キラ・ヤマトの異世界転生記   作:エルシオンガンダム

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プレミアムバンダイのブラストインパルスが欲しい・・・。

それは置いといて、少し前にやまゆり園での事故の追悼式がありましたね。

自分も知的障害者なので、あの事故のことを聞いた時はふざけるなと思いました。

自分たちも好きで障害者になったわけじゃないのに、それを「障害者は人じゃない」とか言われて、カチンとこないわけがありません。

・・・すみません、小説を読む場所でこんなこと書いてしまって。

ですがみなさん、どうか障害者を軽く見ないで下さい。

本当にすみません。

それでは、本編はじまります。



第2話:キラの過去

「どうして、こうなったんだろう?」

翌日、キラは自宅のリビングで悩んでいた。それもそのはず、キラの家の周りにはテレビ局やら新聞記者やらが囲んでいるのだ。そしてこの場には、キラと真那しかいない。一応学校の方には休むと連絡したので大丈夫なのだが、これではうかつに外に出ることも出来なかった。

「このまま悩んでいても解決しません。とりあえず朝食に致しましょう」

「そうですね」

キラと真那は朝食をとった後、テレビを見たりゲームをしたりしていた。キラの家は防音性能もあり、外の声も聞こえないし、中の声も聞こえないようにされている。しかもカーテンにシャッターもあるので、外からはどうなっているのかがわからないのだ。

すると、

ピンポーン

「ん? 誰だろう?」

「またテレビ局の人でしょうか?」

キラは壁に付いているモニターから、玄関にいる人物を見てみた。そこにはキラと真那にとっては、かなり親しい人物が立っていた。

「久しぶりだねキラ君、月詠1等空佐」

「高野さん!?」

「高野防衛大臣!!」

 

『高野五十六』

 

嘗て第二次世界大戦で戦死し、さらに後世の日本に転生した海軍大将である。後世の世界で死んだあと、何の因果なのかまた転生したのだ。今では陸海空自衛隊を束ねる防衛大臣であり、総理大臣であり同じ転生者である『大高弥三郎』の傍で『戦って』いるのだ。

高野だとわかったキラはすぐに高野を家に招き、真那はお茶とタオル、お茶請けを持ってきた。

「高野さん、今日はどうしたんですか?」

「昨日君がテレビに映っているのを大高総理と共に見てな、心配に思って君と月詠1等空佐に会いに来たのだよ、それと、周りにいたテレビ局や記者達は立ち去って貰った」

「ありがとうございます」

「心遣い感謝いたします」

キラと真那は、高野の言葉にお礼を言った。

「いやはや、君からISの適正がでるとはな。これもまた転生者の因果なのだろうか」

「さあ・・・・・・そういえば」

「「?」」

「僕、ISに対して謝罪しながら触れていました」

「それはまた」

「少し前に、ISには意思の様な物があるって聞いたので、もしかしたらと思ってやってみたんです」

「ほう・・・」

「キラ様、本当にお優しいでございますね」

キラの言葉に二人は感心し、キラは『いえ、そんなこと』と照れくさそうに言った。

「その時に頭の中で『ありがとう』って声が聞こえたんです」

「・・・なるほど、ISはキラ君を認めたということか」

「ISもキラさんの思いと優しさを、解ってくれたのですね・・・」

「・・・そうであって、ほしいですね」

3人はお茶を飲みながら、IS関連のことで色々話し合った。

 

 

 

「・・・・・・あれからもう、10年か」

「そうですね」

「ええ」

今から10年前、キラが6歳になった頃にそれは起こったのだ。

実はキラは、この世界でも遺伝子操作によって生まれてしまい、しかもスーパーコーディネーターの時よりも能力がさらに上回っており、瞬発力や反射神経なども人のそれを超えているのだ。

ISが発表されてから数ヶ月がたったとある日、どこで嗅ぎつけたのか突如やってきた女性権利団体によって、この世界でのキラの両親は射殺されたのだ。しかも、キラの目の前で。

だが、悲劇はそれだけでは終わらなかった。

さらに追い討ちをかける様に女性権利団体は、キラにある薬を打ち込んだのだ。

それは、『ヘブンズウイルス』と呼ばれるもので、一度その薬を打ち込まれれば可笑しくなるほど『性欲』が強くなってしまうのだ。ワクチンは無く、少し抑える程度の薬しかない。収まるには性的行為を何十回もしなくてはいけないのだ。しかもただ○精するだけじゃなく、その人のやりたいことをさせなくては効果がないのだ。女性の場合は効果が少し違うが、余りにも18禁なのでここでは控える。

