さて!今回も宴会話!なんですが・・・・
「どうした?」
ミコトさんが誰と絡むのかは決まってるんですが・・・・竜希さんが・・・・
「決まってないの~?」
はい・・・・あんまり竜希さんの方は募集がなくて・・・・あってもまだ登場してないから出せないキャラでばかりで・・・・
「・・・・そうか」
ということでミコトさんは決定しましたが竜希さんの方はまだ募集していますので。
「だってさ~。それじゃあ本編いこっか~」
「そうだな。本編どうぞ」
さあ、今日も始まる
今日は前よりも酔えるかな?酔えないかな?
・・・・できれば酔えるといいな
私はもっと・・・・もっと酔いしれたい
酒に酔って・・・・・
――――に酔いたい
side ミコト
前回の宴会から三日後、今日もまた宴会が行われていた。
周りを見ると皆酒を酌み交わし、会話を楽しんでいる。
そんな中俺は・・・・幽々子と一緒に酒を飲んでいた。
ただ・・・・・少々問題がある。
「はいどうぞミコト」
「あ、ああ・・・・ありがとう幽々子」
幽々子は俺の杯に酒を注いだ・・・・・身体を密着させ、胸を押し当てながら。
しかもなぜか着物がはだけていて胸元が少し見えている。
こう言っては悪いが今の幽々子はまるで遊女のようだ。着物姿が様になっていて相当な美人だから尚更そう思わせる。
「な、なあ幽々子・・・・」
「なあにミコト?」
「その・・・・当たっているのだが?」
「フフフッ♪当てているのよ♪」
何を言ってるんですかアンタは。酔ってるのか?酔っ払ってるのか?確かに今飲んでいる酒は結構強いが・・・・
「大丈夫よ。酔ってなんかいないから♪」
「・・・・勝手に心を読むなよ。それは別のピンク髪の能力だ」
「・・・・・それ誰?」
「・・・・?誰だろ?」
・・・・俺は酔っているのか?何でこんなわけのわからないことを口ずさんだ?でも・・・・そのうちに本当に心を読む能力を持ったピンク髪の子に会うような気がする。それもかなり高い確率で。
まあそれはともかくとして。酔っていないのに幽々子はなぜ俺に密着してくる?そりゃあ俺も男だから悪い気はしないのだが・・・・どうにも理由がわからないと恐い。どう対処すればいいんだ?
「ねえミコト」
俺が頭を悩ませていると幽々子が声をかけてきた。その声はどこか甘ったるいように感じる。
「なんだ幽々子?」
「・・・・あなたも竜希と同じように白玉楼で暮らしてみない?」
幽々子は上目遣い気味に俺に聞いてきた。しかもわざとらしく胸元を強調させて。
・・・・・目のやり場に困る。
「私ね・・・・あなたのことが気に入っちゃったの。あなたを・・・・ずっと一緒に居たいと思うの。だから・・・・・一緒に暮らしましょう?」
幽々子は俺の胸に頬を擦り寄らせてきた。慣れないからか年上の女の人にこういうことされるとなんか不思議な感覚に陥る・・・・ような気がする。
(一緒に・・・・か)
・・・・考えるまでもないな。答えは・・・もう決まっている。
「悪いがそれはできない」
俺は擦り寄ってくる幽々子を引き剥がしながら答えた。
「どうしてかしら?」
「俺の家は・・・・・この博麗神社だ。だから幽々子の頼みは聞けない」
どうしてそこまで執着するのかはわからない。どうしてそう思うことが自然になっているのかもわからない。
でも・・・・俺の帰るべき場所はこの博麗神社・・・・いや、霊夢の隣なんだ。
だから幽々子には悪いが白玉楼で暮らすことができない。
「・・・・そう。それは残念だわ」
幽々子は微笑みを浮かべる。
「言うほど残念そうには見えないが?」
「そんなことないわよ。ただまあ・・・・あなたがそう答えるのは予想できていたから」
「・・・・予想できていたのに聞いたのか?」
「ええ、予想していても聞かずにはいられなかったから。もしかしたらっていうちょっとだけ期待もしていたし」
女心ってやつだろうか?まあ正直よくはわからないが・・・・
「・・・・悪かったな。せっかくの誘いを無下にしてしまって」
「いいえ、気にしなくてもいいわ」
「・・・・そうか」
「・・・・ミコト、お酌お願いできるかしら?」
「ああ」
俺は幽々子の杯に酒を注いだ。
「ありがとうミコト」
スッ
「え?」
突然、幽々子は俺の頬に口付けをしてきた。
「これは・・・お礼よ」
いやいや礼って・・・・そんなに簡単にやっていいことじゃないだろ?
「ちょっと幽々子!」
霊夢がすごい形相を浮かべてこちら・・・・というか幽々子に迫っていった。
ひと目で怒っているというのがわかる。
「あら霊夢」
「あら、じゃない!あんたミコトに何やってるのよ!」
「何って・・・・ホッペにチュウよ♪」
幽々子は上機嫌気味に言った。
・・・・・言葉にするとすごく恥ずかしいな。
「なんでそんなことしてるのよアンタは!」
「別にいいじゃないこれぐらい」
「よくない!!」
霊夢はかなりご立腹の模様・・・・・なんでそこまで怒ってるんだ?
