ファンデッキでも良いじゃないか。   作:skkコーポレーション

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………文字数がもうちょいで10000越す所だった…今回はまともにデュエルします。因みにUAがU.A.の基本火力を上回ってました。あと此処までの各話を見直して気付いた事が一つ…。
此処までのデュエル、ほぼワンキルばっか!
という事で地味な方法で長引いたデュエルをどうぞ。


9.デッキバウンスの恐怖!!

よしよし…遊矢は特に特筆され無いレベルのブロックだから順調に勝ち進んでるね。あ、漁師負けてる。

他も原作通りだね。安心安心。

…さて、それでは現在の状況。

俺スタジアムで待機→草笛聞こえる→ネオ☆ニュー☆沢渡☆参上→観客「なんだあいつww」→俺「待ってたぜ沢渡☆(ミスではない)」→沢渡「今の俺は沢渡なんかじゃない、ネオ☆ニュー☆沢渡☆だ!」→俺「じゃあデュエルを始めようか」←今ココ!

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

 

「モンスター☆達と共に☆」

 

「地を蹴り!」

 

「宙☆を舞い☆」

 

「フィールド内を駆け巡る!!」

 

「見よ!これぞデュエルの最強進化系☆」

 

「アクショーン!」

 

「「デュエル(☆)!!」」

 

……マコト→沢渡→マコトの繰り返しの順での口上。デュエルが開始されアクションフィールドにカードがばら撒かれる。そして先攻後攻のどちらかがお互いのデュエルディスクに表示される。

 

「やった!俺が先攻!俺のターン!俺は、《修験の妖社》を発動!俺が妖仙獣を召喚・特殊召喚した時、このカードに妖仙カウンターを一つ載せる!」

 

今回の先攻は沢渡。使用するデッキは《妖仙獣》。因みに作者の兄は《マクロコスモス》や他の汎用トラップなどを詰め込みまくった『妖仙マクロ』と言うデッキを使ってた。…このデッキ、モンスターすら出せなかったり残せなかったり攻撃も出来なかったりでなかなかにうざったい……まぁそんな事はどうでも良い。

 

「そして《妖仙獣 鎌壱太刀》を召喚!そしてこのカードが召喚に成功した時、手札から妖仙獣を召喚出来る!《妖仙獣 鎌弐太刀》を召喚!そして同じ効果で《妖仙獣 鎌参太刀》を召喚!ここまでの効果で《修験の妖社》に妖仙カウンターを合計三つ載せる!」

 

先程風を纏って現れた社のロウソクが三つ灯る。…これでサルベージ・サーチ権が一つ。

 

「そして《修験の妖社》のカウンターを三つ取り除き、デッキから、《妖仙獣 大幽谷響(オオヤマビコ) 》を手札に加える!」

 

先程灯った三つのロウソクの火が怪しく揺れ、重なり合って一枚のカードになった。

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」

 

沢渡LP4000

手札4(鎌壱、鎌弐、鎌参、大幽谷響)

魔法・罠(伏せ1、修験の妖社)

 

そしてマコトのターン。…ここで今の内に補足するが、7話の後書きに書いた通り、マコトは元々高校生。しかし余り小遣いを貰ったりしておらず、バイトも出来ない学校だったが故、資金が余りなかった。…彼はその為、エクストラデッキに入るカードや、主なデッキのカードは家に置いてあった兄が使わないカードを集めて使っていた。…彼がファンデッキを多く扱うのはその為である。…故に、彼のエクストラデッキは本来充実してはいないのだ。このデッキのエクストラも例外ではない。……彼のデュエルディスクの特性から、その一部は解消されているが。

 

「よし、俺のターン!ドロー!…俺は《オノマト連携(ペア) 》を発動!手札を一枚捨て、デッキからガガガ、ゴゴゴ、ドドド、ズババと名のついたモンスターの内どれかを2枚までサーチ出来る!《ガガガシスター》と《ドドドウォリアー》を手札に加える!」

 

「なんだそのモンスター?変わった名前だな。」

 

