「ハァッ!」
光が振るわれる
「はッ!」
それを赤が受け止める
光が袈裟斬りをすれば赤は大剣を切り上げて止める。
槍を飛ばせば弾き、槍を持って突進をすれば受け流し、出鱈目に振れば捌くか避けられる。
「アナタ巫山戯てるの!?」
「?巫山戯てるって何が?」
「じゃあなぜ一度も攻撃してこないのかしら!?」
「うーんまぁそれは秘密っていうことで」
「ッ!!巫山戯るじゃ無いわよォォォォォォッ!!」
「この人間如きが私にナメたことをしやがってブチ殺してやる!!」
そう言って空を飛び、レイナーレは力を溜め、巨大な光の槍を作る。
「これを喰らえばアナタなんて1発でしょうねぇ!」
「私をナメたこと後悔するがいいッ!!」
巨大な光の槍が飛んでくるというのに不思議と心の中は穏やかだった。
「なぁリオレウス」
『どうした小僧』
「あの程度の攻撃さ、ぶっ飛ばせるよな?」
『同然だとも。小僧、俺を何だと思ってる。俺は空の王者リオレウスなり!この程度の技では
「だよなぁ!ならこの程度乗り越えて見せなくて何が龍か!ならば見せてやろうぜ俺達の力を!」
『応とも!』
「いくぞ。これが今出せる全力だ!」
そう言って大剣を居合切りをするように刃を下にして構える。
そして一誠自身の魔力が体内で駆け巡る。
だが大して無い魔力量。即座に龍の心臓によって魔力が作り出される。
その作り出された魔力は体外に放出され、その魔力は属性を持って吐き出される。
その属性は炎
炎がとめどなく出てきており大剣だけではなく全身に纏うほど溢れてくる。
そしてその炎を大剣に集中させる。
出来たのは今にも爆発しそうな程集められた炎。
そしてそれを振るう腕に力が入る。
「さて今から見せるのは龍の炎だ!正直言って手加減なんて出来ねぇからちょっとばかし熱いぞ!」
「火竜、豪炎!!!」
今にも爆発しそうな程の炎を大剣で、こちらに向かってくる光の槍にぶつけるように振るう。
振るわれた大剣。そして飛ぶ斬撃と斬撃に纏わり付く炎。それらが槍とぶつかり、ドゴォォォォォォォンッッッ!!!という上の廃教会を壊すのではないかと思うほどの大轟音と共に大爆発を起こした。
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ドゴォォォォォォォンッッッ!!!
ッ!?今の音は廃教会から!?
チッ!これでは時間をかけていられませんね。
「こちらも急いでるんです。さっさと話してくれると嬉しいんですけど堕天使のお二人?」
「うぁぁぁ、?」
「……ぁ……ぅぇ?」
「その姿では話せないとかは無しですよ?さてキリキリと喋ってもらいましょうか?」
そう言って話しかける堕天使達の姿はどちらも腹を、脇腹を、杭で刺され、両腕を広げる様に杭で刺され、まるで十字架の様に立たされていた。
それでいて、その時の堕天使に話かける私はきっと、全てを嘲笑うかのような卑しい顔だったのでしょう