※予告したタイトルが少しばかり変わったりします。その理由は、本文を書き終えた後にsakiが思い付きで書いているからです。
※行き当たりばったりの作者だけど、許してね。
第4話 巡り逢うW ~
私は病院の一室で目覚めた。再び始まる一ヶ月の戦いへの嫌気とまた鹿目 まどかを救うことが出来なかった後悔が心を締め付ける。
それでも私は諦めない。いつかの時間軸であの子と交わした約束を果たすまでは……
布団を払い除け、ソウルジェムを取りだして魔力で視力と肉体を強化させる。そして何も出来なかった弱かった自分との決別の印として三つ編みに縛られているリボンを外す。
早速まどかの監視に移ろうとした時、あることに気づいた。
「私、どうやって時間を巻き戻したの?」
カレンダーの日にちをチェックすると確かに一ヶ月前の見滝原に戻ってこれている。だけども色々とおかしい。だって前回の時間軸で私は……
『まどか、危ない!!!』
『えっ…?!!』
ワルプルギスの攻撃からまどかを庇って…それで私の盾は……
魔法少女の姿に変身する。あの時壊れてしまっていた盾は、しっかりと左腕につけられていて今も砂時計の砂は静かに流れている。
けれどその直後、私は今後の戦いにおいて致命的ともいえる問題点を発見してしまう。
「時間を止められない……?!」
どれだけ盾を操作しても、時を静止させることが出来なくなっていた。それだけでなく私の持つ魔力がとてつもなく減っていて、魔女はおろか使い魔ですらも倒せられるのか怪しいレベルまで弱体化していた。
ずしんと私の中に絶望がのし掛かる。このままじゃ、まどかを救うことが出来ない…そんなことになってしまったら私のこれまでの努力は……
ソウルジェムの濁りが急速に早まる。けれど、なんとか我にかえって魔女化を免れる。そうだ、何もまだ全てが終わったわけではない。
そう思い直し、私は病院を抜け出して『ある場所』へと向かっていった。
★
「ほらほら~、ネコちゃん気持ちいい?」
「にゃー」
まどかが魔法少女になる最初の分岐点へとやって来た。今まで通りならここで私が何もしなかったらエイミーは車に轢かれて死んでしまい、その子を蘇らせるためにまどかは魔法少女として契約をする。
これまでは時間を止めて何事もなかったかのように、まどかの腕の中に返していたけれどどうしましょうか…? 時間は止められないからまどかとの接触は避けられない…かといって放っておいたら契約をしてしまう……
あまり悩んでいる時間はない…そうだわ。なら、いっそのことこの段階でまどかと接触を果たして仲良くなってしまいましょう。そうすれば前回みたいな気まずい関係にならずに済むわ。
考えをまとめ終えたところで丁度その時はやってきたようだ。エイミーがまどかの腕の中から抜け出して道路に向かって行く。私は目の前を通り過ぎようとするエイミーをそっと優しく抱き上げた。
「にゃ?!」
「全くあなたは…いつもいつも世話が焼けるわね」
「にゃー」
「ふふっ、くすぐったいわ」
いきなり持ち上げられて驚いている様子だったけれど、私の顔を見ると、すりすりと身を寄せてきて、頬を舐め始めた。
前々から考えていたけど、この子ウチで飼ってみようかしら? まあ、野良猫だから基本は放し飼いみたいなものだけど。
なんてことを考えていると、まどかからの視線を感じる。何か話さなくちゃいけないわね。
「危なかったわね、この時間帯は車がたくさん通るから大事がなくてよかったわ」
話を切り出すことが出来て内心ホッとする。こういうところは昔から変わっていないわね…悔しい。
「えっと…その、ありがとうございます。その子を助けてくれて」