「《ドドドドロー》を発動し、《ドドドウォリアー》を墓地に捨てる事で二枚ドロー!そして《ガガガウインド》を発動!効果で手札の《ガガガガール》を特殊召喚!この効果で特殊召喚したガガガモンスターはレベルが4になる。そして《ガガガリベンジ》を発動!墓地の《ガガガマジシャン》を特殊召喚!手札の《ガガガシスター》を召喚、このカードが召喚に成功した時、デッキからガガガと名のついた魔法・罠カードを一枚手札に加える。《ガガガリベンジ》を手札に。そしてフィールドにガガガモンスターがいる事で、《ガガガキッド》を特殊召喚!…特殊召喚時の効果もあるが、つかえばバトルフェイズが無くなるからな。そのままだ。」

 

「チューナーも居ないレベルもバラバラ、そんなフィールドで何が出来る!」

 

「悪いが、このガガガモンスター達は全員レベルを変える事が出来るんだ!《ガガガマジシャン》の効果発動!このカードのレベルを1から8の任意のレベルに変更出来る!このカードのレベルを5に!」

 

「?レベル変更?まさかお前エクシーズを使うのか!?」

 

「…あれ?沢渡は知らないんだっけか?」

 

「ああ、多分前回デュエルした時にマコトが違うデッキ使ったんだろ。俺とやった時もシンクロになってた。」

 

「あら?あんたあの子と名前で呼び合う様な仲になったの?」

 

「ああ、あいつが『男同士で苗字呼びはなんか嫌だろ?』って言っててな。」

 

「え?アレで男なのか?」

 

「…そうらしい。正直俺も驚いた。」

 

「…なんかそう聞くと着せ替えとかして愛でて遊びたくなってくるわね。」

 

「あいつがそう易々と等身大着せ替え人形になる訳ないだろ。てかお前そんな趣味だったのかよ。」

 

北斗、真澄、刃の三人組の会話だが、やはり大会に出られなかったからか、刃の元気が余りない。…だからと言って慰めたりする2人ではないが。

 

「《ガガガガール》の効果発動!自分フィールドのガガガモンスターのレベルと同じにする!」

 

ガガガマジシャンのベルトのスロットが5つ輝き、ガガガガールが手に持ったケータイの様な端末を操作し、頭上に5つの光が現れる。

 

「俺は、レベル5の《ガガガマジシャン》と《ガガガガール》でオーバレイ!2体のモンスターでオーバレイネットワークを構築!」

 

ガガガマジシャンとガガガガールが光となってマコトの前に現れた渦に飛び込む。

そしてその中から出てきたのは…

 

「な、何だこれ……」

 

要塞だった。

 

「エクシーズ召喚!現われろ、《No.33 先史文明(オーパーツ)超兵器マシュ=マック》!」

 

マシュ=マックはやたらとデカイ事で有名。これが胸に収められたアトランタルも存在するが、リアルソリッドビジョンでやったら大変な事になる。…それはさて置き、実はこのカード、一回戦でもマコトが使用していた為、余り観客の驚きの声は無かった。

 

「手札から、《エクシーズチェンジタクティクス》を発動!そして《ガガガシスター》の効果発動!フィールドのガガガモンスター一体を対象に発動し、そのカードとこのカードのレベルは、それぞれのレベルの合計した数値になる!《ガガガキッド》のレベルは2、《ガガガシスター》のレベルも2だから、合計した数値は4!そしてこの2体のモンスターでオーバレイ!その白き翼に望みを託せ!エクシーズ召喚!《No.39 希望皇ホープ》!」

 

『ホープ!!』

 

お決まりの塔から変形してセルゲイボイスのホープ宣言。セルゲイと同じ声優って知ってからはネタによく使われるよな……

 

「エクシーズチェンジタクティクスの効果発動!ライフを500払い、カードを一枚ドロー!」

 

マコトLP4000→3500

 

「バトル!《マシュ=マック》でダイレクトアタック!焼き払え!ヴリルの火!」

 

「手札の《大幽谷響》の効果発動!《鎌弐太刀》を手札から墓地に送る事で特殊召喚!」

 

妖仙獣大幽谷響

L6 ATK?

