「・・・・・おい主」
・・・・・・なんですか?
「・・・・・なんでまだ空出てきてないんだよ?」
それは・・・・・はい。すみません。今回出せるかなと思ってたのですが予想以上に文字数がかさんでしまい出せませんでした。
「・・・・・どうしてこうなっちゃったかな~?」
それは・・・・・まあ『彼女』の登場シーンだったからかな?
「・・・・・・まあいい。それよりも本編にいくぞ」
「だね~」
わかりました。それでは本編どうぞ!
side ミコト
「着きました!ここです!」
文に案内されて俺たちがやって来たのは・・・・・数多の向日葵が咲き誇る場所であった。
「向日葵畑?ここに空さんはいるんですか?」
「ええ。空さんはこの向日葵畑の主とお友達なんです。今日はその方に会いに行くと言っていましたので居るはずですよ」
妖夢の問いに文は答えた。
「へぇ~・・・・ミコちゃん」
「わかっている」
俺は空という子が本当にここに居るのかどうかを知るために能力を使って探ろうとした。すると・・・・・
「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」
どこからともなく悲鳴が聞こえてきた。
ドサッ!
そして向日葵畑の奥の方からボロボロになった数匹の妖怪が飛んできた。・・・・・というかこいつらどこかで見たような?
「ク、クソッ・・・・何なんだあの女共」
「可愛い顔して滅茶苦茶やりやがって・・・・・・」
「今度会ったら・・・・・痛い目に合わせてやる」
ボロボロになった妖怪どもはなにか恨み言を言っている。
「おい、お前ら」
俺は何があったのかが気になったため声をかけた。
「あ?なんだ・・・・・・」
こちらに振り向いた妖怪どもは俺の姿を見て固まった。
「「「「「あああぁぁぁぁぁ!?」」」」」
そしてしばらくして突然絶叫した。
「お、おおおお前はあの時の・・・・・」
ん?あの時?
「あやや?ミコトさんの知り合いですか?」
「いや、こんな知り合いは俺にはいない・・・・・・あ」
こいつら・・・・・もしかして。
「ん?どったのミコちゃん?」
「・・・・・思い出した。お前ら確か迷いの竹林で会ったな」
そうだ。こいつらあの時にてゐと兎妖怪たちを襲ってた奴等だ。
「な、ななななななんでお前がここにいるんだよ!」
妖怪共のうちの一体がびくつきながら聞いてきた。
「人を探してるんだよ。そういう貴様らはここで何をしている」
「べ、別にお前には関係ないだろ!」
まあ確かにそうだな。こいつらがどこで何をしようが俺には関係ない。もちろんあの迷いの竹林に行かなければの話だがな。
「そ、それじゃあ俺達はこれで・・・・・」
妖怪共がそそくさと向日葵畑から去ろうとする。すると・・・・・
「待ちなさい」
ビクッ!?
女性の声が聞こえてきた。その声に反応して妖怪共はビクリと反応を示し、ギギギと音が聞こえてきそうな様子で声の方に首を向けた。俺たちもその声のする方に向いた。
そこにいたのは緑の髪に赤い目、白のカッターシャツとチェックが入った赤のロングスカートを着用し、その上から同じくチェック柄のベストを羽織っており日傘をさしている少女がいた。
「どうも幽香さん!」
彼女の姿を見た文が挨拶をした。
「あら文じゃない。何か用かしら?」
「ええ、まあ少し」
「なら後にして頂戴。これから・・・・・・・そこにいる妖怪共にお仕置きしなくちゃならないから」
幽香という少女はニコリと笑みを浮かべてそう言った。その笑顔は非常に可愛らしものであるのに若干の・・・・・というかかなりの寒気を感じた。
「「「「「ヒッ、ヒィィィィィ!!」」」」」
妖怪共は怯えた声をあげて縋るように俺の背に寄ってきた。って・・・・
「貴様等は何をしている?」
「た、頼む!いや、お願いします!助けてください!」
「こ、このままじゃ俺達・・・・・あいつに殺される!」
ガタガタと震えながら妖怪共は俺に助けを乞う。
「あら?あなたまさか私のお仕置きの邪魔をするのかしら?だったら・・・・・・あなたもお仕置きしないとね」
向こうは向こうでやる気(殺る気)になってるし。
「あんた確か幽香っていったな?ひとつ聞きたいことがあるんだがいいか?」
「何かしら?」
