我が名は天駆ける蠍アンタレス!   作:伊 号潜

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おかしい点やアドバイス、またリクエストなどは大歓迎なので感想ページにどんどん書いてください!感想貰えればその分はかどります!

  ....と、いうわけで第7話をどうぞ!


第7話 __そして甦る赤蠍__

ブリタニア某所、ブリタニア空軍研究施設

 

薄暗い格納庫では研究者たちが慌ただしく様々な装置を使い作業を進めていた。格納庫の隅ではマシンガンを持った兵士達がジッと辺りに目を光らしている。

 

作業対象である機体の尾翼には赤を基調とし、真ん中には蠍座と蠍の絵があしらわれたエンブレムが描かれており、そのエンブレムには『Scorpion』『Antares』『Martinez』と書かれている。

損傷してはいるもののそれは紛れもなくアンタレス1ことユーリィ・リトヴァクの乗機であるSu-35Sだった

 

「例の機体の解析はどうだね?」

 

そこへ全員が作業服のなかへ目立つ制服を着た人物が現れた。ブリタニア空軍大将のトレヴァー・マロニーだ。

マロニーは研究者に問いかける

 

「順調です。と言いたいところですが....」

 

その質問に対し研究者は言葉を濁らせた。

 

「全く進んでいません」

 

「どういうことだね?」

 

「色々と調べてはみましたが、明らかにこの時代....この世界の物とは思えません、技術が違い過ぎます」

 

研究者が書類を見ながら説明する、その書類には機体各所の写真が貼り付けられ、説明文が書かれている。が、ほとんどが疑問系でだった

 

「まずコックピットなどの電装系統ですが、訳のわからない配線がなされており何の為の配線かすらわかりません。計器パネルの画面も通常のブラウン管ではなく、別の装置で表示するようですが、その装置が何なのか全く検討が....。オーバーテクノロジー....いや、オーパーツと言っていいほどです」

 

マロニーは言葉を失った、技術が進歩しすぎているため使い方がわからないときたからだ

 

「そして辛うじて無事だったエンジンを調べて見ましたが、製造はおろか複製も不可能に近いでしょう。少なくとも、我々の50いや、100年は先を行く技術力です。このエンジンを象に例えるなら、今我々が独自に研究しているジェットエンジンは蟻です」

 

研究者が若干興奮しながらに説明する。しかし、その答えを聞いて、マロニーの顔が強ばる。研究者は少し焦り気味に話を続ける

 

「で、ですが、優れた技術には代わりありません。何としてでも解析して見せます」

 

「頼む、何か必要な物はあるかね?」

 

「強いて言うならば、これを修理、整備できる技術者でしょうか。最低でも何か情報が欲しいところです」

 

「そうか、出来る限り手配しよう」

 

そう言うとマロニーは格納庫を後にする

 

「いかがいたしましょう」

 

マロニーと共に歩いていた士官風の制服を着た男性が問いかける

 

「やむを得ない、十分解析進むまで例の計画は延期だ」

 

「え、延期ですか?」

 

士官服の男が少し動揺しながらに聞き返す

 

「うむ、この機体の解析が進めば例の物以上の物が出来るかもしれん。しかし、そのためにはあの島の者達とコンタクトを取る必要がある」

 

答えるマロニー、そこに別の士官服の男が話しかける

 

「噂によると、501にいる扶桑のウィッチが計画を察知したとの報告がありますが」

 

「坂本少佐の事か?」

 

「いえ、もう一人いる別のウィッチです。名前は確か....ミヤフジ」

 

「それはあり得ない。向こうが何か言ってきても何も言うな」

 

マロニーはその話を否定する。情報遮断は徹底しているハズだ、漏れるわけがない

 

「了解しました」

 

「これを解析出来れば、ウィッチは不要になる。そして我がブリタニアは世界一の軍事力、技術力を保有し、再び産業革命の頂点に君臨する。そして"表向き"では、我々はウィッチ達を戦いから解放した者として歴史に名を残す。そもそもこの世界にウィッチなど必要ない、あんな子供に何が出来る」

 

「おっしゃる通りです」

 

