月の明かりに照らされて   作:春の雪舞い散る

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地の精霊の巫女を護る騎士

 そう翔に言ってもらうと嬉しくなって翔の身体を抱き締める月美…慰霊祭まで後三日

 

 

 大人達は朝食後に帰りその日一日を別荘で過ごしてから伯爵邸に戻ると忍と媛が大樹を供に訪れていた

 

 王女として、そして地の精霊の巫女として伯爵領を訪れていたのだ

 

 「鬼百合さんにお聞きしますが五人の修行の進み具合を教えていただけませんか?」

 

 そう言われて

 

 「たけは正騎士に推薦出来るし四人は取り敢えず准騎士に推薦出来るまでに仕上げた」

 

 そう自信を持って答えると

 

 「レムさんからもそう連絡有りましたから…あ…」

 

 忍の霊玉がたけの前に浮き受け入れを求めると迷う事無く呑み込み地の精霊の祝福を受けた

 

 「たけ、今夜は早めに休みなさい」

そうユウに言われて

 

 「地の精霊の巫女である忍様が俺の誓いを受け入れをお願いします」

 

 そう言われて誓いを受け取ると

 

 「大樹と力を合わせ私に力を貸して下さい」

 

 そう忍に言って貰い、ホッとすると翔がたけの分の食事を急いで用意してくれそれを食べると眠りに就くたけだった

 

 

 命の中から雪の精霊の踊りを指導していた雪の精が現れ出て

 

 ー雪の精の巫女の媛歌よ…私も受け入れて雪の精霊の巫女となり雪の精霊の踊りを舞いなさいー

 

 そういわれて雪の精を受け入れ二人の雪の精が融合して雪の精霊へと昇華した

 

 そしてその翌日…

 

 いよいよ慰霊祭を明日に控えた伯爵家の城下町に白夜の国に向かうユカが阿を伴いアシスタントとして麦、小明を同行しあき、春菜、菜月、秋菜連れて立ち寄ると

 

 たけの事を聞き先々の事はともかくたけも地の精霊の巫女である忍の預かりにしてもらうよう話し合う事になった

 

 又、正式な認証式は後日としたけ、りゅう、れん、たかの正騎士に昇任

 

 コウ、サク、ケン、カン、トン、ナン、シャー、ペーを准騎士に昇任すること決まったと伝えられた

 

 そして慰霊祭当日ユカは若月の服と麦のアップリケ、ミサのアクセサリー、ミエのバッグの販売

 

 ユウは翔の用意する料理の提供をそれぞれに指揮することになり共に楽しみであり忙しい夜を迎えることになった

 

 命と媛歌は水、地、雪の精霊踊りを…地の精霊の巫女である忍は地の精霊の踊りと水の精霊の踊りを共に舞い奉納し

 

 歌う人魚姫である命は謡華と共に歌い慰霊祭を盛り上げ先人達の鎮魂を願った

 

 麦と小明は直接販売には参加せずエプロンを作りミサもアクセサリー作りを優先しての実演即売会で

 

 特に麦はアップリケの貼る位置をリクエストで聞くサービスも行って自らの新たな可能性を見いだしていた

 

 そしてまた、慰霊祭を盛り上げる役割を果たしていた

 

 

 


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