はい!それでは黒執○のセバス○ャンの名台詞をミコトさんに言っていただいたところで第36話と参りましょう!
「このセリフは結構有名ですよね」
そうですね。私このセリフをセバス○ャンが言っているのを見て本当に『上手い!』と思いましたからね!
「そうですね。私もそう思います」
ミコトさんにも是非セバス○ャンのような執事になって欲しいですね。それでは本編に・・・・と、その前に皆さんに言っておくことがあります。前回の話でもしかしてと思っている方もいるかもしれませんがミコトさんが執事となっている間はミコトさんサイドになることはありません。
「なにか理由があるんですか?」
理由は・・・・・特にないですね。まあ強いて言うのならミコトさんに奉仕されている皆さんをピックアップしたいからですね。さて、それではそろそろ本編にいきましょう。ミコトさん。
「はい。それでは皆さん。今回もどうかお楽しみください。本編をどうぞ」
side 咲夜
私は今ミコトと共に夕飯を作っている。約束したとおりミコトに料理を教えようと思ったのだが・・・・
「咲夜さん、味見をお願いしてよろしいでしょうか?」
「ええ。わかったわ」
私はミコトの作った料理を口に含んだ。
「・・・・・・うん。美味しいわよ」
「本当ですか?」
「ええ」
「そうですか。良かったです」
ミコトは自分が作った料理が褒められて嬉しいようで笑顔になっている・・・・・・正直この笑顔はある意味凶器だと思う。
「それにしても、ミコト十分料理できるじゃない。私が教えることなんてないわよ」
事実ミコトは無駄のない動きで料理を作っていた。
「そんなことありませんよ。咲夜さんが料理を作るところを見るだけでも私には十分に勉強になったのですから」
ミコトはそう言ってくれた。でも・・・・・・・・正直私はミコトのすぐ近くにいることで変に緊張してしまい平静を保ちながら料理を作るのに必死だったからいつもどおりに料理ができているのか自信がなかった。
(・・・・・メイドとして私はまだまだ未熟ね)
ミコトに意識がいって自分の仕事に集中できないなんて。これじゃあ紅魔館のメイド長失格だわ。
「・・・・はあ」
「ため息なんてついてどうかしましたか?咲夜さん」
思わずため息をついてしまった私にミコトが心配そうに声をかけてきた。
「なんでもないわ、気にしないで。さて、料理もできたから夕食にしましょう」
「そうですね」
「それじゃあ私は料理を運んでおくから、ミコトは妹様を呼んできてもらえるかしら?」
「わかりました」
「お願いね。妹様がいる場所は覚えているわね?」
「ええ。覚えています。それでは行ってまいります」
ミコトは妹様を迎えに行った。それにしても・・・・・・・今度からミコトと料理をするときは心の準備をしておく必要がありそうね。
side フランドール
「はあ・・・・・退屈だな~」
私はベットに寝っころがって暇を持て余していた。
「お兄様・・・・・どうして来てくれないの?」
お兄様は今日から紅魔館で執事として働くことになっている。それなのに・・・・・・来ない。
「・・・・・・約束したのに」
昨日お兄様は私と遊んでくれるって約束してくれた。それなのにお兄様は来てくれない。お兄様が来るって聞いたからいい子にして部屋で待ってたのに。
「・・・・・お兄様」
お兄様は・・・・私のことなんてどうでもいいのかな?私のことなんて・・・・・嫌いなのかな?だから遊びに来てくれないのかな?
「お兄様ぁ」
そう思うとすごく悲しくなってきた。私を苦しみと悲しみから救ってくれたお兄様。私にとって本当の兄のように大切なお兄様。そんなお兄様に嫌われたら私は・・・・・・・・
「うぅ・・・・・・」
私は思わず泣きそうになった。そんなとき・・・・・
コンコン
誰かが入り口のドアをノックしてきた。そして・・・・
「フランドールお嬢様、御夕食の準備ができました」
「!!」
扉の向こうから聞こえてきたのはお兄様の声だった。私は急いで入り口の扉を開き・・・・・・
「お兄様!」
お兄様に飛び込んだ。
「と、フランドールお嬢様。いきなり飛び込んできては危ないですよ」
お兄様は私を受け止めながら注意してきた。でもそんなことより・・・・・・
「お兄様、どうして遊びに来てくれなかったの?私いい子にして待ってたんだよ?」
今はこっちの方が大切だ。
「申し訳ございませんフランドールお嬢様、色々とやることや覚えることが多くなかなかこちらに赴く時間を確保できませんでした」
お兄様は本当に申し訳なさそうな顔をして謝ってきた。
「お兄様忙しかったから来れなかったの?」
「ええ」
「そっか。それなら仕方ないね。許してあげる」
「ありがとうございます、フランドールお嬢様」
良かった。私お兄様に嫌われてた訳じゃないんだ。
「ところでお兄様。その口調どうしたの?何だか咲夜みたい」
「はい。私も今は咲夜さんと同じく紅魔館に仕える身ですので。咲夜さんを真似てみたんです。おかしいでしょうか?」
「ううん、おかしくなんてないよ!その服もすごく似合ってる!かっこいいよ!」
「そうですか。ありがとうございます」
この服って確かお姉様が選んだんだっけ・・・・・さすがお姉様だわ!