「まるでこの子の飼い主みたいね。でもこのままだったらエイミーだけじゃなく、あなたも危なかったのよ」
「えっ?」
言葉を詰まらせながらもどうにかしてお礼を言おうとする姿が少し可笑しかった。そう思いながら、話し続けようとしたら突然まどかが不思議そうな声を出した。
「どうしたの?」
「えっ、あの、その…どうしてその子の名前がエイミーって知っているの?」
「…………」
迂闊だった。これまで一度もこの段階でまどかと接触したことがなかったからついボロが出てしまった…どうにかして言い訳を考えないと……
「じ、実は、前にもこの子に会っていてその時に名前をつけてあげようと思って名付けたのだけど…変だったかしら?」
我ながら苦しい言い訳…心底自分の口下手さにうんざりしていると、まどかは嬉しそうな顔をしていた。
「ううん、全然変じゃないよ! 私もさっきこの子と会ったんだけど、あなたと同じ名前をつけてたの。だからちょっと気になっちゃって!」
良かった…変な人と思われずに済んだわ。もしそんなことを思われた暁には、魔女化まっしぐらね……
「そうなの不思議な偶然ってあるものなのね」
「もしかしたらわたしたち、気が合うのかもね。
あっ…わたし、鹿目まどかっていうんだ。見滝原中学に通ってる二年生な。あなたの名前は?」
まどかにしては随分と積極的ね…初対面でここまで気さくに話しかけられたなんて。もしかしてだけど、今までの私の対応が悪かっただけで普通にしていれば、こういう風に接してくれていたのかしら…?
取り敢えず聞かれたからにはしっかりと名乗っておきましょうか。
「ほむら。暁美ほむらよ」
「へぇ~、ほむらちゃんって言うんだ。何だかとってもカッコいい名前だね」
「!!」
それは、まどかとの最初の出会いをしたときに言ってもらった言葉。私はギリッ…と奥歯を噛み締める。
「へ、変な名前じゃないかしら……」
なにも出来なかった頃の自分を思い出してしまったせいか、自信なさげに答えてしまった。こういうところは全く変わっていないわね…自嘲気味に心の中で笑う私にまどかは強くこう言った。
「そんなことないよ、寧ろほむらちゃんのイメージにピッタリだよ!」
「そうかしら?」
「うん、だってほむらちゃん、スゴいカッコいいし!」
「ええっ?!」
予想すらしてない言葉に顔が急激に熱くなっているのを感じる。
「名前負け…してないわよね……?」
必死に捻り出した言葉はやっぱりあの時と同じ台詞だった。口調は頑張って今のままにしたけど……
「うん! 勿論だよ!!」
「ありがとうまど…鹿目さん」
「まどかでいいよ、わたしもほむらちゃんって呼ぶから」
初対面で名前呼びは流石に慣れ慣れし過ぎる。そう思ったけど、そんなことはなかったようね。
「ねぇ、ほむらちゃんちょっと今時間あるかな?」
「えっ?」
「もしよかったら、わたしとちょっとお話してくれないかな…って」
そう言ってまどかは原っぱの上にゆっくりと腰かけた。
☆
こんなにもまどかと話したのはいつぶりかしら? 前の時間軸で全く会話しなかったというわけではない。ただ時間を巻き戻してからこんなにも早く話したという記憶がないだけ。
「そっか、ほむらちゃんは来週から学校に転校するってことになっているんだね」
「ええ、学校生活を上手くやっていけるか不安だけどこうしてまどかと仲好くなれたのだからもう心配なさそうね」
「ダメだよ。ちゃんとわたし以外の人ともお友だちにならなくちゃ」
「善処するわ」
「も~」
さて、楽しい時ほど早く過ぎ去るというけれど、だいぶ暗くなってきている。名残惜しいけど、そろそろまどかを家に返した方が良さげね。
