IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

64 / 155
第060話:乱入者【ドットブラスライザーVSゴーレムⅠ】

 ~鈴 Side~

 

 私が一夏にとどめを刺そうとした瞬間、突然何かが乱入してきた…って言うかアレは!?

 

一夏

「何だ…アイツは…」

 

「………【ゴーレム】…」

 

 そう私が昨日まで模擬戦の相手をして貰っていた束さんが造った無人IS【ゴーレムⅡ】だった

 何でアレがココに?まさか束さんが?

 そんな事を考えていると【ゴーレム】が攻撃を仕掛けて来た

 

一夏

「うおっ!?いきなり何すんだ!誰だよお前!!」

 

 そう言えばコイツはアレが無人だって知らなかったわね

 

「無駄よ!アイツは無人機だから何を言っても返事は来ないわ!」

 

一夏

「え!?そうなのか?…てか何でそんな事知ってんだよ!?」

 

「今はそんな事どうでもいいでしょ!」

 

一夏

「お、おう…」

 

「全く!………あれ?」

 

 よく見ると私の知っている【ゴーレムⅡ】とは細部が違っている

 でも、あれが無人機なのは同じみたいね

 

「さて、どうしようかな…」

 

 アイツを倒すか、一度ピットに戻るか…まずは千冬さんに意見を聞こうかな…そう考えていたら

 

一夏

「鈴…お前は逃げろ!俺が守ってやる!」

 

「………は?…アンタ…自分が何言ってるか分かってんの?」

 

一夏

「ああ!お前を守るって言ったんだ!」

 

 …私の耳がおかしくなった訳じゃ無いみたいね

 

「アンタが?私を?さっきまで私に手も足も出せずにとどめをさされかけてたアンタが?」

 

一夏

「ぐっ!」

 

「あのさ?一体どの口が言ってるのよ?ハッキリ言ってアンタにそんな事言われても全然信用できないんだけど?下らない事言っていい状況じゃないのよ?」

 

一夏

「なっ!下らないって!?」

 

「はぁ…とりあえず千冬さんに指示を仰ぐか…」

 

一夏

「り、鈴!何で…」

 

 私は隣で狼狽えている一夏を無視して千冬さんに通信を入れた

 

 ~鈴 Side out~

 

 

 

 ~千冬 Side~

 

千冬

「何だアレは!?」

 

 全身装甲(フルスキン)のISだと!火ノ兄以外にそんな機体があったのか!

 

真耶

「織斑先生!!」

 

千冬

「どうした!」

 

真耶

「学園のシステムがハッキングされてシステムダウンを起こしています!その上、観客席の扉も全てロックされていて生徒達が避難する事が出来なくなっています!!」

 

千冬

「何だと!?」

 

 一体何者の仕業だ!…こんな事が出来るのは…まさか束か!

 いや、今のアイツがこんな事するはずが…

 

真耶

「どうしますか!?」

 

千冬

「すぐに教員部隊に出動の用意を!それからアリーナにいる二人に通信を繋いで下さい!」

 

真耶

「は、はい!」

 

 今、一番の問題は観客席の扉だな…どうするか…

 

 Prrrrrr

 

千冬

「ん?…電話?こんな時に誰だ!?………火ノ兄!?」

 

 ~千冬 Side out~

 

 

 

 ~永遠 Side~

 

永遠

「どういう事じゃ!?」

 

セシリア

「永遠さん!アレは確か!」

 

「【ゴーレム】!?」

 

本音

「でも何でココに?」

 

永遠

「…分からん!…とにかく束さんに確認をせんと!」

 

 ワシはすぐに携帯で束さんに連絡を取った

 

『もしも~し束さんだよ~♪とーくんど~したの?リーちゃんの試合は終わったの?』

 

永遠

「それどころではないんじゃ!その試合に【ゴーレム】が乱入してきたんじゃ!」

 

『へ?…【ゴーレム】が!?』

 

永遠

「束さん!そっちにある【ゴーレム】は全部揃っておるんか?」

 

『勿論全部あるよ!………あ!そういえば!』

 

