ファンデッキでも良いじゃないか。 作:skkコーポレーション
今回は2話同時投稿です。本編だけを読みたい方は1話飛ばして読んで下さい。
1.《スタンダード勢のクリパ》
『メリークリスマース!』
この場にいる全員の声が重なり、同時にガラス製のコップをぶつけ合う小気味いい音が色んな場所から聞こえる。
「なぁ、そういえばクリスマスって、なんだっけ?」
「そこから!?遊矢あんたどっかに頭ぶつけたんじゃ無い!?」
「はぁ!?そこまで言うことじゃないだろ!?」
「んー、でもさすがにクリスマス分からないのはやばいんじゃ無いかな?」
「そうそう、マコトの言う通りよ。じゃあ仕方ないから教えてあげるわ。いい?クリスマスって言うのはね………」
「ふふっ、仲のよろしいことで。」
「シビレルゥ〜!」
「ちょっとフトシ!行儀悪いわよ!」
「…回転しながら肉を食べつつシビレルゥ〜って言葉を発してる状態でジュースを飲んでるって言うのを行儀悪いで済ませて良いのかな?」
「……なんなのあのシビレデブ?残像すら見える速度で体くねくねさせてるけど?…最早鬱陶しさを通り越して呆れるわ…どうなってんだよアレ…」
「うぉぉぉぉぉぉ!!!熱血ダァー!」
「…早食いもいいけど、出来れば味わって食べて欲しいですね…」
「キャー!ミッチー!」
「……塾長ってあんな性格だったっけ?」
「……え、えと…あの!」
「ん?あぁ、零羅くんか。どうしたんだい?」
「に、兄さまが…」
「……兄さま?零児がどうしt…」
『零羅かわいいよ零羅、あぁ!おどおどしてる零羅がかわいすぎて悶え死ぬぅ!』
『零児さん!素が出てますよ!』
「…………」
「……あの…」
「……ハッ!…ああいや、うーむ…アレは一種の病気だ。」
「…病気?兄さまが?」
「ああ。命に別状は無いが、ある特定の人物に対して異常な反応をしてしてしまう病気だ。時間が経てば治るが、それまでは彼は意味不明な言動を繰り返すだろう。側で見守ってあげなさい。」
「……うん。ありがとう。」
「……何処ぞの天城さん家だよまったく…」
2.《エクシーズ・シンクロ勢のクリパ》
『『『メリークリスマース!!!』』』
「……メリークリスマス…」
「…メリクリ…」
「おい、お前らせっかくのパーティーで何沈んでるんだよ!もっと楽しめよ!」
「馴れ合うつもりなどない。」
「……俺はもう胃が限界なんだ…ほっといてくれ…。」
「はぁ…こんなこと言ってるけど、そこんとこどーなんだ?妹さん?」
「?…何を言って…「兄さん!いつまでもそんなこと言ってないで、もっと友達増やせば良いじゃない!」!?る、瑠璃!?」
「いつまでもそんな風に一匹狼気取ってる兄さんなんてキライよ!」
「る、瑠璃ィイィィィ!!」
「あーあ、行っちまったな。…んで?どうすんだシスコン?」
「ぐっ……分かった。好きにしろ…!」
「ちょっとユーゴ!何処にいるのよ!?出てきなさいよ!…あなた、ユーゴの居場所知ってんじゃないの?教えなさい!」
「お、おい!なんで俺に向かって言ってんだよお前!?」
「これ絵面だけ観るとクロウが浮気して彼女に問い詰められてる感じだな。」
「はぁっ!?シンジなんて事言うんだよ!?ありえねぇだろうが!?」
「「「わーい!クロウにーちゃんの浮気者〜!」」」
「ガキどもまで…。」
「あっ、やっべ行かなきゃな、じゃあな黒咲、ちゃんと妹さんと仲直りしとけよ。」
「貴様が原因だろうが!?」
「はぁ……胃が痛い…」
3.作者の小話(飛ばしても良いよ。)
これはこのssを書いて居る『skk』のある日のお話。読まなくても構いません。
皆さん、皆さんには、『こだわり』と言うものがありますか?