「今後の予定を変更する、あの島に行かねばならん。何としてでもこの機体の情報を手に入れる」

 

「はっ!」

 

「計画にトラブルは付き物だが、必ず....ウォーロック計画は必ず達成させる」

 

そう言うとマロニーは不気味に笑みを浮かべた

 

 

ミッドウェー島

 

アンタレス帰還三日目(転移五日目) 昼

 

「代わりの機体?」

 

いつもの休憩スペースで昼休みを過ごしていたアンタレス隊と担当オペレーター達、サーニャとエイラ。

 

そこで話す話題は自然とアンタレスの乗る機体の話になった

 

「いつまでものんびりしてたら商売上がったりだからな」

 

「Su-33があるじゃないですか」

 

キースがアンタレス隊唯一の補用機のSu-33を持ち出す

 

「あれはもうぶっ壊れてるだろ、誰かさんが無理矢理魔改造して可変ノズルなんか載っけたおかげでな」

 

アレクセイがアンタレスをジッと睨み言う、一方エイラとサーニャは「Su-33って何?」「わからないんダナ」と話についていけてない様子だ

 

「あれは事故だよ」

 

アンタレスが目をそらしながら言う

 

「事故でアドミラル・クズネツォフにカミカゼしたってか?」

 

アレクセイが問い詰める

 

「しょうがないだろ!まさかあれくらいの機動でスピンに陥るなんて思いもしなかった!」

 

アンタレスも強い口調で反論する

 

「あの後、ロシアのお偉いさんを言いくるめるのにバーフォードがどれだけ苦労したか分かってるのか?!」

 

「死人が出なかっただけマシだろ!」

 

「スキージャンプ台の修理費は会社が負担したんだぞ!」

 

「分かってるさそれくらい!」

 

「ゆ、ユーリさん....」

 

「オイ....落ち着くんダナ」

 

サーニャとエイラが落ち着いてのジェスチャーをしながら二人の間にはいる、そこへキースが

 

「まぁまぁ、隊長も副隊長も止めましょうや、仲間なんですから。それに子供の前で....」

 

「落ち着けってアンタレス」 「二人とも落ち着きましょう」 「ハウス!アンタレス」 「大尉も、落ち着いてください」

 

オペレーター達も止めに入る

 

「「............」」

 

「悪い」

 

「あぁ、俺も悪かった」

 

アンタレスとアレクセイが互いに謝り事は収まった。しかし、アンタレスはあることに気がついた

 

「ちょっと待て。おいサラ....お前今、何か変なこと言わなかった?」

 

「言ってないわよ」

 

アンタレスの問いかけにアンデション伍長は知らん顔で答える

 

「そ、そうか....」

 

おかしいなぁ、とでも言いたそうな顔でアンタレスは納得した

 

「サラ....」

 

「シィィ~....」

 

あきれた顔でハザワがアンデションに話しかけると、彼女は口の前で人差し指を立てた

 

「つっても、他にありましたっけ?」

 

キースが話題を元に戻す、するとグレアムが

 

「バーフォード中佐が、オールドハンガーに何機か保管してあるって言ってましたよ」

 

「そうと分かりゃ行ってみるか。お前ら、ちょっとコイツらの面倒頼む」

 

グレアムの話を聞いてアンタレスは、サーニャとエイラをオペレーター達に預け格納庫を後にする。アンタレス隊の面々も後に着いていった

 

オールドハンガーは島のほぼ中央に位置しする格納庫・駐機エリアの一番端に設置されている。普段は人の出入りがなく、文字通り普段は使われない物を格納している。

アンタレス隊が使用する第3格納庫から歩いて直ぐの場所だ

 

ちなみにミッドウェー島にはオールドハンガーを除いて12個の格納庫が設置されており、米海軍・米空軍・空海自衛隊・マーティネズ社がそれぞれ三棟ずつ使用している

 

「オールドハンガー....確かここには大戦時に死んだ幽霊が出るって噂が....」

 

ハンガーの前に来るとキースが思い出したかのように言う

 

「居るわけないだろ」

 

と、アキラが言う。

 

「よいしょ...っと!」

 

アンタレスが格納庫扉の脇に設置された人用の扉を開ける、中は暗く扉から入り込む光り以外光源はない。アンタレスは扉の横に設置された照明の電源を入れる。すると....

