新しい世界で俺は忍者になる!   作:ルーニー

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え、ちょ、まって。なんでこんなお気に入り増えてるの?
深く考えてないよ?ノリで書いてるようなものだよ?見た通り「ふ~ん、で?」って言ったような作品ですよ?

その、なんか、ありがとうございますこんなのをお気に入りに入れてくださって。あとごめんなさいこれからも好き勝手書いてます。


忍者の条件。それは卑の意志だ!

さて。小娘と少女の誘拐事件から幾ばくかの時間が経った。ニュースでは誘拐犯たちが捕まったことが流されてどこの警察がどうしたとか流れていたが、まぁそこまで興味はなかった。

ただ師範代たちの名前がなかったのが気になったけど、裏で名前を出さないでくれって言ったんだろうとおもうことにした。超人たちだし何かしらのコネがあっても驚かないぞ俺は。

 

んで、小娘が言ってたクラスメイト云々だが、実際に学校でクラスの中を見ていると確かに小娘と少女、あとどっかで見たことがあるような気がする茶髪の少女と共にいるのを確認できた。

本当にクラスメイトだったんだなぁと思っていたら、なんか気がついたら小娘と少女によく絡まれる状況になっていた。あんま学校で絡まれたくないから逃げてるけど。

だからなんだろうか。向こうもムキになって絡んでこようとして、ついには道場にまで来るようになった。

道場にまで来るとは、と思ってあきれ半分理由を聞いてみるとどうやら忍術に興味が出たらしく、どうやるのかが気になっているらしい。顔を赤くして言ってくる辺りよほど興奮していたんだろう。

 

つうかそれで道場に来るとかすごいな。学校だと絡まれないようにしてるからだろうけどさ。

まぁ秘密にすることを条件に師範代と先生、妹先生にも教えるよう頼まれているし、教えないとか言ったら小娘が特にうるさそうだからとりあえず教えることになった。情報の秘匿?いやもう見られてるから秘匿もくそもないし、もしかしたら俺と同じ忍者が生まれるかもしれないのだ。やって損はないだろう。

 

教えることに関しても人が3人から5人に増えただけだしあまり問題はないんだよな。今回は師範代は別の仕事でいないけど、どうせあとから聞いてくるだろうし。小娘と少女は今後どうなるかわからんけど。

 

まぁそれはともかく。今から道場にいる4人に忍術についての授業を始めようと思う。俺もそこまで知ってるってか覚えてる訳じゃないから教えれない方が多い気がするけど、まぁ些細なことだ。気にしない方向でいこう。

 

まず忍術を使うに当たって最重要となるチャクラを感じてもらうようにした。体の中に異物ではない何かが駆け巡っているのを感じてもらわなきゃいけないんだが、誰もそれを感じることはなかった。てかあんな人間やめてる動きしてるのにチャクラ使ってなかったのね先生たちは。逆にそこに驚いたわ。小娘と少女は予想通り普通にチャクラを感じてなかったんだが。

 

んで、感じない人にどうしようかと次に考えたのが実際に放出して殴り付ける、日向一族の柔拳を体に打ち込んで自覚させるという手だ。が、すぐに却下した。

いやだって、内臓に直接ダメージ与えるようなものだぞ?ちゃんと訓練してきた日向一族ならともかく、ぶっつけ本番で手加減もクソもない状態で予想外のダメージがいってみろ。先生たちはともかく小娘と少女は下手したら死ぬって。

 

しばらくなんか感じる方法はなかったかなぁともう結構忘れてる原作を思い出していると、ナルトが九尾のチャクラを利用しようとしてやった、実際に印を結んでチャクラを引き出そうとしたあれをやれば良いんじゃねぇの?という結論に至った。

そのために4人には印を結んでもらって中から引き出そうとしてもらおうと思ったんだが、ここでまさかの壁があった。小娘と少女いわくチャクラが全くわからんとのことだ。

 

参ったな。寅の印を結んで中で動いてるものを感じるだけなんだけど、感じないとなると俺もどうすりゃいいかわからんぞ。てか俺は最初っから感じてたからどうすればいいのかさっぱりだし。

念のため印を思い出すために参考にした九字護身法も結ばせてみたけどこれも同じくダメだとか。印が違うのか?でもちゃんと術は出来てるしなぁ……。

 

俺と小娘と少女でウンウン唸っていると、先生が忍術について興味があったのかお色気の術以外にどんなものがあるのかを聞いてきた。

お色気の術で満足できなかったんですかこの食いしん坊さんめ。なんて先生に言ったら殴られた。しかもこの場にいる全員に。解せぬ。お色気の術も立派な術なのに。

 

まぁお色気の術以外にもちゃんと術はあるし、妹先生はともかく先生が期待してる目をしているのは珍しい。まぁ物珍しさで言ってる気もするし、言っただけじゃわからんものもあるだろうしな。とりあえず基本忍術であり卒業試験にもなっている分身の術を見せることにした。

 

印も見えるように子、丑、寅、とゆっくり結ぶ。チャクラがちゃんと練れたことを感じ、分身の術を発動させる。俺の周りからどこからともなく煙が出て、それが晴れたら俺と全く同じ姿をした人間が立っていた。

壁立ちの時と同じように驚いた表情をしてるみんなに分身体と一緒に渾身のドヤ顔を決めてみたが小娘にウザいと一蹴された。地味に傷付く。

 

それはさておき。分身の方の俺をマジマジと眺めていた先生がこれを使えば組手とかできるんじゃないかって期待してる目で見ていたが、残念ながら分身の術はそこまで万能じゃないのだ。

分身の術は文字通り身を分けたかのように見せる術だ。多少違うことはできるが、大きく違うことはできない。そもそもが影分身に比べて遥かに脆い。組手なんてしようものなら直ぐに術は解けてしまうのだ。

それを聞いた先生はややガックリと肩を落としたが、もしかしてチャクラを感じ取れたんだろうか。あ、無理だった?それは残念でしたね。

 

しかし、あれだ。こうして忍術の授業をしていると心なしか楽しくなってきた。

ウンウン唸ってチャクラを感じようとする小娘と妹先生は見てて微笑ましいし、アッサリと見切りをつけた少女と先生は俺と同じように微笑ましげに2人を見ている。

ソレに気付いた2人は顔を真っ赤にしてあーだこーだ言い訳をしていたが、それも子供っぽくて中々に微笑ましいものだった。微笑ましげに2人のことを見てたら小娘が涙目になりながら威嚇してきたが、全然怖くもなんともなかった。うーん。なんという愉悦。

 

まぁそれはそうとして。とりあえず教えてほしいと言われた身としてはどうにかしてチャクラを感じるようになる方法を知りたいものだ。失敗成功はともかく、それは間違いなく俺の経験として活きるだろうし、なにより実験体げふんげふん被験体がいるといないでは大違いだ。

 

あ、ちょ、小娘待って。ちょっとこれ痛い痛い痛い痛いやめてほほを引っ張るな痛いっての!あ?人をモルモットみたいに言うな?仕方ねぇだろ!俺だって詳しくはわかんねぇんだからよ!あーいった。ほほいった。なぁこれ痕になってない?なってない。そうかよかったよかったサンキュー少女よ。

 

 




分かる人にはわかる間違い。分身の術の印が違いますよね。

分身の術は未巳寅の順なのですが、作中で子丑寅となっています。
理由としては印の結び方は思い出せたけど名前まで覚えていないから適当に割り振ったという感じです。覚えてるのは寅と亥と辰ぐらいです。


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