永遠

「心当たりがあるんか?」

 

『実はとーくんに会う少し前に開発した【ゴーレムⅠ】が盗まれた事があったんだよ!』

 

永遠

「【ゴーレムⅠ】じゃと!なら今アリーナにおるのは!」

 

『多分その盗まれた機体だよ!』

 

永遠

「そういう事か!束さん!ワシ等の知っとる【ゴーレムⅡ】とアリーナにおる【ゴーレムⅠ】の性能差はどうなっとる!」

 

『【ゴーレムⅡ】とほぼ同じだよ!だからリーちゃん一人でも倒せるだろうけど…あれから1年以上経ってるから…』

 

永遠

「盗んだ連中が1年間そのままで保管しとる訳もないか!」

 

 何かしらの強化措置をしとるじゃろうな…

 

『そういう事だね…とーくん、可能なら【ゴーレムⅠ】を捕獲してくれないかな?最悪コアさえ無事ならいいんだけど?』

 

永遠

「…分かった…織斑先生に話してそうするように頼んでおく!いざとなったら手足をぶった斬るだけじゃい!」

 

『それでいいよ!こっちでもできるだけ調べておくよ!』

 

永遠

「頼むぞい!」

 

 ワシが携帯を切ると…

 

生徒1

「なんで開かないのよ!?」

 

生徒2

「じゃああいつが撃ってきたらどうなるのよ!!」

 

生徒3

「やだぁ!?死にたくなーい!? 」

 

 扉が開かず避難出来ない生徒達がパニックを起こしておった

 

セシリア

「永遠さん!…これは…」

 

永遠

「これもアイツの仕業か?」

 

 ワシ等はアリーナにおる【ゴーレムⅠ】に視線を向けた

 

「永遠どうするの?」

 

永遠

「…避難を優先せねばならん!じゃが扉が開かんとなると…破壊して開けるしか…」

 

本音

「でもそんな事したら!」

 

永遠

「くっ!…織斑先生に連絡をする!扉を破壊する事を伝えたらすぐに始める!お主等は避難誘導を頼む!」

 

セシリア

「待って下さい!それでは永遠さんだけが!」

 

永遠

「今はそんな事を言うとる場合ではない!」

 

 ワシは今度は織斑先生に電話をかけた…繋がってくれるといいが…

 

 ~永遠 Side out~

 

 

 

 ~千冬 Side~

 

千冬

「私だ!」

 

永遠

『織斑先生!観客席の扉が全て開かなくなっとる!そっちで開けられんのか!?』

 

千冬

「スマン!ハッキングを受けてシステムダウンしている。こちらから開ける事が出来ない。山田先生達が復旧に当たっているがまだ時間が掛かりそうだ!」

 

永遠

『くっ!…織斑先生…今は避難を優先すべきじゃろ?じゃから扉を破壊するぞ!』

 

千冬

「何っ!…いや…それしか手は無いか…分かった!緊急の処置として許可する!」

 

永遠

『構わんのか?勝手にやるつもりじゃったが?』

 

千冬

「私でもそうする!…所であの乱入者の事を知っているか?」

 

永遠

『さっき束さんから確認を取った。アレは束さんが造った無人IS【ゴーレムⅠ】じゃ!』

 

千冬

「やはりアイツの………」

 

永遠

『違う!【ゴーレムⅠ】は1年以上前に束さんの所から盗まれた物らしい。この件に束さんは無関係じゃ。今束さんにも調べて貰っとる。』

 

千冬

「そうか!…アイツじゃなかったのか…よかった…」

 

 束が犯人ではないと知って私は心から安堵した…

 

永遠

『それと束さんからあの機体を捕獲して欲しいとの事じゃ。いざとなったらコアだけでもいいそうじゃ!』

 

千冬

「分かった!出来るだけそうするように伝えておく!お前はオルコット達と協力して避難活動を頼む!避難が終わるまでは凰に足止めをさせる!」

 

永遠

『じゃったら鈴に【ゴーレムⅠ】の事を伝えて欲しい!性能は鈴の訓練相手と同じ程度らしいが、あの機体は強化されておる可能性がある!』

 