「さて、それでは夕食を食べに行きましょう。フランドールお嬢様」
「うん!ねえお兄様」
「なんですか?」
「手繋いでもいい?」
「はい。もちろんです」
お兄様は微笑んで左手を差し出してくれた。私はその手を握った。
「えへへ~♪」
大きくて暖かいお兄様の手。繋いでいるとすごく安らぐ。
「さて、行きましょう」
「うん!」
私はミコトと並んで夕食を取るために大広間に向かう。
「ねえお兄様、明日は遊びに来てくれる?」
「ええ。是非とも行かせていただきます」
「絶対だよ?約束だよ?」
「はい。約束です」
ミコトは微笑んで約束してくれた。明日が楽しみだな~♪
「レミリアお嬢様。フランドールお嬢様を連れてきました」
お兄様と共に広間に入るとそこには霊夢、パチュリー、咲夜、そしてお姉様がいた(美鈴は門番の仕事でいない)
「ご苦労様ミコト・・・・・って何やってるのよ!」
広間についた私とお兄様をを見てお姉さまは驚いたように声を上げた。
「?別に私達何もしてないよ?ね、お兄様」
「ええ」
私もお兄様も意味が分からず頭をかしげる。
「なんで手を繋いでるのよ!」
「なんでと申されましても・・・・フランドールお嬢様にお願いされたからですが?」
「そうだよ。私がお願いしたんだ。もしかしてお姉様・・・・・・羨ましいの?」
「なっ///そ、そんなわけないじゃない!どうして私が!」
お姉様は顔を真っ赤にして否定した。本当は羨ましいくせに。お姉様は素直じゃないなぁ。
((・・・・・羨ましい))
あ、霊夢と咲夜も羨ましそうな顔してる。ふたりもお兄様が好きならもっと積極的になればいいのに。
「も、もういいわ!夕食にしましょ。座りなさいフラン」
「は~い」
お姉さまに促されて私は自分の席に着いた。
「それじゃあいただきましょう」
「「「「いただきます」」」」
お姉様の合図で皆夕食を食べ始めた。
「あ、これ美味しい!」
「本当ですか?フランドールお嬢様のお口に合ってよかったです」
「え?もしかしてお兄様が作ったの?」
「はい。僭越ながら私が作らさせてもらいました」
「すご~い!お兄様料理もできるんだ」
「まあ多少はできます。といっても咲夜さんに比べたら私などまだまだですが」
お兄様は控えめにそう言った。
「あら、そんなことないわよ。咲夜にも引けを取らないと思うわ」
「そうですね。正直十分すぎるほどできると思うわ」
「いえ、そんな私などまだまだ・・・・」
お姉様と咲夜も褒めている。それでもお兄様は遠慮がちだ。
「前から思っていたけれど、ミコトって結構謙虚よね。執事になってもそういうところは変わらないのね」
お兄様と一緒に暮らしている霊夢がそう言った。お兄様って普段から謙虚なんだ。今は執事だから謙虚なんだと思ったわ。
「私が謙虚ですか・・・・自分ではよくわかりませんね」
「まあそういうところもミコトらしいからいいと思うけどね」
「そうね」
「ええ」
「いいんじゃないかしら?」
「私もそう思う!」
皆お兄様の謙虚さには特に不満はないみたい。
「私らしいですか・・・・・やはりよくわかりませんね」
お兄様顎に手を当てて少し考える素振りをした後そう答えた。そんな風に他愛のない話をしながら私は夕食を食べ進めた。
side 霊夢
「こちらが霊夢様のお部屋です」
夕食後、私はミコトに連れられて客室に案内された
「案内ありがと、ミコト」
「はい。それでは私はこれで。何かあったら呼んでくださいね」
「ちょっと待って」
部屋から出ようとするミコトを私は引き止めた。
「なんでしょうか霊夢様?」
「少し話し相手になって欲しいんだけどいいかしら?」
「話し相手ですか・・・・・はい。私でよろしければ」
「ありがと」
どうやら相手をしてくれるみたいね。なら・・・・・
「話をする前にいつもの口調に戻してくれないかしら?」
今のミコトの口調もいいけどやっぱりいつもの口調の方が私は好きだし。
「ですが私は紅魔館の執事で霊夢様はお客様ですので・・・・・・」
「・・・・・どうしてもダメ?」
