TDNは器だった……?
(文才は)ないです
(今回は弾幕ごっこじゃ)ないです
今、紅い館の中で一人の人間と一人の妖怪が対峙していた。
一人はレミリア・スカーレット、吸血鬼にしてこの館の主。
もう一人は佐藤良太、どこにでもいるごく普通の名字と名前を持つ人間だ。
変わってる所を挙げるとすれば………
(やべえよ…やべえよ…)←佐藤
(駄目みたいですね……)←田所
(あ……そっかぁ)←MUR
(やめてくれよ……)←KMR
(戦う前からビビりやがって……人間のクズがこの野郎)←AKYS
身体の中に4人の淫夢ファミリーを宿しているという事だ。
ちなみにこうなった経歴は簡単に説明すると
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神「間違えて殺したから転生させるンゴ」(Jカス)
佐藤「申JN、ファッ!?転生出来るんか?」
神「おう、あ、そうだお前淫夢厨だしクッキー☆繋がりで東方の世界でいいよな」
佐藤「東方とクッキー☆は別物だってそれ一、てか特典とか無いの?そんなんじゃ甘いよ」(棒読み)
神「しょうがねぇなぁ(悟空)じゃあお前の人格に4人の淫夢ファミリー(バトル淫夢)入れるから、パパパっとやって、終わり!」
佐藤「ありがとナス!淫夢ファミリーとかええやん!」
神「じゃあ俺テンプレ通りお前を下界に落として帰るから」
佐藤「神 is GOD」
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という事があったからだ。
ちなみに何故紅魔館にいるかというと、
異変が起きる→AKYS「修行ついでに異変解決してこい、あくしろよ」→釣りキチ、中国、よっちゃんイカ、どすこい撃破→今ここ
という状況だ、ちなみにRIM姉貴とMRS姉貴がくる前に乗り込んでいる。
「あかん、これじゃ俺死ぬぅ!」
「後悔しても遅いわよ、あなたはこの紅魔館に乗り込んだのよ」
「見逃してくれよな~たのむよ~」
「……ここまでプライドが無い人間なんてあまり見たくないわね、もういいわ」
レミリアはそう言うと宙に浮かび、右手に槍を創りだし、そして
「今夜はこんなにも月が紅いから、本気で殺すわよ」
「だめみたいですね……」(諦め)
その瞬間、レミリアが弾幕を放ち、佐藤は背中を見せ、情けなく逃げる。
「やべえええ!死ぬ、死ぬって!田所さん!変わってくれ!」
(しょうがねぇなぁ……)
その時、佐藤が光に包まれ、姿が変わった。
佐藤の顔つきは多少は残っているものの、前の姿や雰囲気とは全く違っていた。
(様子が変わった……?)
その現象にレミリアは困惑しつつも、佐藤(田所)に突撃する。
「ーー邪剣`夜`」
突如空中に剣が浮かび上がり、田所はその剣でレミリアの攻撃を防ぐ。
「いいよ、こいよ!」
「調子に乗らないで頂戴」
レミリアは空いてる左手で弾幕を田所に放つ。
しかし田所はそれを回避し、レミリアに蹴りを入れる、レミリアは後ろの壁に激突するが、大してダメージはなさそうだ。
「それなりには出来るのね、なら……これならどうかしら?」
レミリアは空中に大量の弾幕を創りだす。
「ファッ!?クゥーン……」
田所はそれを見て驚愕するとすぐにKMRを頼った。
「KMR~たのむよ~」
(なんで行く必要があるんですか)
「いいからこいホイ」
また光が田所を包み込んだ、それと同時にレミリアも弾幕を放つ。
が、目の前の相手は大量の弾幕を一つずつ正確に避け、拳で相殺していく。
「よう、吸血鬼の姉ちゃん、もう終わりか?」
全ての弾幕を撃ち落とした佐藤(KMR)は、挑発するようにレミリアに語りかける。
「図に乗るなよ、人間が……」
レミリアはそのまま接近戦に持ち込むが、KMRは一撃一撃を正確に回避し、勢いは無く、しかし鋭い一撃をレミリアに与えた。
「しかし吸血鬼が相手だと決定打に欠けますね……MURさん、交代してもらってもいいですか?」
(いいゾ~)
また光がKMRを包むと、今度はどこか抜けた顔をしていながら、同時に勇ましく、知将のような顔つきになった。
佐藤(MUR)は交代した直後、無駄のない動きで一気にレミリアに接近し、拳を構えた。
「悪いが一気に決めさせて貰うゾ」
ーーー迫真空手流奥義・葬打夜
MURは頭、胴体、背中の力を抜き、足、肩、両腕、両手に力を集中し、拳をレミリアに打ちつけた。
ーーー支える足と武器の手だけに力を使えばいい、そうすればその一撃はあらゆる壁を貫く
拳が直撃したレミリアは、そのまま吹き飛び、瓦礫に埋もれる。
「………かったあああああ!」
(ぬわあああん疲れたもおおおん)
(やりましたね、先輩!)