 

「出たなやまびこ!でも関係ないね!《希望皇ホープ》で攻撃!ホープソードスラッシュ!」

 

マックの頭頂部?あたりにチャージされたエネルギーが消え、代わりにホープが剣を収めた状態で飛び掛かる。

 

「かかったな!《大幽谷響》の効果発動!お前のホープの攻撃力分、このカードの攻撃力をアップする!」

 

じゃあたった今拾ったアクションカードを発動するか。

 

「アクションマジック《奇跡》!これによってホープは戦闘では破壊されず、戦闘ダメージも1/2になる!」

 

ホープの効果ってヤマビコの効果にチェーン出来ないんだって。さっき感想みて初めて知ったよ俺(メメタァ…)。

 

「ふっ…お前でも俺の妖仙獣を破る事は……「メインフェイズ2!」聞けよ最後までぇ!!」

 

「《超兵器マシュ=マック》の効果発動!オーバレイユニットを一つ使い、相手のモンスター一体の元々の攻撃力との差分だけ、相手にダメージを与え、このカードの攻撃力をアップする!」

 

「……え?つ、つまり……」

 

「そう!君には2500のダメージを受けてもらう!インフィニティキャノン!!」

 

「待て待て待て待て待て待て待て待て!!って!ギャァァァァ!!」

 

沢渡LP4000→1500

 

マシュ=マックATK2400→4900

 

「そして《希望皇ホープ》を素材にオーバレイ、エクシーズチェンジ!《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》!エクシーズチェンジタクティクスの効果で一枚ドロー!」

 

マコトLP3500→3000

 

「やっと引いた!手札から、《RUM-リミテッドバリアンズフォース》を発動!効果により、ホープ・ザ・ライトニングをランクアップ!エクシーズチェンジ!このデュエルのトドメはお前の役目だ!疾く現われろ!《CNo.39 希望皇ホープレイV》!」

 

CNo.39希望皇ホープレイV

R5 ATK2500

 

「そしてライフ500で一枚ドロー!」

 

マコトLP3000→2500

 

……ここまでのホープシリーズはノーマル以外全て生成したもの。このARC-Vなら使う人も居ないだろうそのエクシーズモンスターは、一気に2回も変身した事で周囲の動揺を誘った……

「一体のモンスターで一気に3ドローしたぞ……」

「それよりさっきのデュエルにも出てきたあのデカイの何なんだよ…」

「んな事どうでも良いが、そもそもNo.って何なんだよ!」

 

「おい!お前のモンスター一体何なんだよ!RUMって何だ!そしてノーコストで上に重ねてエクシーズ召喚とか頭おかしいんじゃねぇか!?」

 

「知らんな!そう言うカードだと思え!《希望皇ホープレイV》の効果!このカードのオーバレイユニットを一つ使い、相手モンスター一体を破壊し、その攻撃力分のダメージを相手に与える!喰らえ!ホープソード・Vブレードシュート!」

 

「フザケンナ!バーンでやられてたまるか!アクションマジック!《緊急回避》発動!効果ダメージを一度だけ無効にする!」

 

緊急回避・・・ライディングデュエルの《加速》のアクションデュエル版。

 

「だが、破壊効果は受けてもらう!」

 

「くそっ!」

 

「…カードを2枚伏せ、ターンエンド。」

 

マコトLP2500

手札1

モンスター2(マシュ=マック、ホープレイV)

魔法・罠2

 

「…余り良い状況じゃねぇな。…頼むぜ俺のドローカード!俺のターン、ドロー!」

 

…ん?今のはお決まりのキラキラドロー?

