~束 Side~
クロエ
「では行きますよ!!【裂空丸】!!!」
ドイツに行く事にしたクーちゃんは自分の専用機の名前を呼んだ
すると…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
庭のハッチが開いた
そして、そこから出て来たのは…
全員
「え!?」
《キュアアアアアアアァァァァァァァァァッ!!!》
それは巨大な鳥…
緑を基調とした白の装飾がされた鳥だった…
のんちゃんの【ワイバーン・ガイア】程じゃないけど従来のISのおよそ3倍はある大きさがあった…
コレがクーちゃんが自分の専用機として作り上げたIS…【裂空丸】
一夏
「な、な、な、何だコレはあああああぁぁぁぁぁっ!!!」
千冬
「巨大な…鳥だと!?」
簪
「綺麗…」
あらら~…ちーちゃん達驚いてる…
やっぱ驚くか~…束さんでさえ完成したこれを見た時は驚いたもんな~…
束
「コレがクーちゃんの第5世代【裂空丸】だよ。」
千冬
「【裂空丸】…」
本音
「【ワイワイ】程じゃないけどこれもおっきいね~…」
そうなんだよね~…しかもコレって【ワイバーン・ガイア】と同じで中に乗り込んで操縦する仕様になってるんだよね…
千冬
「束…お前デカ物は布仏の【ワイバーン・ガイア】だけじゃなかったのか?」
束
「そうだよ?」
千冬
「ならこれは何だ?」
束
「【裂空丸】はクーちゃんが自分用に作ったISだから束さんは何も知らないよ。」
千冬
「クロニクルが?」
束
「うん!!」
でもほんと驚いたよ…
【黒鍵】をこんな姿に変えちゃうなんてさ…
けど…クーちゃんの『アレ』の事を考えるとこっちの方がいいのかもしれないんだよね…
………
……
…
クロエ
「これで良し!!!」
束さん達が【裂空丸】について話している間にクーちゃんはコンテナを用意していた
アレって確か…
クロエ
「では皆さん!!行って参ります!!!」
そんな事を考えてる間に準備を終えたクーちゃんは【裂空丸】に乗り込んだ
永遠
「気ぃつけるんじゃぞ!」
一夏
「ラウラに元気出せって言っておいて下さい!」
千冬
「先に言われたか…ゴホン!なら…クロニクル、向こうに着いても油断するなよ!!ラウラのいる場所は条約違反を平然とやる連中のたまり場だからな!!!」
まあ、確かにそうだけど…クーちゃんがあんな連中に後れを取ることは無いよ
クロエ
「ハイ!!忠告ありがとうございます!!では…【裂空丸】発進!!!」
《キュアアアアアアアァァァァァァァァァッ!!!》
皆からの激励と忠告を受けてクーちゃんは島を飛び立った…
~束 Side out~
~千冬 Side~
永遠
「フ~…やっと行きおったか…」
束
「だね~…」
ん?何だコイツ等?
まるでクロニクルが始めから行くつもりだったように言うな?
千冬
「束、火ノ兄、どう言う事だ?」
永遠
「そのままの意味じゃよ…クロエは初めからラウラに会うつもりでいたんじゃよ。」
一夏
「え?」
束
「そそ!でなきゃ束さん達に隠れて『あんな物』用意しないよ。」
全員
「あんな物?」
更識と布仏も知らないみたいだな…
簪
「…あ!?もしかして一緒に持ってったコンテナの事?」
そう言えばそんな物があったな…【裂空丸】の足で掴んで持って行ったが…
千冬
「お前達アレの中身を知ってるのか?」
永遠
「うむ…アレは『ラウラの第5世代』じゃよ。」
全員
「へ?………何いいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
ラウラの…第5世代だと!?
千冬
「一体いつから…」
あの二人の間には大きな溝がある…ちょっとやそっとじゃ埋まる様な溝じゃない…
それほどまでにあの二人の関係は複雑だ…
現にラウラは火ノ兄とは何とか良好な関係を築けてはいたが肝心のクロニクルとは何も進展してはいなかった
それを…まさかクロニクルの方から…
束
「クーちゃんはね…本当はとっくにラウラって子を許してたんだよ…でも…その事に対して中々素直になれずにいたんだよね~…」
永遠
「ウム!じゃから隠れて『アレ』を作っておった。いつか腹を割って話す時が来た時に渡そうとしておったんじゃろうな…ま!ワシと束さんにはバレバレじゃったがな!!カカカカッ!!」
束
「ニャハハハハッ!!その通り!こちとら伊達にクーちゃんの家族をやってな~いよ♪」
全員
「………」
全くこの二人は…
クロニクル…いい家族を持ったな…
~千冬 Side out~