お久しぶりです。作者のサキです。
この一年更新ペースが低下している状態が続いています。理由としてはリアルの事情でこの作品の続きを書く時間が設けられないからです。最新話の33話からもう五か月以上が経過しててさすがにこれ以上遅くするのはいけないと思い、方針を変えることにしました。
初期の頃、私はこの作品を全52話⁺α(おまけ)構成で完結させると言っていましたが一話一話の文章量を減らして話の一区切りがついたところで投稿していこうと思っています。
この投稿は今のマギカクロニクルではなく、これから出すリメイクの方に乗せるつもりでいます。
ストーリーの流れや伏線は変えたりはしませんが、文章の手直しやメインキャラ達の活躍の描写、サイドストーリーなどを新たに追加しようと考えています。
ちなみにA~Zのサブタイはこんな感じにしようと思っていました。ネタバレはありません。
41~42話
縛られるE(ego)
45~46話
Gの裁決(guilty)
51~最終話
Hの明日(Hope)
47~48話
Jは下された(judgement)
35~36話
永遠のN(nightmare)
C は止まらない(cruel)
37~38話
Qを乗り越えて(quandary)
49~50話
Uは何処へ消える(utopia)
43~44話
未来へのV(vow)
39~40話
X を越える者(xtreme)
読者の皆様、私の勝手な事情で色々な変更をしてしまって申し訳ありませんm(__)m
もしよろしければこんな作者ですが今後もよろしくお願い致します!
第34話 正義の在処(一場面)
「さやかちゃん。一体何が起きてるの?
わたしが倒れてる間に何が……」
事の詳細を問おうとするが、さやかは人差し指を口と鼻に当ててそれを遮る。
『あたしは何も話せない。
でもマミさんのところに行けば全て教えてくれるはずだよ』
「マミさんが…?」
『そう、今まともに動けるのはあの人だけだからね。
あっ! そうそうアンタに渡さなきゃいけないのがもう一つあるんだった』
さやかは何かを思い出したかのようにポケットをまさぐり、そこからあるものを取り出す。
そしてそれをそっとまどかの前に差し出した。渡されたもの。それはほむらのソウルジェムだった。
「これって…まさか、ほむらちゃんの……」
『うん。これはまどか、アンタに持っててもらいたいんだ』
「でもどうして? どうしてさやかちゃんがほむらちゃんのを?
もしかして…ほむらちゃんに何かあったの?!!」
『詳しくは言えない…でもアンタがこれを手放さない限り、アイツが死ぬことはない。
だから何があっても守り抜くんだよ。さもないと…全てが終わる』
そう言ってさやかはまどかに背を向けて走り出した。
「待って! さやかちゃん!!」
『時間がないんだ。早くマミさんと合流して!
駅の近くにあるでっかい公園に向かう途中で多分会えるはずだから!!』
慌てて後を追おうとしたが、みるみる距離は離れていってしまいやがて姿が見えなくなってしまった。
少しの間その場で立ち尽くしていたまどかだが、さやかに言われたことを思い返して公園へと走り出した。
☆
『ふぃー何とかまどかも動いてくれたか』
『ねぇ、どうして詳しく事情を話さなかったの?』
とある廃屋。まどかと別れたさやかは汗を拭いながら古びた椅子に腰かけた。
そんな彼女に少女は先程のことについて問いかける。
『しょうがないじゃん、あの時点でマミさんが家を飛び出して例の場所に向かってたんだからさ。
もたもたしてたら先に美国織莉子達と接触しちゃうよ』
『さやかちゃんは一体何を考えているの?
何でわたしがここにいるのかもまだ教えてくれないし』
『今ここで教えちゃったらアイツに居場所がバレちゃうからさ。
時が来たら全部話すつもりだからもう少し待ってて頂戴な』
『うん……』
少女を説得して一息つこうとするさやかだったが、直ぐ様彼女にテレパシーでの連絡が入る。
テレパシーの内容を知らない少女は不思議そうにさやかの方を見た。
『どうかしたの?』
『ちょっとまた出なくちゃいけなくなった。また留守番頼むね』
『分かったよ』
その応答にニッと笑い、早足に廃屋から出ていった。
『じゃあ行ってくるね『まどか』』
☆ See you next Chronicle!!★