東方~儚き命の理解者~   作:shin-Ex-

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第9話です!

「随分急ぎ気味じゃあないか」

ええ。まあ残りのGW休みはあと僅かですので、今のうちにたくさん投稿したいんです。

「いいのか?投稿ペース定期的にしなくて」

私は投稿できるときに投稿するタイプですので。投稿できるなら一日に何話でも投稿しますよ!

「今日は確かバカテスの方も一話投稿したから、今日で3話も投稿したのか」

いえ、本日の深夜1時にも投稿しているので正確には4話です。

「・・・それは昨日でいいだろ。細いやつだな」

まあそれが私の性格ですので。それでは本編行きますよ。

「今回も楽しんでいてくれ」


第9話

side ミコト

 

 

「こんなものかな?」

 

「そうね」

 

「ああ。いいと思うぜ」

 

俺たちは香霖堂にて俺の服を見繕い終えた。結果和服と外の世界でも有りそうな服を数着、黒いコートを2着ほど購入することに決まった。

 

(正直疲れた)

 

本当に大変だった。なにせ霊夢と魔理沙があれやこれやと服を俺に着るよう押し付けてきたのだ。この時のふたりはとても生き生きとしており、逆らいづらい雰囲気をまとっていた。さらに服を着た際にはあのポーズをとってくれこのポーズをとってくれと言われ、するまで服を脱がせてくれなかったのだ。二人ってそんなキャラだったか?

 

だがまあそれはまだマシだった。問題は霖之助だ。あいつ俺はさんざん男だと言ったのに女物の服をいくつも勧めてきやがった。しかも霊夢と魔理沙まで目を輝かせて乗ってきたし。なので俺は3人を正座させて説教した(だいたい1時間くらいだ)。・・・まあ結局根負けして数着来てしまった俺も俺だが。そういえばあの時のふたり、なんか顔赤くしたと思ったら膝をついて落ち込んでいたがどうしたんだ?

 

「それでいいんだね?それじゃあお代だけど・・・またつけかい?」

 

購入する服が決まった俺たちに向かって霖之助が言ってきた。それにしても霖之助は変わった気配をしているな。人と・・・おそらく妖怪の気配が混じっている。半妖というやつか?

 

「いえ、今回はちゃんと払うわ」

 

「はあ!?どういう風の吹き回しだ!?」

 

ちゃんと払うと言った霊夢に対して魔理沙が大げさに驚いて言った。霖之助も驚いている。

 

「失礼ね。私だってたまにはちゃんと払うわよ(収入もあったし)」

 

いや、霊夢たまにではなくちゃんと払えよ。

 

「ま、まあ僕としてはそうしてくれると助かるからいいんだけど」

 

「ならいいじゃない。はい」

 

そう言って霊夢は見たことないお金で会計をした。これが幻想郷の通貨か。やはり俺たちの世界のものとは違う。

 

「はい、毎度ありがと」

 

「それじゃあ行きましょうか」

 

「ああ」

 

「わかったぜ」

 

俺たちは出口へ向かって歩いて行った。しかしここにはほんとになんでもあるな。ストーブ、本、コンピューター、ティーカップ、携帯型音楽再生機、ゲーム機、コーラ、鳥居が刻まれた隕鉄、甲羅、酒、写真機、三稜鏡、古い皿、壷の破片、携帯電話、テレビ、浄水器。どうやら外の世界のものもあるようだ。・・・まあ使えるかは知らないが。なんでもあるのはいいが統一感無さ過ぎるだろ。そうして店の商品を見ながら歩いていると、

 

(ん?)

 

俺は二つの物に目がいった一つは刀。ひとつは煙管だ。

 

「霊夢、魔理沙、ちょっといいか?」

 

「?どうかした?」

 

「ああ。少しな。霖之助。この煙管と刀見ていいか?」

 

「ああ。いいよ」

 

俺は霖之助の許可をもらいまず刀を手にとった。刀を鞘から抜くと・・・・・刃が研がれていない刀身が姿を現した。

 

(これじゃあ切れないな)

 

完全に刀としては不良品といっていいだろう。切ることが目的にも関わらずきれないのだから。そして次は煙管を手に取る。あまり詳しくはないが素晴らしい造形だと思った。

 

