次の日、復活した金次とアリアがまた喧嘩していた。
………懲りないな。
「どうして!どうして信じてくれないの!?あたしの言ってることを!」
「信じられるか!?『
ほう、その話題か。
少し調べてみるか、でもその前に、
「もうやめろ」
二人だけに殺気をぶつける。
「何よ!あんたも信じないっていうの!?」
「落ち着け。そう怒鳴っても事態は変わらん。その『
「は?お前はそんな噂を信じんのか?」
「じゃあその噂が嘘だと言う根拠は?」
「そ、それは……」
「確かにいるかは分からない。噂だからな。でもそれが嘘だと言う根拠はない。少なくとも、最近は色々起こってるぞ。」
「……何か起こってるの?」
「昨日、いや一昨日か。白雪が金次が風呂に入ってたのに突撃してったな?金次から電話が来たって」
「………そうだな」
「実際、お前の携帯は俺が持ってた。」
「は?」
「お前が風呂に持って行ったのは俺の、と言うか亜里沙のだ。亜里沙にお前と同じのを買わせた。」
「………」
「つまり、恐らく『
「「!」」
「白雪には言えないが、あいつに発信機をつけている。」
「「は?」」
「正確には白雪の白の髪につけてるやつだけどな。それじゃ、俺は行くわ。思う存分喧嘩してくれ」
そう言って、俺は松葉杖をつきながら離れた。
離れた時、バンバンとガバメントを撃つ音が聞こえた。
よく撃ってるな。
その昼休み、俺は
「あやや〜いるか?」
俺はキョロキョロしながら周りを見ていると、
「あやや、お客様ですだ!」
ひょこっと顔出して来た。
平賀あや。どう見ても小学生にしか見えない。
「おや?梓ちゃんですのだ。」
「梓ちゃんはやめてくれ。それで、頼んだものは出来てるか?」
「おお!出来てるのだ!ええっと、この辺に……あ、あったのだ!うんしょ、うんしょっと。」
そう言ってあややは二つの剣を取り出した。
その剣は鎖で繋がっていた。
「これなのだ!ご要望どおりにしてみたのだ!鎖はウォーターカッターでもない限り切れないのだ!」
「………と言うことは硬度はダイヤモンドぐらいだと?」
「そうなのだ。それは剣も同様なのだ。剣のもつところは滑りに食いように少しざらっとなってるのだ。名前は『
「その心は?クシュン!」
話を聞いている時にくしゃみをしてしまった。
「そういうところなのだ」
ということは、
「私と梓で双つ、てことかな?」
「そうなのだ。」
「ありがとう。クシュン!」
と、胡椒と振ってくしゃみをして戻る。
「さて、料金は前払いしたよな。じゃ、また頼むよ」
「ありがとうなのだ!梓ちゃんはお得意様なのだ!なのでしっかりサービスもするのだ!」
「じゃ、今度は武偵弾でも頼みに来るよ。またな」
「はい!またなのだ!」
そう言って剣を受け取って外に出た。
放課後、バンバン聞こえていたので屋上に行ってみる。
「うわぁ……」
貯水タンクにバカキンジと撃ってつけたような跡があった。
………技術力の無駄使いだな。
「………っ!」
何かの気配がして振り向く。
そこには見知った顔があった。
「レキ」
そのレキはスナイパーライフルを背負っている。
「白雪の護衛か?」
俺がそう聞くと、小さくフルフルと首をふる。
「梓さん」
そうレキの口から綺麗な声が聞こえた。
と、思ったら耳を疑うようなことを言ってきた。
「な、なんだ?」
「私と結婚してください」