「なんでグレ○ラガンなんだよ」
いえね。向こうの小説でもいいましたがこれからは初めにネタを挟みたいと思います。
「なんでまた・・・」
楽しいからです!
「はあ。あっそ。それよりいうことがいくつかあるだろう?」
はい。まず一つに今回初めて3人称視点を入れてみました。いかんせん初めてなので自信がなくて、おかしいかもしれないんでその点ご了承せて欲しくて。
「そうか。他には」
え~と。前回の次回予告で霊夢さんとレミリアさんの決着がつく的な言い方しましたけど今回まだ決着つかないんですよね・・・・
「つまり嘘次回予告したのか」
・・・・・・本当にすみません!まさかここまで長くなるとは思わなくて・・・・
「はあ。次からは気をつけろよ」
・・・・善処します。ということで今回レミリアさんとの決着はまだ付きませんのでご了承ください。
「またご了承くださいか。もう『ご了承くださいの多い小説』ってタグつけろ」
本当にそうしましょうかね?それではそろそろ本編に行きましょう!
「では本編どうぞ」
no side
『全く!なぜお前は賢(さとし)に比べてダメなんだ!』
『本当ね。一夢家の恥さらしだわ!』
『落ち着いてよ父さん、母さん。しょうがないよ。ミコトだって好きでこんなふうにになったんじゃないんだから。いちいち僕と比べるなんてかわいそうだよ』
『あら、賢は優しいわね』
『本当に賢は我が家の誇りだ!それに引き換えこの落ちこぼれが!』
『だからやめなって』
(これは・・・・父さん、母さん、兄さんか。そういえば俺は家族にこんな扱いをされていたな。我ながらひどい扱いだ)
『あいつって賢さんの弟だろ?』
『なんであんな奴が賢さんの弟なんだ?』
『本当!あんなのが弟なんて賢さんかわいそう』
(ああ。そうだ。兄さんを知ってる人からは俺こんな扱いだったな)
『ねえミコトくん。なんでお兄さんの賢くんができて君にできないの?』
『賢くんの弟だって言うから期待していたけど・・・・・・先生の間違いだったみたいだな』
『君はお兄さんの顔に泥を塗っている自覚はあるのか』
(学校の先生からもこんなこと言われてたっけな。兄さんの弟だってだけで期待して欲しくないんだけど)
『あいつって落ちこぼれなんだろ?』
『そうそう。それで家族に迷惑かけてるんだって』
『うわ。なのになんであんな清ました顔してんだよ』
『ひょっとして自分は顔がいいからってなにもできなくてもいいとか思ってるのかな?』
『うわっ!どんだけナルシストだよ。気持ちわりい』
『俺だったらあんな女みたいな顔嫌だな』
(陰口言うなら本人に聞こえないようにしろよ。それとこの顔については好きでこんなふうに生まれたわけじゃない)
(・・・・・・・なんだ?この気持ち。こんなこといつも言われてたのに。自分がどんなふうに思われてるかなんて知ってるのに。慣れてるのに。なんでだ?なんでこんなに・・・・・・・苦しいんだ?)
(・・・・・苦しい、苦しい、苦しい苦しい苦しい苦しい!)
(なんで?なんでだ?俺は世界を愛しているのに!たくさん愛しているのに!)
(なんでみんな俺を苦しめる?)
(助けてくれ!頼むから助けてくれ!頼むから誰か・・・・・誰か・・・・・アイシテクレ!)
その時、ミコトの目の前にミコトが最も愛した少女、ミコトを唯一人愛してくれた少女・・・・神楽がいた。
(そうだ!俺には神楽がいる!神楽が愛してくれる!神楽がいれば何もいらない!)
ミコトは神楽ものとへ行き神楽に手を伸ばした。
『ミコト・・・・・・・・・・サヨナラだ』
俺の手が神楽に触れる直前。神楽は砂となって消えた。
(あ・・・ああ・・・・うあああああああああああ!!!!)
(なんで!なんで!なんでなんでナンデナンデ!)
(どうしていなくなったんだ!どうして逝ってしまったんだ!神楽!)
(欲しい。欲しい欲しいホシイホシイホシイホシイ!)
ミコトは愛に飢えた。愛を求めた。・・・・・・誰も愛してくれないと知りながら。・・・・・愛する者がいないと知りながら。
(・・・・・・アイガ・・・・ホシイ)
ミコトはただ愛を求める存在になった。・・・・・・・まるであの黒い存在のように。
『・・・・・・ミコト』
そんなミコトの耳に声が聞こえてきた。ミコトを呼ぶ声が。
(・・・・・・ダレ?)
ミコトは振り返った。そこには・・・・・・光と何人もの人影があった。
(アレハ・・・・・誰だ?)
『ミコト』
人影のうちの一人がミコトの名を呼ぶ。ミコトはその人影に向かって歩き出した。
(あれは・・・・俺は知っている?)
