[2]魔法科高校の世界にチート転生者がきたようです 作:型破 優位
これでもう決定します。
HUNTER×HUNTERは[3]として出させて頂きます。
「おかえり、佑馬。」
「おう、ただいま、爺さん。」
「お邪魔します。」
ノーゲーム・ノーライフの世界を終えて、転生の間に再びやってきた佑馬とジブリール。
「最初の世界はどうだったかの?」
「ああ、最高に楽しかったよ。」
「それは良かったのじゃ。」
そう言って、笑い合う二人。
「もうあの世界には行けないのか?」
そこで、少しだけトーンを落とし真面目に質問する佑馬。
「うむ、行けるには行けるのじゃが・・・そこに定住となってしまうが、いいかの?」
「そうか・・・ジブリール、本当に良かったのか?」
「勿論でございます。」
ジブリールを心配しての一言だったが、
「佑馬と一緒なら寂しいことはありません。」
少し目を輝かせながら言うジブリールには、どうやら杞憂だったようだ。
「そっか、ならよかったよ。んで、次の世界は何処なんだ?」
「おお、そうじゃったな。」
そこで、クジを出した神。
「んーと、これは?」
「次の世界の行き先じゃ。」
そこには、10本のクジがあった。
「おお、1,2,3・・・10本てことは、あと10回で終わりってことか?」
「いや、どんどん追加されるからそこは心配する必要はないの。」
「そっか、ジブリール。」
「なんでございましょうか?」
いきなり現れたクジと話の内容を聞いて、少し目を輝かせながら聞くジブリール。
「クジ、引いてみたくないか?」
「・・・よろしいので?」
「ああ。」
「それでは、お言葉に甘えて!」
なんでこんなにウキウキなのか佑馬にはわからなかったが、楽しそうにしてるジブリールを見て思わずニヤけてしまった。
「では、いきます!」
クジの前に立ち、その一言とともにクジを引くジブリール。
クジに書かれていたのは
「『魔法科高校の劣等生』か・・・面白い。」
「私にはさっぱりですが、佑馬が面白いと言うのならやっぱり面白いところなんでしょうか!?」
「ああ、そして、ジブリールに朗報だ。この世界には、いや、これからいく世界には"十の盟約"がない。この意味、わかるよな?」
その言葉に、声を大にして叫びそうな勢いで
「殺りたい放題ってことでございますね!?」
「その通りー!」
ピョンピョンと跳ねるジブリールと、楽しそうに笑う佑馬。
「・・・青春しとるのぉ。」
その姿を羨ましそうに見つめる神であった。
閑話休題
「さて、その世界に行くにあたって、少し力をいじらないといけないの。」
「ああ、でもどんな感じにするんだ?」
「とりあえず、魔法演算領域はつけておいたのじゃ。他の特典は、その魔法演算領域を侵食しないから、そこは安心しておいてほしい。」
「ふむふむ。使える量はどれくらいかわかるか?」
「前の世界の精霊の量と同じくらいかの?」
「ありがとう、いいチートです。」
つまり、面積で表すと日本をすっぽり覆うくらいの量を保持しているというわけだ。
「ジブリールも同じ扱いか?」
「そうじゃ。」
「どういうことかわかりませんが、その世界にも『魔法』が存在するのでございますか?」
話の焦点をあてられたジブリールは、会話の内容から要点らしき部分を抜いて、そう質問する。
「ああ、あと種族は人類種だけだぞ。」
「なんと!それでは、佑馬達の世界とほぼ同じということでございますか!?」
「厳密に言えば、俺たちのいた世界よりさらに80年くらい進んでいる世界かな。」
「ということは、また別の本がたくさんあるということですね!?また知識の山が手に入るなんて・・・」
「ジブリール、ちょっと落ち着こう。」
少し変なスイッチが入ったジブリールに、一応待ったをかけておく。
「それじゃあ、転生させるからの。」
「ああ。」
そこで、少し考えるようにして
「なぁ、爺さん。」
「どうかしたかの?」
「沖縄に飛ばしてくれないか?」
と、言った。
その意図をしっかりと汲み取った神は
「なるほど、よかろう。ではいくぞい。」
「ありがとう。」
そう言って佑馬は満足そうに笑い、転生した。
最初は少なめ、追憶編からのスタートです。
これからよろしくお願いします。