「何息切れしてんだよ主」
いえ、最近会社の研修が結構きついんで・・・その上今回の話は結構書き直したりしまして。
「書き直してこのクオリティなのかよ」
これでも良くなった方なんですよ。正直今回は結構きつかったです。
「お前ほんとバトルパート書くの苦手なんだな」
はい・・・・というか文才無いんで基本文にするのが苦手なんですよね。
「よくそんなんで小説書こうと思ったな」
まあそれはノリと勢いということで。
「はあ、もういい。本編行くぞ」
はい!それでは本編どうぞ!
side ミコト
「混符「アンビバレンス」!!」
俺は咲夜を討ち取るべくスペルカードを発動した。弾幕が咲夜を襲うが・・・・・・
「あまいですよ」
咲夜はまた一瞬で俺の背後に移動し、手に持ったナイフで直接切り掛かってきた。俺は初撃を刀で防ぎ、そのまましばらく咲夜と斬り合いをする。
「あなた人間よね?なかなかいい体裁きしているわね」
「そっちも随分と人間離れした能力を持っているようだな」
「それは誉め言葉として受け取っていいのかしら?」
「もちろん・・・だ!」
俺の切れない刃が咲夜にあとわずかに届くと思われた瞬間。また咲夜は姿を消し、別の場所に現れた。
「できれば今の当たって欲しかったんだがな」
「そういうわけにはいかないわ。たとえその刀が切れないとわかってても当たったら痛いもの」
まあ、当たったら痛いんだから好き好んで自分から当たりにいくわけがないか。それにしても本当に厄介な能力だ。
(このままじゃあただ消耗するだけのジリ貧。まずは咲夜の能力を見極めないとな)
俺は咲夜の能力を分析することにした。
まず第一に咲夜は一瞬で移動することができる。俺が移動した瞬間気配を感じることができなかったから一瞬で間違いないだろう。
次に咲夜はこの屋敷・・・・・・たしか紅魔館だったな。紅魔館を自身の能力で広くしている。はじめに言ったあの言葉からこれも間違いない。
そして咲夜の能力にはインターバルがある。一度使ったら約5秒間能力が使えなくなるようだ。これは今までの戦いでわかった。
そして最後に咲夜は攻撃にも能力を使っている。ナイフを数本投げたかと思えば次の瞬間には数十本に増えて襲いかかってきた。
以上のことから咲夜の能力は『空間』に干渉するものというのが一番正解に近いと思う。だがあくまで一番近いだ。確定ではない。
空間を操る力だと仮定しても不可解な点がいくつかある。
まずナイフを増やすこと。これは空間を操っているからでは説明しづらい。それに咲夜は自分に対して能力を使っているが、俺に対して能力を使っていない。俺に対して使えばこの勝負、とっくに決着をつけられたはずだ。自分以外には使えないわけでもないだろう。現に屋敷には干渉している。まだ能力の確定には遠い。
「急に黙りこんでどうしたのかしら?」
「ああ。お前を倒す算段を立てていたんだ」
「そう。それで、何か思いついたかしら?」
「さあ、どうだろうな?」
正直算段は全くといっていいほどたっていない。となるとここは・・・・・・
「混符「黒と白の螺旋」!!」
咲夜を観察する。それしかできないだろう。咲夜の動きを観察するために俺はスペルカードを発動した。
「いい弾幕ですが・・・無駄ですよ」
そう言い、咲夜はまた一瞬で移動した。・・・・・・しかし俺は今回は見逃さなかった。移動する直前に手にあるものを持っていたことを。
(あれは・・・なるほど。そういうことか)
俺は咲夜の手にあるものを見て咲夜の能力がわかった。
「なんどやっても無駄よ。あなたの攻撃は私には当たらないわ」
「・・・・・・時間」
「!?」
「お前の能力は『時間を操る程度の能力』・・・だろ?」
「・・・そうよ。よくわかったわね」
「ああ、初めはお前の能力が『空間を操る程度の能力』だと思ったがすぐに違う時わかったよ」
「どうしてかしら?」
「空間を操るなら自分よりも俺の場所を移動させた方が確実に勝負をつけやすいからな。それをしなかったから空間自体を操るわけじゃないとわかった。まあ、わかったのは空間を操る能力じゃないことだけで何の能力かはしばらくわからなかった・・・・時計を見るまではな」
「あら、気を付けていたのだけれど見られてしまったようね」