「まどか、そろそろ家に帰らないとご家族に心配をかけてしまうんじゃない? 暗くなってきたわよ」
「わっ、本当だ! わたしお使いの途中だったのに!」
「ごめんなさい、私のせいで時間を使わせちゃって」
「謝らないでよ。わたしはこうしてほむらちゃんと一緒にお話しできただけでもとっても素敵な時間を過ごしたんだなって思っているから」
曇りなき笑顔をこちらへ向けるまどか。その笑顔がまた私を明日へと進むための糧となってくれる。その優しさに私は何度も救われたか。そして……
「あなたは…本当に優しいのね」
その優しさのせいで私は貴方を失い続けた。だからこそ言わなければならない。
「そうだ最後にいいかしら?」
今度こそ、貴方を救うために……
「まどか。貴方は自分の人生が、貴いと思う? 家族や友達を大切にしている?」
「……えっ?」
戸惑いを隠せない表情でまどかは見つめてくる。変に思われたって構わない。この言葉さえ、しっかり聞いてくれれば安易に契約をせずに済むのだから。
「お願い、質問に答えて」
「えっと…大切に思っているよ。家族も…友達も…勿論、ほむらちゃんもわたしの大切な友達だよ」
「そう、なら良かったわ。貴方は、鹿目 まどかのままでいればいい。今まで通り、これからも。だから今の自分とは違うものにはならないって決して約束して」
「う…うん」
「それじゃ、また学校で会いましょうね」
ぎこちなく答えるその姿に私は笑みを浮かべながら、まどかの元を去った。
☆
本当にこれで良かったのかしら? 振り返ってみてもあれが私に出来る最大の接し方だったと思う。でも決してそれが最良の選択になるとは限らない……
「何弱気になっているのよ……」
頭を振って、後ろ向きの思考を取り払う。逆に前向きに考えよう、あれだけ仲良くなれたのだから今後も努力し続ければ、きっと魔法少女の真実も私の本当の目的も信じてくれる。
心に宿る微かな希望を持ちながら、病院へと戻ろうとした時、ソウルジェムが光り始めた。
「これは…使い魔の気配ね。しかもまどかの家の方角にいる……」
魔力が著しく減っている現状では、戦うのは得策ではない。ましてや、何の利益もない使い魔などもっての他だ。
でも私は使い魔のいる場所へと向かった。
何故かって? まどかを危険に晒さないためよ。
☆
「くっ…まさかここまでなんて……」
魔女の結界内。私は大量の使い魔達と対峙していた。
私の戦い方は、時間停止からの奇襲&一斉放火からなっている。逆に言えば、時間停止に頼らないと何も出来ない最弱の魔法少女へと成り果てる。それがここまで酷いものになるとは…はっきり言って予想外だわ。
ワルプルギスを倒した後、まどか達に迷惑をかけないように見滝原から居なくなるっていう考えは間違っていなかったわね。先に知ることが出来て良かったわ…もう必要なくなったけど。
「ガハッ……」
使い魔の攻撃に腹部を射抜かれてその場に倒れ込む。幾度となく時間を繰り返し続け、戦ってきた結末がたかが使い魔にやられて終わるなんて…無様なものね。
私の戦いに意味はあったのだろうか、望んだ未来を掴むことが出来ずに、ただまどかを最強の魔女に仕立てただけの戦いが……
このまま死ぬ前にいっそジェムを濁らせて魔女になってしまうのも悪くないかもしれない。でも、それだとまどかに危害を加えてしまうかもしれないわね……
様々な考えを巡らせていく内に意識が段々と薄れていく。きっとこのまま目を瞑ってしまえば、すぐに楽になれるのだろう。
(……でも嫌だ。こんなところで死にたくないっ)
もう諦めてしまおう。そう思っていたはずなのにどこかで死ぬことを拒んでいる自分がいた。
(助けて…誰でもいいから、助けて!!)
