キラ・ヤマトの異世界転生記   作:エルシオンガンダム

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皆様お久しぶりです。

GジェネはついにDLC解禁しました!!

はっきり言ってインレは化け物です!!

見た目だけじゃなく性能も可笑しいし、アムロに載せたらもうチートになりました。

それと最近、またリズムゲームをやりはじめました。今はグルーブコースターをしております。

それでは本編はじまります。


第19話:波乱の代表候補戦

月曜日

 

 

「始まったね?」

「そうですわね」

「まさかここまでとは・・・」

月曜日、今日はクラス対抗戦当日。

観客席には1年の1~4組までがおり、教員も含めればさらに大人数が座っていた。

キラの左右にはセシリアと雪泉が座っていた。

雪蓮と冥琳は千冬たちと共に管制室に。

真那は別のところで鈴の試合を見ているらしい。

「・・・・・・」

「?どうしましたのキラさん?」

「急に黙って、なにかあったのですか?」

急に黙ったキラに二人が尋ねた。

「・・・なんだか嫌な予感がするんだ」

「嫌な予感、ですか?」

「うん」

雪泉の問いに頷くキラ。

 

♪~

 

それと同時にキラのスマホからメールが来たメロディが流れた。

「あっ!雪蓮さんからメールだ!」

「・・・キラさん、何故着メロがダラ○アスなのですか?」

「しかも外伝のF○KEとは・・・」

そんな二人の突っ込みを聞きながら、キラはメールを見た。

「雪蓮さんもだ。ということはやっぱり何か起こる」

「どういうことですか?」

「雪蓮さんの勘は100パーセント当たるんですよ。今までもあの人の勘が外れたところなんて見たことありませんし」

「なるほど」

それで内容は?と雪泉からの質問に、キラはメールを見ながら答えた。

「えっと・・・『多分鈴と一夏の試合が終わった後に奇襲が来るかも』って書いてますね」

「それでしたら、今のうちに準備をした方がよさそうですわね」

「そうだね」

キラたち3人はなにがあっても対応できるように準備を始めた。

因みに雪泉のISは、高野達によると『データが不足していて、完成は2学期になるかもしれない』といっていたので、キラが雪泉用にカスタムした打鉄になっているのだ。

 

『ただ今より、織斑選手対鳳選手の試合を開始します!』

 

キラたちが準備をすると、アナウンスが鳴り始めた。

「鈴さん・・・」

「がんばって、鈴」

「応援しております」

3人はいまから始まる鈴の戦いを応援するのだった。

 

 

一方鈴は

 

 

「ん?メール?・・・雪蓮先生から?」

一夏を待っている間、雪蓮からのメールを見ていた。

『少し嫌な予感がするわ。試合の途中か終わった後になにか来るかもしれないから、鈴も油断しないで』

そのメールをみた鈴は、雪蓮の勘を信じて試合に集中した。

鈴も雪蓮の勘の良さを知っているのだ。

そんなことを考えていると、一夏がやって来た。

「まってたわよ一夏!」

「おう!俺もだ!!」

アリーナの中心で、一夏と鈴は相対していた。

「それで一夏、どうして私が泣いたか解った?」

「え?」

突然鈴に言われた一夏は、頭をかしげながら考えた。

「やっぱわかんねえ。っつうかあれ変なこと言った鈴が悪いんじゃねえのか?」

 

ブチ

 

「・・・わかった」

その一夏の一言に、鈴はたったいま理解した。

 

 

 

もう自分は、一夏に好意を寄せていないことに・・・。

 

 

 

『試合開始』

 

 

 

「いくぜ!」

開始の合図と同時に、一夏は鈴に突っ込んだ。

対する鈴は、突っ込んでくる一夏を尻目に、キラ達のいる方向に目を向けた。

キラ達の声は聞こえないが、鈴は彼らの目を見て伝わった。

 

 

『殺ってよし』

 

 