「さっきのスペルカードはあんたの動きを観察するために使ったんだよ。おかげで移動する直前に時計を持っているのが見えた。それで能力は時間に関連したものだと確信したよ。時間は空間と密接に関係しているからこの紅魔館がお前の能力で異常に広くなっていることも納得できる」
「聡いわね。私はまんまとあなたの思い通りになってしまったというわけね」
「まあそういうことだ」
「・・・・・・でもそれがどうかしたのかしら?能力がわかったからって私に勝てるとは限らないわよ」
「・・・そいつはどうかな?」
俺は手にした刀を鞘に納め、刀から手を離した。
side 咲夜
「・・・武器をしまうなんて何のつもりかしら?」
「さあ?何だろうな?」
一体何を考えているのかしら?まさか諦めた?・・・いや、それはないわね。彼とはついさっき会ったばかりだが、こんなに簡単に諦める人じゃないことはわかる。ミコトが何を企んでいるかはわからない。・・・・でもそろそろ終わりにさせてもらいましょう。
「悪いけどこれで決めさせてもらうわ。・・・さようなら。あなたとは違う形で会いたかったわ」
きっと彼とは良い関係が築けたでしょうね。
「幻符「殺人ドール」!!」
私はスペルカードを発動して彼に私の能力で数十本もの数のナイフを放った。ナイフが無防備なミコトを襲い私の勝利が決まる・・・・・・事はなかった。
「なっ!?」
ミコトは自分が着ていたコートを脱いで彼を襲うナイフをすべて受け流したのだ。さらにミコトは受け流したナイフを数本つかみ私に目掛けて投げてきた。
「っ!!」
あまりのことに一瞬反応が遅れたが、私はかろうじてナイフを避ける事ができた。しかし、彼の攻撃はそれで終わらなかった。ミコトはナイフを避けた私に向かって刀に手をかけて迫ってきていた。そして彼はそのまま抜刀し・・・
バギッ!
私の手にあった懐中時計を叩き壊した。
「えっ!?」
ミコトは私が驚いている隙に刀をかえして私の首筋に刃を当ててきた。
「これでもう時間は操れない。俺の勝ちだ」
私がミコトに負けた瞬間だった。
side ミコト
俺は咲夜の首筋から刀を離し、鞘に納めた。
「お疲れ。ミコト」
「ああ」
俺は霊夢の労いの言葉にそう返した。
「・・・なぜとどめをささないのかしら?」
咲夜が敗者の自分にとどめをささない理由を聞いた。
「さっきのですでに勝負はついた。俺はお前に勝つ為に戦っていたんだ。倒すことが目的じゃない。それにお嬢様のところに案内してほしいからな」
「・・・私が敵であるあなた達をお嬢様の下に案内すると思っているのかしら?」
「案内してくれないなら自分達で探すさ」
「・・・・・・わかったわ。お嬢様のところに案内してあげる」
「あら?いいの?私はあなたの言うとおり敵よ」
「私は敗者よ。敗者が勝者の言うことを聞くのは当然でしょう?好き勝手動かれて屋敷をめちゃくちゃにされたらかなわないし。それに・・・・・・お嬢様はあなた達に負けないわ。私はお嬢様の強さを知っているから」
「・・・・・・随分信頼しているんだな」
「当然よ。なにせあの方は・・・・・・私が生涯尽くすと決めたただひとりのお嬢様だもの」
「・・・・・・」
咲夜の力はかなりのものだ。人間でありながら時間という強大な力を操る。それだけでなく咲夜自身の身体能力も並みの人間を大きく超えている。その咲夜にここまで言わせるとは、そのお嬢様の実力はそれほどのものなのだろう。
「なあ霊夢、やはり俺も・・・「必要ないわ」
俺は霊夢に共に戦うように言おうとしたが霊夢は断った。
「ミコト、私は博麗の巫女よ。私には私の手で異変を解決する義務があるわ。だからそのお嬢様は私が倒すわ。それともミコトは私のことが信用できないの?」
・・・・・全く。そんなの答えは決まっている。
「信じているさ。霊夢なら負けないってな」
「それでいいのよ。ミコトは信じて見てなさい」
「ああ。そうさせてもらう」
そうだ。まだ出会ってそこまで日が経っていないが俺は知っている。霊夢がどれほど強いのか。霊夢が負けることはないことを。だから・・・・・霊夢なら大丈夫だ。
「・・・・・随分信じ合ってるのね。あなたたち恋人同士なのかしら?」
「なっ/////あんた何言ってるのよ!別にそんなのじゃないわよ!」
「そうだ。霊夢が俺なんかの恋人なわけないだろ」
「・・・・・・」
俺が否定するとなぜか霊夢がジト目で見てきた。別にまずいこと言ってないよな?
