ファンデッキでも良いじゃないか。   作:skkコーポレーション

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もう書き溜めが無いのでここからは次話投稿に時間がかかります。



5.その鉄屑、危険につき。

『Duelmode! stand by!』

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

 

「モンスター達と共に、地を蹴り宙を舞い!」

 

「フィールド内を駆け巡る!」

 

「見よ!これぞデュエルの最強進化系!」

 

「アクショーン!」

 

「「デュエル!!」」

 

上空のアクションカードがばら撒かれ、お互いのデュエルディスクに先攻か後攻かが表示される。

 

真LP4000 手札5先攻

素良LP4000 手札5後攻

 

「おっ!悪いな!先攻は貰ったぜ!俺のターン!手札から、《スクラップシャーク》を召喚!こいつは、レベル4の高火力モンスターである代わりに、効果の発動に反応して壊れちまうモンスターだ。」

 

スクラップシャークL4

at2100

 

「あれ?U.A.じゃないのか?」

 

「真はちゃんと説明してたよ?デッキが沢山あるんですって。」

 

「複数のデッキを扱うなど…男としてけしからんぞ!」

 

「とは言え一応凄い事だから文句も言えない、と言うのが現実なのよ…」

 

「攻撃力2100か……」

 

「そして手札から、フィールド魔法《スクラップファクトリー》を発動!」

 

前回のU.A.スタジアムと同じように、半分だけが工場となり、そのシンボルである溶鉱炉からターミネーターの如くサムズアップしている手が見える。その内のベルトコンベヤーにシャークが載せられ、オイルを注入するパイプが接続される。

 

「《スクラップファクトリー》の効果により、フィールドのスクラップモンスターの攻撃力は200アップ!だが、効果の発動により、スクラップシャークは破壊!」

 

「自分のモンスターを自分で破壊した!?」

 

スクラップシャークがファクトリーから充填されたオイルを詰めすぎて破裂して、その破片は全てクレーンアームに回収され、溶鉱炉に放り込まれる。

 

「この瞬間、《スクラップシャーク》の効果発動!スクラップシャークは《スクラップ》と名のついたモンスターの効果によって破壊され、墓地へ送られた時、デッキから《スクラップ》と名のついたモンスターを墓地に送ることが出来る!俺は《スクラップビースト》を墓地に送る!」

 

「成る程、自壊して効果を発揮するタイプのデッキか。」

 

そして溶鉱炉の中身がクレーンアームで取り出された。

 

「《スクラップファクトリー》の効果も発動!フィールドの《スクラップ》と名のついたモンスターが効果で破壊され、墓地へ送られた時、デッキから《スクラップ》と名のついたモンスターを一体特殊召喚できる!《スクラップゴーレム》を特殊召喚!」

 

溶鉱炉によって溶けていたものが冷えて固まり、《スクラップゴーレム》が出来上がった。

スクラップゴーレムL5

at2300→2500

 

「《スクラップゴーレム》の効果発動!1ターンに一度、自分の墓地のスクラップモンスターを一体、自分か相手のフィールドに特殊召喚する!《スクラップビースト》を俺のフィールドに特殊召喚!」

 

スクラップゴーレムが雄叫びを挙げ、それに反応してビーストが近くのスクラップを置かれていた場所からゾンビの如く立ち上がって歩いてくる。

 

スクラップビーストL4チューナー

at1600→1800

 

「そしてレベル5の《スクラップゴーレム》をレベル4の《スクラップビースト》にチューニング!」

 

ビーストが4つの輪になりスクラップゴーレムがその輪をくぐる。すると、ビーストもゴーレムもバラバラになってスクラップ置き場に飛んでいき、色んなものをくっ付けてその身体が組み上がっていく。

 

「今は捨てられ主なき機械達よ!集められし星の力でその底力を見せつけろ!レベル9!《スクラップツインドラゴン》!!」

 

二つの頭を持つ鉄屑の竜。その効果の汎用性の高さから最も真琴が使用するスクラップのエースモンスター。

 

スクラップツインドラゴンL9シンクロ

at3000→3200

 

「カードを2枚伏せ、魔法カード《スクラップエリア》を発動、デッキから《スクラップオルトロス》を手札に加える。俺はこのまま、ターンエンド。」

 

「あれは……凄い迫力だな。」

 

「なんか色々組み込まれて作られてて…面白いな。」

 