千冬

「盗んでそのままの状態で送り込む訳もない、という事か…分かった!」

 

永遠

『ではワシ等は避難活動を始める!』

 

千冬

「頼むぞ!何かあれば連絡しろ!」

 

 とりあえず、観客席の方はアイツらに任せるしかないか…

 

真耶

「織斑先生!二人に繋がりました!」

 

千冬

「よし!」

 

 ~千冬 Side out~

 

 

 

 ~鈴 Side~

 

千冬

『聞こえるか?織斑、凰?』

 

「はい聞こえます!」

 

一夏

「ああ!」

 

千冬

『簡潔に言うぞ!学園は現在ハッキングを受けてシステムが落ちている。その上観客席の扉が全てロックされて生徒達が避難出来ない状態だ。』

 

一夏

「ええ!」

 

千冬

『今火ノ兄達が扉を破壊して避難させる為に動いている。凰!お前は避難が終わるまで奴が観客席に攻撃しない様に注意を引き付けておいてくれ。』

 

「分かりました!」

 

一夏

「千冬姉、俺は!」

 

千冬

『織斑先生だ!お前はピットに戻れ!』

 

一夏

「…え?」

 

千冬

『凰との試合でSEも余り残っていないだろ。足手まといになる前に戻れ。』

 

一夏

「そんな!鈴を置いて俺だけ逃げるなんて嫌だ!俺も残って戦うぞ!俺が鈴を守るんだ!」

 

 ………以前の私なら胸がときめいたでしょうね…

 

千冬

『…お前本気で言ってるのか?…織斑、いや一夏…あれだけ鈴に一方的にやられていたお前が鈴を守れるのか?今は緊急事態だ!寝言は寝てから言え!』

 

一夏

「そんな!?…何でだよ…何で俺を信じてくれないんだよ!」

 

千冬

『それ以前の問題だ!エネルギー切れ寸前の奴がいても邪魔なだけだと言ってるんだ!』

 

一夏

「ぐっ!…で、でも!」

 

「…はぁ~っ…千冬さん、もういいですよ。コイツの面倒は私が見ますから。これ以上は時間の無駄です。」

 

千冬

『…そうだな…織斑…残ると言うなら鈴の指示に従え!それ以外の行動はするな!』

 

一夏

「そんな!」

 

千冬

『嫌なら戻れ!私はそう言ってるが?』

 

一夏

「うっ!…分かっ…た…」

 

千冬

『それから可能なら奴を捕獲したい。最悪コアだけでも構わん。』

 

「分かりました!」

 

一夏

「…はい…」

 

 …自分では何もするななんて言われて落ち込んでるわね…まあこっちとしては勝手に動かれると邪魔だからその方がいいんだけど………ん?

 

千冬

『鈴。プライベートチャンネルで今話している。火ノ兄達からの情報だ。』

 

「(はい!永遠達は何て?)」

 

千冬

『あの機体は1年以上前に束の所から盗まれた【ゴーレムⅠ】と言う機体らしい。性能はお前の訓練相手にしていた機体と同じらしいが、強化された可能性が高い。同じと思って油断するな!』

 

「(分かりました!)」

 

 千冬さんからの通信を終わると一夏に指示を出した

 

「一夏!今から言う事をよく聞いて。アンタはアイツの周りを飛び回ってなさい。攻撃はせずに回避に専念するのよ。」

 

一夏

「な!何でだよ!アイツを倒すんじゃなかったのか!?」

 

「…アンタ話聞いてた?今永遠達が避難活動してるのよ?」

 

一夏

「そんな事分かってる!」

 

「千冬さんも言ってたでしょ。避難が終わるまで注意を引いていろって。アイツの攻撃はアリーナのシールドを突き破れるのよ!私達がアイツと戦ってその攻撃が観客席に当たったらどうするのよ!そんな事も分からないの!?」

 

一夏

「あ!?………スマン…」

 

「分かったら言った通りにしなさい!いい?付かず離れずに動いてアイツをアリーナの中心から動かさない様にするのよ!もう一度言うけど攻撃するんじゃないわよ!アンタはただでさえガス欠寸前なんだからね!【零落白夜】なんか使ったら一瞬で終わるわよ!」