「・・・・・そう。ごめんなさいね」
誤解したことに咲夜は謝ってきた。何故かどことなく嬉しそうな顔をしている気がする。
「・・・・・・あなた、さっさとそのお嬢様のところに連れて行きなさいよ」
「ええ、今お連れするわ」
そう言って咲夜は歩いていく。俺たちはお嬢様に会うために咲夜の後をついていった。
あとがき座談会のコーナー!IN東方!
本日のゲストは紅魔館のメイド長、十六夜咲夜さんです!
「よろしくお願いします。それにしてもこんなに早く始まってそれほど間もないのにまさか3回も呼ばれるとは思わなかったわ」
ちょっ!咲夜さん!前に2回は違いますよ!あれはバカテスの小説に出ている咲夜さんであって本小説の咲夜さんではありません!
「あら、そうなの?ごめんなさい。そんな設定になっていたのね」
設定とかメタい発言やめてくださいよ!
「咲夜って・・・・・結構抜けてるのな」
「あら?私は紅魔館のメイド長よ。抜け目なんてないわ」
「・・・・・そうか」
ま、まあ気を取り直して質問タイムに入りましょう!質問はありますか?
「私は向こうの小説ではメインヒロインですけど、こちらではどうなんでしょうか?」
まあ本編を見ればだいたいわかると思いますけどミコトさんのハーレム要因の一人ですよ。
「やっぱりそうなのか。今回メインで勝負してたし、向こうの小説でメインヒロインだし、主昨夜が気に入ってるのか?」
はい!好きな東方キャラベスト5に入るほど好きです!
「そう、ありがとう」
いえいえ!いつかミコトさんと執事、メイドコンビを結成してもらうつもりですし、私としては早く書きたくてうずうずしています!
「ちょっと待て。いま執事って言ったか?」
はい。言いましたよ。
「・・・・・俺、紅魔館の執事になるのか?」
まあたまのバイトみたいなものですけどね。これは決定事項なんでよろしくお願いします。
「・・・・・・わかったよ」
「まあ頑張りなさい。その時はフォローしてあげるわ」
そうですよ!それにミコトさんは家事は達人クラスなんですから大丈夫ですって!
「また勝手なことを」
さて!それでは少し早いですがここで締めましょう!
「向こうの咲夜と2回も座談会やったからネタが尽きたのか?」
うぐっ!
「図星のようね。向こうの私と違うといったのは誰かしら?」
・・・・・・さて次回予告です。
「「都合が悪くなったからって逃げるな(逃げないでください)!」
次回
ミコトと咲夜が退治している一方別行動をとった魔理沙が到達したのは図書館だった。
本を盗もうと・・・・否、借りようとする魔理沙の前に現れたのは動かない大図書館と小悪魔!
いま魔法使いたちの戦いが始まる。
そしてお嬢様のもとへ向かうミコトたちの前に謎の存在が現れる!
次回 東方~儚き命の理解者~ 第15話
「「「次回もまたきてくださいね(きてくれよ)!」」」