と。

「余所見すんな!!」

一夏はそう言いながら雪片を振り下ろした。

それを鈴は片方の双天牙月で受け流した。

「な!?」

驚く一夏を無視して、鈴はもう片方の牙月で一閃。直撃した一夏が吹っ飛ぶ。

「さてと・・・今度はこっちの番よ!!」

そういうと鈴は、短距離瞬時加速で一気に近づき両手に持った牙月で一夏を滅多切りにした。

最後に鈴は回し蹴りを繰り出し、一夏をまた吹っ飛ばした。

「次はこれよ!」

鈴の左右に浮いている兵装、龍砲が一夏に目掛けて放たれた。吹っ飛ばされた一夏は反応できずに龍砲に直撃された。

この龍砲は、空間自体に圧力をかけて、衝撃を砲弾として打ち出す衝撃砲。

砲弾だけでなく、砲身も見えないし稼動限界角度もないのが特徴の第3世代兵器なのだ。

ちなみにキラ曰く『一見見えないと思われガチだけど、発射時に少し光るのが見えるし、弾道の部分だけ空間が歪んで見える』とのこと。ただしそれも微々たるものなので、見えないも同然なのだ。

セシリアも何回か見て段々その部分だけ歪んで見えるのが解ってきた。

「キラやセシリアにはかわされたけど、あんたには百発百中でしとめてやるわ!!」

「それは嬉しいのやら・・・」

そう言って一夏はまた鈴に突っ込む。

「バカの一つ覚えね!」

鈴は向かってくる一夏に対応するために身構えた。

すると一夏は瞬時加速を使い一気に鈴に迫った。

「瞬時加速!?」

「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーー!!」

間合いに入った一夏は、零落百夜を発動し鈴に振りかぶった。

今度こそ、鈴は一撃を貰―――

 

 

「よっと」

 

 

―――う訳もなく、瞬間加速をつかって後方に避け、同時に龍砲を放った。

「ぐあ!?」

直撃した一夏はまたも吹っ飛ばされるが、今度はすぐに体制を立て直した。

「こんな攻撃で当たると思った?」

「この!」

体制を立て直した一夏は、鈴に接近して連続で攻撃した。しかしそのどれも外れ、逆に鈴からまた龍砲を近距離で食らった。

至近距離から飛び道具を当てる。この戦法はキラから教わったものだった。

「4週間前から動かしてるあんたとは違って、こっちは1年も前から死に物狂いで練習してきたのよ!!」

鈴は瞬間加速を使い、一夏の後に回り込んだ。そして先ほどのように滅多切りをし、また至近距離で龍砲を放った。

「それだけじゃないわ!!あんたは大切な者を守るとか言いながら、色んな人達の心を傷つけてるのよ!他人の思いを知ろうとしないあんたに、何かを守ることなんて出来るわけないでしょ!!」

少し前に、鈴はキラから大切な人を傷つけた話を聞かされた。その際にキラが一夏とは断然に違うと解った。キラは一夏みたいに鈍感ではなく傷つけたことを理解して、彼女に謝ることが出来なかったことを悔やんでいる。一夏に殺意を浮かべたのはその時の自分と重ねたらしい。だからこそ二組の代表である自分を強くすることに決めたと本人から聞かされた。キラは「自分勝手でごめん」と謝罪したが、鈴は別に迷惑ではなかった。寧ろ自分の為に此処まで怒ってくれたキラに感謝したのだ。

キラだけではない。こんな自分の為に色んな人が特訓に付き合ってくれた。

今の鈴はそんな人達の思いと、今まで一夏に傷つけられた女子達の思いを背負って戦っている。

(ここまで来たんだ。あれで確実にしとめる!)

鈴は大会前にキラに言われたことを思い出した。

 

『鈴。切り札を使うに当たって、一番大切なことを言うね?』

 

『大切なこと?』

 

『甲龍を信じてあげて』

 

『え?』

 

『ISだって意思があるんだ。だから、甲龍のこともちゃんと理解すれば、きっと成功するよ』

 

『甲龍を・・・・・・わかったわ!』

 

 

(行くわよ甲龍!)

「龍の怒り。受け止められるものなら、受けてみなさい!」

そして鈴は甲龍を信じて切り札を使った。

「はああああーーーーーーー!!」

瞬時加速で一気に一夏に近づく。

「この!!」

一夏は身構えるが、鈴は一夏の目の前で瞬時加速をしたまま瞬間加速で急上昇した。

「え?」

鈴はさらに瞬間加速を連続で行い、一夏の周りを飛びまわりだした。

「な・・・なんだ!?」

そう、上級加速技『稲妻加速』である。

1週間という短い期間の中、鈴はキラとセシリアの手伝いもありついに完成したのだ。

因みにキラは勿論セシリアも習得している。

だが、これだけではない。

「はあ!」

「ぐあ!?」

鈴は稲妻加速で一夏に近づき、通り抜け座間に牙月で一閃し、龍砲を連射。それを四方八方から何度も繰り出す。

これこそが、鈴が二人との特訓の末に編み出した必殺技であり切り札、その名も『嵐舞龍《ふぉんううろん》』。稲妻加速で相手の周りを飛び、かく乱しながら相手を攻撃するその様は、まさに嵐を舞う龍のような技である。