 

一夏

「…分かった…」

 

「あれだけ我儘言って残ったんだからしっかりやりなさい!今私達がやる事は皆の避難が終わるまでの時間稼ぎをする事よ!」

 

一夏

「!?…ああ…」

 

 …はぁ…分かり易いほど落ち込んでるわね…まあ今はコイツのプライド何て二の次だわ

 

 ~鈴 Side out~

 

 

 

 ~永遠 Side~

 

 ワシ等は早速扉を破壊する為に動き出した

 

永遠

「セシリアと簪、本音は右回りで扉を開けて行ってくれ!ワシは左回りで行く!」

 

セシリア

「分かりましたわ!」

 

「それなら時間も半分で済むね!」

 

永遠

「そういう事じゃよ!では行くぞ!」

 

セシリア&簪&本音

「はい!」

 

 ワシは【ドットブラスライザー】を展開して手近な扉に向かった

 扉の前はパニック状態の生徒達が押し寄せておった

 

永遠

「邪魔じゃな…仕方ない、荒療治で行くか!」

 

 <セットアップ ブラストマグナム>

 

 ワシは【マルチギミックサック】を片手銃にして真上に1発撃った

 

生徒達

「!?」

 

永遠

「今から扉を破壊する!どいてくれ!」

 

 ワシがそう言うと扉の周りにおった生徒達は扉から離れてくれた

 

 <セットアップ ブラストソード>

 

永遠

「ハァッ!」

 

 ワシは片手剣に変形させると扉を×の字に切り裂いた

 

永遠

「…よし!…早く行くんじゃ!慌てず騒がずに避難するんじゃぞ!」

 

生徒1

「うん!」

 

生徒2

「ありがとう!」

 

 避難が無事に行われているのを確認すると次の扉に向かった

 その途中でアリーナを見ると鈴と織斑が【ゴーレム】に自分達に注意を向けさせる為に動いておった

 ワシはその後も扉を破壊しながら進み反対側から同じようにしておったセシリア達と合流した

 

セシリア

「永遠さん!」

 

永遠

「セシリア、簪、本音…そっちも終わったようじゃな。」

 

「うん!後は皆が避難し終わるのを待つだけ。」

 

本音

「疲れたよ~…」

 

永遠

「そうじゃな~…」

 

 避難が無事に行われておるから安心しておると…

 

「一夏あああぁぁぁーーーっ!!!」

 

永遠&セシリア&簪&本音

「!?」

 

 ワシ等の真上からデカい声が聞こえた…ってこの声は!

 

永遠

「篠ノ之!?」

 

「男なら…男なら、そのくらいの敵に勝てなくてどうする!!」

 

 篠ノ之の奴がアリーナの放送室から叫んどるんか

 

永遠

「何をしとるんじゃアイツは!?」

 

「永遠!?【ゴーレム】が!?」

 

永遠

「何っ!?」

 

 簪に言われて【ゴーレム】を見るとワシ等の方向、正確にはワシ等の真上、放送室に腕を向けておった

 

永遠

「いかん!!」

 

 ワシが咄嗟に飛び上がると同時に【ゴーレム】も放送室に向けて砲撃した

 

「!?」

 

 ドガアアアァァァーーーンッ!!

 

セシリア&簪&本音

「永遠あああぁぁぁーーーっ!!!」

 

一夏

「箒いいいぃぃぃーーーっ!!」

 

 ~永遠 Side out~

 

 

 

 ~鈴 Side~

 

「…今の…永遠…」

 

 箒が放送室で叫んだせいで私達に注意を向けていたのが台無しにされた

 【ゴーレム】は箒のいる放送室に攻撃をしようとしたけど、私と一夏のいる位置じゃ止める事が出来なかった

 砲撃が命中する瞬間、私が見たのは【ゴーレム】と放送室の間に割り込んだ永遠の【ドットブラスライザー】の姿だった

 

「…永遠………!?」

 