「あ、テレビなんてくっ付いてる。」

 

真LP4000手札1(スクラップオルトロス)

モンスター・スクラップツインドラゴン

魔法・罠・二枚

 

そして素良のターン。

 

「じゃあ行くよー、僕のターン、ドロー!…僕は、《ファーニマル・オウル》を召喚!効果で、デッキから、《融合》を手札に加えるよ!」

 

そして出てきたファンシーなデフォルメされたフクロウ。流れは明らかに原作と違うが、まぁファーニマルには変わりない。外から女子二人の黄色い声が聞こえてうるさい。

 

「そして、魔法カード《融合》を発動!手札・フィールドから融合素材を墓地に送る事で融合召喚する!僕は、手札の《エッジインプ・シザー》とフィールドの《ファーニマル・オウル》で融合!融合召喚!現われ出ちゃえ!全てを切り裂く密林の魔獣!《デストーイ・シザータイガー》!」

 

ハサミで胴体をサックリ切断されてそのままハサミで接続したみたいな見た目の虎が登場。外から女子二人の悲鳴が聞こえるが無視だ無視。

 

デストーイシザータイガーL6融合

at1900

 

「《デストーイ・シザータイガー》が融合召喚に成功した時、その融合素材の数だけ相手のフィールドのカードを破壊できるよ!…その死に損ないのドラゴンと伏せのカードを破壊!」

 

ツインドラゴンが首ごと真っ二つにされ、伏せていたそのカードも切断された。……フッ

 

「死に損ないで悪かったな!破壊されたドラゴンの効果発動!墓地のスクラップモンスターを一体特殊召喚!戻ってこい!《ゴーレム》!さらにスクラップファクトリーの効果で《スクラップサーチャー》を守備表示で特殊召喚!」

 

「……やっぱフィールド魔法破壊した方が良かったかな?」

 

「そして伏せカードとして破壊された《アーティファクト・モラルタ》の効果発動!俺のフィールドに特殊召喚し、相手ターンに特殊召喚された場合、相手フィールドの表側表示のカードを一枚破壊する!そこのグロい虎を吹き飛ばせ!」

 

現れた青く光る人が手に持った大剣を大きく振り、シザータイガーに斬撃を繰り出す。そのままタイガーはなす術なくハサミの部分で切り離されて御臨終。

 

「嘘でしょ!?」

 

「残念!本当だよ!サァ続けろ!」

 

「くっ…魔法カード《強欲で貪欲な壺》を発動!デッキの上から10枚を除外して2枚ドロー!そして手札から、《トイポット》を発動!手札の《ファーニマル・オウル》を墓地に捨ててカードを一枚ドロー!引いたのが《ファーニマル》なら特殊召喚、違ったら墓地に送るよ!……引いたのは《ファーニマル・ベア》!そのまま特殊召喚!」

 

次に出てきたのは羽がついたテディベア見たいなクマ。……さっきのデストーイ見たからか、女子二人も何も言わない。

 

「手札から、魔法カード《融合》!手札の《エッジインプ・シザー》と《ファーニマル・ベア》で融合!悪魔の爪よ、野獣の牙よ

、今一つとなりて新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現われ出よ、全てを切り裂く戦慄のケダモノ!《デストーイ・シザー・ベア》!」

 

……クマをダクソのバックスタブみたいに突き刺すなよ…それでそのまま開くなよ…グチャッて聞こえたぞグチャッて……いつの間にかハサミ増えてるし。

 

デストーイシザーベアL6

at2200

 

「《デストーイ・シザー・ベア》で《アーティファクト・モラルタ》を攻撃!」

 

「……流石にモラルタは守れんか…」

 

真LP4000→3900

 

元々、破壊効果を伏せていたアーティファクトに使用してレベル5を増やそうっていう企画で入れたモンスターだから、これ以上のアーティファクトは入ってない。《アーティファクトの解放》ももちろん入っていない……が、魔法・罠の破壊が出来る《アーティファクト・ムーブメント》は入れていたな。因みにこれを入れた後に自ターンでは効果が発動しないと気付いたけど抜こうと思った直後に飛んできちゃったからそのままなのだ…

 

「《デストーイ・シザー・ベア》の効果発動!モンスターを戦闘で破壊した時、そのモンスターを墓地からこのカードに装備カード扱いで装備させる!このカードの攻撃力は装備したカードの攻撃力分アップするよ!」