「こいつらは一体何をしたんだ?お仕置きっていうぐらいならなにかしでかしたんだろ?」
「ええ。こいつらは・・・・・・私の大切な向日葵を傷つけたのよ」
そう言った彼女の表情からは激しい怒りが秘められているのを感じた。よほどこの向日葵達を大切にしていたのだろう。
「た、たかが向日葵だろ!大げさなんだよ!」
「ちょっと傷つけたって理由で俺達をボコボコにするなんて・・・・・ふざけんじゃねえ!」
「あんなもんがどうなったってこっちは知ったこっちゃねえんだよ!」
後ろの妖怪共は先程とは打って変わって強気にお声を張り上げた。俺が助けてくれると思っているのか、はたまた彼女が俺を標的にしている隙に逃げようとでも考えているのだろう・・・・・・くだらない。
「・・・・・・そうか。わかった」
俺はスペルカードを取り出した。
「!?」
それに反応して幽香は戦闘態勢を取る。
「混符「黒と白の螺旋」」
俺はスペルカードを発動した。
「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」
後ろの妖怪どもに対して。
「え?」
そんな俺の様子を見た幽香は困惑の表情をした。
「ぐうう・・・・・」
「な、なんで・・・・・」
妖怪共はうめき声をあげてながら俺に向かって言う。
「・・・・・ふざけんなよ?」
「「「「「!?」」」」」
俺は妖怪どもの方に向き直り殺気をぶつけた。
「たかが向日葵だと?たとえ花にだって命はあるんだよ。貴様らはそれを悪びれもなく傷つけた。だから・・・・・・・貴様らはぶっ飛ばす!」
俺は両手に銃を構え、スペルカードを取り出しちょうど試してみたいと思っていたスペルカードだ。
「恋符「マスタースパーク」」
「!?それは・・・・・」
構えた銃から極太のレーザー・・・・・・マスタースパークが放たれ、妖怪どもに当たった。
「「「「「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」
マスタースパークの直撃を受けた妖怪共は遠くに吹き飛んでいった。
「ミ、ミコトさん。今のは魔理沙さんの・・・・・」
文が聞いてきた。
「ああ。俺は霊力と妖力も使えるけど元々持っていたのは魔力だからな。だから魔法に少し興味があったから魔理沙に習ったんだよ」
と言っても魔理沙ほどの威力は出ていないけどな。やはり本家本元には敵わないな。と、そんなことより・・・・・
「すまなかったな幽香」
「え?」
「あいつらぶッ飛ばしちまったから、お前にお仕置きさせることができなくなっちまった」
あいつらの発言につい頭にきちまったからな。
「・・・・・別にいいわ。あいつらが吹き飛ぶの見たらスッキリしたし。むしろお礼を言うわ。ありがとう」
幽香は笑顔で礼を言ってきた。先程とは違って寒気を感じることはない。素直に感謝しているようだ。
「気にしなくてもいいさ。と、そういえばまだ自己紹介していなかったな。俺は・・・・」
「知ってるわ。一夢命でしょう?文の新聞を読んだし、あなたは結構有名人だから」
「今やこの幻想郷でミコトさんのことを知らない人の方が少ないですものね!」
「・・・・・・そうか」
俺ってそんなに幻想郷中に知れ渡ってたのか?・・・・・・・なんか複雑な気分だな。
「・・・・・あの~?ちょっといいっすか?」
竜希が遠慮気味に声を掛けてきた。
「ああ、そういえば居たな竜希」
「いたよ!さっきから全然喋ってないけど俺はここにいましたよ!」
竜希は声を張り上げて言った。
「えっと・・・・・私もいます」
続けて妖夢も控えめ気味に行ってきた。
「大丈夫だ。妖夢のことは忘れていなかったから」
「俺のことは忘れてたのに!?相変わらず俺に辛辣すぎるでしょミコちゃん!」
「うるさいぞ、喚くな竜希。それよりも本題に入ったらどうだ?」
「誰のせいでこうなったと・・・・・・まあいいや。幽香ちゃんちょっといいかな?」
「・・・・・・あなた誰?」
「あ、これは失礼。俺は紫黑竜希。ミコちゃんの親友で~す!」
「私は魂魄妖夢です」
竜希と妖夢が幽香に自己紹介をした。
「そう。それで?何か用かしら?」
「うん。ここに空っていう子が来てないかな?」
「空?確かに来ているけど、あの子に何か用があるの?」