 煙が晴れるとそこには両手に楯を展開した【ドットブラスライザー】がいた

 後ろにある放送室も無事だった

 

「よかった…」

 

 ~鈴 Side out~

 

 

 

 ~永遠 Side~

 

 何とか間に合った…しかしこの女…

 

「ひ、火ノ兄…助かったぞ!」

 

 コイツ!これだけの事をしておいて…

 

永遠

「黙れ!!」

 

「!?」

 

永遠

「セシリア、簪、本音…このバカ女を拘束しておいてくれ!後で織斑先生に引き渡す!ワシは今からあの無人機を始末する!」

 

セシリア

「分かりました!」

 

「ま、待て火ノ兄!私は…」

 

永遠

「黙れと言うとる!!いいか!!セシリア達が来るまでそこを一歩も動くな!!動けば貴様の罪が増えるからな!!」

 

 ワシは篠ノ之の言い訳を聞かずアリーナに向かった

 

「永遠!大丈夫なの?」

 

永遠

「危ないところじゃったがな…」

 

一夏

「…火ノ兄…箒を守ってくれて…ありがとう…」

 

永遠

「………篠ノ之はセシリア達に拘束するように頼んだ。後の事は織斑先生に任せればいい。織斑…文句あるか!」

 

一夏

「…いや…」

 

永遠

「さよか…避難もほぼ終わったようじゃからコイツを始末するぞい!」

 

「ええ!それでどうするの?」

 

永遠

「奴を動けんようにすればいいからの!手足を破壊すればいいんじゃ!後はワシがやるからお主等は下がっておれ!」

 

一夏

「ま、待てよ!いくらお前でも一人で何て!?」

 

永遠

「…織斑…スマンがワシは今、篠ノ之の馬鹿のせいで気が立っておる!巻き込まれたくなかったら鈴と一緒に離れておれ!」

 

一夏

「!?」

 

「まあそうよね…アイツのせいで永遠達だけじゃなくて私達の苦労も無駄にされたし…」

 

一夏

「鈴!」

 

「違うって言うの?」

 

一夏

「………それは…」

 

「ほら!さっさと下がるわよ!」

 

 鈴は織斑をピットまで引っ張っていった

 

永遠

「スマンな…鈴………さて…やるか!」

 

 今【ゴーレム】は攻撃目標をワシに変えて攻撃態勢に入っておった

 

永遠

「一気に片を付けてくれる!!」

 

 <セットアップ ブラストソード>

 

永遠

「必殺ファンクション!」

 

 <アタックファンクション コスモスラッシュ>

 

 【マルチギミックサック】を片手剣に変形させると剣にエネルギーを集中させ、巨大化させるとそのまま振り下ろし【ゴーレム】両腕を切り落とした

 ワシはすぐさま次の形態に変形させた

 

 <セットアップ ブラストマグナム>

 

永遠

「必殺ファンクション!」

 

 <アタックファンクション クイックスナイプ>

 

 ワシは片手銃にすると2丁の銃からそれぞれ3発、計6発の弾丸を【ゴーレム】の両足に向かって撃った

 

 ドガガガガガガアアアァァァーーーン!!

 

 全弾命中し両足を破壊された【ゴーレム】は倒れ伏した

 両腕と両足を破壊された【ゴーレム】はそれでも動こうとしたが暫くするとダメージの影響か機能を停止した

 

永遠

「…止まったようじゃな………織斑先生、終わったぞい!」

 

 ワシが連絡をするとすぐに織斑先生が出たんじゃが…

 

千冬

『火ノ兄…ご苦労だった…その機体はこちらで回収しておくからお前は休め。と言いたいが…スマンが取調室に来てくれ!』

 

 明らかに声がイラついとるな…理由はやはりアイツじゃろうな

 

永遠

「…セシリア達は?」

 

千冬

『オルコット達もソコにいる!それと篠ノ之の馬鹿も渡されたから安心しろ!アイツの処分は後で決める!』

 

永遠

「さよか…」

 

 とりあえず戻るかの…

 

 ~永遠 Side out~

 

 




 次回『第061話:報告と制裁』


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。