龍に愛された少女   作:腐った饅頭

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9話

あれから色々お話しました。

 

三代勢力と呼ばれる悪魔、天使、堕天使による三つ巴の関係があること

 

昔三つ巴の戦いをして種族存続の危機に入っている事

 

その中の堕天使の下っ端レベルの奴に殺されかけた事を

 

「まぁこのぐらいでしょうね」

 

「何か複雑そうに見えてしょうもない様な気がする」

 

「言っちゃいけませんそんなこと。とあるトップのこう言いました。『あん時の俺達はバカだったんだよ』って」

 

「反省してる分まだマシなのかそこのトップは?」

 

「それに比べても悪魔の方は酷いですよ?無理矢理悪魔にするっていう奴も居ますからねぇ。互いにwin=winな関係だったらいいんですけどね」

 

「あっそういう考えなのかミリスさm、ンンッさんは」

 

「そういう考えですよ?あぁ夜も更けてきましたし、そろそろお開きにして寝ましょうか?」

 

「そうだな確かに少し眠くなってきたや。じゃあ俺は家に帰らせてもらうぜ」

 

「あっその事なんですけど、失礼ながらお母様に泊まっていくという連絡をさせていただきました。

 

「あっそうなんだ」

 

「だからあっちのベッド使って下さい。私は違う部屋で寝ますので。あともしかしたら先代空の王者が夢の中でコンタクトを取るかも知れません」

 

「あっうん分かったおやすみ」

 

「えぇおやすみなさいイッセー」

 

 

 

 

「あれ?ここで俺泊まるの?女子の家に?」

 

 

 

 

「ウェェェェェェェェッ!?」

 

 

 

「うるさいですよ!イッセー!!」

 

「あっすいません」

 

「ほんともう!」

 

 

──────────────────────

 

 

 

アッどうもイッセーです。

 

何時の間にか可愛い女子の家で泊まることになっててネットとかだったらハイ妄想乙ーとか言われるだろうけど妄想じゃないんだよな?

 

本来なら喜んでるだろうけど色々ありすぎてそんな気分にもなんねーや。とっとと寝よ

 

そういや先代空の王者が夢に出てくるって言ったけど空の王者って一体何なんだ?

 

まぁいいやゆめのなかでわかる、だろう、し、

 

 

 

 

 

 

 

「起きろ」

 

んぅー

 

「起きろと言っている」

 

何だよもうちょっと寝かせろよ。

 

「いい加減起きろ小僧ッ!」

 

「ハイッ!?スイマッセーンッ!?」

 

一体なんだ?何なんだ?今の怒鳴り声は!?

 

「ようやく目覚めたか小僧」

 

えっ何この声。一体誰だ?

 

「こっちだこっち。貴様の後ろだ小僧」

 

なんだこいつと思いながら後ろ向いたら、さっきの龍ほどではないが大きな赤い龍が居た。

 

「ドラゴン!?」

 

「その通り。私は貴様に埋め込まれた龍。今は魂だけの存在だが嘗ては空の王者と呼ばれた龍。雄火竜リオレウスなり」

 

「リオ、レウス?」

 

「そうリオレウスである。貴様には言わないといけない事があるからな。寝ている時は暇だろ?貴様も。さぁ始めようか。お勉強の時間だ小僧」

 

 

 

 

どうやら夢の中でもゆっくりする事は出来ないらしい

 




イッセーに休む暇なんて与えない。

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