ファンデッキでも良いじゃないか。 作:skkコーポレーション
……ところでクロウは「穏やかじゃないですね」とか
「しゃらくせぇ!」とか言わないんでしょうか?…まぁ前者については言ってたら爆笑ものですがねw。
『さぁやって参りました!フレンドシップカップ2回戦!凛々しくも猛々しい黒羽の鳥獣達を操るクロウ・ホーガン選手対!1回戦で特大モンスターによってデュエルパレスを破壊したマコト選手!このデュエルでは別のデッキを使うらしいとの噂が流れておりますが、果たしてどうなのか!注目の一戦となります!』
「マコト、悪いが俺もやらなきゃいけない事があってな、ここで負けるわけにゃいかないんだ。全力でいかせてもらうぜ。」
「気にすんな。俺も全力でいく。コモンズとトップスのいざこざの解消なら俺たちもなんとかしたいんだ。どっちが負けても何ら問題ないさ。」
「……そうだったのか。なら、折角のライディングデュエルだ。お互い楽しもうぜ!」
『Duel mode!! Auto pilot standby!!』
『さぁそれでは早速行ってみましょう!皆さんご一緒に!』
『『3!』』
『『2!』』
『『1!』』
『『ライディングデュエル!アクセラレーション!』』
カウントが終わり、ランプが赤から青に変わった瞬間にアクセルを開けて一気に加速する。
『両者同時にスタート!しかし第一コーナーを制したのは〜!…クロウ選手!このままデュエルパレスの外まで行けばクロウ選手の先攻だ!』
…………………
……………
………
「よっし!俺のターン!まずは永続魔法《黒い旋風》を発動!そして《BF 残夜のクリス》を召喚!《黒い旋風》の効果でデッキから《BF 黒槍のブラスト》を手札に加える!そしてフィールド上にこのカード以外の《BF》が居る場合、こいつは手札から特殊召喚できる!《BF 疾風のゲイル》を特殊召喚!」
定番の流れ。このままシンクロしてエンドかあと一体だしてエンドか。どちらでも損失はあまり変わらないと思うが。
「俺は、レベル4の《BF 残夜のクリス》に
レベル3の《BF 疾風のゲイル》をチューニング!漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ!電光の斬撃!シンクロ召喚!降り注げ!レベル7、《A-BF 驟雨のライキリ》!」
『おお〜っと!早速決まったぁー!クロウ選手のシンクロ召喚!滑り出しは好調だ!』
「だがまぁ、先攻は攻撃出来ないからな、俺はカードを伏せて、そのままターンエンドだ。」
「オーケー。じゃあ俺のターン!ドロー!
……あぁ、そうだった。クロウに一つだけ、言いたい事があったんだ。」
「?俺に言いたい事だって?なにを突然そんな事を?」
「俺、クロウに会う前からクロウの事知ってたんだ。……で、その時知ったけど、俺が元々使ってたデッキのテーマ、クロウと同じなんだよね。」
「……は?それってどういう…」
「こういう事だよ!永続魔法《黒い旋風》を発動!」
「嘘だろオイ!」
「効果は言わなくても分かるだろ?魔法カード《愚かな埋葬》を発動し、デッキから《BF 蒼炎のシュラ》を墓地に送る!」
『なんと!マコト選手の出したカードのテーマはBF!クロウ選手と同じデッキを持ち出してきた!これは確実にミラーマッチを狙ってきたか?!』
「そして手札から《BF 極北のブリザード》を召喚し、《黒い旋風》の効果でデッキから《BF 上弦のピナーカ》を手札に加える。
《BF 極北のブリザード》の効果で墓地から《BF蒼炎のシュラ》を守備表示で特殊召喚!」
「……やっべ」
クロウは流石に大体分かったようで取り敢えずアクションカードを探し始めた。まぁ多分もっと後に来るけどね!
「レベル4の《BF 蒼炎のシュラ》にレベル2の《BF 極北のブリザード》をチューニング!
シンクロ召喚!来やがれ!レベル6、《BF 星影のノートゥング》!」
『こちらも決まったー!…でもレベルが一つ低いけど大丈夫なの?攻撃力も低いし。』
「まぁまだあるし、ノートゥングの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、相手モンスター一体の攻撃力を800下げ、相手に800ポイントのダメージを与える。」
「ぐおぉ……。くそ、自分もやった事あるけど相手にやられるとスゲェ腹立つな。」
クロウLP4000→3200
ライキリATK2600→1800
ノートゥングやっぱり羽飛ばしてたな。めっちゃ大量に羽飛んでったわ。
「次!ノートゥングがいる限り、一度だけBFを追加召喚出来る!《BF 上弦のピナーカ》を召喚!そして《黒い旋風》の効果でデッキから《BF 突風のオロシ》を手札に加える!