 

「…伏せていた魔法カード《強欲で謙虚な壺》を発動。デッキからカードを3枚めくってその内の一枚を手札に加える。…《鎌弐太刀》を手札に加える!」

 

妖仙獣にとってはあの三体は召喚しかし無い為、ほぼ問題なく発動できるカード。伏せていたのはブラフだったか。これで向こうの手札は4。やまびこの時の手札のロスを実質0にした一手である。

 

「鎌壱太刀、鎌弐太刀、鎌参太刀を通常召喚!修験の妖社にカウンターを3つ載せる!」

 

風に乗って来た鎌壱太刀が起こした風に乗って来た鎌弐太刀のまた起こした風に乗って来た鎌参太刀。これで例の妖仙三人衆が揃った。

 

「鎌壱太刀の効果発動!自分フィールド上に妖仙獣が表側表示で存在する時、相手のモンスターを一体、手札に戻すことが出来る!《ホープレイV》を手札に戻す!」

 

……マシュ=マックが良かった……まぁそれを分かってやってるのなら沢渡は意外にやる奴かもしれん。

……すまんホープレイV、トドメはお前の役目だとか言っときながら破壊効果しか使わせてやれなかった…。

 

「バトル!そして鎌弐太刀の効果!自分フィールド上に妖仙獣が表側表示で存在する時、このカードは相手に直接攻撃出来る!但しこの場合の戦闘ダメージは1/2になる!」

 

「……割と痛いんだけど。この人刀で斬ってるよね?血が出てきてるよ?結構痛いんだけど?」

 

「し、知るかそんなもん!この間のお前のデュエルだって爆発しまくってただろ!アレメチャクチャ痛かったんだぞ!」

 

「それこそ知らんわ!お互い様だ!ロケットぶっ放してたのは何処のどいつだ!」

 

「ぐっ…くそ!まぁ良い!鎌参太刀の効果発動!自分の妖仙獣が戦闘ダメージを与えた時、デッキから妖仙獣を一枚手札に加える!」

 

マコトLP2500→1600

 

……これだ。妖仙獣の面倒な所。これで鎌壱が三体一気に並ぶ盤面が出来上がるのだ。…上手くいった場合のみだが。修験の妖社と合わせると初手に三人衆が揃っていた場合そのターンか若しくは次のターンで余裕で手札に揃う。防御札が少ないのが唯一の救いである。兄貴がU.A.に鎌壱三体並べてきた時は殺意が湧いた。

 

「《妖仙獣 左鎌神柱》を手札に加える!さらに修験の妖社の効果で《妖仙獣 右鎌神柱》を手札に加える!そしてスケール3の《左鎌神柱》とスケール5の《右鎌神柱》でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

「おい!あいつペンデュラムカードを持ってるぞ!?」

「何で?遊勝塾の榊遊矢しか使えないんじゃなかったの!?」

「レプリカか何かなんじゃないか?下手すりゃLDSが作ったかもしんねぇぞ?」

 

あれ?このターンは特殊召喚できないのに何で……

 

「ペンデュラム召喚!…と言いたい所だがこのターンは強欲で謙虚な壺を発動しているからな。召喚出来ない、しかもカードも無い。だから俺は魔法カード《命削りの宝札》を発動する!」

 

「はぁ!?お前マジか!」

 

こいつリアリストかよ!まぁ確かに妖仙に命削りは割と合ってるけどさ!……ん?エンドフェイズに手札に戻る効果とエンドフェイズに手札を墓地に送る効果って……どっちが先に発動するの?チェーン組めないらしいし…

 

「効果でカードを3枚ドロー!そして全て伏せてターンエンド!…エンドフェイズ時に手札を全て捨てるが、今の俺は手札が無いから何も起こらない!そして《妖仙獣》達は俺の手札に戻る!」

 

……そうなのか?モンスター効果の方が先に適応されるから全部墓地行きだと思うけど…まぁここではそうだと思う事にしよう!

 

沢渡LP1500

手札3(鎌壱、鎌弐、鎌参)

スケール左鎌(3〜5)右鎌

モンスター0

魔法・罠(修験の妖社…カウンター0、伏せ3)

 

「じゃあ俺のターンだな。ドロー!…ガガガシスターを召喚、効果でガガガリベンジを手札に加える。そしてそのまま発動!ガガガマジシャンを墓地から特殊召喚!ガガガマジシャンのレベルを7に!」

 

今から召喚するのはランク9のNo.だ。…別にこれじゃなくても勝てるんだけど…それはまぁ折角だから。って言う理由。ほら、明らかにそれじゃ無くても良いでしょ!って場面でも遊馬君はホープを出すでしょ?あそこまでのこだわりじゃないけど、そんな感じ。

