、あのツインテール少女だった。
「先生、私あいつの隣り座りたい。」
そう金次を指差しながら言った。
………どんまい。飯は奢らせるけど。
「よ、良かったなキンジ!なんか知らんがお前にも春が来たみたいだぞ!先生!俺、転校生さんと席変わりますよ!」
武藤が手を上げた。
武藤が手を上げた。
「あらあら、最近の女子高生は積極的ねぇ。じゃあ武藤君、席変わってあげて」
そしてアリアはキンジに歩み寄ると、
「キンジ、これ。さっきのベルト」
そう言ってアリアはキンジにベルトを渡した。
……俺が来る前なにやってたんだよ。
「理子分かった!分かっちゃった!─これ、フラグばっきばきに立ってるよ!」
金次の左隣に座ってた…峰 理子が立ち上がる。
「キーくん、ベルトしてない!そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた?これ、謎でしょ謎でしょ!?でも理子には推理できた!できちゃった!」
峰理子はアホだが腐っても探偵科Aランクだ。
見るからに馬鹿だなーと思う。
「キーくんは彼女の前でベルトを取るような何らかの行為をした!そして彼女の部屋にベルトを忘れてきた!つまり2人は─熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」
……全然違う。やっぱり馬鹿だったか。
それから他の奴らも盛り上がるな。
あ、ツインテール少女が銃を抜いた。
バンっ!バンっ!バンっ!
引き金を引いて数発撃ってみんなが静まる。
「れ、恋愛なんてくだらない!全員覚えておきなさい!そんな馬鹿なこと言うやつには!
風穴開けるわよ!」
そんなこんながあって俺は部屋に帰ってきた。
俺の部屋、というか寮は普通は四人一部屋なんだが、
俺は金次との二人だ。
その寮でのんびりとテレビを見ていると、
ピンポーン
チャイムが鳴った。
俺は面倒なので居留守を使う。
ピポピポーン
金次を見るとなにやら考え事をしていた。
ピポピポピポピポピポピポ
と連打してきて、
「ああ、なんだよ!うるっせえな!」
金次が思考を中断して扉を開けると、
「なんだよ!」
「一回で開けなさいよ!」
朝のツインテール少女が入って来た。
そして金次の制止を無視してズカズカと入ってくる。
「あら、あんたもいたの」
「お、おい!神崎!「アリアでいいわよ」っ、んじゃアリア、なんだよいきなり入って来て」
そして、窓の前で止まってこう言い放ちやがった。
「あんた達!私の奴隷になりなさい!」