(ポッチャマ……)
(よし、よくやったお前ら、今すぐ帰って腹筋893回の続きだ)
「ファッ!?」
(……と言いてえ所だが、今日はもう終わりでいいぞ)
「さすがAKYSさん!粋すぎィ!じゃけんさっさと帰りましょうね~」
(あ、そうだ、おい佐藤!家に帰ったらポジモンみたいから身体交代してほしいゾ)
(MUR、この世界そもそもテレビないっすよ)
(あ、そっかぁ)
「後で香霖堂に探しに行きますよ~イクイク」
(いいゾ~)
(でもそもそもテレビ局が無いんじゃ……)
(ポッチャマ……)
「ははは……まあ、とりあえず早く帰りましょう」
(ああ……そうだな……それとあの吸血鬼の女まだ気絶してねえぞ)
「ははは……え?」
(え?)
(え?)
(え?)
(何揃いも揃ってアホ面してんだ、ほら、よく見ろよ)
再びレミリアが吹き飛んだ場所を見ると、瓦礫が一気に吹き飛び、その中心にレミリアが立っていた。
「やべえよ……やべえよ……変なオーラまで溢れてるよ……」
「………油断したわ、完全に油断した……いいわ、認めてあげる、あなたはそこら辺の人間とは違うようね、故に全力を持って叩き潰してあげるわ」
今までとは明らかに違う威圧感から、さっきまでは全く本気を出していなかった事が伺える。
(おい佐藤、俺と変われ)
「え……?いいんですか?」
(さっき今日はもう終わりでいいって言ったよな?つまり俺がやってやるって事だ)
「AKYSさん……オッスお願いしま~す」
佐藤(本人)を光が包むと、今度はAKYSへと変化した。
「よお、`ガキ共`の代わりに俺が相手してやるよ」
「ふん………お前の全力を見せてみろ、人間!!」
レミリアはそのまま空へと飛び、右手に槍を創る。
それも、今までのとは比べ物にならないくらい巨大で強力な槍を、
一方AKYSの方も拳を構え、謎のオーラを出していた。
(俺らの師範代はいつから人外になったんだゾ?)
(元からでしょ)
(元からですよ)
(お、そうだな)
「……やっぱり帰ったら腹筋931回追加だ」ボソ
(ポッチャマ……)
(余計な事言うから……)
AKYSは一言呟くと、再びレミリアに向き合う。
「人間よ!お前はよく頑張ったわ、だけどそれは人間の範囲内でよ、人の身でありながらこの技で散れる事を誇りに思いなさい」
レミリアは右手に溜まった妖力と槍をAKYSに放った。
「神槍・スピア・ザ・グングニル!!」
その一撃は、地に近づく度、大地をえぐり、砂煙を巻き起こす。
「人間でありながらか……勘違いするな、人間だからここまで来ることができたんだよ」
AKYSは静かに構え、拳を打ち出しーーーーー
ーーー迫真空手流奥義・聖拳月
その一撃は、レミリアのスピア・ザ・グングニルを相殺した。
「な……あ……」
「呆けてる暇はねえぞ」
「!?」
後ろにはいつの間にかAKYSが跳躍しており、そのままレミリアを叩き落とした。
「がッ!」
「俺の一撃は他のと違って痛いから我慢しろよ!」
そのままレミリアの腹に手を当て、再び拳を打ち込む。
「迫真空手流奥義ーーーーー炎神仙壊」
無防備の状態でそのままくらったレミリアの意識を刈り取るには充分だった。
「人間をあまりなめるなよ」
{(人間じゃ)ないです}
{(冗談は)やめてくれよ……}
(嘘だよ)
(うわあ、これはTDN化け物ですね……たまげたなぁ)
「お前ら腹筋114514回な」
(逝きますよ~逝く逝く)
ーーーーーーー
「……なあ霊夢、霧、晴れたな」
「……晴れたわね」
「……何かすごい音なったな」
「……何かすごい音なったわね」
「……あの館の天井吹き飛んだな」
「……吹き飛んだわね」
「……紫になんて報告する?」
「……天井が吹き飛んで異変が解決しましたって」
「……私達が来た意味は?」
「…………さあ?」
ひなすき