龍に愛された少女   作:腐った饅頭

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更新スピードが遅くなると言ったな?あれは嘘だ、と言いたいところですがマジで無くってきた。

とりあえず投稿


12話

「さて少し汚いが座るといい。あと質が良いというわけでは無いが紅茶を出させてもらおう」

 

「あっどうもです」

 

そう言って奥の部屋に行くドーナシークさん。

 

そして少したった後ティーセットと空のカップを二つ持ってきました。

 

何故空なのか聞くと。

 

「私が君の目の前で空のコップに注ぐ事によってに毒の類を入れてない証明と言ったところか。私は事を構えたくないという意思表示でもある」

 

その言葉に私はなるほどと思いながらカップに注がれた紅茶を飲む。

うむなかなかです。どこか暖かくなるような味ですね。

 

「さて本題に入ろうか龍のお嬢さん」

 

「そうですね。ではまずあなたは何故この地に?」

 

「ふむその事だがまずこの話をさせてくれ」

 

「どうぞ?」

 

「ではまず私達は四人グループでここに来た。メンバーはレイナーレ、カラワーナ、ミッテルト、そして私。ここに来た理由としてはアザゼル総督やシェムハザ様の目に止まりたかった等が理由であるな。その方法として今は魔女と呼ばれた少女の神器を引き抜きレイナーレに宿すという事になっていた」

 

「なっていた?」

 

「あぁなっていた。だが今ではレイナーレもカラワーナもミッテルトもいない」

 

「何故その三人はいないのですか?」

 

「正直言って恥ずかしい話だが、そいつらに男ができてな。それでこの計画は無かった扱いだ」

 

「でも貴方だけでもやろうと思えばできたんじゃないんですか?」

 

「確かにやろうと思えば出来るだろうな。だがもうそんな事はどうでもよく感じてしまってな。やる気が出てこないのだよ」

 

「あいつら一緒にいた時は恥ずかしながら熱意が合ったんだがあいつらがあんなふうになってしまっていてわな。急に冷めてな。至高の堕天使になるという熱い想いは何だったんだろうな」

 

「それになろうとする手段が悪いからな。あのままやってたら、総督に殺されてただろう」

 

「でしょうね。総督と知り合いですけどそういうのは嫌いな人でしたから。『これはお前等がやった事だ』とか言ってザクッと殺っちゃうでしょうね」

 

「やはり、か。むしろ感謝するべきなのかな。死ななくて済むのだから。しかしどうしようか?」

 

「何がですか?」

 

「計画の要となる少女の事だよ。今となってはこの計画は無かった扱いだが彼女の事はどうしようか?本来なら私が引き取るべきなのだろうが、私みたいなおっさんが引き取ると言うのもなぁ?」

 

「あぁなるほど。計画は完全に無かったことにするから私に引き取ってくれと?」

 

「その通り話が早い。私はこの地から立つ、その代わりとして引き取って欲しいという意味だったのだがいやはや中々の慧眼だ。」

 

「まぁ人1人ぐらい増えても構わないんですけど彼女の方は大丈夫何ですか?」

 

「その件については大丈夫だ。彼女は根っからの信徒でな。これもまた主からの試練と上手く言いくるめばいい事だ」

 

「酷いお方ですね」

 

「死ぬ運命よりはマシだろう?」

 

「それもそうですけどー」

 

「彼女が来たら連絡させてもらう」

 

「まぁ分かりましたよドーナシークさん」

 

「私が言うのは何だが、彼女と良くしてやってくれ。悪魔を神器で癒しただけで魔女扱いだ。周りから断絶され元気に振舞っているが目の奥は死にかけていてな」

 

「詳しいですね。彼女の事?」

 

「一度会った事があってな。いい子だったよ。今の現代では珍しい程いい子だったよ」

 

「そこまで言うんですね。もう貴方が引き取ったらどうですか?」

 

「出来んよ。私にそんな価値はない。さてお開きにしよう。案外長い時間話していたようだ。彼女の事、頼むぞ」

 

「えぇ頼まれました」

 

「感謝する龍の少女よ。では帰るといい。もう昼時だ」

 

「そうですね。ではまたドーナシークさん」

 

「あぁまたな」

 

 

 

 

 

さて堕天使達の方は終わって、後ははぐれ悪魔だけですね。とりあえずお昼にしましょう。お腹が空きました。何処行きましょうかねー?あっそういえば噂の激辛麻婆を作っている所にでも行ってみましょうか?確か名前は「泰山」

 

 


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