 

「これは....」

 

格納庫の中は数々の航空機がところ狭しと並べられており、人が通るのがやっとな程の間隔しかないくらいだった

 

「おいおい、P-82じゃねぇか!?スカイレイダーまであるぜ!」

 

「あれMiG-25か?」

 

「いつからウチは航空博物館になったんだ?」

 

驚くのも無理はない、そこに保管されている機体の多くは一部機体を除いて1940年代~1980年代の物ばかりだった

 

「まぁ、本土の基地には未だにジークやヘルキャットが有るくらいだからな」

 

アンタレスはあまり驚いていない様子だ

 

「コイツら....飛べるのか?」

 

「勿論、飛行は可能だ」

 

「うぉっ!?」

 

キースの言葉に答えたのはどこからともなく現れたバーフォードだった

バーフォードの突然の出現によりキースは驚き飛び上がる

 

「相変わらず神出鬼没だなおっちゃん」

 

「て言うか、どっから現れたんっスか!?」

 

その質問にバーフォードが答えることはなかった

 

「これらの機体は昔、各国からのモスボールを依頼されてそのまま保管されている物だ。パーツやその他マニュアルも揃ってる。しかし、Mig-25は冷却用のアルコールが無いため現時点での飛行は困難だ」

 

「いっそのことPMCから"民間軍事何でも屋"に改名すれば良いのに....」

 

「あれは?」 

 

アンタレスは格納庫隅に置かれたひときわ大きな機体を指差した。機体にはシートがかけられていて、アンタレスはそのシートをたぐり寄せて機体から剥がす。

そこにあったのは大型のエアインテーク、双尾翼に特徴的な可変翼の機体

 

「F-14....それもType.Dか」

 

「それはJHMCSⅡの試験用に改造された機体だ、試験終了後我が社が購入したが結局使われずにここで保管されている。無論、調整すれば飛行も戦闘も可能だ」

 

「てことはオフボアサイト機能が?」

 

「勿論」

 

アンタレスはそれを聞いて決心した

 

「おっちゃん、頼んだぜ」

 

「整備班に伝えておく」

 

バーフォードそう答えると格納庫を後にした、口に出さずともアンタレスの考えてることは大体読めるのだ

 

「でも待ってくださいよ、この七面鳥は二人乗りです、あと一人はどうするんで?」

 

F-14は後部座席にRIO(Rader Intercept Officer:レーダー迎撃士官)と呼ばれる専門のレーダー迎撃士官を搭乗させており、中射程以上のミサイルの操作をレーダー迎撃士官が行っている

基本前席から全ての武器が発射可能だが、前席の操縦士は操縦に専念することで乗員の負担を分配しているのだ

 

しかし、今までのアンタレスの乗機は単座型であるためその様な人員はいなかった。ましてや本社に増員を頼める状況ではないため一人で乗るか、島にいる誰かを乗せるしかない。

 

だが、アンタレスは一人あてが居た

 

ミッドウェー基地、食堂

 

「何で僕が戦闘機なんかに乗らなきゃならないんですか!?」

 

グレアムの悲鳴ともとれる声が夕食時の食堂に響く、回りに居た者の視線がグレアムの方へ集中していたがアンタレスは話を続ける

 

「お前俺の担当オペレーターだろ!俺の機体にお前が乗るのは必然だ!」

 

「僕は戦闘機のレーダー士官じゃないんですよ!アリーナ伍長に言ってくださいよ!パイロット訓練経験者じゃないですか!」

 

アリーナはかつて戦闘機のパイロットを目指していたことがあり飛行訓練も何度か経験したことがあったのだ

 

「アリーはアレクの担当だろうが、お前が乗らないで誰が乗る?」

 

正論?なのかはわからないが、アンタレスのもっともらしい言葉にグレアムは中々次の言葉が見つからない

 