「気に入ったかい?良ければ譲ってあげるよ」

 

「・・・いいのか?」

 

「ああ、先ほど迷惑をかけてしまったお詫びだ」

 

「そうか。なら遠慮なくもらおう」

 

「それ持って行くの?」

 

「ああ。幻想郷はいろいろ物騒みたいだからな。護身用に持っておこうと思う」

 

「そっか。いいんじゃないか?」

 

「ああ。それじゃあもらっていくぞ霖之助」

 

「うん。それじゃあまた必要なものがあったら来てくれ」

 

「ありがとな」

 

そうして俺たちは店から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ飛び方を教えるわね」

 

俺たちは神社に帰ってきて(もちろん魔理沙の箒に乗せてもらって)買った服に着替えて(和服の方)外に出て霊夢に飛び方を教えてもらうため外に出ている。ちなみに刀は腰に指している。

 

「でも教えるったってどうやって教えるんだ?」

 

魔理沙が霊夢にそう尋ねる。

 

「そこなのよね、正直空を飛ぶのなんて感覚的にやってるから理屈どうこうを教えられないのよね」

 

早速行き詰まったな。どうすればいいんだ?

 

「まあはじめは意識を集中させるとかじゃあないか?魔力やら霊力やら気やら何かあれば多分それで飛べると思うし」

 

「ちょっと待て。空を飛ぶにはその魔力やら霊力やら気がなけりゃ飛べないのか?」

 

「ええ。そうよ」

 

・・・なんか一気に飛べる気がしなくなってきたな。

 

「まあとにかく集中してみろ。そうすりゃ多分魔力か霊力か気があるかわかると思うし」

 

「・・・はあ。わかった」

 

俺は言われたとおり集中しるため目を閉じた。すると

 

チリン♪

 

「え?」

 

あの音が聞こえた。俺が幻想郷へ来ることになったきっかけを作った猫達の鈴の音が。俺は周りを見渡したが猫たちはいない。

 

「どうしたの?」

 

(霊夢たちには聞こえていない?気のせいだったのか?)

 

「ミコト?どうした?」

 

霊夢と魔理沙が心配そうに俺を見てきた

 

「いや、なんでもない」

 

そう言って俺は再び目を閉じ意識を集中させた。・・・・・なぜだろう?今なら飛べる。そんな気がした。

 

「え?これって・・・」

 

「おお。ミコト飛べてるじゃん」

 

「え?」

 

目を開けてみると俺は5mほど宙に浮いていた。いつの間に飛んだんだ?

 

「ミコト。とりあえず降りて来い。できるか?」

 

「ああ。やってみる」

 

俺はしたに降りるように意識した。すると俺の体は下へと向かっていく。そして地面に着陸した。

 

「すごいぜ!ミコト本当に自分で飛んだことないのか?」

 

「ああ。そんなことは一度もない」

 

「それなのに飛べるなんてびっくりだな!なあ霊夢!」

 

「・・・・・」

 

「どうした霊夢?」

 

「えっ!そ、そうね、すごいわミコト」

 

どうしたのだろうか霊夢の様子がおかしい。

 

「なあミコト。もう一度飛んでみろよ!」

 

「そうだな。やってみよう」

 

俺は再び空へ向かって飛んだ。

 

 

 

 

 

side 霊夢

 

私は今驚いている。それはミコトが飛んでいることにじゃない。ミコトから感じた力にだ。

 

魔理沙は感じていなかったが、ミコトが飛んだ時に感じた力。それは霊力と魔力・・・・・そして妖力だ。霊力と魔力はわかる。人間でも持っている力だし同時に持ってる奴も希にいる。でも妖力は違う。妖力は妖怪しか持てない力だ。人間には持てない。それなのにミコトからは妖力を感じた。

 

(一体どうして?)

 

霖之助さんのように半妖だというのならまだわかる。でもミコトは生粋の人間だ。私は巫女だからそれがわかる。そのミコトが何故か妖力を持っているのだ。

 

(ミコト・・・・あなたは一体なんなの?)