心の中で必死に叫ぶ。すると後ろの方から居るはずのない人の声が聞こえた。
「ほむらちゃん?!」
★
目の前に倒れている少女は間違いなく暁美ほむらだった。
「ど、どうして…こんな怪我を……!!」
まどかはこの置かれた状況でどうしたらいいのか分からなかった。
明らかに命に関わるレベルの傷を負っているさっきなったばかりの友達。
突然、現れた不思議な空間。
そして眼前にいるたくさんの異形の怪物達。
使い魔達の視線は、まどかとほむらに向かっていた。まずは手負いを確実に仕留め、その後に残ったもう一人を喰らい尽くすのだろう。
まどかはその視線に怯えながらも、ほむらを守るように腕の中に包む。
ほむらは自分を抱き寄せるまどかを残った僅かな力で振り払おうと身を揺する。
「まどか…私のことは、いいから…はや…く逃げて……」
「嫌だよ! こんな状態のままほむらちゃんを置いてなんかいけないよ!!!」
「でも…このままじゃ、二人とも……!!」
「絶対やだ!!!」
両者とも一向に譲る気はなかった。だがそうしている間にも使い魔達はゆっくりと二人に迫る。
(わたしがほむらちゃんを守らないと!!!)
(私がまどかを護らないと!!!)
絶望的な状況が押し寄せる中、二人の思いが交錯する
その時不思議なことが起きた。
見を寄せ合っていた二人の体が突然光出したのだ。
その光は結界全体を覆って、使い魔達も驚いた素振りを見せる。そして光が晴れた後、その場には……
一人の魔法少女が君臨していた。
★
「なるほどね、それが二人が始めて変身したときの話なんだ」
「ええ、それから使い魔と戦ったのだけど、まどかったら慌てふためいて、私の爆弾を辺り一面に撒き散らして結界ごと破壊しちゃったのよ」
「うわぁ……」
「そ、その話はしないでよ……」
「ふふっ、お蔭で補充するのに三日も徹夜したのよ?」
「ご、ごめんなさい……」
イタズラっぽく笑うほむらにまどかは申し訳なさそうに頭を下げる。
「いいのよ別に。だってあなたが助けてくれなかったら私は結界の中で人知れずに死んでいたんだから」
「そういやさ、その使い魔ってのを倒した後、どうなったの? 聞くにすごい大怪我をしてたらしいじゃん」
「それが変身を解いて、意識を取り戻したらほとんどの傷は治っていたのよ」
「ふーん、不思議なこともあるんだね」
「ホント私も思ったわ。魔法少女がそれを言ったらお仕舞いな気がするけどね」
肩をすくめるほむらに二人は楽しそうに笑う。それから少し話した後、さやかがこんなことを言った。
「でもさ、まどかの話を聞く限りだとさ__」
「__転校生ってなにか隠し事してない?」
ほむらの眉が少しだけ動く。だが、さやかはそのことに気づかずに話を続ける、
「河原でまどかと仲良くなったってのは、いいんだけどその後の『あの言葉』あれって一体どういう意味なの?」
「あの言葉って?」
「その…自分の人生が貴いとか、今のままでいいとかさ、この言葉って魔法少女についてのことだよね?
でもどうして初対面の子に対してそんなことを口にするのさ? まるでまどかが魔法少女になるのを知っているかのように?」
「…………」
「さやかちゃん、その話はちょっと__「まどかは黙ってて」」
俯いて黙り混んでしまったほむらを庇うように落ち着かせようとするまどかだが、さやかはそれを振り払う。
「それで実際はどうなの?」
「魔法少女になる、ではなく魔法少女としての素質を持っていたから私はそう言ったのよ。
さっきあなた達に話した通り、魔法少女なんて自分から進んでなるものじゃないもの。下手したらあの時の私みたいに誰にも知られることなく死んでしまうことだってあるのだから…そんな危険な戦いに友達を巻き込むことはしたくなかった。だから忠告したのよ」
「…………」
「わたしも魔法少女のことを聞いたときにね…さやかちゃんや仁美ちゃん、パパやママを絶対に巻き込まないようにしあきゃ、って思っちゃったの。
それはほむらちゃんと同じ理由じゃないかな? わたしだって大切な人達を巻き込みたくなかったんだもん……」