そして鈴は一気に高く飛び、瞬時加速をしながら飛び蹴りを放った。

「いっけえええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーー!!」

その止めの一撃は、見事一夏に直撃したのだった。

「のわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!??」

吹っ飛ばされた一夏のSEは0になった。

 

 

『勝者 2組代表 鳳鈴音選手!』

 

 

勝利宣言された瞬間、アリーナ中が歓喜に震えた。

余りの鈴の強さ、そして凄さに会場中が熱狂したのだ。

「いよっしゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!」

一夏に勝利した鈴は高らかに雄たけびを上げたのだった。

 

 

 

管制室

 

 

「やったわね鈴」

「ああ・・・見せてもらったぞ」

鈴の戦いをみた雪蓮と冥琳は、満足していた。

一夏に傷つけられた鈴をずっと心配していたので、勝ったことに嬉しかったのだ。

「す・・・すごいです鳳さん。まさか一年で短距離瞬時加速に瞬間加速、そして稲妻加速を扱えるようになるなんて・・・」

反対に真耶は上級加速技を繰り出した鈴に唖然としていた。

「まったく、また厄介ごとが増えるな」

千冬は呆れながらも、内心雪蓮と冥琳みたいに喜んでいた。

自分の弟のせいで心に傷をつけてしまったことに、姉である千冬もかなり心配していたのだ。

「とりあえず鈴を労いに行きましょうか」

「そうだn―――」

 

 

 

ドクン

 

 

 

「「!?」」

雪蓮と冥琳が鈴のところに行こうとした瞬間、言葉では現せないほどの感覚に襲われた。

(なに・・・この極寒の北極にいるような寒気は?)

(これは・・・殺気!?)

「お二人共、どうしたんですか?」

「・・・千冬、真耶。今すぐ会場にいる生徒達を避難させなさい!」

「・・・なにかあったのですか?」

「なにか嫌な予感がするのよ!少しでも遅れたら死者がでるかもしれない!?」

「「な!?」」

雪蓮の言葉を聞いた真耶と千冬は急いで避難の準備に取り掛かった。一瞬驚きはしたがすぐに頭を切り替えるところを見ても、やはり他の教師陣とはまったく違った。

「私と冥琳はキラたちの方に向かうわ!」

「頼みます!」

避難の方は千冬たちに任せて、雪蓮と冥琳はキラ達の方に向かう。

そして観客席に着いた瞬間、

 

ドゴーン!!

 

向かい側の観客席が突如爆発したのだ。

『!?』

しかもかなりの大きさで、向かい側にいた生徒達も巻き込まれたのだ。それを見た生徒達はついに悲鳴を上げだし、避難誘導が書いてある扉になだれ込み始めた。

雪蓮と冥琳は逃げる生徒達とは逆の方に向かった。キラ達は逃げていないのですぐに見つけることが出来た。

「キラ!」

「雪蓮さん、冥琳さん!」

「一体何が起きておられるのですか!?」

「私達にも解らない」

二人はキラ達と合流して、何が起きたのか確認した。

《気をつけてください。なにやら大きな生体反応があります!》

『生体反応!?』

ティアーズの言葉にキラ達は耳を疑った。少なくともISではないが、一体どういうことなのか解らなかった。

「皆様!」

「真那さん!」

考えていたキラ達の下に真那もやって来た。

「真那さん、ティアーズがあそこから生体反応がするって」

「こちらも確認いたしました」

「一体どういう・・・」

そこまで言ってキラ達が考えようとした時、雪泉が声を上げた。

「皆さん、あれを!!」

雪泉が未だ煙が上がっている方に指を指しているのを見て、キラ達もそちらに顔を向けた。

そして煙の中から現れたのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キェアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大な化け物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





はい急展開です。

本当はISにしようか悩みましたが、ここらであらすじに書いてある化け物を出しとこうと思い書きました。

因みに元のネタは廃棄物13号です。

それでは次回も楽しみに待っててください。

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