 

私はわからなくなった。昨日から一緒にいて性格的なことは少しわかったけど。わからないことがまたひとつ出来てしまった。また・・・・知りたいことができてしまった。

 

聞けばなにかわかるだろうか?いや、ミコトは自分の力のことを分かっていないようだった。聞いてもわからないだろう。

 

『それに彼には力がある。得体の知れない力が。だからこそ余計危険なのよ。』

 

昨日紫が言っていたことを思い出す。ミコトの得体の知れない力。これもその一つなの?だから危険なの?私は空を飛ぶミコトを見て思った。ついさっき飛べるようになったばかりなのにミコトは上に、下に、右に、左に自在に飛んでいた。・・・・・その表情はどこか嬉しそうだった。

 

・・・そうだ。どんな力を持っていたとしてもそれを使うのはミコト自身だ。ミコトが危険なことを考えなければ大丈夫だ。私は言ったじゃない。ミコトを信じるって。だったら

 

(ちゃんと信じなきゃね)

 

今朝の夢のようにはならない。私はミコトを信じているから。だから

 

・・・絶対に大丈夫だ。

 

 

 

 

side ミコト

 

俺はある程度空を飛んで満足したので、霊夢たちのところに戻ってきた。

 

「っと。どうだった霊夢?」

 

俺は先程まで様子のおかしかった霊夢に尋ねた。

 

「ええ、初めてにしては良かったわよ」

 

どうやら霊夢はいつもの調子に戻ったようだ。よかった。

 

「よかったどころじゃないぜ!初めてであんなに飛べるなんてすごいぜ!」

 

魔理沙が大げさに褒めてきた。まあ、悪い気はしないのでいいが。

 

「それで?初めて空を飛んだ感想は?」

 

「ああ。初めてだからまだ慣れてなくて少し思い通りにいかないところもあったけどやっぱり楽しかったな。もっと練習して自在に飛べるようになりたいな」

 

「そう、ならこれからは毎日練習ね」

 

「ああ」

 

俺はもっとうまく飛べるようになるために明日から練習しようと心に決めた。

 

「・・・なあミコト」

 

「ん?なんだ魔理沙?」

 

「ついでだし、弾幕の練習もしてみないか?」

 




あとがき座談会のコーナー!IN東方

今回のゲストは再び霊夢さんです!

「よろしく」

「霊夢がゲストか。霖之助がゲストじゃあないんだな」

はい。霖之助さんをゲストにしようとは思ったんですけど・・・・呼んだらミコトさんがボコボコにしちゃうんじゃないかと思いまして・・・今回は見送りました。

「・・・まああとがきだからな。俺も霖之助も好き勝手して収集つかなくなるかもしれん」

はい。なので霖之助さんの座談会は次の登場の機会にということで。

「霖之助さんは次いつでるの?」

・・・・・さあ?いつでしょうね?

((霖之助(さん)出番あるかな?))

まあそれよりもミコトさんの力がいろいろ明らかになってきましたね。

「魔力に霊力。それに妖力も使えるなんて詰め込みすぎじゃあないのか?」

「まあ確かにやりすぎな感じがするわね」

そうですかねえ?これでも設定はいろいろ削ったんですけど。

「「これで削ったあとかよ(なの)!?」」

まあ、でも魔力、霊力、妖力の三つの力を持っているのには理由があるんですよ。その理由はそうですね・・・紅魔郷が終わる頃にはわかると思います。

「そうか。ちなみにいつになったら紅魔郷に入るんだ?」

具体的な話数は私にもわかりませんがあと少しですよ。そこからはバトルパートが多くなるので覚悟してくださいね。あ、あと原作とはかなり流れが違いますのでそこも注意してくださいね。

「望むところよ!やってやろうじゃない」

「俺も全力を尽くす」

はい!その意気です!頑張ってくださいね。私も紅魔郷でミコトさんが何人とフラグを立てるのかしっかり考えておきますので!

「・・・やっぱりフラグは立つのか」

そりゃあもうメインヒロインは霊夢さんですけど基本はハーレムですから。

「はあ・・・疲れそうだ」

「ま、まあ頑張りなさいミコト」

「霊夢・・・ありがと」

さて、少し早いですけど今回はこれで締めましょう!


次回

ついにはじまる弾幕の特訓?

ミコトはどのような弾幕を出すのか?

そしてミコトのスペカが作られる?

次回 東方~儚き命の理解者~ 第10話

「「「次回もまた来いよ(来ててくださいね)(来なさい)!」」」

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