ミコトは歩いていく。そこにいるのが誰だかはまだわからない。それでも導かれるように歩いていく。
『ミコト』
人影のうちの一人が手を差し出す。ミコトはその手に向かって手を伸ばす。するとその人影はミコトの手を掴んだ。ミコトは手に温かく優しい温もりを感じる。そしてミコトは自分の手を掴んだ人影の姿を捉えた。それは紅と白の腋の布がない巫女服を着て頭に大きな赤いリボンをつけた少女だった。
(れ・・・・い・・む?)
その少女の姿を完全に捉えた瞬間ミコトは光に包まれた。
side ミコト
「・・・・コト!ミコト!」
「う・・・・ん」
「!ミコト!目が覚めたのね!」
俺が目を覚ますとそこには霊夢の顔があった。それもかなり近い。
「霊夢?」
「よかった。ミコトが目を覚まして」
霊夢は先程までの心配した顔から安堵の表情になった。ふと、俺は自分の頭が何か柔らかいものの上に乗っているのに気がついた。・・・・・・どうやら俺は今・・・・・霊夢に手を握られ膝枕されているようだ。
「っ!!!」
俺は現状に気がつきすぐに飛び起きた。
「?どうしたの?ミコト?」
「な、な、な、なんでもない!」
俺は自分でもわかるほど明らかに動揺して答えた。
(ど、どうしたんだ俺?なんでこんなに動揺している!)
俺はなぜこんなに動揺しているかわからなかった。
「?そう。ならよかったわ」
霊夢は動揺している俺に少し疑問に思ったようだが流してくれた。
「ミコト、ちゃんとお礼を言っておきなさい。あなたが意識を失った後、その巫女。ずっとあなたの名前を心配そうに呼んでたんだから」
「ちょ、ちょっと!何言ってるのよ!」
霊夢が俺を心配していた?
「・・・・霊夢」
「な、なによ」
「ありがとう」
「///べ、別にお礼なんていらないわよ!私はただミコトに何かあったら神社の仕事一人でやらなくちゃいけなくなって困るから・・・・」
霊夢はやたら早口に言った。最後の方は小声になって少し聞きにくかった。
「それでもありがとう。霊夢」
「ま、まあそこまで言うなら受け取っておくわ!どういたしまして!」
霊夢は目を背けていった。顔も赤いし怒ってるのか?
「・・・はあ。あなたたち。いつまでやっているのかしら?」
「っと。悪いな咲夜。ところでさっきの黒いのはどうなった?」
「あの黒いのならあなたが気絶したあとに消えたわ。本当になんだったのかしら?」
・・・・・あの黒いの。間違いなくあれは俺に似た存在。・・・・・愛されていない存在、愛を求めている存在だ。なんであんなものがここに出てきてんだ?それにさっきの夢・・・・何か関係あるのか?
「まあさっきも言ったけど考えてもしょうがないわ。さっさと先に進みましょう」
「そうだな」
「ええ。行きましょう」
(そうだ。今考えても仕方ない)
俺は考えるのをやめ、霊夢たちと共にお嬢様のもとに再び歩き出した。
「着いたわ。ここよ」
俺たちは今大きな扉の前に立っている。
「ここにそのお嬢様とやらがいるんだな」
「ええ。初めに行っておくわ。決して粗相の無いようにお願い」
「考えておくわ」
「はあ。それじゃあ開けるわよ」
咲夜が霊夢の発言にため息をつき扉を開けた。
「随分遅かったわね。咲夜」
俺たちが扉の中に入ると中には幼い少女が大きな椅子に座っていた。白い服を着て白い帽子をかぶり、水色の髪、体の割に大きいコウモリのような翼、口元に牙、そして・・・・まるで血のように紅い瞳をもつ少女だ。
「申し訳ございませんレミリア様」
「まあいいわ。随分面白いものを連れてきたみたいだし」
少女は俺と霊夢を見ながら言った。少女の言葉にはなにか強い威圧感のようなものを感じた。
(カリスマ・・・・・というやつか)
この少女には強いカリスマ性がある。おそらくこのカリスマ性は紫に匹敵するほどだろう。だからこそ強い力を持つ咲夜や美鈴はレミリアに従っているのだろう。
「重ね重ね申し訳ございません。彼に敗北し、お嬢様の障害になると分かりながら連れてきてしまいました。どのような罰も受ける所存です」
「気にしなくていいわ。ちょうど退屈していたところだし。楽しめそうだわ」
そう言って少女は椅子から立ち上がり、こちらに歩いてきた。
「はじめまして。私はレミリア・スカーレット。この紅魔館の主で誇り高い吸血鬼よ」
レミリアはスカートの端を掴んで丁寧にお辞儀した。
「こちらこそはじめまして。私は一夢命。どうかミコトと呼んでください。どうぞよろしくお願いします」
俺はレミリアにお辞儀し返した。
「あら。あなたは礼儀がなっているわね。それで?そっちの紅白は名乗らないのかしら?」
「仕方がないから名乗ってあげるわ。私は博麗霊夢。博麗の巫女よ」