 

「ガガガシスターの効果でレベルを合計の9に変更!」

 

「…これでレベル9のモンスターが2体…!どんなヤツが出るんだ!」

 

「いいや、もう一体!伏せていた《おろかな埋葬》を発動!《ガガガガール》を墓地に送り、また伏せていたガガガリベンジを発動!《ガガガガール》を墓地から特殊召喚!そして効果で自身のレベルを9に!」

 

「レベル9三体!?下手すりゃ唯のトンデモモンスターが出るじゃねえか!」

 

「俺は、レベル9のガガガマジシャンとガガガガール、ガガガシスターの三体でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!」

 

目の前に渦が現れ、其処に光となったレベルを操る魔術師達が飛び込んでいく。

 

「神の名を持つ骸の龍よ!その持てる力を今解き放て!エクシーズ召喚!ランク9《No.92 偽骸神龍Heart-eartH Dragon》!!」

 

暗雲立ち込める中召喚されたNo.のハートアースドラゴン。アニメの遊戯王ゼアルにてDr.フェイカーという人物が使用したモンスター。…ぶっちゃけDr.フェイカーのこの時の変わり方に俺は吹いたんだけども。だって突然ムキムキのじっちゃんになるんだよ?オールマイトレベルの変わり方すんだよ?笑うしか無いでしょ。…え?そうでもなかった?…マジかよ。

 

偽骸神龍Heart-earsH Dragon

R9 ATK0

 

「で、デカイ……ん?でも攻撃力0?…はっ!マジかよお前!こんな大層なエクシーズ召喚しといて攻撃力0とか見掛け倒しも程々にしろよ!」

 

「良いだろ別に!効果はエグいんだから!これまた伏せていた魔法カード《強欲で貪欲な壺》を発動!デッキの上から10枚を裏側で除外し、カードを二枚ドロー!…そのまま二枚伏せてターンエンド!」

 

マコトLP1600

手札0

モンスター(マシュ=マック、Heart-earsH Dragon)

魔法・罠(エクシーズ・チェンジ・タクティクス、伏せ2)

 

「俺のターン、ドロー!…鎌壱太刀、鎌弐太刀、鎌参太刀を召喚!修験の妖社の効果で妖仙カウンターを合計三つ修験の妖社に載せる!鎌壱太刀の効果でマシュ=マックを手札に戻す!」

 

「流石にそいつはさせらんねぇよ!トラップ、《ブレイクスルースキル》を発動!その鎌壱太刀の効果はターン終了時まで無効だ!」

 

「っ!?くっそぉ!《修験の妖社》の効果!カウンターを三つ取り除いてデッキから《魔妖仙獣 大刃禍是》を手札に加える!《右鎌神柱》のペンデュラム効果発動!ターン終了時までこのカードのスケールを11まで上げる!」

 

スケール3〜5→11

 

「これでレベル4から10までのモンスターが同時に召喚可能!ペンデュラム召喚!烈風まといし妖たちの長よ。荒ぶるその衣を解き放ち、大河を巻き上げ大地を抉れ!いでよ!《魔妖仙獣 大刃禍是》!」

 

魔妖仙獣 大刃禍是

L10 ATK3000

 

「このカードの特殊召喚に成功した時、このカードはフィールドのカードを二枚まで対象に取って効果を発動できる!そのカードを手札に戻す!お前のNo.2体を手札に戻す!さらに永続罠発動!《妖仙郷の目眩風》!このカードはレベル6以上の妖仙モンスターがいる時のみ発動でき、フィールド上の妖仙獣以外のモンスターが手札に戻る場合、全てがデッキに戻る!」

 

ん?あれ?