「・・・・・・・わかったよ。霊夢」
少し考える素振りをした後、ミコトはいつもの口調に戻した。
「それでいいのよ。どう?執事の仕事は?」
「そうだな・・・・思った以上に大変かな。今までひとりで切り盛りしてきた咲夜を素直に尊敬する」
「そんなに大変だったの?」
「ああ。なにせ紅魔館は本当に広いからな。咲夜が時間を止めなければやっていけないと言っていたがまさにその通りだ」
時間を止めるって・・・・・咲夜が言うとまさに文字通りね。
「そうなんだ。というかなんでわざわざこんなに広くしてるのかしら?どう考えても不便だと思うけど」
「どうやらレミリアが屋敷の広さが主の心の広さを表すからと言ったからここまで広くしているそうだぞ」
「・・・・・・今胸を張って堂々と言い張るレミリアの姿が思い浮かんだんだけど」
「奇遇だな。俺も咲夜に聞いたときは同じことを思ったよ」
見た目相応に子供っぽいわねレミリア。
「それにしてもミコト、その格好似合ってるんだけど・・・・窮屈じゃない?」
私はミコトの姿を見ながら言った。
「そんなことないぞ。着心地いいから割と気に入ってる。用意してくれたレミリアには礼を言わなきゃな」
「そう。それならいいけど」
まあレミリアは冗談とはいえ余計なもの(メイド服)まで用意していたけど。
「そういえば俺が執事の仕事している間霊夢は何をしていたんだ?」
「ええ。私は・・・・・・」
そんな風に私は寝るまでの間ミコトと話しながら過ごした。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
本日のゲストはフランさんです!
「よろしくね~」
はいよろしくお願いします!
「よろしくお願いします。フランドールお嬢様」
「うん!それにしても、お兄様はあとがきでも執事なんだね」
「ええ。主さんに本編に合わせて執事でいるようにと言われましたので」
でも今回の話の最後の方では普段のミコトさんに戻ってましたね。
「ええ。霊夢様にお願いされましたので。というよりそうしたのは他ならぬ主さんでしょう?」
・・・・・ミコトさん。そういう発言は控えて欲しいんですけど・・・・
「と、これはすみません」
まあ分かればいいんですが。それよりも・・・・・どうしましょうか?
「どうするって何が?」
いえね?以前私フランさんはミコトさんのハーレムではないって言ったじゃないですか。
「そういえばそんなこと言っていましたね」
でも今回の話を振り返ると・・・・・・フランさんもミコトさんのハーレムの一員みたいな扱いになってるんですよね。
「まあ確かにそう見えなくもないですが・・・・・」
正直フランさんは違う人のハーレムの一員になる予定だったのですが・・・・・どうしたらいいですかね?
「いえ、そんなこと私に聞かれましても・・・・・・」
「私はお兄様のこと好きだから別ににいいよ~」
そうは言いますけどフランさんのミコトさんに対する好きってお兄さんとしてって意味合いが強いですよね?
「う~ん・・・・よくわからないけどそうかも」
私としてもフランさんはミコトさんの妹ポジションとして考えていましたからね・・・・・そうなるとハーレムの一員ではないんですけど・・・・・・いやでも・・・・・
「随分と悩んでいますね。いっそのこと皆さんに決断を委ねてみたらどうでしょう?」
「皆さん?」
「ええ。この小説を読んでくださっている皆さんにです。客観的に見てくださる読者の皆さんの方がどうするほうがいいのか明確にイメージできるのではないですか?」
なるほど・・・・・・それはいいかもですね!それでは読者の皆さん!今後フランさんはミコトさんの妹ポジションでいるのかハーレムの一員になるのか判断をお願いします!
「皆よろしくね~」
「私からもよろしくお願いします」
さて、それではひとまず問題は解決した?ということでここで締めましょう!
「そうですね。それでは・・・・・」
「「「次回もまたきてください(きてね~)!!」」」