 

ああ……モラルタの剣だけが持ってかれたよ……待ってろよ、直ぐ取り返してやる。ありがたいことに装備されてるし。

 

「僕はこのままターンエンド。」

 

素良LP4000

モンスター・シザーベアat4300

魔法・罠・トイポッド

手札1

 

「じゃあ俺のターン。ドロー!…《スクラップビースト》を召喚、そして《スクラップオルトロス》はフィールドにスクラップモンスターがいる時に特殊召喚できる。《オルトロス》を特殊召喚。」

 

ビーストが何故か上から降ってきてその後降りてきたオルトロスに踏み潰された。……割と酷い絵だな。お前らU.A.を見習えよ。

 

「《オルトロス》は自身の効果で特殊召喚した時、自分フィールドのスクラップモンスターを破壊する。《ビースト》を破壊。そして《ファクトリー》の効果で《ゴーレム》を特殊召喚。ゴーレムの効果で《ビースト》を特殊召喚。」

 

……扇風機ってそんな使い方なんだな。磁石かよ。残骸ひっぱり寄せて……電子レンジに突っ込んだ!?……チーンて…ビースト出てきたわ……ゴーレム何なん?

 

「レベル5の《ゴーレム》とレベル1の《サーチャー》をレベル4の《ビースト》にチューニング!搔き集められた屑鉄達よ、集められし星の力で、三首の竜となりて疾く馳よ!シンクロ召喚!レベル10!《アトミック・スクラップ・ドラゴン》!」

 

あ、溶鉱炉から頭一つとベルトコンベヤーから一つ、そんで胴体と残りの頭はスクラップエリアから…ってどんだけ大掛かりなんや!しかも溶鉱炉のはビースト入って行ったの見てたし!もうなんか遊び心満載だな。

 

アトミックスクラップドラゴンL10

at3200→3400

 

「もう一体行くよ!《ゴーレム》の効果で、《ビースト》を特殊召喚!レベル5の《ゴーレム》とレベル4の《オルトロス》にチューニング!シンクロ召喚!レベル9!《浮鵺城》!」

 

普通にシンクロ召喚のエフェクトが出て、ファクトリーの上空に見える青空から鳥の姿をした城が現れる。

 

浮鵺城L9

DEF3000

 

「《浮鵺城》の効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分の墓地からレベル9以上のモンスターを特殊召喚できる!蘇れ!《スクラップ・ツインドラゴン》!」

 

《浮鵺城》の口の部分から廃材が吐き出され、溶鉱炉にホールインワン。そこからニョキニョキとツインドラゴンが出現した。

 

スクラップツインドラゴンL9

at3000→3200

 

「《スクラップツインドラゴン》の効果発動!自分フィールドのカードを一枚破壊し、相手フィールド上のカードを二枚手札に戻す!俺の《ビースト》を破壊し、素良の《シザー・ベア》、そして《アーティファクト・モラルタ》を手札に戻す!」

 

ビーストがツインの胴体にある穴に飛び込んで、ツインがそこを閉じたあと、なんかゴウンゴウン動いて中からバキバキと言う物を砕く音が……そのあとツインの口が開いて光のブレスを放つ。直撃したベアは光と一緒に飛んできた廃材に体を削られて通り過ぎたあとには何もなく、モラルタは地面に当たったブレスの爆風で俺の方に飛んできた。おかえり。

 

「くっ…!?こ、これじゃあ僕のフィールドが!」

 

「その通り!そしてビーストの効果も発動!墓地からスクラップモンスターを一枚手札に加える!《オルトロス》を手札に!」

 

「カードを一枚伏せ、アトミックスクラップドラゴンの効果発動!伏せたカードを破壊し、素良の墓地のカードを3枚デッキに戻す!《エッジインプ・シザー》二枚と《ファーニマル・ベア》を戻す!」

 

「……やり過ぎじゃない?」

 

「やり過ぎだな。」

 

「けしからんな」

 

「シビれるほどやり過ぎだぜ…」

 

「素良君可哀想…」

 

「バトル!《スクラップツインドラゴン》で攻撃!」

 

「っ!取った!アクションマジック、《奇跡Ⅲ》!」

 

ツインドラゴンの二本のレーザーブレスを奇跡で戦闘ダメージ0にした。

 

「アトミックスクラップドラゴンで攻撃!アトミック・レーザー!」

 