「それじゃあミコト、私紫と話したいことがあるから。またね」
「こらっ!まだ話は終わって・・・・」
幽々子は霊夢のことなどお構いなしといった様子でこの場をあとにして行った。
「・・・・行っちまったな」
「全く・・・・・ミコトもミコトよ!」
「え?」
「どうして黙ってやられたの!躱しなさいよ!」
幽々子がいなくなった為に、今度は俺に矛先が向いてきた・・・・というか本当になんで怒ってるんだ?幽々子にキスされたの(頬にだけど)がそんなにいけないことなのか?
「いや・・・・突然のことだったし」
「もう・・・・・仕方がないわね」
霊夢は俺の膝の上に腰掛けてきた。
「霊夢?」
「・・・・罰としてしばらく椅子になりなさい」
そう言って霊夢は俺に背を預けてきた。霊夢の心地の良い体温が伝わってくる。
何の罰なのかはよくわからないがまあ悪い気はしない・・・・というかむしろなんか嬉しい。
「・・・・ん。了解」
俺は霊夢の頭を撫でながら了承した。
「それでいいのよ」
本当に・・・・なんか俺、霊夢には適わないような気がする。
「それにしても・・・・・なんか変な霧が出てきたわね」
霊夢の言うとおり、周りには霧が立ち込めていた。
「・・・・・そうだな」
(・・・あの子が酔えていればいいのだがな)
side 竜希
「少しいいかしら?」
「んにゃ?」
離れたところで皆の様子を眺めながら一人で酒を飲んでいるとレミリアちゃんが声をかけてきた。
「な~にレミリアちゃん?」
「・・・・ちゃん付けはやめてってえ言ったでしょう?」
「アハハッ!ごめんねレミリアちゃん!」
「・・・・はあ、もういいわ」
レミリアちゃんはため息をつきながら諦めた。
フフフッ・・・・俺に呼び方を改めさせようとしたって無駄だ!なにせ俺は何度咎められ、何度ぼこられそうになってもミコちゃんの呼び方を直さなかったんだからね!
「それよりも・・・・なんで一人で居るのよ?あなたのことだから誰かと一緒に馬鹿騒ぎしてるのだと思ったけれど」
馬鹿騒ぎって・・・・俺まだレミリアちゃんと会って三日しか経ってないのになんでそこまで言われなあかんの?
何?この幻想郷において俺の扱い方は既に決定されたの?ルール化されてるの?
「えっとねレミリアちゃん・・・俺にもたまには一人でいたいアンニュイな気分になることがあるんだよ?別にいつも馬鹿みたいに騒いでるわけじゃあないよ~」
「そう。どうでもいいわね」
・・・・・レミリアちゃん、そんなはっきり言わないで。泣きそうです。俺のガラスのハートが粉々に砕けそうです。
「・・・・ところでレミリアちゃん。わざわざ俺に声をかけたっていうことは何か用でもあるの?」
「ええ。前は言い忘れたのだけれど・・・・あなた紅魔館の門番にならない?」
・・・・え?俺が紅魔館の門番?
「美鈴から聞いたのだけれど・・・・あなた相当腕が立つようね?」
「・・・・まあね~。少なくともここに居る誰よりも強い自信があるよ~」
俺は周りに居る皆を見ながら言った。
「随分な自信家ね・・・・・まあいいわ。あなたが門番に来てくれれば紅魔館の平和は約束されたも同然。どうにも美鈴はあなたのことを気に入っているようだし・・・・どうかしら?報酬は弾むわよ?」
レミリアちゃんは不敵な笑みを浮かべて俺をスカウトしてきた。
・・・・・フッ、そんなの・・・俺の答えはもう決まっている。
「お断りさせてさせていただきま~す♪」
俺は満面の笑みを浮かべてレミリアちゃんに言った。
「・・・・紅符「スカーレット・・・・」
「ってちょい待ち!なんでスペカ構えてるの!?」
「・・・・あなたの笑顔がムカついたからよ」
「辛辣!?何!?俺は満面の笑みを浮かべることさえ許されないの!?」
マジで泣きてえよ!これなんかのイジメ?俺はこれから笑顔を浮かべるたびにスペカをくらうの?
「・・・・・まあそれはともかくとして、どうして断るのかしら?」
「そんなの決まってるでしょ・・・・・・執事ミコちゃんに会いたくないからだ!」
「・・・・は?」
「だって!紅魔館の門番になるっていうことは執事ミコちゃんとエンカウントする可能性が高いっていうことでしょ!そんなの俺の精神が耐えられない!間違いなく俺のSAN値はゴリゴリと減少していき、終いには発狂してしまう!」
はっきり言って執事ミコちゃんは俺にとって毒でしかない!もうあのミコちゃんとは二度と遭遇したくない!断固としていやだ!