それにもがき苦しんでいるキラを女性権利団体は、『あんたみたいな屑は、そうやって苦しみながら死ぬのがお似合いよ』とあざ笑いながら言い放ったのだ。

そして団体の女性達は、キラをとことん痛めつけたのだ。泣き叫ぼうが構わず腕や足を折り、ボロ雑巾のようになるまでリンチにしたのだ。

目の前で大切な家族を殺されて、薬を打ち込まれては玩具のようにもてあそばれたキラは、もはや心が壊れかけていたのだ。

前世でも大切な人達が目の前で殺されて、罵倒されたり利用され理不尽な思いをしたのに、転生してもさらに理不尽な目に合ったのだ。

憎もうと思えば憎めた。

恨もうと思えば恨めた。

だがキラは、そんなことをしても無駄だと言うことを知っていた。だからこそ憎悪に押しつぶされそうになったのだ。

そんなキラを助けたのが、高野と真那だった。

実はキラの母親である『カリダ・ヤマト』と高野は親戚の間柄で、カリダから『私に何かありましたら、キラを守ってください』と言われていたのだ。

念の為にカリダには何かあると反応する発信機を持たせていた。そしてその発信機が反応したので、当時航空自衛隊であった真那に助けるよう指示したのだ。

ハイライトがなく、涙を流していたボロボロのキラを見た瞬間、真那はブチギレ女性権利団体を全滅させたのだ。中には命乞いをする者もいたが、真那はさらに怒りサブマシンガン2丁で蜂の巣にした。

団体を全滅した後真那はキラを優しく抱きしめ、彼女も涙を流しながら謝罪した。真那の謝罪を聞いたキラは、いろんなことを含めて泣き叫んだのだった。

 

 

 

 

「申し訳ありませんキラ様。もっと早く駆けつけていれば、貴方をボロボロにさせずにすみましたのに・・・」

「私もすまぬ。もっと早く気付いていれば君のご両親は死なずにすんだのだが」

二人は改めてキラに謝罪したが、それをみたキラは首を横に振った。

「大丈夫ですよ真那さん、高野さん。確かに母さんと父さんが死んで悲しいけど、僕は真那さんや高野さんたちがいてくれるから、大丈夫です」

「キラ様・・・」

「キラ君・・・」

あの事件から2ヶ月後、真那は大高や高野の指示でキラの護衛もかねてメイドになった。キラが自分と同じ転生者だと聞いた時は驚いたが、それ以上に自分に笑顔を送ってくるキラに可愛いと同時に嬉しかったのだ。キラ自身も真那といるのが凄く嬉しかったのだ。初めてメイドさんに出会ったのもそうだが、こんな自分に優しくしてくれる真那には感謝しても仕切れないのだ。

さらに数日後には、高野や大高、彼等の様な転生者がいる『紺碧会』の面々にもであった。

それから1ヵ月後、ついに抑えられていた性欲が限界に来てしまい、キラは真那を拘束し、襲ってしまったのだ。

だが真那は、キラの優しさや悲しみを知ってしまい、抵抗するどころか自分の初めてをキラに捧げ、キラを受け入れた。

性欲が収まると、キラは罪悪感に押しつぶされそうになるが、真那はキラにキスしてこう言ったのだ。

 

『キラ様、貴方は悪くありません。私でよければ、いつでもお相手になります。ですから、自分を責めないでくださいまし』

 

それを聞いたキラは、真那に抱きつきながら泣き叫んでいた。

それからキラと真那はさらに仲よくなり、キラが我慢できなくなるとその度に相手をするようになったのだ。

因みに香取もこのことは知っているので、彼女もキラの相手をたまにしているのだ。

「おっとそうだキラ君、君と月詠1等空佐にはもう一つ言わなくてはいけないことがある」

高野の言葉に、キラと真那は疑問符を浮かべた。

「キラ君、君にはIS学園に入学してもらいたい」

「・・・大体予想してましたけど、どうしてですか?」

「このまま行けば、キラ君は女性権利団体にモルモットにされる可能性がある。それだけはなんとしても防がなければいけない」

「モルモット・・・」

キラはあの時のことがトラウマになっており、モルモットと聞いただけで震えだした。

「大丈夫ですキラ様、私が付いております」

「真那さん・・・」

真那がキラの手を握ったことで、キラは震えが収まった。

「とはいえ、団体がISを使ってくればまずいですね。4、5機程度なら倒すことは出来ますが」

真那の方は、転生したさいの影響なのか、戦闘能力ならばキラよりも勝っているのだ。しかも刀だけでISをコアを避けて破壊することができるのだ。

ただ、ISには専用機といわれる存在もあり、そこまで行くと真那でも無理なのだ。

それを理解しているキラは、少し考えて言い放った。

「・・・解りました、IS学園に行きます」

「そうか、君には迷惑をかけてしまうな」

「いえ、ISを動かした時点で予想は出来ていましたし」

「やはりか・・・それと、月詠1等空佐も表向き従業員としてIS学園に行ってもらう。教師では緊急の時に動けない。1等空佐はキラ君の護衛役でもあるしな」

「ありがとうございます高野防衛大臣」

「高野さん、ありがとうございます」

 

その後3人はまた他愛の無い雑談やらをしたり、昼食などを食べては戦略ゲームなどをして遊んだりして今日1日を楽しんだのだ。高野も数ヶ月前から仕事詰めだったので、キラとの雑談やゲーム等している時は、まさに孫と遊ぶおじいちゃんみたいだったのだ。

 

 

 

そして4月、ついにIS学園に入学する日が来た。

 

 

 

 

 

 




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