そして手札の《BF 黒槍のブラスト》はフィールドに表側表示でBFが存在する場合、手札から特殊召喚出来る。《BF 黒槍のブラスト》を特殊召喚!」
「また来るか!俺も同じデッキだけどいい加減しろその展開力!」
「お前も同じことすりゃ良いだろ!レベル4の《BF 黒槍のブラスト》にレベル3の《BF 上弦のピナーカ》をチューニング!漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ電光の斬撃!シンクロ召喚!レベル7、《A-BF 驟雨のライキリ》!」
『同じカード!?』
「「当たり前だろ!同じデッキだ!」」
『ひぃ!?ご、ごめんなさい!』
「ライキリの相手フィールドのカードを自分フィールド上に存在するこいつ以外のBFの数だけ破壊する効果でそこの《黒い旋風》を破壊する!」
「だと思った!面倒くせぇことすんなよ!」
「知らん!バトルだ!《ノートゥング》で《ライキリ》を攻撃!」
「あークソッタレ!永続罠、《BF
「面倒いトラップ使うなよ!でもダメージは入るぞ!」
「ぐぅっ!?そんな事知っとるわ!」
クロウLP3200→2200
ライキリATK1800→1400(L7→6)
「もう1発!《ライキリ》で《ライキリ》を攻撃!」
「《
クロウLP2200→600
ライキリATK1400→1000(L6→5)
『おぉーっと!僅か2ターンでクロウ選手崖っ淵だ!だがしかし、エースモンスターであるライキリを死守!その代わりにレベルも攻撃力も下げたが効果は健在!これを活かしきれるか!?』
「……カースドガードが無けりゃな…カードを一枚伏せてターンエンド。エンドフェイズにさっき墓地に行ったピナーカの効果でデッキから《BF 月影のカルート》を手札に加える。」
クロウLP600
モンスター…ライキリ(ATK1000 L5)
魔法・罠…《黒羽呪鎧》
マコトLP4000
モンスター…ノートゥング、ライキリ
魔法・罠…伏せ1、《黒い旋風》
「……行くぜ!俺のターン!ドロー!…ははっ…まさかまた引くとはな!永続魔法《黒い旋風》発動!」
「連続二枚目!?引き良すぎじゃね!?」
「俺もそう思うぜ!だが引いたもんは引いたもんだ!遠慮なく使わせてもらう!《BF 極北のブリザード》を召喚!《黒い旋風》の効果でデッキから《BF 月影のカルート》を手札に加える!さらに《ブリザード》の効果で墓地から《BF 残夜のクリス》を守備表示で特殊召喚!」
「お前もノートゥングか!?」
「いいや違うね!俺はレベル5の《A-BF 驟雨のライキリ》にレベル2の《BF 極北のブリザード》をチューニング!」
「えぇ…チドリ?」
「はっ!正解だ!漆黒の翼濡らし、そぼ降る雨に響け!雷鳴の一撃!シンクロ召喚!突き抜けろ!レベル7、《A-BF 涙雨のチドリ》!」
……攻撃力は?……クリス、ゲイル、ブリザード、ライキリ…1200up?早すぎた気もするが…
「《A-BF 涙雨のチドリ》は、自分の墓地に存在するBFの数×300ポイント、攻撃力がアップする!俺の墓地にはBFが4体!よって攻撃力は1200アップし3800だ!」
「まだ低いほうだけど厄介なのに変わりは無いよな!…しかもまだあるんだろ?」
「おうよ!まだ行くぜ!手札から《BF 突風のオロシ》を特殊召喚し、レベル4の《BF 残夜のクリス》とレベル1の《BF 突風のオロシ》でチューニング!」
「ソハヤからのオニマル!?ちょっとこれ防げるか怪しいぞ!?」
「黒き烈風よ、絆を紡ぐ烈風となれ!シンクロ召喚!レベル5、《A-BF 五月雨のソハヤ》!…《A-BF 五月雨のソハヤ》がシンクロ召喚に成功した時、墓地から《BF》シンクロ一体を特殊召喚できる!甦れ!《A-BF 驟雨のライキリ》!」
「……トラップ発動。《和睦の使者》このターン俺が受けるダメージは0になり、モンスターも戦闘では破壊されない。」
「はぁ!?防げるか怪しいとか言っててそれかよ!?……まぁいい!俺は、レベル7の《A-BF 驟雨のライキリ》に、レベル5の《A-BF 五月雨のソハヤ》をチューニング!漆黒の翼よ、雷の力宿して鮮烈に轟け!シンクロ召喚!レベル12、《A-BF 神立のオニマル》!」
『凄い…怒涛の連続シンクロが決まって今のフィールドは完全にクロウ選手が支配しているように見えます!ですがマコト選手は《和睦の使者》を発動しているのでこのターンは攻撃も意味がありません。…このデュエル、お互いどう転ぶかは分かりませんが、次のターン…マコト選手のターンで勝負が決まるでしょう!このデュエル、最後まで目が離せません!』