「あなたは礼儀がなっていないわね。まあいいけど。それで?あなたたちは何しに来たのかしら?」
「決まってるでしょ?あの紅い霧を消してもらうためによ」
「断るわ。せっかく出したのになんで消さなくちゃならないのよ」
「まあそうだな。ちなみになぜあの霧を出したんだ?」
「太陽の光を隠すためよ。あれのせいで私は昼間に外を出歩けないの。だから霧は隠すために出したの」
ふむ。なるほどな。
「たしかに。それは重大だな」
「え?」
「そうね。昼間に外に出れないなんて・・・・日向ぼっこしながら昼寝ができないわ」
全く由々しき自体だな。
「ちょ、ちょっとあなたたちそれでいいの?」
「「何がだ(何がよ)?」」
「い、いや、だってあなたたちはこの霧を消しに来たんでしょ?だったら私のすること否定しないの?」
「と言われてもな。レミリアにはレミリアの理由があってやった事なんだろ?だったら否定なんてしないさ」
「強いて言うなら洗濯物がなかなか乾かなかないことに個人的に文句があるくらいね」
「そ、そう。だったら私のこと見逃すのかしら?」
「「それとこれとは別だ(別よ)」」
俺と霊夢はきっぱりと言った。
「あなたのしたことは否定しないわ。でも私はあの赤い霧を消すためにここに来たの。これは私の事情よ。だからあなたに事情があっても・・・・あなたを倒して霧を消す!」
そう言って霊夢は戦闘態勢に入った。
「・・・・・そう。わかったわ。だったらかかってきなさい!私も私の事情のためにあなたを倒す!」
レミリアもまた戦闘態勢に入った。両者しばらくにらみ合いそして・・・・
「霊符「夢想封印」!!」
「紅符「スカーレットシュート」!!」
二人の戦いは始まった。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
今回ののゲストは紅魔館の主、永遠に幼き紅い月。おぜう様こと、れみりゃ・スカーレットさんです!
「ちょっと待ちなさい!」
どうしました?れみりゃおぜう様?
「それよそれ!なんでそんな呼び方してるのよ!」
いやだってこの通称有名ですし可愛いですし。
「私の威厳が全くないじゃない!」
いいじゃないですか。可愛らしいですし。
「よくな~い!」
さて、雑談はここまでにして座談会座談会。
「う~・・・ミコト~・・・」
「あ~はいはい。よしよし」
おやおや。微笑ましいですね。
「・・・・・レミリア・・・・・やるぞ」
「ぐすっ・・・・ええ」
え?ちょっと?やるって何をですか?
「混符「黒と白の奈落」!!」
「神槍「スピア・ザ・グングニル」!!」
ぎゃ、ぎゃあああああああああ!
ピチューン!
本当にごめんなさい(DOGEZA!発動!)
「次あんなふざけた呼び方したら・・・・・わかってるわね?」
はい。心に深く刻みました。もういいません。
「全く。お前は何回ピチュられたら気が済むんだ?」
本当何なんでしょうね?もう自分でも分かんないです。
「・・・・・やっぱりMなのか?」
違いますよ!むしろ女の子の悲鳴が好きな方です!
「・・・・・そう」
あれ?ちょっと?レミリアさん?なんで遠ざかるんですか?
「あんな変態発言したら女の子だったら誰でも引くだろ・・・・」
し、しまった・・・・
「お前は本当にどうしよもないな」
「いつもこうなの?」
「だいたいな。真面目なこと言うのはごく希だ」
「・・・苦労してるのね」
「まあな」
それはそうと!
「きゃっ!」
「いきなり復活すんなよ」
まあいいじゃないですか。レミリアさんに質問があります。
「なによ」
黒執○のセバス○ャンの執事服とハヤ○のごとく!の綾崎○ヤテの執事服どっちが好きです?
「待て主!なぜレミリアにそんなことを聞く!」
なんでって・・・ミコトさんにどちらを着てもらおうかと思いまして、着させるレミリアさんに聞いてるんですよ。
「・・・・・一応聞くが、そのどちらかした選択肢ないのか?」
ありません!
「・・・・・またピチュられたいようだな」
え?でもレミリアさんは・・・
「やっぱりセバス○ャンの・・・・いえでも○ヤテのも捨てがたい・・・・いやでも・・・・」
すごく真剣ですよ。
「・・・・・レミリア」
まあまだ時間はありますから。ゆっくり考えてもらいましょう。さて、レミリアさんは考え込んでしまったようですし。そろそろ締めましょう!
「・・・・・そうだな」
では次回予告です!
次回
激突する霊夢とレミリア!
そしてそれを見守るミコトと咲夜!
果たしてどちらが勝利するのか?
そして勝負に決着がついた時に現れたのは?
次回 東方~儚き命の理解者~ 第17話
「「「次回もまたきてくださいね(きてくれよ)(きなさい)!」」」