IS世界を舞う剣刃   作:イナビカリ

42 / 155
更新する曜日を変更しました。

これからは水曜0時に更新します。



第038話:出陣!戦国龍!!(後編)

 ~千冬 Side~

 

千冬

「【戦国龍】だと!?何だあれは!?あれもISなのか!?」

 

 火ノ兄の奴、他にもISを持っていたのか!?

 だが、何だあの機体は!管制室のココからでも感じる圧倒的な存在感!そして威圧感!

 これほどの威圧感を出すISなんて私は知らんぞ!

 それ以前に下手をしたら一夏の奴は立つ事すら出来ないぞ?

 

真耶

「おおお織斑先生!ななな何ですかアノISは!?」

 

千冬

「そんな事は私が聞きたい位です!?」

 

真耶

「す、すみませ~ん!」

 

千冬

「いえ、こちらもすみませんでした…火ノ兄の奴…とんでもない物を出してきたな!」

 

真耶

「ホントですよ~…」

 

 あれも神とやらが造ったISなのか…

 

 ~千冬 Side out~

 

 

 

 ~箒 Side~

 

「【戦国龍】…」

 

 私は一夏と対峙しているそのISに目を奪われていた…

 いや、心を奪われてしまっていた…

 何て美しく雄々しい姿なんだ…

 私の中の武士の血が沸き立っている…

 

「素晴らしい…」

 

 私にはそれだけしか考えられなかった…

 あのISこそ私に相応しい!

 あんな田舎者には宝の持ち腐れだ!

 私は必ずあのISを私だけの物にして見せる!そう心に誓った!

 

千冬

「………」

 

 ~箒 Side out~

 

 

 

 ~楯無 Side~

 

楯無

「まさか他にもISを持っていたなんて…でも何なのアノIS?」

 

 会場にいる殆どの子達があの機体の威圧感に飲み込まれている!

 もっと詳しく調べないといけないみたいね!

 

 ~楯無 Side out~

 

 

 

 ~簪 Side~

 

本音

「かんちゃん大丈夫?」

 

「…なんとか…危うく飲まれるところだった…本音は?」

 

本音

「正直かなりきついよ~。ひののん、凄いの出してきたね~。」

 

「…そうだね…でも何なんだろあの機体?もう一つあるなんて思ってもみなかった…」

 

 ただ、そこにいるだけであれだけの存在感を出すなんて…

 

 ~簪 Side out~

 

 

 

 ~セシリア Side~

 

セシリア

「あれが、永遠さんのもう一つのIS【戦国龍】…」

 

 なんという機体なんでしょう…威風堂々としたその姿は王の風格を漂わせていました

 

セシリア

「本当に悔しいですわね…出来ればわたくしが最初に戦いたかったですわ…」

 

 わたくしはいつの間にか織斑さんに嫉妬していましたわ

 まだ戦っていないとはいえ【戦国龍】は【ドットブラスライザー】を超えるISだと分かりましたわ

 その最初の相手に選ばれるなんて…羨ましいですわ

 ですが今は【戦国龍】の力をこの目に焼き付けさせていただきますわ!

 

 ~セシリア Side out~

 

 

 

 ~束 Side~

 

クロエ

「束様!兄様が【戦国龍】を起動させました!」

 

「とうとう使ったんだね!で、相手は?」

 

クロエ

「織斑一夏様です!」

 

「いっくんか~…いっくんじゃ相手にならないだろうね…」

 

クロエ

「そうですね。むしろ立っていられるかも怪しいですよ?」

 

「そうだね~…まあ死にはしないから大丈夫だよ!それじゃクーちゃん!【戦国龍】の実戦データを取るよ!」

 

クロエ

「分かりました!」

 

 さて、とーくんの最強のIS【戦国龍】の力を見せて貰うよ!

 

 ~束 Side out~

 

 

 

 ~一夏 Side~

 

一夏

「ゴクッ………」

 

 なんだこのIS!目の前にいるだけなのに心臓を鷲掴みにされたような感覚だ!

 

一夏

「ハァ、ハァ…」

 

 何もしてないのに体力が削られていくみたいだ!

 

永遠

「どうしたんじゃ?まだ試合も始まっとらんのに、そげに息を切らしおって。」

 

一夏

「な、何でもない!!」

 

永遠

「さよか。」

 

一夏

「試合の前に聞きたい事がある。一週間前、俺を無視していたのはワザとなのか?」

 

永遠

「む?…何故そう思うた?」

 

一夏

「千冬姉が教えてくれた!それ以外はお前が教えてくれるって!」

 

永遠

「ハァ…なんじゃ…結局自分じゃ気付かんかったか…」

 

一夏

「何だよその溜息は!?」

 

永遠

「…いや、お主がここまで馬鹿とは思わんかっただけじゃ。」

 

一夏

「ば、馬鹿だと!?」

 

永遠

「まあいい、答えは戦いながら教えてやるわい。」

 

アナウンス

『それではこれより、織斑一夏VS火ノ兄永遠の試合を始めます。』

 

永遠

「とっととかかってこい。」

 

アナウンス

『試合開始!』

 

一夏

「クッ!舐めるなああああぁぁぁぁーーーーっ!!」

 

 俺は試合開始と同時に火ノ兄に突っ込んだ!

 

 ~一夏 Side out~

 

 




 次回『第039話:第2試合【戦国龍VS白式】』


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。