さて、本編に入る前にフランさんのポジションについて発表します!
「どうなったんですか?」
はい!フランさんのポジションですが・・・・・ハーレムの一員になることに決定しました!
「そうですか。ですが大丈夫ですか?今後の話になにか影響が出たりしませんか?」
まあ影響は出ますね。一部の話が変わることにもなりそうです。ですがそこのアイデアはもう出ているので大丈夫ですよ。ただ・・・・・
「ただなんです?」
いえ、ある話でミコトさんの負担がとてつもなく大きくなることが決定しまして・・・・・・
「・・・・・え?どういうことですか?」
それはネタバレになるので言えませんが・・・・・頑張ってください。
「・・・・・よくわからないですが覚悟はしておきましょう」
さて、それでは本編にいきましょう。
「はい。それでは皆様、本編をどうぞ」
side 霊夢
「それじゃあ私は帰るわね」
「はい。霊夢様」
ここは紅魔館の玄関。朝になって朝食を食べ終わったので私は神社に帰ることにした。ミコトは私を見送りに来てくれている。
「執事の仕事頑張ってね。それと明日にはちゃんと帰ってきなさいよ」
「わかっております」
ミコトは丁寧な言葉遣いで言った。今はもう完全に執事モードのようね。
「ならいいわ。それじゃあまた明日」
「はい。また明日に」
私はミコトに見送られて神社へと帰った。・・・・・・はあ、またミコトがいない一日を過ごさなきゃならないのか。
side フラン
「フフ♪」
今日の私は気分がいい。なぜなら・・・・
コンコン
「フランドールお嬢様。ミコトです。入ってもよろしいでしょうか?」
「来た!!」
私はお兄様が部屋に入ってくる前に扉を開けてお兄様に飛びついた。
「お兄様~!」
「っと、フランドール様、いきなり飛びついてはいけません。昨日も言ったでしょう?」
「あ、ごめんなさいお兄様」
「わかってくださればいいんです」
お兄様は優しく私の頭を撫でてくれた。私お兄様に撫でられるのすごく好き!すごく安らぐし気持ちいいもん!
「ねえ!今日は遊びに来てくれたんだよね?」
「はい。本日の仕事はあらかた終わりましたからね。レミリアお嬢様と咲夜さんにも許可はもらっていますので」
「どれくらい一緒にいられる?」
「夕食の準備を始めるまでの間は時間がありますよ」
やった!今はお昼すぎだから今日はお兄様とたくさん一緒にいられる!
「それでは何をして遊びますか?」
「そうだな~」
何して遊ぼうかな~・・・・・そうだ!
「ねえお兄様!一緒にお屋敷の中をお散歩しましょ!」
「散歩ですか?」
「うん!私最近になってようやくお屋敷の中を自由に歩けるようになったんだけどまだどこに何があるのかよくわからないんだ!だからお兄様と一緒に色々見て回りたいの!」
「なるほど、わかりました。では行きましょう」
お兄様は私に手を差し出した。
「うん!」
私はその手を掴んでお兄様と屋敷内の散歩に出かけた。
side 美鈴
ついに私視点がきました!・・・・・とまあおふざけはここまでにしましょう。
「♪~」
私は今屋敷の花壇の花に水をやっている。私は門番以外に屋敷の花の世話も任されている。
「みんな元気に綺麗に咲きましたね」
花に話しかけると元気に育つというのは本当みたいだ。現に私が話しかけながら育てたお花はこんなにも綺麗に咲き誇ってる。
「フフ♪」
自分が育てた花が綺麗に咲いているのを見ていたらなんだかすごく嬉しくなりますね。心が洗われるようです。
「綺麗に咲いていますね」
声のする方を振り返るとそこにはミコトさんと妹様がいた。ミコトさんは妹様が日光に当たらないように日傘をさしている。
「ミコトさん、妹様、お散歩ですか?」
「ええ、そうですよ。美鈴さん」
・・・え?いまミコトさん『美鈴さん』って・・・・・
「どうしたんですかミコトさん?急にさん付けしたりして!しかも口調も丁寧ですし!」
「今の私は紅魔館の執事ですので。同じ屋敷で働く人間として先輩である美鈴さんに敬意を表するのは当然ですよ」
「け、敬意・・・・・!!」
とうとう・・・・とうとう私にも敬意を払ってくれる人ができた!紅魔館に来て○○年。今まで誰からも敬意を払われず、雑に扱われてきた私にもついに!
「フフ。フフフフフ・・・・・」
ああ。嬉しすぎて思わず笑みが止まりません!