・・・・・まあ白玉楼から離れたくないからっていうのもあるんだけどさ。
「そ、そんなに嫌なのね・・・・わかったわ。そこまで言うなら諦めるわ」
「ホントごめんね~」
「別にいいわ」
「・・・・で?他にも何かあるんでしょ?」
「!?」
俺が聞くとレミリアちゃんは驚いた表情をした。この反応からして図星か~。
「・・・・どうしてわかったのかしら?」
「なんとなく。ただの勘だよ~」
俺の勘って無駄によく当たるんだよね~。
「・・・・そう」
「それで?何が言いたいのかな~?」
「・・・・・」
レミリアちゃんは少し俯いて沈黙した。・・・・・話しにくいことなのかな?
「・・・・紫黑竜希」
しばらくして顔を上げたレミリアちゃんはいやに神妙な表情で口を開いた。
「あなたには・・・・・運命が待ち受けている」
「運命?」
そういえば・・・・レミリアちゃんの能力は運命に関するものだってミコちゃんが言っていたっけ。
「そう・・・・どのような運命かは私でも詳しくはわからないけれど・・・・あなたにとって受け入れがたいもの、あるいは乗り越えるのが困難な悍しき運命よ」
「・・・・・・」
「あなたは・・・・いずれ運命の奔流に飲み込まれる。決して逆らうことなどできない・・・・・それを心に刻んでおきなさい」
・・・・逆らえぬ運命か。
「・・・・わかった。心しておくよ。教えてくれてありがとうね~」
「別にあなたのためじゃないわ。あなたのような人でもミコトの親友だから。あなたが傷つき、苦しめばきっとミコトは悲しむ。そうなるのが嫌だから教えただけ」
・・・・アハハッ!本当にレミリアちゃんはミコちゃんのことが好きなんだね~。
「それでもお礼を言うよ。教えてくれて本当にありがとうね~」
「・・・・・ふん」
要件が済んだからであろう。レミリアちゃんは去っていった。
「・・・・悍しき運命ね」
一体どんな運命なんだろうか?
・・・・・まあ、神楽を失うことに比べればどんな運命も俺には・・・・・大したものじゃあないだろう。
「霧見酒って言うのも中々悪くないね~」
俺は周囲に立ち込める霧をボンヤリと眺めながら酒を口に含んだ。
side ???
「ハハハッ!今日の宴会も楽しいな!」
やっぱり宴会はいい。どんどん酔える。
でも・・・・
「まだまだ・・・・まだまだ足りない」
もっと酔いたい。
まだまだ酔いたい。
もっと強く酔いしれたい。
酒に酔いたい・・・・
―――に酔いたい・・・・
だから・・・・・
「また三日後に・・・・・・・」
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回のゲストは幽々子さんです!
「よろしくね~」
はいよろしくお願いします!
「今回は幽々子さんすっごい積極的だったね~」
そうですね・・・・なにげに東方キャラの中では初めてミコトさんにキスしましたし。
「頬にをちゃんとつけろ」
「細かいね~」
「フフフ・・・恋愛は自分から攻め込まなきゃダメだもの。これくらいはやらないと」
でもあんまり通じてないみたいですけどね。
「なんというか・・・・無意識なんだろうけどミコちゃんは結構霊夢ちゃんに想い寄せてるからね~」
「自分では本当によくわからないんだが・・・」
「ミコト・・・・あなた本当に鈍すぎるわよ?私ちょっと傷つくわ」
「それは・・・・すまない」
「・・・・まあいいけど」
にしても理由があるとは言え本当にミコトさん鈍い・・・・
「元はこうじゃなかったんだけどね~・・・・・かぐちゃんと恋人になったときはとてつもなく鋭かったし。というか自分以外の恋愛に関しては超鋭いし」
「そういえば・・・・妖夢が竜希に気があることには気がついていたわね」
「いや、だって見ればわかるし・・・・・」
・・・・説得力が全くないですよミコトさん。
「・・・・・もうこの話は終わりだ。次いくぞ」
「はいは~い・・・次に話すことといえば・・・なんか俺の運命が結構過酷っぽいんだけど」
まあ過酷ですからね。
「どう言う意味かしら?」
それは・・・・あんまり詳しくは言えないですね。今後に結構関わりますし。
「まあそうだろうな・・・・どうなるのか不安しかないが」
「なんでミコちゃんが不安?」
「・・・・巻き込まれそうだからだ」
「考えすぎよミコト。そうよね主?」
(・・・・ガッツリ巻き込まれるんですよね)
「・・・・黙り込むなよ」
「これは・・・・ミコちゃんが巻き込まれるの決定っぽいね~」
「まじでどうなることか・・・・・・」
ア、アハハ・・・・さ、さて!今回はここで締めますか!
「「「強引だな(だな~)(ね)」」」
何とでも言うがいいさ!それでは・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてください)(きてね~)(きて頂戴)!!」」」」