~永遠 Side~
あ~、面白かった…
こやつが行き成り死んだフリなんぞした時は必死に笑いを堪えて撮影した甲斐があったわい!
まあ当の本人は…
一夏
「うあ~…」///
恥ずかしさから顔を真っ赤にして悶えとるがな…
後でセシリアや織斑先生、鈴にも見せてやらねば!!
さて、織斑をからかうのもこんくらいにして…
永遠
「何時までやっとるんじゃ!飯にすっぞ!!」
ガン!
一夏
「イテッ!?」
軽く小突いて正気に戻した
その後、織斑も加えて朝食を始めた
その最中…
束
「そう言えばいっくん?ちーちゃんにココに行くって言ってあるの?」
一夏
「え?」
確かにそうじゃな…
織斑先生が保護者役らしいし、長期の外泊ともなれば言っておく必要があるのぉ…
一夏
「え~っと…一応特訓して来るって『書置き』を残して出て来たんだけど…」
全員
「は?」
今、なんつった?
簪
「…それだけ?」
クロエ
「何処に行くとか書いてないんですか?」
一夏
「…え~っと…書いて…無いな…」
本音
「どのくらい家を空けるとかは?」
一夏
「…それも…書いてない…」
全員
「………」
ワシ等は全員言葉を失った
そして…
永遠
「こ、この大馬鹿もんがあああああぁぁぁぁぁっ!!!」
一夏
「ヒィィィィィッ!!」
ワシは怒鳴り声をあげた
永遠
「このドアホ!!それでは『家出』の書置きと同じではないか!!!」
一夏
「い、家出!?俺はそんなつもり…」
永遠
「黙れボケナス!!あんな書置き残しといて何ぬかしとんじゃ!!今頃織斑先生が…」
プルルルルル…
全員
「!?」
『心配しとる』…そう言おうとした時、束さんの携帯が鳴りおった
あ~…コレはまず間違いなく…
束
「も、もしもし?」
全員の視線が集まる中、束さんが電話に出た…
すると…
千冬
『束!!一夏が何処に行ったか調べてくれ!!!』
スピーカーにもしとらんのに織斑先生の叫び声が聞こえた
束
「あ、あ~…ちーちゃん落ち着いて…いっくんなら…その…ココに居るよ?」
それから束さんはこのアホが家にいる理由を説明した
そして…
束
「とーくん…ちーちゃんが変わってって…」
織斑ではなくワシに携帯を渡してきた
永遠
「…はい…」
千冬
『スマン火ノ兄!!愚弟が迷惑をかけてしまった!!』
愚弟って…まあ言いたくもなるか…
それから少し話した後、ワシは携帯を切った
そして織斑を見ると…
一夏
「………」
ウム!青い顔して固まっとるな!
永遠
「織斑、主の姉からの伝言じゃ。『時間が出来たらココに来るから覚悟していろ!!』…だそうじゃ。」
一夏
「………」
顔色が青を通り越して真っ白になったのぉ…
永遠
「それからココで特訓するのはいいと…って…」
一夏
「………」
もはや聞こえとらんな…
魂が抜けて灰になっとる…
ほんにこいつは抜けとるのぉ…
自業自得じゃ…
~永遠 Side out~