「・・・・・フランドールお嬢様。美鈴さんは一体どうなさってんでしょうか?」
「う~ん。わかんない」
ミコトさんたちが何か言っているけど関係ない。今はこの喜びを噛み締めなければ!
「・・・・・まあ何か喜んでいるようなのでいいんですが。それにしても本当に綺麗な花たちですね」
「本当!この花って美鈴が育てたの?」
「はい!これも私のお仕事なので!」
「そうですか・・・・それにしても薔薇にアネモネ、リリー、マーガレット、マリーゴールド。随分と色々な花があるんですね」
ミコトさんは花壇を見渡して言った。
「わかるんですか?」
「ええ」
「へえ~、ミコトって花に詳しいんだね」
「花が好きな友人がいましたので。それで詳しくなったんです」
ミコトさんの友人ですか・・・・
「その方はどんな人なんですか?」
私は気になったので聞いてみた。
「そうですね・・・・・一言で言うと強い人ですね」
「強い人?」
「はい。とてつもなく強い力を持っている方ですね。間違いなく人間の域を超えていますし。正直彼に勝てる者はどこにも存在しないんじゃあないかっていうほどですから」
「そんなにです?」
「ええ。たとえ接近戦でも美鈴さんでは勝てないと思います」
「接近戦でもって・・・・」
正直私は接近戦なら誰にも負けない自信がある。たとえ咲夜さんやレミリアお嬢様が相手でも接近戦なら勝てるだろう(まあ戦いませんが)そんな私よりも強いって・・・・
「ぜひ一度お手合わせしたいですね」
「そうですか。まあ、彼は外の世界の人間ですからよほどのことがない限り幻想郷にはこられませんのでその機会はこないと思います。それに・・・・・会ったら会ったで多分疲れると思いますし」
「え?どういうこと、ミコト?」
「彼は・・・・・ひどく破天荒な方ですからね。相手をすると疲れるんですよ」
ミコトさんは少し遠い目をして言った。・・・・・一体その人と何があったんだろ?
「さて、フランドールお嬢様、そろそろ行きましょう。他にも色々回ってみたいでしょう?」
「うん!それじゃあね美鈴!」
「それでは美鈴さん。私達はこれで失礼します」
「あ、はい」
ミコトさんは妹様を連れて屋敷の中に戻っていった。それにしてもミコトさんの友人・・・・・・本当に気になりますね。
side パチュリー
「待ちなさい魔理沙!」
「な、何なんだよ一体!私が何をしたって言うんだよ!」
私は今図書館の中で魔理沙を追い掛け回している。理由は・・・・・
「私の本を返しなさい!」
「本ならちゃんと返しただろ!」
「他にも持ってたものがあるでしょ!そっちも返しなさい!」
「げっ、バレてた!」
魔理沙が私に無断で持っていった本を取り返すためにだ。魔理沙はミコトに説教をされたにもかかわらずこっそりと本を盗っていったのだ。
「ちゃんと後で返すから勘弁してくれ!」
「いつまで借りるつもりよ!」
「私が死ぬまでだ!」
「ふざけるな!」
私は本を取り返そうと魔理沙を追うが・・・・
「!ゴホッゴホッ」
途中で咳き込んでしまい体がうまく動かない。まさかこんな時に限って喘息がでるなんて・・・・
「パチュリー様!!」
小悪魔が心配して駆け寄ってきた。
「だ、大丈・・・・ゴホッゴホッ!」
う・・・・少しまずいかも。急に走ったせいか呼吸が苦しい。
「パチュリー様!大丈夫ですか!」
「パチュリー!」
「ミ、ミコト、フラン・・・・」
声がする方向を振り向くとミコトとフランが居た。
「落ち着いてください。ゆっくり深呼吸を。小悪魔さんは水を持ってきてください」
「お、お水をですか?」
「早くしてください」
「は、はい!」
小悪魔は慌てた様子で水を取りに行った。
「ス~・・・・ハ~・・・・ス~・・・ハ~・・・・」
私はミコトの言うとおりに深呼吸をする。そのミコトは深呼吸をする私の背中をさすってくれている。
「お水を持ってきました!」
「パチュリー様、ゆっくり飲んでください」
「うん・・・・」
私は小悪魔から水を受け取って少しづつ飲む。
「大丈夫?パチュリー」
フランが心配そうな表情で聞いてきた。
「・・・・・ふう、もう大丈夫よ。心配してくれてありがとうありがとうフラン。ミコトも、おかげで楽になったわ」
「そうですか。よかったです」
「良かった~」
ミコトとフラン安堵の表情で言った。よほど心配してくれたようね。
