龍に愛された少女   作:腐った饅頭

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やっべぇ雪がすごい。
今年も九州に雪が振りました。クソ寒いですチクショウ!

とりあえず腹いせにFgoで十連するか。今度こそ当たれよ謎のセーラーX……!


37話

その頃一誠は

息を切らして大剣を杖のように使いながらも気を緩めないでいた。

 

先の爆発で耳と目を少し使えないためである。しかしそれも少し時間が経てば治っていった。

 

「はぁ……はぁ……何とかなったかな?」

 

そしてある程度戻った視界には大の字で気絶しているレイナーレの姿があり、少し息を吐いた。

 

「見た感じ気絶してるっぽいな」

 

『いやあれは完全に気絶している。無視して構わんだろう』

 

「そうなのか?」

 

『ああ。だからさっさとあの小娘と鴉を助けてやったらどうだ?』

 

「ああ!そうだった!気ィ抜き過ぎてすっかり忘れてた!」

 

『小僧。お前そんなんで大丈夫なのか?』

 

そんなやり取りもしながら持っていた大剣を消して(燃え上がる様に消えた)から奥で十字架に磔にされていたアーシアを縛っていた紐を取り外して十字架から降ろした。

 

「アーシアッ!大丈夫かアーシア!」

 

流石に肩を揺らすのはダメなよう気がしてとりあえず大声で喋りかける

 

「んぅ……あれ?イッセーさん?」

 

目覚めたばっかりでまだ眠気が抜けてないらしく、まだ少し微睡んだ感じて返事をかえした。

 

「良かった。大丈夫みたいだな」

 

「ええ?ああハイこのとおり元気です」

 

「じゃあ早速で悪いけど確か前に転んで怪我した子供を治した力をドーナシークのオッサンに使ってくれないか!?早く手当てしないとヤバイんだよ!」

 

その言葉を聞いて一気に目が覚めたらしく、自身に起きた事も思い出す

 

「そうでした私は、レイナーレ様に呼び出されて、なんかよくわからない言葉を聞かされたと思ったら眠くなってきて、眠る前に見たのは怒った表情でレイナーレ様に詰め寄ってきたドーナシーク様を見たんでした」

 

「ッ!?ドーナシーク様は!?ドーナシーク様はどうなったんですか!?」

 

「オッサンならアッチだ!早く手当てしないと流石に死んじまう!」

 

「えっあっハイ!」

 

壁に磔にされたままのドーナシークの元に向かう2人。さっきの爆発の音で目が覚めたのか分からないが薄らと目を開けていた。

 

「む‥‥‥?おお、少年とアーシアか、」

 

「オッサン!」

 

「ドーナシーク様!?」

 

「むぅ、あまり大声で喋らないでくれ、少し傷に響く」

 

「あっすまねぇ」

 

「ごめんなさい。それよりその傷はどうなされたのですか!?」

 

「だから大声で喋るなと、まぁいい。すまんが今からこの光の槍を抜くから、アーシア直ぐに治療を頼めるか?」

 

「りょ、了解です!」

 

「そうか。ではいくぞ。むん!」

 

そう言ってドーナシークは自身に刺さっている光の槍を右手で一気に引き抜く。

 

「グゥォゥァゥゥッ……!」

 

その引き抜いた後からドバドバと血が流れ出す。それによって自身が血に濡れるのを顧みずにアーシアはドーナシークの傷を治していく。

 

ある程度時間が経ち、ドーナシークは万全とは言わずとも歩ける程度には回復した

「ふぅ。ある程度回復完了です。ドーナシーク様」

 

「そうか。すまんな、だが助かった」

 

「うぉぉぉぉぉ良かったー。これでオッサンも一安心か?」

 

「あぁ何とか立てるぐらいにはな、くっ」

 

「立たないでくださいドーナシーク様!傷は治っても、失われた血は回復していないので、座って安静にしていて下さい。それに腕も……」

 

「あぁそういえば左腕千切れたのだったな」

 

「流石に私の神器でも傷を治すことは出来ても何かを生やすことは出来ないのです。ごめんなさいドーナシーク様」

 

途中から涙を零しながら謝る彼女にドーナシークは優しく声をかけた

 

「何を言うのだアーシア。君は私の命の恩人なんだ。寧ろ誇ってくれ。君は私の命を救ったのだから、涙を流さないでくれ君には笑顔が良く似合うのだから、笑顔でいて欲しいんだ私は」

 

「……ハイ!」

そう言ってアーシアは涙を手で拭い満面の笑み浮かべた。

 

その光景を見て一誠は思った

(良かった。みんな無事生きてる)

そして皆()()()()()()()()()

 

気を抜いてしまったから反応が出来なかった。

 

何処からかグサリという肉を貫く音が聞こえ、その音源を辿ってみると、アーシアの胸の真ん中から光の槍が生えていた

「えっ……?」

 

その事をアーシアは困惑し血を流しながら倒れた。

 

ドーナシークも一誠も状況についていけず固まっていた。しかしその中で一つの声だけが部屋中に響いていた。

 

甲高い女の笑い声だけが響いていた。

 

 

 


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