これからは水曜0時に更新します。
~千冬 Side~
千冬
「【戦国龍】だと!?何だあれは!?あれもISなのか!?」
火ノ兄の奴、他にもISを持っていたのか!?
だが、何だあの機体は!管制室のココからでも感じる圧倒的な存在感!そして威圧感!
これほどの威圧感を出すISなんて私は知らんぞ!
それ以前に下手をしたら一夏の奴は立つ事すら出来ないぞ?
真耶
「おおお織斑先生!ななな何ですかアノISは!?」
千冬
「そんな事は私が聞きたい位です!?」
真耶
「す、すみませ~ん!」
千冬
「いえ、こちらもすみませんでした…火ノ兄の奴…とんでもない物を出してきたな!」
真耶
「ホントですよ~…」
あれも神とやらが造ったISなのか…
~千冬 Side out~
~箒 Side~
箒
「【戦国龍】…」
私は一夏と対峙しているそのISに目を奪われていた…
いや、心を奪われてしまっていた…
何て美しく雄々しい姿なんだ…
私の中の武士の血が沸き立っている…
箒
「素晴らしい…」
私にはそれだけしか考えられなかった…
あのISこそ私に相応しい!
あんな田舎者には宝の持ち腐れだ!
私は必ずあのISを私だけの物にして見せる!そう心に誓った!
千冬
「………」
~箒 Side out~
~楯無 Side~
楯無
「まさか他にもISを持っていたなんて…でも何なのアノIS?」
会場にいる殆どの子達があの機体の威圧感に飲み込まれている!
もっと詳しく調べないといけないみたいね!
~楯無 Side out~
~簪 Side~
本音
「かんちゃん大丈夫?」
簪
「…なんとか…危うく飲まれるところだった…本音は?」
本音
「正直かなりきついよ~。ひののん、凄いの出してきたね~。」
簪
「…そうだね…でも何なんだろあの機体?もう一つあるなんて思ってもみなかった…」
ただ、そこにいるだけであれだけの存在感を出すなんて…
~簪 Side out~
~セシリア Side~
セシリア
「あれが、永遠さんのもう一つのIS【戦国龍】…」
なんという機体なんでしょう…威風堂々としたその姿は王の風格を漂わせていました
セシリア
「本当に悔しいですわね…出来ればわたくしが最初に戦いたかったですわ…」
わたくしはいつの間にか織斑さんに嫉妬していましたわ
まだ戦っていないとはいえ【戦国龍】は【ドットブラスライザー】を超えるISだと分かりましたわ
その最初の相手に選ばれるなんて…羨ましいですわ
ですが今は【戦国龍】の力をこの目に焼き付けさせていただきますわ!
~セシリア Side out~
~束 Side~
クロエ
「束様!兄様が【戦国龍】を起動させました!」
束
「とうとう使ったんだね!で、相手は?」
クロエ
「織斑一夏様です!」
束
「いっくんか~…いっくんじゃ相手にならないだろうね…」
クロエ
「そうですね。むしろ立っていられるかも怪しいですよ?」
束
「そうだね~…まあ死にはしないから大丈夫だよ!それじゃクーちゃん!【戦国龍】の実戦データを取るよ!」
クロエ
「分かりました!」
さて、とーくんの最強のIS【戦国龍】の力を見せて貰うよ!
~束 Side out~
~一夏 Side~
一夏
「ゴクッ………」
なんだこのIS!目の前にいるだけなのに心臓を鷲掴みにされたような感覚だ!
一夏
「ハァ、ハァ…」
何もしてないのに体力が削られていくみたいだ!
永遠
「どうしたんじゃ?まだ試合も始まっとらんのに、そげに息を切らしおって。」
一夏
「な、何でもない!!」
永遠
「さよか。」
一夏
「試合の前に聞きたい事がある。一週間前、俺を無視していたのはワザとなのか?」
永遠
「む?…何故そう思うた?」
一夏
「千冬姉が教えてくれた!それ以外はお前が教えてくれるって!」
永遠
「ハァ…なんじゃ…結局自分じゃ気付かんかったか…」
一夏
「何だよその溜息は!?」
永遠
「…いや、お主がここまで馬鹿とは思わんかっただけじゃ。」
一夏
「ば、馬鹿だと!?」
永遠
「まあいい、答えは戦いながら教えてやるわい。」
アナウンス
『それではこれより、織斑一夏VS火ノ兄永遠の試合を始めます。』
永遠
「とっととかかってこい。」
アナウンス
『試合開始!』
一夏
「クッ!舐めるなああああぁぁぁぁーーーーっ!!」
俺は試合開始と同時に火ノ兄に突っ込んだ!
~一夏 Side out~
次回『第039話:第2試合【戦国龍VS白式】』