放置しすぎて大変申し訳なかったです。
今回で知ったのは、長編を書くにもある程度の分ける範囲や登場人物をあらかじめ絞れる状態にしておくべきだと感じたのが反省点です。
ごちゃごちゃさせすぎたり、日常部分を書いてましたがもっと削ったりもできたと思います。
あの大会から思いがけないことの連続だった。
俺は第11宇宙の破壊神であるベルモット様とジレンから、「星喰い」と呼ばれるかつてのジレンの仇がこちらの宇宙に来てることを聞く。
そこで俺とジレンがコンビとなって戦いに挑んだ。
最後はこの地球の膨大なエネルギーがそいつを飲み込んで崩壊させていった。
自滅ではあったが強さは本物だった。
まだまだ邪悪な奴らは俺たちの想像を遥かに超えてくるだろう。
そう、再認識する事柄だった。
その次はグラノラという若者が、ボタンの掛け違いで生まれた因縁をこちらに持ちかけて来た。
戦いになり、お互いに血を流したが駆けつけて来たバーダックさんのお陰で解決した。
しかし、後で聞いたが彼の最終目標が成就しなくて良かったと心から思う。
全ての宇宙においての最強を超ドラゴンボールで実現させられたら、全王様しかどうもできない。
そして極め付けは今目の前で起きている光景だった。
時の界王神様が飼っている鳥によく似た黒い奴。
それが肩に止まったやつは災いを起こす。
予言魚がそう言って俺の肩に止まってしまった。
しかもその規模は全宇宙。
その意味するところは破壊神や天使が総動員されるという事だ。
「非常に残念だよ」
ビルス様が囁いて手を前に出す。
破壊の波動を回避するが、後ろからキテラ様に羽交い絞めにされる。
だが小柄な為、そのまま倒れ込んで地面へ叩きつけにいく。
「ちっ!!」
キテラ様がぶつかる寸前に転がって回避する。
そのまま距離を取るとビルス様たちの後ろから天使と破壊神が現れる。
きっと前回の大会で復活した消滅宇宙の方々だろう。
それを見た瞬間俺の方に止まっていた鳥が飛び立っていった。
災いをもたらすとは言われたがそれは俺個人の行いではないのかもしれない。
破壊神たちの方に止まった瞬間、鳥が鳴いた。
大気が震えるほどの大きな声。
それと同時に目を疑うような光景が広がる。
第1宇宙から第6宇宙の破壊神と天使が縛り付けられたのだ。
更に、天使の杖の力でその対象の宇宙から誰も別宇宙に行けない状態に帰られた。
「どういうつもりだ、お前たち!!」
ビルス様が叫ぶと破壊神たちが口角をあげる。
一拍置いて哄笑が響く。
まるで何を言っているんだと言わんばかりに。
「お前らを恨まない理由が0だと本当に思っていたのか」
そう言って相手が指を鳴らす。
その瞬間、強者のオーラを纏った戦士が複数名出てきた。
「このまま全宇宙を侵略してお前らを同じ目に遭わせてやるさ」
随分な物言いだ。
まさか勝てるとでも思っているのか。
「合わせて19になる宇宙は機能不全だ」
つまり第7宇宙から第12宇宙までしか使えない。
だが人員としては十分だ。
「あと、ピオーネは使えないぞ」
そう、破壊神に言われて振り返ったら破壊神や天使と同じように縛られているピオーネがいた。
元々は消滅宇宙の一員だったからな。
そうなると古代種族の面々も無理か。
「それで怯むとでも思ったのか」
見下したような声色でビルス様が言う。
元々この面々を含めて最強の破壊神だからな。
そりゃ堂々とするのも頷ける。
「お前らが舌を巻くような精鋭が居るんだ」
そう言って俺やジレン達が前に踏み出す。
相手の威圧感もなんのその。
堂々とした振る舞いで前に立つと相手から感嘆の声が漏れる。
「では互いの存亡をかけた大決戦を始めようか」
そう言って、相手が腕を振りかざした瞬間、闘技場があらわれた。
6階建ての見た目という事はそういう事だろう。
「そちらの代表共が入ってくるがいい」
その言葉と同時に駆けだしていく。
並び立つものが五人。
みな思い思いの顔を浮かべている。
「結局騒動は終わる事はないか」
そう俺の呟きに反応したように俺の頭の上に手を置いて笑うバーダックさん。
うずうずしているのが見て取れる。
「それを愉しんでこそサイヤ人だろうが」
そう言って速度を上げるバーダックさん。
それを追い越すようにベジータ王子が駆けている。
「速くしないと俺様が一番首を貰っていくぞ!!」
サムズアップをしながらニヒルに笑う。
それに追従するようにカカロットがこちらに微笑みを向ける。
「オラ、ワクワクしてしょうがねえぞ」
そのまま勢いを上げていく。
宇宙の存亡掛かった事態でワクワクも何もない。
勝つ事が義務付けられているのだから。
相変わらずそう言った判断に乏しいなと苦笑いを浮かべる。
「全員がおサルさん達だと不安でしょうが私もいるので安心して任せなさい」
フリーザがこちらの意を汲んだように声をかけてくる。
お前がほぼ唯一のストッパーって人選ミスとしか言いようがないだろうな。
本当に味方になってくれてからは頼りにしかならない奴だ。
「お前とあの男と俺がいて敗北はあり得んだろう」
ジレンの言葉には負けるはずがないと確信を抱いたものが含まれている。
この自信こそがこの男の強さであり、またそれと同列に語られるのは、一つ誇りに思うものがあった。
「それもそうだな……」
俺は頭を掻いて顔を引き締める。
勝利のイメージを崩さずに。
戦いの中でまた宇宙同士で分かり合える結果の為に。
何時までも変わる事の無い熱戦の大渦の中心に向かって行くのであった。
これで俺の物語は終わりとなる。
どんなに恐ろしい敵も仲間がいれば、鍛えれば。勝てるのだと自分に言い聞かせて。
ここまで俺の物語を見続けてくれた全てに感謝を込めて己を奮い立たせるのであった。
これにて今作は完結とさせていただきます。
皆様長い間見て頂いたり多くの感想、誠に感謝しております。
出来ればもっときれいにまとめられたらとも思いますが、これが自身の現状精いっぱいでした。
今後も何かしら書いていくとは思いますが短く要点をまとめた形でお送りできればと感じています。
見る側にも負担をかけない為にも精進していきます。
皆様今一度最後に一言。
今作を見て下さり、ありがとうございました。