東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第47話!

今回は投稿されたミコトさんのスペカのひとつが出ます!

「どのスペカかは本編で確認してくれ」

それともう一つ。今回の話でとうとう・・・・・彼が出ます。まだほんの少しだけですがどのようなキャラなのかお楽しみに!

「それでは本編どうぞ」


第47話

side ミコト

 

チルノ、レティとひと悶着あった後、俺達は再び冥界への入口に向かって歩を進める。途中妖怪や春を告げる妖精の相手をしたが特に手ごわい相手ではなかったので問題はなかった(リリーさんすみません by作者)。

 

「なあ、その冥界はへの入口はまだなのか?」

 

魔理沙が少し気だるそうに聞いた。

 

「まだ先よ。何?まさか魔理沙もう疲れたの?」

 

「べ、別にそういうわけじゃないぜ」

 

魔理沙は少し目を背けて言った。

 

「・・・・・・面倒になったか?」

 

「ち、違う!そんなことないぜ!」

 

・・・・・・図星だな。まあここまで大して強い奴の相手してないから退屈に感じているんだろう。

 

「まあ気持ちはわかるさ。だけどもうちょっと頑張ってくれ」

 

「・・・・・わかったぜ」

 

「よしなら少し・・・・ん?」

 

少し急ごうと言おうとしたら二つの命の気配を感じた。この命の気配は・・・・・

 

「どうしたのミコト?」

 

「・・・・・・霊夢、魔理沙。少し寄り道していいか?」

 

「寄り道?」

 

「ああ。少し気になることがあってな」

 

「まあ別にいいけど」

 

「ありがと」

 

俺は気配のする方向に向かう。霊夢と魔理沙もあとから付いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・やはりか」

 

気配のする場所に着いた俺達の目の前にいたのは・・・・

 

「なかなかやるわね!」

 

「そっちもね!でも負けないわ!」

 

咲夜とアリスだ。二人はなぜか弾幕ごっこをしている。

 

「あれって咲夜とアリスよね?なんで二人がこんなところにいるの?」

 

「しかも弾幕ごっこしてるしな。ミコトはあの二人の気配を感じたからここに来たのか?」

 

「ああ。まあなんで二人が弾幕ごっこしてるのかまでは知らんが」

 

「そう。それで?どうするの?」

 

「とりあえず終わるまで待っていよう。その後話を聞く」

 

「「わかった」」

 

ということで俺達は二人の弾幕ごっこを見守ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

キング・クリムゾン!!

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ、私の勝ちね」

 

「くっ・・・・」

 

十数分後、弾幕勝負の決着がついた(戦闘描写かけなくてすみません by作者)結果は咲夜の勝ち。かなりいい勝負をしていたが時間を止める能力を持ち、体術に秀でていた咲夜の動きに途中からアリスはついていけなくなってしまったようだ。

 

「二人共お疲れ様。いい勝負だったよ」

 

俺は戦い終えた二人に話しかけた。

 

「ミ、ミコト!?」

 

「どうしてここに?」

 

「話をする前に・・・・・命極「国生みの伊邪那岐」」

 

俺はスペルカードを発動した。その効果によって俺たちの周りに結界が貼られる。

 

「なにこれ?なんか暖かい」

 

「本当・・・・それに傷が癒えていく」

 

結界の中にいる咲夜とアリスの弾幕ごっこによって生じた怪我はみるみる治癒していった。

 

「これってミコトのスペカの力なの?」

 

霊夢が聞いてきた。

 

「ああ。「国生みの伊邪那岐」はあらゆる命を癒す結界を張るスペルカードだ。その効果で咲夜たちの傷を癒したんだ」

 

「そうなの。ありがとうミコト」

 

「気にするな。それよりも二人はどうしてここにいるんだ?」

 

「ええ。私はお嬢様に命じられてこの長い冬を終わらせるために動いていたの。そしてアリスを見つけてこの異変に何か知らないか聞いたのよ」

 

「私は特に何も知らないから知らないって答えたわ。ただちょうど今試したい魔法があったから咲夜に付き合ってもらったのよ」

 

ふむ、なるほどな。つまりは話を聞きに来た咲夜にアリスが勝負を仕掛けたということだな。・・・・・・・アリスって俺が思ってるよりも好戦的なのか?やっぱり霊夢と魔理沙の友人なんだな。

 

「ねえミコト。今私に対して失礼なこと考えなかった?」

 

「私もそんな気がするぜ」

 

・・・・・二人共、鋭いな。

 

「そう言うミコト達はこんなところで何をしているのかしら?」

 

「ああ。俺達は・・・・」

 

俺は紫から聞いたこの異変の元凶のことを含めて咲夜に説明した。

 

 

 

 

~少年説明中~

 

 

 

 

「なるほど、ミコト達も異変を解決するために動いていたのね」

 

「ああ」

 

「それにしても、現況の幽々子って奴の能力は厄介だわ。下手に手を出したら死ぬわね」

 