さやかはまだ腑に落ちなさそうな様子であったが、一人頷いてまどかとほむらの手を取った。
「分かったよ。だからいつまでもそんな辛気くさい顔しないで、もっと明るくいこう?」
「あなたがそうさせたのでしょう……」
「まあ、それはいいとして代わりにだけどアタシにもちょっと条件があるの」
「「何(かしら)?」」
「アタシもさ、二人の魔女退治に付き合ってもいい?」
「「?!!」」
二人の表情が変化する。ほむらが何か言いたそうにさやかに詰め寄ろうとしたけれど、その前にさやかが説明する。
「一応監視するってのもあるけど、転校生の安全も考えたら誰か一人は付いていた方がいいかなって思って」
「私の安全?」
「あっ、そうだよ!」
首を傾げるほむらにまどかは何かに気づく。
「変身した後、ほむらちゃんの意識はわたしの方に向かうわけだよね?」
「ええ」
「じゃあその戦っている間、ほむらちゃんの身体はどうなってるの?」
「意識が切り離されている状態だから変身した場所でずっと倒れっぱなしね」
自分の身体が危険な状態にあったはずなのに、ほむらは落ち着いていた。その態度にまどかは憤慨する。
「ど、どうして早く言ってくれなかったの?!」
「だってあなたにはなるべく戦いに集中してもらっていたかったから…どうしてそんなに怒ってるの?」
「怒ってないもん」
口ではそう言っているが、まどかは不機嫌そうな顔をしたまま、頬を膨らませていた。
「やれやれ…転校生、このままだったらこれからずっとまどかと戦えなくなっちゃうよ?」
「構わないわ。まどかが無事でいるのに越したことはないもの」
「口を聞いてもらえなくなったとしても?」
「!!」
「それはアンタにとってもまどかにとっても、ヤなことでしょ? だからここはこのさやかちゃんが二人が変身した後、アンタの身体を安全な場所まで避難させとく。それでどうかな?」
「ほむらちゃんが無事でいられるならわたしはいいけど……」
「…………」
まどかはすぐに頷くが、ほむらは悩んでいた。確かに変身中に万が一のことが起きてしまったら自分は帰る肉体を失ってそのまま消滅してしまうかもしれない。
そうなるのなら、さやかに頼ってもらった方がいいのでは? と思ってしまう。
けれど、もしさやかも同行するのだとしたら、さやか自身の危険も高まるし、魔法少女として契約してしまう可能性も増してしまう。
この二つを天秤にとって選らんた答えは……
「覚悟はあるのね」
「うん、何もしなくてまどかや転校生を失いたくない。それにアタシも町の平和の為に何かしたいって思っちゃったから」
「さやかちゃん……」
「あなたの気持ちはよく分かったわ。はい」
そう言ってさやかに手を差し出す。それをさやかはニカッと笑いながら握り、まどかもその上に手を乗せる。
「それじゃ今ここに見滝原魔法少女三人組、結成だね!」
「うん!!」
(約一名、違うけどね…ん? この気配は……)
「盛り上がっているところ悪いけど、魔女が現れたわ」
心の中でツッコミを入れてると、近くに魔女の気配を感じとる。
手に持っていたコップをテーブルにそっと置いて、意気揚々としている二人に魔女の出現を知らせる。
「おっ、さやかちゃん活躍の機会がこうも早くやってくるとは…舞い上がっちゃうね!!」
「ほむらちゃん、場所は?」
「北東の方角ね。それと美樹さん、さっき説明したけど、魔女退治は遊びじゃ__「よし、まどか! 直ちに現場へ急行だ!!」」
「ちょ…さやかちゃん?!」
舞い上がってるさやかには忠告は聞こえてなくて、そのまままどかの手を掴んで魔女のいる方向へと家を飛び出して行ってしまった
「待ちなさい、美樹 さやか! まどか一人じゃ変身出来ないのよ!! ちょっと聞いてるの?!」
さやかに同行を許したのは間違いだったのかもしれない…頭が痛くなるのを我慢しながら、ほむらも彼女らの後を追いかけた。
☆ to be continued…… ★
※前後編で書くのならもう少し計画性を持って書く必要があると痛感されられた今日この頃……前回の2倍以上の文字数ってどういうことよ(苦笑)
☆次回予告★
第5話 放課後のC ~ 傍にいたいその理由