「それにしても一体どうしたんですか?何やら騒いでいたようですが」
「ええ。実は・・・・」
ミコトに聞かれたので私は事情を説明した。
~少女説明中~
「そうですか、魔理沙様が・・・・・わかりました。少し待っていてください」
そう言ってミコトは魔理沙のいる方向に向かった。能力を使ったようでどこにいるのかわかるようね。それにしても・・・・
「ね、ねえパチュリー」
「・・・・・何?フラン」
「なんか今のお兄様すごく怖いんだけど・・・・・」
「・・・・・・そうね」
話を聞いたミコトはニコニコと笑っていた。ただその笑みは・・・・・・何かとてつもなく黒くて恐ろしいものだった。
(・・・・・自業自得とはいえ少し同情するわ。魔理沙)
私はどこかにいる魔理沙をほんの僅かだが哀れに思えた。
side 魔理沙
「・・・・ふう、どうやら撒いたみたいだな」
パチュリーを撒いたようなので私は一息入れた。
「それにしてもパチュリーのやつケチくさいな。これだけたくさん本があるんだから一冊くらい別にいいだろ」
私は周りの本棚を見ながら言った。本棚には本が所狭しと収まっている。
「それに私はちゃんと返すって言ってるのに。短気な奴だぜ。きっとカルシウムが足りてないんだ」
「でしたら魔理沙様は少し常識が足りていませんね」
「ひゃあっ!」
急に聞き覚えのある声が聞こえてきて私は驚いた。声のした方向を振り返るとそこには・・・・・
「ミ、ミコト!?」
そこにはミコトがいた。
「ミ、ミコト?何でここにいるんだ?しかも何なんだ?その服と口調!」
ミコトは黒を基調としたいつもとは明らかに違う服を着ている。しかもやたらと口調が丁寧だ。
「私は今紅魔館で執事として働いていますので」
「こ、紅魔館の執事!?」
そ、それはびっくりだぜ。何でそんなことになってんだ?それに・・・・
「ミコト!左手治ったんのか!?」
私の目の前にいるミコトには以前失われた左手がある。
「ええ。先日治りました」
「そうか!良かったな!というか治ったんなら報告に来いよ!」
「すみません。中々時間を作れなかったものでして」
「全く。まあ私は優しいからな!許してやる!」
「ありがとうございます」
ミコトの左手が・・・・・へへ、なんだか自分のことみたいに嬉しいぜ。
「それよりも魔理沙様。少しよろしいですか?」
「ん?なんだ・・・・・ぜ?」
私はミコトを見て思わず固まった。ミコトは今見たことのないようなにこやかな笑顔をしている。ただその笑顔からは・・・・・やたらと黒いものを感じる。
「パチュリー様から聞きましたが・・・・・どうやら悪い癖がまた出てしまったようですね」
「え、えっと・・・・ミコト?」
「魔理沙様・・・・・少しOHANASHIしましょう♪」
「は、ははは・・・・・」
~執事OHANASHI中~
「どうもすみませんでした」
私はパチュリーに盗った本を差し出して土下座して謝った。
「パチュリー様。魔理沙様もこうして反省しているようですし。どうか許してあげてください。お願いします」
ミコトもまたパチュリーに頭を下げた。
「・・・・・・ま、まあ今回は許してあげるわ。罰も受けたようだし、なによりしっかりと反省しているようだし」
パチュリーは私に哀れみの目を向けて言った。
正直今のミコトの説教は恐かった。すごく恐かった。今まで見た何よりも恐かった。普段のミコトよりも丁寧でにこやかだった分・・・・・余計に恐ろしかった。
(ヤ、ヤバイ・・・・・思い出してきたら目頭が熱くなってきた)
ミコトのあの説教を思い出したら涙が出てきた。しかも途中でなんか1UPキノコを返せとかわけのわからないこと言ってきたし・・・・しかも1UPキノコとかいうのなぜか持ってたし。本当にどういう事なんだ?
「魔理沙様、なぜ泣いておられるのですか?」
ミコトは心配そうな顔で聞いてきた。
「・・・・・・なんでもないぜ。気にするな」
「?そうですか。わかりました」
まあミコトが原因なんだけどな。でも悪いのは私だったから何も言えないぜ。
「魔理沙、今回はミコトに免じて許してあげるわ。けどもし次勝手に本を持っていったら二度と貸さないから」
「その時は私も本気で説教させてもらいますので。先ほどとは比にならないので気をつけてくださいね」
・・・・・え?本気で説教?さっきのって本気じゃなかったのか?