「そう。だから幽々子の相手は能力が効かない私かミコトがすることになってるの。だから咲夜の出る幕はないわ」

 

「そうみたいね。でも・・・・・お嬢様から勅命を受けたのに何もせずに帰るわけにはいかないわ。私もあなた達に付いて行っていいかしら?役に立てると思うわ」

 

咲夜もか・・・・

 

「どうする霊夢?俺は構わないが」

 

「・・・・・はあ。どうせダメって言ってもついてくるんでしょう。だったら好きにしなさい」

 

「ふふ。決まりね」

 

咲夜もついてくることが決定したようだ。

 

「アリスはどうする?お前もついてくるか」

 

「いえ、やめておくわ。私じゃああまり役には立たなそうだし帰らせてもらうわ」

 

「そうか。気をつけて帰れよ」

 

「ええ。それじゃあ頑張ってね」

 

そう言ってアリスは自宅に帰っていった。

 

「それじゃあ俺達は先に進むか」

 

「そうね。行きましょう」

 

そして俺達は咲夜と共に再び出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、死を操る能力って・・・・幽々子って人は随分ととんでもない能力を持ってるのね」

 

冥界へと向かう道中。咲夜がそんなことを口にした。

 

「いや、咲夜がそれを言うのはどうかと思うぞ?咲夜だって時間を操るっていうとんでもない能力持ってるんだから」

 

「・・・・・いや、ミコトもそれ言っちゃあいけないような気がするぜ」

 

「同感ね」

 

俺が咲夜に対してツッコミを入れると魔理沙がさらに突っ込んできた。霊夢も同意している。

 

「そう言う意味だよそれ?」

 

「どうって・・・・ミコトの能力が一番とんでもないからに決まってるじゃない」

 

「そうね。気配はわかるし傷は治せるし強化もできるし、はっきり言ってミコトの能力は便利すぎだわ」

 

・・・・・俺の能力が便利か。

 

「まあ確かに使い勝手がいいことは否定しない。だがこの能力にだって弱点はあるぞ」

 

「弱点?なによそれ」

 

「ああ。それは・・・・」

 

ガサッ

 

「ん?」

 

霊夢達に俺の能力の弱点を教えようとすると物音が聞こえた。音がした方に振り向くとそこには・・・・・

 

「・・・・・・・」

 

数多の人型の白い何かがそこにいた。

 

「な、何?こいつら?」

 

「な、なんか不気味だぜ」

 

霊夢は奴らの姿を見て少なからず動揺し、魔理沙は不気味がっている。だが無理もない。こいつらには・・・・・・言いようのない不気味さを感じる。言葉にはできないが・・・・・とてつもなく嫌な感じだ。何よりこいつらからは・・・・・・

 

「・・・・・感じない」

 

「え?感じないって何が?」

 

「こいつらから・・・・・命を感じないんだ」

 

不気味さは感じるのに命を感じることができない。でも・・・・・・幽霊という感じでもないような気がする。こいつらは幽霊とは違う、もっと別の得体の知れない・・・・・悍ましいもののような気がする。

 

「・・・・・ヨコセ」

 

「え?」

 

「キサマラノ・・・・・イノチヲヨコセ!」

 

白い奴らは俺達に襲いかかってきた。

 

「っ!!混符「アンビバレンス・スプラッシュ」!!」

 

俺は銃を構え奴らにスペカによる弾幕を放った。

 

「「「グアアァァァァ!!」」」

 

弾幕に当たった奴は断末魔をあげて消滅した。だが残った奴は勢いを衰えずに襲いかかってくる。

 

「霊夢、魔理沙、咲夜!」

 

「ええ!霊符「夢想封印・散」!!」

 

「魔符「ミルキーウェイ」!!」

 

「幻符「ジャック・ザ・リッパー」!!」

 

霊夢達もスペカを発動して白い奴らに向かって弾幕を放つ。

 

「「「グゥゥゥゥゥ!!」」」

 

俺の時と同じように弾幕に当たった奴らは悲鳴を上げて消滅する。だが三人掛りの弾幕でも奴らの半数も滅せられずにいた。

 

「一体なんなんだぜこいつら!?すごく気持ち悪いぞ!」

 

「わからないわ。本当にこいつらなんなの?」

 

魔理沙と咲夜はこいつらを気味悪がっている。

 

「魔理沙、咲夜!口を動かす暇があるなら弾幕出して数減らしなさいよ!」

 

「霊夢の言うとおりだ!今はとにかくこいつらを倒すことを考えるぞ!」

 

「「わかってるわ(ぜ)!」」

 

俺達は奴らに向かって弾幕を放ち続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「混符「黒と白の奈落」!!」

 

「「「ガアア・・・」」」

 

数分してその場にいた白い奴らを全て滅することができた。

 

「ようやく終わったぜ」

 

「そうね。本当にこいつらはなんだったのかしら?」

 

「わからないわ。ただ一つ言えることは・・・・・こいつらは私達の敵だったっていうことよ」

 

「・・・・・そうだな」

 

「・・・・・・・」

 

「どうしたのミコト?」

 

「ん?ああ。ちょっと奴らのことを考えていてな」

 

「何か心当たりあるの?」

 

「ああ。今の奴ら・・・・・紅魔館で会ったあの黒いのにどこか似ている気がする」

 

「それってあの時の?そう言われれば・・・・・」

 

「口調も雰囲気も・・・・・確かにあれに似ているわね」

 

紅魔館であったあの黒いのと今滅した白いの・・・・・何か関係があるのか?