三つの頭から放たれたレーザーが束ねられて極太レーザーとなり、素良に襲い掛かる。

 

素良LP4000→600

 

「ぐぅぅ!」

 

「……削りきれなかったな…俺はこのままターンエンド。」

 

真LP3900

モンスター・アトミック、ツインドラゴン

魔法・罠…伏せ1

手札(オルトロス)

 

「……僕のターン、ドロー!…僕は《エッジインプソウ》を召喚!そして《エッジインプソウ》の効果発動!手札の《ファーニマル・ベア》を墓地に送って、デッキから二枚カードをドロー!その後、二枚の内1枚をデッキトップ、又はデッキボトムに戻す。……よし、僕は、

魔玩具融合(デストーイフュージョン) 》を発動!墓地の《ファーニマルオウル》とフィールドの《エッジインプソウ》を除外して融合!悪魔宿りし鉄の歯よ、牙むく野獣と一つになりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現われ出ちゃえ、全てを切り裂く百獣の王!《ホイールソウ・ライオ》!」

 

「あー……このタイミングで言うのも何だけど……それ、あんまりいい手じゃないよね…」

 

《ホイールソウ・ライオ》の丸ノコが回転して射出される。

 

「《ホイールソウ・ライオ》の効果発動!《スクラップ・ツインドラゴン》を破壊し、その攻撃力分のダメージをししょーに与える!」

 

……ツインが三枚おろしにされて破壊され、その中から桃太郎の如くゴーレムが現れた。

 

「ツインの効果で《ゴーレム》を特殊召喚、……それと、悪いんだが…トラップ発動、《地獄の扉越し銃》。効果ダメージを素良、君に反射するよ……」

 

「ぐはっ……」

 

爆風が俺に襲い掛かる直前に扉が地面から生えてきてシャットアウト、その後自動で開かれた扉にセットされていた銃から弾丸が発射され、素良の眉間に直撃、効果ダメージの反射となった……これ大丈夫なの?

 

素良LP600→0

 

『Winer真』

 

「…大丈夫か?」

 

仰向けで倒れている素良の所に歩いて行って手を引っ張って起こしてあげる。

 

「……ねぇマコト?」

 

「なんだ?素良?」

 

「僕は、なんで負けたのかな?」

 

「……多分、引きの強さだ。実際アレはモラルタ引いてたから勝てたようなもの。無かったら……多分もう一体タイガー出されて詰んでた。後、扉越し銃は俺もよく分からん。」

 

「そっか……でも負けは負け。そもそも負けても僕には損は無いんだし、そこまで食い下がる事でもないもんね。」

 

「そうそう。負けたら殺される訳じゃないんだから。」

 

「でもさ……また今度、デュエルしてくれる?」

 

「ああ、もちろんだ。今度はもっと別のデッキでやってやる。」

 

「ふふふ…じゃあ、楽しみにしてるね〜?」

 

「おう!待ってるぜ!っていつの間にそんな所に!?ちょっと待てよー!」

 

「じゃあ師匠、これから宜しくね?」

 

「……おう…(後でマコトを一発ぶん殴ってやる…!)」

 

そしてここからは公式試合のターン!……いや、その前にLDS襲来だ!……まぁ、余裕でしょ?真は手札事故起こらないし。ご都合主義万歳なのだ。何処で参加するかはお楽しみ!それと何を使うかも、お楽しみ!それではみなさんご一緒に!

『『お楽しみは、これからだ!』』




カード名のルビ振りが使ったカッコの種類の所為でややこしくなってしまった……あと、モラルタはネタです。突っ込みは無しの方向でお願いします。【タッグフォーススペシャル】で最初の方でとりあえず作れる。ってなったのが何故か《アーティファクト》だったんです。扉越し銃は…素良君がデストーイ使うから放り込んだんじゃ無いですかねぇ?あと、たまにうろ覚えになった所が出てくるのですが…舞網チャンピオンシップの参加条件って遊矢は4連勝で素良が6連勝でしたっけ?実際アニメ見れば分かるのですが、時間が取れないんです。もしよければ……お願いします。あと、真のデッキの一つは《幻奏》だったのですが、「柚子が使用するデッキなので使いたく無い」という考え方の所為で結局使用するデッキは合計6個となります。ややこしくて申し訳無い。……でももしかしたら、増えるかも知れませんね、デッキ(ボソッ)。

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