例えば、食事は必ずパンを主食にする、とか。
例えば、アクションRPGをやる時はキャラのステ振りを体力と筋力のみにする、とか。
例えば、自分のデッキにかけるスリーブは1重だとか二重だとか。
例えば、スリーブは無地の物とかキャラスリだとか。
因みに私は食事の主食はどちらでも良いし、
アクションRPGではむしろ技量寄り。
自分のデッキにはスリーブを一枚だけかけるし、
使うスリーブは無地、柄があっても遊戯王のロゴの入った物で留めます。これは一部の方にとっては冒涜とも呼べる事ですが、絶対にキャラスリは使いません。
これは基本的に私が漫画アニメ小説ラノベ等を観たり読んだりする時に、ストーリーを第一に楽しみ、キャラクターの見た目等に関しても可愛ければ、カッコ良ければそれで良い。物語の中でそのキャラクターが活躍してるだけで自分は楽しいのだ。と思って居るから。
それを態々プレイマットとかスリーブとかに引っ張り出すのはどうかと思うから。と言う個人的な意識からのこだわり。私個人の意見なので押し付けるつもりは無いのですが…
前置きはここまでとして、少し私の一つのデッキについてお話を。
…ある日、私の使っていた《幻奏》カテゴリのデッキ、その強化カードが新規パックで出る事になりました。その名は《オスティナート》、マナーを守るデュエリストである読者の皆様ならばご存知の強カードであるが、念のため説明を。
《幻奏》と言うカテゴリは、各モンスターの特殊召喚に関連する効果によって互いを強化しあい、最終的に融合召喚などでビートダウンするデッキ(作者はそう認識して居る)である。その中で、基本幻奏の乙女や歌姫、音姫らは自身を特殊召喚する効果を基本的に所持していない。特殊召喚が可能なモンスターも特に特筆する効果は無い。したがって他の魔法・罠などで特殊召喚し、サポートし、そしてバフを付与しまくるのが基本。《幻奏の第一楽章》はその中でも貴重なカードであった。
次に、《幻奏の乙女 アリア》。特殊召喚された場合、フィールドの幻奏モンスターに対象に取れず、戦闘破壊に対する耐性を付与し、また自身にもその効果が適用されるモンスターであり、最初に第一楽章が来た場合、必ずこれを召喚する事が常識、と言うようなモンスター。これと…
《幻奏の乙女エレジー》。アリアの弱点である対象を取らない破壊効果と言う弱点を補う破壊耐性を自身を含む幻奏モンスターに付与する効果を持つ。
……何故この2体の説明をしたか、と言うと。
《オスティナート》は未来融合のようにデッキから素材を墓地に送る事で融合召喚、そのターンのエンドフェイズに召喚した融合モンスターを破壊して融合解除するカード。先攻でこれを使い、アリアとエレジーを使ってプロディジーモーツァルトを融合召喚。そしてエンドフェイズにアリアとエレジーを特殊召喚する為、これであとは対象を取らないバウンス、又は除外効果しか除去方法がなくなる。…まぁ、《トリシューラ》《ダストフォース》くらいしかすぐには思いつかないと思いますが。
んで、それを入れた《幻奏》はかなり強くて、うちの兄貴が、
「それ、スリーブ二重にしといて。もっと言えば、このスリーブかけといて」
と、差し出されたのはこの幻奏を使う遊戯王ARC-Vのヒロイン、柊柚子がプリントされたキャラスリ。当然拒否。私はこのピアノブラックのスリーブが気に入ってるのだ。
そんな感じのこと言うと、
「え?お前が使わなければ良いんじゃ無い?まぁ俺は当然使うけど。」
と、宣いだした。キャラスリは使いたく無いからせめてこれ(裏に遊戯王5D'sと書かれた黒いスリーブ)にもう一枚かけたスリーブかこれ(裏にシューティングクェーサー)にもう一枚のやつにしてくれよ。と言うと
「周りの目気にしてイタイからとか言って嫌がってんのならやめたほうがいいぞ」
などと言う始末。聞く耳もたず。確かにそれもあるかもしれない。でもこれは私のこだわりだ。そこまで言うのならばもうそのデッキは使わない。そのスリーブ(柚子の)を使うのならばどうぞご勝手に。……言ってから後悔。結構気に入ってたのにな、《幻奏》。
因みにその後オスティナートで並べられまくるアリアとエレジーを《U.A.ターンオーバータクティクス》と《U.A.ストロングブロッカー》の対象を取らないバウンスからの特殊召喚に誘発する効果無効、そして《U.A.ペラルティ》の対象を取らない除外効果でボコボコにしてやったぜ。
……長話申し訳ない。
別にキャラスリがダメだとは言っていない(断言)。えー…融合次元はクリパなんてやらないと思うんです(偏見)。なのでユーリならパーティーとかでやりそう、と言うのをここで一つ。
セレナ「なぁユーリ、私の皿には肉類と野菜が綺麗に半分づつ乗っていた気がするのだが?」
ユーリ「何のことだい?分からないな?」
セレナ「何故私の皿には野菜しか乗っていないのだ?」
ユーリ「だって君ほっといたら野菜食べないだろ?」
セレナ「貴様の目は節穴か…!」
ユーリ「やだなぁ、目が節穴だったら何も見えないじゃ無いか。」
…これだけです。他にネタが思いつきませんでした。
お疲れ様でした。
誤字・脱字、その他のミスなど、見つけたら御報告お願いします。