「まあね~。その子に会わせてもらってもいいかな?」
「いいわよ。ついてきなさい」
そう言って幽香は向日葵畑の中に歩んでいった。俺達はその幽香について行く。
「あや?そういえば幽香さん。気になったのですがどうしてここに空さんいないんですか?彼女のことだから幽香さんと一緒にあの妖怪どものお仕置きをしようとしていたと思うのですが」
歩きながら文は幽香に質問した。
「お仕置きならしていたわよ。あいつらがあなた達のいたところに吹き飛ばされる前までは。でもあいつらがあまりに弱かったからつまらないと言ってついてこなかったのよ」
幽香は文の方に振り返って答えた。
「・・・・ねえミコちゃん、よ~むちゃん」
竜希が小声で俺に声を掛けてきた。
「なんだ?」
「今の幽香ちゃんの話を聞く限りさあ・・・・・空ちゃんってもしかしなくても好戦的なのかな?」
「そうかもしれませんね」
「だよね~、ハハハ・・・・・なんかさ?嫌な予感がするんだけど・・・・・・これはきっと気のせいだよね?」
竜希は苦笑いを浮かべて聞いてきた。
「・・・・・・それはきっと気のせいではないと思うぞ」
「・・・・・・私も多分竜希さんと同じことを考えていると思います」
「・・・・・やっぱり?」
・・・・・・なんというか。この先の展開が読めてくるな。
とりあえず竜希は頑張ることになりそうだ。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回のゲストは四季のフラワーマスターにしてUSC(アルティメットサディスティッククリーチャ)!風見幽香さんです!
「よろしくお願いするわ」
はいよろしくお願いします!それでは座談会を進めましょう!
「ちょっと待て、USCのことについては突っ込まないのかよ?」
「別に。自覚しているもの」
「・・・・・そうか」
((自覚してるって・・・・・・なんか怖い))
さて、それではなんの話をしましょうか?
「とりあえずまずはじめに聞きたいのは私と空がどうして友人という設定なのかしら?」
ああ、それですか。それは空さんを考えて下さりましたスコーンさんが定めて設定だからです。
「なるほど。そういうことね」
まあ性格的にも確かに合いそうですので特に違和感は感じませんね。
「そうなんだ~。俺達はまだ空ちゃんに会ってないからよくわからないね~」
「そうだな」
まあ次の話では必ず空さんは出ますのでどんな子かはそれまでお待ちを。それじゃあ次の話にいきましょう。他に聞きたいことはあります。
「そうね・・・・・やっぱりミコトがマスタースパークを使ったことかしら?」
あ~。やっぱり幽香さんはそこが引っかかるようですね。
「え?どゆこと?」
それは・・・・・まあおいおいということで。
「ミコトがマスタースパークを使ったのって・・・・・ある意味フラグになってないかしら?」
そうですね。わかりづらいかもしれませんが本編でもフラグを仄めかすところはありましたからね~。
「フラグって・・・・・・なんか嫌な予感がするんだが・・・・」
「あら?嫌な予感とは失礼なものいいね?」
「いや、別に幽香がどうっていうわけじゃあない。ただ・・・・・俺の心労的な意味でな」
「あはは~ミコちゃんご愁傷様。にしてもマスパが使えるようになるなんて相変わらずミコちゃんは器用だね~」
「相変わらず?どういうことかしら?」
「ミコちゃんって真似が得意なんだよ。戦闘の時の動きも一部俺の真似てるからね~」
「強くなるにはお前の戦い方を真似るのが一番っ手っ取り早かったからな。最も真似たのは一部だけだが」
まあともかくミコトさんは真似が得意という新たな一面が分かりましたね。しかもミコトさんは魔力、霊力、妖力の3種類が使えます。ということは・・・・・
「マスパ以外にも他の人のスペカが使えるか持っていうことだね~」
まあそうなりますね。というわけで今後他のキャラのスペカを使うことがあるかもしれません。さらにそのスペカをアレンジする可能性もありますのでお楽しみに!
「さて、それじゃあそろそろ締めるか」
ですね!それでは・・・・・
「「「「次回もまたきてくれ(きてね~)(きなさい)(きてください)!!」」」」
次回とうとう空さんの登場!お楽しみに!