 

「……なぁ、お前馬鹿じゃない?」

 

「は?なんで?」

 

「俺のモンスターは全部エクシーズだぞ?エクストラデッキに戻るんだからデッキバウンスは意味無いじゃんか。」

 

「あ。……いや、そんな事はどうでも良いだろ!取り敢えず戻れぇ!」

 

「そうはいくか!またまたトラップ発動!《ブレイクスルースキル》!」

 

「はぁ!?またかよ!チクショウ!じゃあバトルだ!《鎌弐太刀》でダイレクトアタック!」

 

マコトLP1600→700

 

「まぁ良いだろう。……あっ、Heart-earsH Dragonは戦闘ダメージ全部反射するからな?」

 

「えっマジで?あぶねぇ…まぁ良い。《鎌参太刀》の効果でもう一体《大刃禍是》を手札に加える。」

 

……言わなきゃよかった。

 

「あ、それとお前のエンドフェイズにHeart-earsHDragonの効果でこいつが特殊召喚された後にフィールドに置かれたお前の残っとるカード全部除外だからな?気を付けろよ?」

 

「はぁっ!?どんな効果だよ!…ってはぁ…お前何言ってんだよ。俺の妖仙獣はエンドフェイズに全部手札に戻るんだぜ?Heart-earsHDragonの効果は意味無いだろ?」

 

「…まぁ普通ならな?でもブレイクスルースキルで効果無効になってるマヌケが2体飛ぶぞ?」

 

「…あ。」

 

「別にお前が良いならそれでも構わんが…割と除外ってキツイぞ?…それともうすぐ1分だ。何もしないならエンドしとけ。失格になるぞ?」

 

「えっ?あぁくそ!俺はこのままターンエンドだ!」

 

沢渡LP1500

手札2(KAMA2、KAMA3)

モンスター2(KAMA1、大刃禍是)←全部除外

魔法・罠(目眩風、修験、伏せ2)

 

「んじゃあ《Heart-earsH Dragon》の効果でオーバーレイユニットを一つ取り除いて《大刃禍是》と《鎌壱太刀》を除外。そして俺のターン!ドロー!…《強欲で貪欲な壺》を発動。デッキの上から10枚を除外して二枚ドロー。カードを一枚伏せて、《命削りの宝札》を発動。3枚ドロー。三枚伏せてターンエンド。」

 

マコトLP700

手札0

モンスター2(マシュ、心地球龍)

魔法・罠5(エクシーズ・チェンジ・タクティクス、伏せ4)

 

「あんだけ言っといてガン伏せかよ!しかも何回引くんだよ強欲で貪欲な壺!んなもん二回も使ったらデッキ無くなるぞ!…俺のターン、ドロー!」

 

知ってる。もう9枚位しか残ってないもん。でも俺は使うよ。だってHeart-earsH Dragonはクソ火力で使いたいもん。

 

「《右鎌神柱》の効果を発動してペンデュラム召喚!来い!俺の僕達!そして特殊召喚された大刃禍是の効果でお前のハートアースと一番端っこの伏せカードを手札に戻す!」

 

……修験の妖社って、六部の門と同じで同時に召喚されたら全部でカウンター1になるんじゃなかったっけ?

 

「大刃禍是も出たね!チェーンしてトラップ発動!《激流葬》!フィールドのモンスター全破壊!」

 

「何!?ああっ!大刃禍是が!…くそっ…だがお前の頑張って召喚したモンスターも破壊された!これでお前ももう動けないだろ!」

 

「そうでも無いよ。オーバーレイユニットを持ったまま破壊され墓地に送られたHeart-earsH Dragonの効果発動!このカードを墓地から特殊召喚し、ゲームから除外されているカードの数×1000ポイントこのカードの攻撃力をアップさせる!」

 

「え?ってことは強欲で貪欲な壺二回で20枚…そして俺のモンスター2体で22枚…22×1000は…」

 

どんどんと顔を青ざめさせる沢渡。…なんだろ。ここまで来ると凄く楽しい。

 

「そう!俺のHeart-earsHDragonの攻撃力は22000!さぁ!この攻撃力を超えてみろ!…まぁ超えても単純に除去しないと逆効果だけどね!」

 

これが出来たらもう満足。これ以上の事は望まない。

 

「……無理だ。何も出来ない…!俺はこのままターンエンド。」

 

沢渡LP1500

モンスター0

魔法・罠(目眩風、修験の妖社、伏せ2)

 

「じゃあ俺のターン!ドロー!手札からガガガガールを召喚、そして伏せていた《リビングデッドの呼び声》を発動、効果でガガガシスターを特殊召喚、ガガガシスターの効果で2体のレベルを合計のレベル5にする。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク5《No.14 強欲のサラメーヤ》!…こいつが俺のフィールドに存在する限り、俺の受ける効果ダメージは代わりに相手が受ける!」

 

「……嘘だろ!?いよいよ本格的にヤバイ!」

 

そう言って走り出す沢渡。おー頑張れ頑張れ。アクションカードを探し集めろー!

