(旧)マギカクロニクル   作:サキナデッタ

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※今回は特別編、案内人は彼女にやってもらいます。



Intermission1
軌跡の追憶 ~ 登場人物紹介&裏話


 

 

 

「あら、いらっしゃい。その様子だとあなたは彼女達の物語を見届けたようね」

 

「ここは世界の裏側……本来ならば誰からの干渉も受けない孤立した空間。まあ、なにかしらね……分かりやすく言うと物語には直接関与しない場所、『幕間の場』ってやつかしら?」

 

「詳しく話そうと思えば話せるけれど、今はそんな気分でもないしね。とりあえずここで行うことを説明させてもらうわ」

 

「ここでは、物語に登場した人物達の紹介や執筆中の裏話などを喋っていくわ」

 

「もう一度、言うけれどここでの話は物語には直接関わってこないからこのまま第13話を見たとしてもなんの影響もないわ。もしあなたが見る必要が無いと思えば、私はそれでも一切構わない」

 

「さて、いつまでもダラダラと喋るのは私の性分に合わないからとっとと始めましょう。まずは……お約束の人物紹介からよ」

 

 

 

☆鹿目 まどか☆

 

 この物語の主人公。

 平凡でごく普通の女の子であったが、転校生の暁美 ほむらと出会いから魔女と戦う運命を受け入れる。

 自分よりも他の誰かのことを優先してしまうほどの優しい性格で、そのせいで自身を粗末に扱ってしまうこともある。

 

 ほむらとは彼女が転校生として学校に来る一週間前から出会っていて、その間に様々な出来事があり一緒に魔女を倒す仲間であり友達となる。

 その後、さやかとマミからの警告を受けてから隠し事を打ち明けないほむらに不審を抱き、一時だけ距離を置くようになる。

 しかしその態度によってほむらが深く傷ついたことを知り、彼女の家に直接出向いて仲直りをして『友達』となり共に魔女と戦う『相棒』となる。

 

 

 

☆暁美 ほむら☆

 

 もう一人の主人公で主に彼女を中心に物語が進行していく。

 幾つもの時間軸を渡り歩き、未来からやって来た魔法少女。クールな雰囲気を纏った少女として振る舞っているが、昔は気弱で自分に自信が持てずに苦悩していた。

 たった一人の友達である鹿目 まどかを救い、魔法少女という狂ったシステムに巻き込まないことを目的としており、まどかの為ならば何だってする固い決意をもって魔女と戦い続けている。

 

 前の時間軸でワルプルギスの夜の攻撃を受けて、時間遡行が出来ない状態にしまったはずだが、何故か次の時間軸へと移動してしまう。

 だが、目覚めたとき彼女の魔力が激減してしまったり、固有魔法の時間停止が使えなくなってしまったりと大きく弱体化していて、使い魔を倒すことすらもやっとの状態。

 それでも過去のループでの経験を生かして使い魔と戦い、最近では魔女相手でもまともに戦えるようになってきている。

 まどかのことは『たった一人の大切な友達』としていたが、お菓子の魔女戦以降、共に戦う『相棒(パートナー)』となって彼女と横並びになって互いに支え合う関係になる。

 さやか、マミとは一時期敵対していたがしっかりと和解し仲間として接するようになった。

 

 過去の時間軸でまどかに『死よりも重い罪』を犯してしまったらしいが、今はまだ明かされていない。

 

 

 

☆美樹さやか☆

 

 まどかのクラスメートであり、幼い頃からの親友。

 活発的で男勝りな性格の持ち主でちょっぴりアホの子。だが、ほむらが何か隠し事をしていることを見抜いたりなどと相手の本質を見抜くことに人一倍長けている。

 他にも思い込みが激しかったり、昔から想いを寄せている上條恭介の前では華の乙女と変化する。

 

 転校してきたほむらを敵視していたが、疑いきれずに何度か自分から彼女に近づこうとしていた。

 正義感がとても強く街の為に日々戦い続けているほむらや(特に)マミには憧れを持っている。

 今はほむらと和解して友達としての関係を築いている。ちなみに彼女は11話までの段階で一度だけ彼女のことを名前で呼んでいる。

 

 

 

☆志筑仁美☆

 

 まどか達のクラスメートで親友。

 おっとりしていて、さやかとは真逆のお嬢様な性格をしている。

 女の子同士の恋愛事を禁断の恋でいけないと言っているが、実はまんざらでもないとか……?