「なんかスッゲーシンクロしたけど、並んだのはオニマルとチドリの二体か…チドリは3体追加で攻撃力は4700…」
「オニマルについては知ってるとは思うが、戦闘時に攻撃力は2倍に跳ね上がるぜ?迂闊に攻撃すりゃ痛いしっぺ返し食らうことは念頭に置いとけよ!俺はこのままターンエンドだ!」
「んなこた分かってるさ!俺のターン!ドロー!…俺は《BF 蒼炎のシュラ》を召喚し、《黒い旋風》の効果でデッキから《BF 黒槍のブラスト》を手札に加える。そしてそのまま特殊召喚!さらに手札の《BF 疾風のゲイル》を特殊召喚し、レベル4の《BF 蒼炎のシュラ》にレベル3の《BF 疾風のゲイル》をチューニング!口上省略!来やがれ、レベル7、《A-BF 涙雨のチドリ》!」
「お前もか!…シュラ×2、ブリザード、ゲイル、ブラスト、ピナーカ…6体で1800アップして4400!?しかもまだ上がるときた…今度は俺がやべぇ!?」
「手札の《BF 突風のオロシ》を特殊召喚し、レベル6の《BF 星影のノートゥング》にレベル1の《BF 突風のオロシ》をチューニング!同じく来やがれ、レベル7、《A-BF 涙雨のチドリ》!」
「まさかの二体目!?しかも攻撃力600上がって5000になった!?」
「うっしゃ!バトルだ!《A-BF 涙雨のチドリ》で《A-BF 神立のオニマル》に攻撃!
切り裂け!雷鳴の一撃!ライトニングスラッシュ!」
「血迷ったか!《A-BF 神立のオニマル》の攻撃力は戦闘時に2倍に跳ね上がる!迎え撃て!サンダーボルトフラップ!」
「な訳ねぇだろ!手札の《BF 月影のカルート》を手札から墓地に送る事で攻撃力を1400アップする!」
チドリATK5000→6400
オニマルATK3000→6000
「!?っ、だが俺もそいつは持ってる…いや、ここは賭けに出るか!アクションカード!取った!アクションマジック、《ポイント・ストライク》発動!」
ポイント・ストライク・・・作者の適当な考えで湧いて出たオリジナルアクションマジック。元ネタ、【カー○ィのエア○イド】のスタジアム《ポイント・スト○イク》。
正方形の色とりどりの数字が書かれた文字盤が出て来た。チェスの盤面の様マス目になっていて、一番大きな数値は5000。一番低いのは50。1段目は50から400までの数値がランダムに置かれていて、Dホイールではジャンプしても2段目の最大1000までの数字しかない。しかも1000は一枚だけ。一応同じマスは選べず、先に進んでいるのはクロウなのでクロウは1000を取るだろう。因みに1000より下は400から。効果としてお互いそれぞれのフィールド全体に効果が及び、打ち抜いたマスの数字分攻撃力が上がるので、双方、より高いポイントのマスを打ち抜かねばならない。
「へっ!ブラックバードを舐めるなよ!」
まぁもちろんクロウは1000のマスを打ち抜いた。
オニマルATK6000→7000
チドリATK4700→5700
「これならさしものお前もどうしようもねぇだろ!」
「……それはどうかな?」
「……何だって?」
「なぁ、チドリ?……俺さ、今空飛びたい気分なんだよね?」
唐突に話を振られたチドリ(最初に召喚した方)とそれを聞いていたクロウはまさか…と言うような表情を浮かべた。
「おまっ…まさか!?」
「思いっきり投げ飛ばしてくれよ!あの真ん中あたりに!」
別に断るメリットも無いチドリはほぼ躊躇いなくぶん投げた。
『投げたー!?モンスターがプレイヤーを思いっきりぶん投げたー!?』
「お前無茶苦茶だな!?」
「お、ラッキー。1100アップだ。」
打ち抜いたのは1100のマス。オニマルを500だけ上回り、チドリを400越した状態になる。
「さぁ!切り裂け!チドリ!」
「グハァッ!?…ま、まさかオニマルが…!」
クロウLP600→100
「やれ!チドリ!トドメだ!チドリでチドリを攻撃!雷鳴の一撃!ライトニングスラッシュ!」
「ウソダソンドコドーン!!」
クロウLP100→0
オンドゥル語だとぉ!?
《Winner! MAKOTO!》
今回地の文がめっちゃ少なかったり唐突に長くなったり。因みに文字数は5000越えと中々に詰め込んでしまいました。一番最後?その場のテンションです。ごめんなさい。あ、因みに私はスマホで書いてるので残念ながら半角文字の打ち方分からないんです。ごめんなさいね。
因みにBFは作者は今も愛用していたりします。
……誤字・脱字など(今回は効果処理ミスは見逃して下さい。)がありましたらご報告、お願いします。それではまた。