「だ、大体....バーフォード中佐が何て言うか」

 

「『アンタレス、君が決めろ』だってさ」

 

どうやらバーフォードの許可は得ているらしい

 

「僕の意見は無視なんですね....」

 

それを聞くと、グレアムは涙目になりながら静かに嘆いた

 

「んじゃコレ」

 

「こ、これは....」

 

アンタレスは何処から取り出したのか数冊の色分けされたファイルを取り出しグレアムに渡した

 

「マニュアルだ、一通り目を通しておけ。んじゃお疲れぇ~」

 

そう言うとアンタレスは食べ終わった食器の乗ったプレートを手にし一緒に食べていたサーニャ達を連れて席を後にした

あまりの準備の良さにグレアムは遂に言葉を失った、そんなグレアムの肩にアレクセイが手を置く

 

「あ、アレクセイさん?」

 

「アイツは言い出したら聞かない、頑張れ」

 

「は、はぁ...」

 

次の日

 

「う、うわぁぁあ!!」

 

雲一つ無い快晴の空にゼネラルエレクトリック社製F110-GE-400 ターボファンエンジンの轟音が響き渡る。それと共にグレアムの叫びが無線を通じて響いてくる

 

アンタレスの操縦するF-14Dはご機嫌にエンジンをふかしながら空に踊っていた。後席は騒がしくわめいている

 

「水面!水面に当たる!」

 

機体はほぼ垂直80度の角度で急降下に入り、高度計はグルグルと回転し水面がどんどん迫ってくる。

様々な機動のためグレアムにはもはや上下感覚は無く、迫り来る水面がまるでそびえ立つ壁のように見えた

 

「ひぃぃぃ!」

 

ギリギリの所でアンタレスはテイルをスライドさせコブラ機動の要領で機首を引き起こし水面スレスレを超低空で飛び回る

 

「あぁ!最高だぁー!やっぱ俺の居るべき場所は空だぜぇベイベェー!」

 

「Help me!」

 

興奮するアンタレスとは真逆にグレアムは早く終わってくれと言わんばかりの顔で来るわけもない助けを求める。

いっそのことベイルアウトしてしまおうと思うくらいだった

 

「可哀想に」

 

地上ではアンタレスとグレアム以外の面々が空を駆ける蠍の乗った猫を見つめていた

 

「朝飯食べさせなくて正解だったわね」

 

とアンデション

 

「気絶しないだけマシか」

 

アリーナが空を見つめながら呟く

 

「いや、アイツがわざと気絶しない様に操縦してるんだよ。あれじゃもう拷問の域だ」

 

とアレクセイ

 

「凄い音」

 

「うるさいゾ」

 

聞き慣れないジェットの音サーニャとエイラは耳を塞ぎながら言う

 

「ジェットだからな」

 

「なんでアイツは飛ぶことにこだわってんダ?」

 

とエイラがアレクセイに問いかける

 

「確か祖母が戦闘機パイロットで、話を聞いている内に憧れて戦闘機乗りになった。奴は飛ぶことで戦闘機乗りだった祖母に少しでも近づこうとしてるんじゃないか?」

 

「その祖母の名前は?」

 

と、サーニャ

 

「確か....リディア・リトヴァク」

 

「でも変よ、リディア・リトヴァクには子供はおろか、夫すらいなかったハズよ」

 

「でも、アンタレスがワザワザ嘘つく訳もないし」

 

「変よね」

 

元々軍人になる前のアンタレスについては謎が多く、話を進めれば進めるほどその謎が深まった

 

そんな話しているうちにアンタレスとグレアムの乗るF-14が着陸し格納庫まで戻ってきた

 

「どうだったアンタレス?」

 

機体から降りるアンタレスにアリーナが聞く

 

「Su-35までとは言わないが、機動性は文句無しだ。可変翼だからあらゆる速度域でも安定してる」

 

満足気にアンタレスは答える。すると

 

「うぅ~」

 

後部座席から呻き声が漏れる、そこを見ると頭を前に倒しぐったりとしたグレアムがいた

 

「せ、戦闘機なんて....大嫌いだぁ....」

 