 

 あまりほむらとは接点が無かったけれども、まどかと言い争いになって落ち込んでいた彼女を励ましてその背中を押してあげたことにより名前で呼び合う関係になる。

 

 

 

☆巴マミ☆  

 

 見滝原中学に通う三年生でまどか達より一つ年上の先輩。

 ほむらと同じく魔法少女だが、ループ云々を抜かすと登場人物の中で一番歴が長い。

 その実力は確かなもので、慢心さえしなければ基本的に敵無しの強さを誇る。

 幼い頃に交通事故で両親を亡くして、その時にキュウベぇと出会い魔法少女としての運命を背負う。

 

 キュウベぇの警告からほむらのことを危険視していて、まどかやさやかに彼女を遠ざけるようにと指示していた。

 だが、ほむらを拒んでいる時の二人の表情を見て自分の行ったことが本当に正しかったのかと悩んでいた。

 お菓子の魔女戦では、魔女に頭部を食われて死んだかのように思われていたが、先のほむらとの戦いでソウルジェムを奪われていた為、難を逃れる。

 その後、まどか達と共に戦おうとするも、魔女に殺されかけたトラウマを拭いきれずに共闘は叶わなかった。

 戦いを終えて、これまでの態度についてをほむらに謝って無事に和解した。

 

 

 

 

 

「こんなところかしらね……ここで紹介される人物は、章ごとにおいての主要人物だけだから毎回、同じ人が書かれることは無いわ」

 

「じゃあ次は、物語を書いているなかでの秘話……というほどのものではないけど裏話的なことを話していきましょうか」

 

 

 

《その1》

 

★当初の予定では、ほむらがまどかと最初に出会うところから始めようとしていた。

 

「一番最初に考えていた構図だったわね。本当は二人の出会い→初変身→魔女少女の説明→日常回→ほむら転校……という流れでなる予定だったけれども、けっこうグダグタ展開になると予想されたから今のような話の作りになったわ。

 前後二話にして、サブタイトルをアルファベット26字にしたのもそれできっちりと話を締められるように計画して考えられたものなのよ。

 でもそれが仇となって第4話や第10話、第12話のような悲劇が起こってしまったのよね。考えているようで実は何も考えていない、作者の計画性の無さが顕になった瞬間だったわね」

 

 

 

《その2》

 

★魔法少女の魂の有り所の説明は、第10話の時点でほむらが言うつもりだった。

 

「本編ではインキュベーターが勝手に説明してくれたけど、本来はソウルジェムの秘密をまどかに話して、そこから巴マミの危機について教える予定だったのよ。

 勿論、そうしなかったのも理由があるわ。作者としてはあの段階で暁美ほむらを素直なキャラにしたくなかったのよ。

 そうなってしまったから、まだ彼女の真実を打ち明けられずに葛藤する描写が無くなって全体的に薄っぺらい物語になるのでは? と危惧したからよ(元々、薄っぺらいとか言っちゃダメだからね)。

 というのが、綺麗な理由で実際はその下りを入れて文字数を計算すると12000字オーバーに達してしまったから泣く泣く削ることにしたらしいわよ……」

 

 

 

《その3》

 

★第11話を完全に書き終えるまで、マミさんを魔女に殺させる予定でいた。

 

「そっちの方が面白そうだった。って思う人もいるかもしれなかったけど、それをやっちゃうと主人公二人の共闘シーンが滅茶苦茶少なくなる感じだったから巴マミ生存ルートに切り替えたわ。

 第12話の後書きにも書いたけど、最初の話から一度も二人で変身していないのに「これじゃ、TVアニメのまどかと同じになるじゃねぇか‼」と途中で思ったのも理由の一つよ。

 後、作者がまどほむのほのぼのシーンを増やしたかったからというのも入ってるわね」

 

 

 

 

 

「これで今回は終りね。色々とカミングアウト出来たので、これで更にこの作品を深く楽しんで、作者が今後どういった展開を作っていくのか予想してもらえると嬉しい限りだわ」

 

「そして物語は第二章に移っていくわね。お菓子の魔女との戦いを終えて、お互いに仲間として相棒といて意識し出した彼女達の前に次はどんな物語が待っているのか期待して待ってて欲しいわ」

 

 

 

「えっ、私の正体ですって? ふふっ……それはいずれ物語が進めば分かることだと思うわ。まあ私の存在を語るのだのだとすれば『魔法少女としての因果そのもの』かしらね。

 強いて名前を付けるとしたら『案内人』って呼んでもらえれば助かるわ」

 

「じゃあこんどこそ今回の話を終わらせてもらうとするわ。それじゃあ、またいつか会いましょう♪」

 

 

 

☆ to be continued next chapter…… ★

 





☆次話予告★


「んで、例のほむらちゃんとはどんな関係なのよ?」

「これはこれで、アリかもね~」

「やっぱり……あなたの方が似合うわね……」

「うん……わたしは、好きだよ……」


第13話 Aのひととき ~ 相棒の証

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