 

「バトルだ!サラメーヤの攻撃!さぁどうする?」

 

「トラップ発動!《マジックシリンダー》!そしてアクションマジック《回避Ⅱ》!攻撃を無効にして効果ダメージも無理だ!」

 

「ならば行け!Heart-earsHDragon!トドメを刺してやれ!ハートブレイクキャノン!」

 

「負けてたまるかぁ!!トラップ発動!《ガードブロック》!戦闘ダメージを0にしてカードを一枚ドロー!……し、凌いだ!これでまだ望みが…「それは如何かな」…ま…まさか…」

 

that's right☆

 

「その通り!Heart-earsHDragonを対象にトラップ発動!《かっとビング・チャレンジ》!自分の攻撃を行ったエクシーズモンスターを対象に発動でき、そのモンスターはもう一度攻撃できる!」

 

「…やっぱりか…ま、また二回攻撃かよ…。」

 

「かっとビングだ!Heart-earsHDragonでダイレクトアタック!ハートブレイクキャノン!」

 

「チクショォォォォォォォォォォ!!」

 

沢渡LP1500→0

 

『winer真!』

 

「よっし。勝った勝った。」

 

「ちくしょう…また負けた…しかも予定調和の如く同じ流れで…」

 

「それでも君が最初より対処が面倒な盤面に持って行ったんだ。」

 

「……え?」

 

「最初に君とデュエルした時はただただモンスターをペンデュラム召喚して自慢気にショボい戦術を説明してた癖に今回はすぐに突破されたとは言えしっかりと防御用のカードを確保しながら可能な限りの攻撃を行った。大刃禍是の効果が通ってたら伏せてたカードにもよるけど負けてたかもしれない。」

 

「……そうか、そうだよな!」

 

「ああ。」

 

「つまりやっぱ俺は天才デュエリストなんだな!じゃあこれからは俺の事は【天才のネオ☆ニュー☆沢渡】とでも呼んでくれまたえ!」

 

………えぇぇぇぇぇ……マジかよお前。

 

「……まぁそれは良いけど今度は俺に勝てるように頑張れよ?そうは言っても俺に勝たなきゃ何も始まらんぞ?」

 

「うぐ……」

 

「ま、そういうこった。また宜しくな沢渡!」

 

「あ、ああ!今度は負けねぇぞ!」

 

「楽しみにしとくわ。またデジャブを感じる場面にならんようにな。

 

ーーーそして、握手をしてからフィールドを出て行った2人のデュエリストに惜しみない拍手が贈られた。




そして存在を知った後の強貪の乱用感がヤバイ、クツキリさんありがとうございます。そして命削りの宝札と妖仙に関してはよく分からなかったのですが公式ホームページの九庵堂栄太(つまりQ&A)に存在しないという事が発覚。そして後々知ったのが、『発動タイミングが選べる』でした。知らなかった人は『ヘェ〜』という感じで済ませて下さい。知ってた人は『うん、そうだね』的な反応で見てくれると良いと思います。因みにホープの攻撃名については語呂の良さを求めた結果です。
…そして地味に増えたお気に入り登録件数。いつの間にか増えてるから不定期で見るたびに【えっ?何か2桁になってる!?】とか色々思ってます。……これ1回チラシの裏から外して見よっかな…
そして毎回恒例。効果などの裁定ミスがあれば感想などで報告お願いします。また、誤字・脱字に関しても宜しくお願いします。
※PS速攻で修正しました。次話投稿はまだなのでここに書いときます。報告してくれたクツキリさんありがとうございます。
追加修正しました。報告してくれた…名前はまだない さんありがとうございます。

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