「・・・・・肝に銘じておくぜ」
「わかってくださればいいです」
ミコトはまた笑顔で言った。その笑顔は先程の様な黒々さは無いはずなのに・・・・何故か怖かった。
「それではパチュリー様。私達は散歩の途中ですので行きますね」
「またね~パチュリー、魔理沙!」
ミコトとフランは手を繋いで図書館から出ていった。・・・・・・ミコトと手を繋げるなんて、フランのやつ羨ましいぜ。
side フラン
「ん~疲れた」
私はお兄様との散歩を終えて自分の部屋に戻ってきた。
「お疲れ様です。どうでしたか?」
「うん!楽しかったよ!」
思ったとおりお兄様と一緒の散歩は楽しかったわ!・・・・・・まあ図書館でのお兄様は恐かったけど。
「それは良かったです」
まあ今のお兄様は恐くないからいいけどね。それにしても・・・・
「ふわぁ~・・・」
散歩したら少し眠くなっちゃた。
「眠いんですか?フランドール様」
「うん・・・・・ちょっと・・・・」
「そうですか。眠ってもいいですよ。夕食の時間になったら起こしますから」
「うん・・・・」
私はベットに入って横になった。
「ねえお兄様・・・」
「なんですか?」
「・・・・・眠るまで手握ってほしい」
「わかりました」
お兄様は手を握ってくれた。手のひらからお兄様のぬくもりを感じる。
「お兄様」
「はい」
「また・・・・一緒にお散歩してくれる?」
「ええ。私でよければ」
「約束・・・・だよ」
「はい。約束です」
「あり・・・がと」
私はお兄様のぬくもりを感じながら眠りについた。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
本日のゲストはパチュリーさんです!
「よろしく」
はい、よろしくお願いします!
「パチュリー様、お体は大丈夫ですか?本編では随分苦しそうでしたが・・・・」
「ええ、大丈夫よ。というよりなぜか今は体が軽いのよね」
それはここがあとがきだからですよ!あとがきではパチュリーさんの喘息は虚構(なかったこと)になっていますので。
「なぜか今負完全な方のイメージが出てきたのですが・・・・」
そこは気にしないでください!
「というか、あなたあとがきではどうこうっていうの嫌いじゃなかったかしら?なんで自分で言ってるの?」
まあ自分で言う分にはいいですから。この小説は私の小説ですので。
「・・・・・すごく納得いかないんだけど」
まあいいじゃないですか!おかげでパチュリーさんはここでは喘息で苦しむことはないんですから!
「・・・・そうね。まあいいわ」
さて、それでは前置きが長くなりましたが座談会を進めましょう。なにか聞きたいことありますか?
「そうね・・・・・特に私の扱いとかに思うことはなかったけど・・・・・ミコトが魔理沙に言ってた1UPキノコってどういうこと?」
ああ、あれですか。あれは当小説の読者のひとりであるシヴァさんが私に送ってくれたものなんですよ。
「どういうことですか?」
いえ、最近私あとがきでピチュられること多かったじゃないですか。そこで心配したシヴァさんが送ってくれたんです。
「それがどうして魔理沙の手にあったのよ」
・・・・・・どうやら私の手に渡る前に魔理沙さんに盗られてしまったようなんです。
「・・・・・魔理沙様。あなたという人は」
そこでちょうど今回の話で魔理沙さんを出す予定だったのでついでにミコトさんに取り返してもらったという訳です。
「な、なるほど。そういうことね」
ええ。というわけでミコトさん。魔理沙さんから取り返した1UPキノコをください。
「わかりました。どうぞ」
ではいただきます。
パクッ、モグモグ・・・・・・ゴクン
パンパカパーン!
shin-X-の残機が1上がった!
残機
79→80
よっし!残機回復~♪
「「ちょっと待ってください(待ちなさい)!!」」
なんですか?
「なんですかあの残機は!なんで80もあるんですか!」
「そうよ!おかしいじゃない!」
おかしくないですよ。私はこの小説の創造主ですよ。あれくらい当然です。
「だったら1UPキノコなんていらないでしょう!」
そんなことありませんよ必要です!というか私の残機は元々99だったんです!それなのにミコトさん達に何度もピチュられて20も減ったんですよ!たとえ1UPでも貴重なんです!
「・・・・・ミコト、そんなにピチュったの?」
「・・・・・・流石に少し申し訳ないですね」
全くです!少しは反省してください。
「わかりました。ですが・・・・・・私にそこまで言うんですから主も自分の言動を反省しますよね?(ニコニコ)」
・・・・・・はい。申し訳ありませんでした。
(・・・・・やっぱりあの笑顔は恐いわね)
「わかればいいです。さて、それではそろそろ締めましょう」
そうですね。それでは・・・・・・
「「「次回もまたきてください(きなさい)!!」」」