~クロエ Side~
お説教が終わったのでお昼を食べる為、私と束様は居間にいます
永遠さんはお昼の準備をしてくれています
食事を待っていると束様が私に話しかけてきました
束
「クーちゃん、今こそ昨日言ってた事を実行する時だよ!」
クロエ
「ええぇっ!ホ、ホントに言うんですか?」
束
「当然だよ!」
クロエ
「うぅっ恥ずかしいです~…」
何でこんな事に…
永遠
「真っ赤な顔して何しとるんじゃ?」
クロエ
「うぇ!と、永遠さん!な、何でもありましぇん!」
あう…噛んじゃった…
永遠
「?」
束
「プッ、まあまあ、早くご飯にしよ♪」
永遠
「…そうじゃな。ほい、ラーメン。」
束
「ワ~イ!いただきま~す♪」
永遠&クロエ
「いただきます。」
私はお昼を食べながらいつ言おうかタイミングを見計らっていました
そして!
永遠
「…クロエ、お茶取ってくれんか?」
今が好機!
クロエ
「は、はい!ど、どうぞ…『お兄ちゃん』…」
い、言ってしまった~~~
永遠
「すまんな…」
………あれ?
永遠
「す~~…」
反応が無い?
束様も無反応に驚いてます
永遠
「す~…!?ぶふうううぅぅぅぅーーー………!?」
噴いたあああぁぁぁーーーーー!
永遠
「ゲホッゲホッ、お兄ちゃんじゃと!」
束
「アハハハハハハハハハッ!とーくん反応遅いよ!」
束様…笑いすぎです
永遠
「クロエ!どういうことじゃ!」
クロエ
「は、はい…実は、昨日の夜………」
私は昨夜の事を話しました…
詳しくは【第08話:兎のお願い】に書かれてます
………
……
…
クロエ
「………という訳です…」
事情を話し終えた後の永遠さんの顔は、何というか微妙な表情をしていました
クロエ
「…あの…永遠さん?」
束
「クーちゃん違うでしょ!そこはお兄ちゃんだよ!」
クロエ
「うう~~~…」
永遠
「…一つ、いや二つ聞きたい。」
クロエ
「は、はい!」
永遠
「まず一つ。今の話から束さんが提案したようじゃが、それは冗談から言ったのか?本気で言っとるのかどっちなんじゃ?」
束
「もちろん束さんは本気と書いてマジだよ!それにクーちゃんは束さんの義理とはいえ娘だからね、子供のお願いは叶えてあげるのが親の勤めでしょ♪」
永遠
「なるほどのぉ…二つ目じゃが…クロエ、お主はワシを兄と呼んだが年はそっちが上じゃ、それでも兄と呼びたいのか?」
永遠さんの質問はどちらも当然の内容だった
疑問を持たれても仕方の無い事です
でも、私は…
クロエ
「確かに年は私が上です…それでも、私は…永遠さんを兄と呼びたいんです!」
永遠
「…そうか…」
束
「で、で、とーくん!クーちゃんのお兄ちゃんになってくれる?くれないの?どっち?」
永遠
「………」
やっぱり駄目なんでしょうか…
永遠
「まあ、構わんぞ。」
クロエ
「え!?…今、何て?」
永遠
「構わんと言ったんじゃが。」
クロエ
「本当ですかああぁぁ!!」
束
「やったね!クーちゃん!」
永遠
「…ただ、『お兄ちゃん』はやめてほしいのぉ…くすぐったくてな…すまんが他の呼び方にしてくれんか?」
クロエ
「は、はい!…え~と、なら他にはどんなのが…兄さん?兄貴?兄上?兄者?兄様?」
どれがいいんでしょう?
永遠
「…今のじゃと…兄貴と兄者はお主には合わん呼び方な気がするのお…」
束
「そうだね~…束さん的には兄上か兄様がクーちゃんに合うと思うけどな~。」
クロエ
「う~ん、永遠兄上?言いにくいですね。永遠兄様?こっちの方が言いやすいですね!兄様でどうですか?」
永遠
「そうじゃな。それでいいじゃろ。」
クロエ
「はい!これからよろしくお願いしますね♪永遠兄様♪」
永遠
「よろしゅう頼むぞ、クロエ。」
エヘヘッ兄様♪兄様♪私の永遠兄様♪
束
「それじゃあこれからとーくんも束さんの子供だね!」
永遠
「それは違うじゃろ!」
束
「ガーーーン!!即答!?」
クロエ
「フフフッ♪」
永遠兄様~~~♪
~クロエ Side out~
次回『第012話:起動』