龍に愛された少女   作:腐った饅頭

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何とか一ヶ月内に投稿出来たぜ
CCCコラボが忙しかったり快楽天が来たりそのレベル上げのために種火集めたりしてたけど何とか書けたぜい


43話

とある一室にて青年は何かに怯えるように身体を少し震わせながら机に備えられた椅子に座っていた。

 

青年は少し涙を流しながら思った

 

なんで自分みたいなバカでマヌケで臆病でヘタレで且つチキンハートの奴が呼ばれたのだろうと、

 

青年は思う

 

ただ普通に生きていただけだったのに、偶に大切な下僕達が暴走するけどそれで良かったのに

 

(ぼくおうちにかえりたい…)

 

ストレスで若干幼児退行しかけている青年。いやフェニックス家三男のライザー・フェニックスがそこに居た。

 

そこにライザーが居る部屋に入ってくる男性がいた。

 

 

「部屋に入ってきた男性こそが、ライザーを呼んだ張本人。

魔王にして超越者、サーゼクス・ルシファーその人だった!」

 

なんか魔王様が自分語りしながら入ってきた

 

「……」

 

「あのーライザー君?なんか反応してくれないとこちらもちょっと困るというかー恥ずかしいというか」

 

「あの本当に失礼なんですけど魔王様、一体何がしたかったんですか?」

 

「ガフッ。な、中々心にくる言葉を言ってくれるねライザー君」

 

「しかーし!その程度ではへこたれない魔王なのであった!!」

 

「は、はぁ」

 

「いや、実際はね?部屋に入ろうとしたら君がなんか、ね?私いじめられてますオーラ的な何かがね?でてね?ちょっと入りづらかったから少しふざけてみながら入ってきた、んだけど、……ダメだったかな?」

 

「いやいやいや魔王様が謝ることじゃありませんよ!?むしろそんな気を使わせてしまったことに対してこちらが謝るべきですから!!」

 

「いやこっちが好きでやったことだから謝らなくてもいいんだけど、まぁある程度気も紛れたみたいだし、早速だけど君に頼みたいことがあるんだ」

 

そう言いながらライザーと対面するように椅子に座る。

 

「は、はぁ自分にですか?」

 

「そうキミに」

 

「まぁ内容としては、試験的な何かなんだけどね」

 

「ほらキミも聞いたことあるんじゃない?僕の可愛い可愛いリーアたんが付き合い始めたって話」

 

サーゼクスが話した内容は前に下僕達がキャーキャー言ってた覚えがあった。

 

「確か下僕と付き合う事にしたっていろんな所に吹聴してた事の事ですか?」

 

サーゼクスはその言葉に頷きながら

 

「その通りだライザー君。忌々sゴホン喜ばしくない事にリーアたんが何処の馬の骨かわからない転生悪魔と付き合う事になってね」

 

「あの訂正できてな」

 

「まぁそれはともかく、その転生悪魔、自らの事を赤龍帝と名乗ってね?」

 

「俺は強いんで禁手化も出来ますし、覇龍化も自分の意思で使えますって抜かすんだけど」

 

「正直言って自分強いですっていう子には任せたくないっていうのが家族全員の意見でね」

 

「人格もだけど本当に強いのか試そうじゃないかって話になってね。その相手として選ばれたのが君なんだ☆」

 

「え?」

 

「まぁ一応助っ人も読んでるから」

 

「え?え!?いや待ってください!なんで自分なんですか!?」

 

「うーんそれについてなんだけどね、本来なら僕が行きたいんだけどねー出たら出たらで確殺するまで攻撃やめないだろうし、それにもしもの事もあるからね」

 

「それで不死である自分に、ですか」

 

「そうなんだけど断りたかったら断ってもいいよ。でも僕は君を頼りにしているんだ。」

 

「サイラオーグ君と一体一で負けてしまったけど根性を見せた君に」

 

「だから頼む。土下座もする。僕が叶えられる限りのことは何でもするから頼む」

 

そう言ってサーゼクスは立ち上がり土下座をした。

 

「いやちょっと止めてください!魔王様!あぁもう分かりました!分かりましたよ!!その赤龍帝の相手のやってやろうじゃないですか!!」

 

「本当かい!?」

 

「ええいいですとも!男ライザー約束は守ります!」

 

「そうか、ありがとうライザー君……本当にありがとう」

 

嬉しさの余り目じりに涙が溢れそうになるサーゼクス。

 

「それでは魔王様。その赤龍帝とはいつ戦いをするのかは決まっていますか?」

 

「それは一応今月の第3週の土曜日に予定しているよ」

 

「分かりました。では眷属たちにも知らせなくてはいけないのでこれにて失礼します」

 

「本当にありがとうライザー君。もし詳しい説明が聞きたかったら気軽に連絡してくれ」

 

「分かりました。では失礼します」

そういいライザーは部屋から出る。

 

そして少し歩いたところで壁を背にし顔を両手で覆いながらしゃがみこむ。

 

「勢いで言っちまったけど……本当にッ…どぉすんだよッこれッ……!」

 

そう言いながらどこからか流れてきた雫は汗だと信じたい。


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