「こりゃまた見事なグロッキー」

 

「おい、誰か手伝ってやれ」

 

アンタレスの言葉にハザワとアンデションが答えグレアムを機体の外へ搬送する

 

「大丈夫?」

 

「ほら!男ならしっかりしなさいな!」

 

背中をさするアンデション、しかし

 

「ま、待って!今さすったら....!ウプッ!」

 

「うわ!」

 

「あらあら」

 

グレアムは今まで我慢していた胃袋の中身を全て吐き出してしまった。しかし、よく耐えた方だ

 

「無理ないさ。俺ならともかく、素人相手にあんな機動とった誰だって吐くよ」

  

アリーナが笑いながらグレアムを励ます

 

「ならお前乗るか?」

 

その言葉を聞いてアンタレスがアリーナに言う

 

「え、遠慮しとく。いくらなんでもアンタレスの操縦には着いていけない。命がいくらあっても足りないさ」

 

「懸命な判断だ」

 

「乗ってみたい」

 

「ん?」

 

そんな最中、ある人物が以外な言葉を発した。サーニャだった

 

「え、サーニャ?」

 

エイラはサーニャの言葉に耳を疑った。それもそうだ、普段は控えめで大人しいサーニャが自ら乗りたいと言い出したのだから

 

「わ、私も....乗ってみたいです」

 

「良いぞ」

 

アンタレスは即答で承諾する

 

「何を言ってるんだよサーニャ!?」

 

「それは不味くないかアンタレス?。彼女は一応人質なんだぜ」

 

戸惑うエイラと止めるアリーナ、しかしアンタレスは聞く耳を持たない

 

「知るか、これはもう俺の機体だ。誰を乗っけようと俺の勝手だろ?」

 

「それは、そうだが....」

 

「ダメだ!サーニャをこんな危なっかしい物に乗せる訳にはいかない!」

 

エイラがサーニャを背中に隠し、両手を広げてガードする

 

「エイラ、落ち着いて」

 

とサーニャ

 

「おい、こいつをつまみ出せ」

 

「あ!離すんダナー!」

 

抵抗虚しく近くにいた警備兵がエイラを連行する

 

「でも良いんですか?この子はこの世界の子ですよ、もしも解放した後に機体の情報が漏れたら」

 

と、落ち着きを取り戻したグレアムが言う

 

「グレンが乗りたくないなら他のヤツを探すしかないだろ、コイツはその候補第一号だ」

 

「はぁ....」

 

「ハザワ、サーニャにフライトスーツを用意してやれ」

 

「おいで」

 

ハザワ伍長がサーニャを連れて格納庫から出ていった

 

20分後

 

「よし、準備は良いな?」

 

「はい」

 

F-14の後部座席にはサーニャの姿があった、アンタレスがシートベルトの締め方からスイッチ類の操作方法を説明している。サーニャは慣れない全身を包むフライトスーツに若干落ち着かない様子だ

 

「このコンソールパネルにある画面には様々な情報が表示される。中央がレーダー画面、中央上が各種情報、左が多目的画面だ。詳しくはこのマニュアルを見てくれ」

 

アンタレスがサーニャに前日グレアムに渡した物と同じマニュアルを渡した。青のマニュアルがレーダー関連、赤が表示説明、緑がスイッチ・電子機器類だ

 

「何か質問は?」

 

「大丈夫です」

 

「よし。それじゃあ....」

 

ビィィィィィ!ビィィィィィ!ビィィィィィ!

 

「ッ!?」

 

アンタレスが前席に座ろうとした直後、基地内に警報が鳴り響く

 

『エマージェンシー!』

 

誰かがそう叫んだ

 

 

 




_次回予告__
サーニャを乗せての飛行を行おうとしたアンタレス。しかし、直後基地内にスクランブル警報が鳴り響く!
出撃しようとしたアンタレスだが、バーフォードから戦闘禁止令が告げられる!
次回『我が名は天駆ける蠍アンタレス』
第8話
 
  _オラーシャの魔女、音速を越える!_


お楽しみに!

※タイトルや内容は予告なしに変更する場合があります

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