 

「そんなのどうでもいだろ?どうせ考えたって正確なことわからないんだろうし異変にも関係なさそうだしな。そんなことよりさっさと先に進もうぜ」

 

異変とは関係ない・・・・・・本当にそうなのか?俺には今回の異変とこいつら、何か関係があるような気がする。確信はないが何か関係があるような気が・・・・・

 

「・・・・・まあ魔理沙の言うとおりね。考えたって分からないんだから先に・・・・・!!ミコト!」

 

霊夢が突然俺の名を叫んだ。そして・・・・

 

「・・・・・イノチヲ・・・・・・ヨコセ!!」

 

「!!」

 

霊夢が叫ぶのと同時に白い奴が再び襲ってきた。

 

(しまった。気配を感じないから気がつかなかった。このままじゃ・・・・)

 

奴に気がつくのに遅れたせいで回避行動をとれない。霊夢達も間に合わない。このままではやられる。そう思った瞬間・・・・・

 

「・・・・・オラァ!」

 

「ガア!」

 

何かが白い奴を蹴り飛ばす光景が俺の目に映った。

 

「全く。戦闘が終わった直後でも油断しちゃあダメでしょ~」

 

「!!」

 

黒い短髪に黒い目。気の抜けたようなゆるい表情にゆるい口調。そして腰に刀を下げた男が俺の方に向かってそう言った。

 

「た・・・つき?」

 

「ハロ~。久しぶりだね、ミ・コ・ち・ゃ・ん・」

 

たった一人の俺の親友にして俺の知る限り最強の人間。そして、俺の知る限り最も不幸で哀れな道化・・・・・紫黑竜希(しこくたつき)がそこにいた。




あとがき座談会のコーナー!IN東方!

さて、座談会を始める前にまずは・・・・・TAKAYAさん。素晴らしいスペカをありがとうございました。一目見た瞬間ミコトさんにぴったりのスペカだと思ったのでこの度使わさせていただきました!本当にありがとうございます!

「今後もこのスペカを使っていくつもりだ。本当にありがとう」

それでは座談会に入りましょう。今回のゲストは霧雨魔理沙さんです!

「よろしくな!でもなんで私がゲストなんだ?今回とうとうオリキャラが出ただろ?」

まあ確かにそうですが彼はまだ最後の方で少し出たばかりですからね。座談会に呼ぶにはまだ早いと思ったんですよ。それに魔理沙さんはまだ一回しか座談会に呼んでいませんでしたから今回は魔理沙さんをゲストにしたんです。

「なるほどそういうことか」

そういうことです。さて、それでは魔理沙さん。何か聞きたいことはありますか?

「そうだな・・・・結局あの白いのってなんなんだぜ?すごく気になるんだが・・・・・」

「確かにそうだな。気配を感じなかったっていうことは生きている存在ではないということだし、かと言って幽霊っていう感じでもなかったからな。紅魔館で会ったあの黒いのにもどこか似ているような気がするし・・・・・あれがなんなのか俺も気になるな」

あ~やっぱり気になっちゃいますか。正直あれについてはまだあんまり話せないんですよね~。ただ一つ言えることは今回出てきた白いのは紅魔館で出た黒いのと関係はありますよ。今はそれだけしか言えません。

「やっぱり関係あるのか。紅魔館で出たやつといい・・・・本当に何なんだ?」

それはまあいずれわかるのでそれまで待っていてください。

「まあ主がそう言うなら待ってるか。じゃあもう人る聞いてもいいか?」

なんですか?

「最後に出てきたオリキャラ・・・・・苗字が紫黑だよな。それって確か・・・・・」

ええ。魔理沙さんが思っているとおりですよ。読者のみなさんも察しているでしょうね。

「やっぱりそうか・・・・今回出た奴、今後の話のキーパーソンになりそうだな」

そうですね。彼は結構重要な立ち位置ですよ。それに彼も色々と背負っている方ですから彼中心のエピソードも今後展開されますしね。今回の妖々夢編でも結構彼が色々とやりますし。

「そうなのか」

ええ。彼の活躍も今後のお楽しみということで。他に聞きたいことはありますか?

「いや、ないぜ」

そうですか。なら今回はここで締めますか。それでは・・・・・


「「「次回もまたきてくれ(きてください)!!」」」

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