魔理沙「妖夢が死んだ!」 アリス「この人でなし!」 妖夢「生きてますよ!?」
『スペルカード作ってみましょう』
霊夢はシュタインに楽しそうにいった
{わかった}
シュタインはそう書いて渡された黒いカードを手に取りどのような弾幕にしたいか考える。
避けにくく、尚且つ遊び心がある仕様の弾幕にしたいと思い、自身を中心に放物線を描きながら飛ぶ弾幕にしようとした。
するとカードが一瞬光り、その光が収まった時シュタインのカードの表にその名前が刻まれていた。
磔刑の雷樹ブラステッド・ツリー
『ふーん、なかなか格好いい名前じゃない』
アリスは楽しそうに呟いた。
『じゃあ撃ってみましょうか』
霊夢はそう促した。
そうして数m離れシュタインと対峙する
「ウゥ・・・」
シュタインは頷き、カードに魔力を込める
「磔刑のブラステッド・・・雷樹ツリー!!」
シュタインは霊夢にむけて雷撃を放った。霊夢は飛ぶことで回避する。が、雷撃は霊夢を追尾し彼女に迫った。
しかしシュタインから約10mほど離れたあたりで雷撃のスピードが落ち15mほど離れたあたりで雷撃の追尾もなくなった
(成る程・・・あの雷撃には彼女の意思が介在していて、彼女を中心に半径約10m以内だとかなりの速度と威力を誇るけど10mを越えると威力と速度が落ちるのね)
と、霊夢は推測し通常使う威力の低い札と威力と貫通力のある針を撃ち出した。札は電撃にあたると燃えて消えたが、針は電撃を貫通しシュタインに肩に直撃した。
しかしシュタインはそんな事など気にすることはなく電撃を放ち続けた。
(痛覚がない・・・?いや痛覚操作で痛みを感じてないだけか)
その数十秒後、霊夢が止めさせるまで雷撃は続いた。
弾幕ごっこ終了後、アリス、霊夢、妖夢、魔理沙は集まり話し合う。
「シュタインのスペルカードは中々厄介ね」
霊夢はそう呟く。
「そうか?あんな雷撃、私の『マスタースパーク』や霊夢の『夢想封印』でなんとかなりそうだけどな」
魔理沙はそう言い返す
「ええ、スペルカードなら吹き飛ばせるかも知れないけど、問題なのは通常の弾幕の射程距離が大体10m程度なのよ」
アリスは考察し、
「なるほど、つまり彼女に弾幕を当てるためには10m以内であの雷撃を避けながら確実に弾幕を当てなくてはならない、と言うことですか」
妖夢が結論付ける。
「そう言うこと。まったく厄介ね」
霊夢が呆れながら言う。
「ところで彼女の能力はどう名付けるのでしょう?」
妖夢は3人に尋ねる。
するとアリスは、
「『生体電流を操る程度の能力』と言ったところかしら」
と言うと、
「いやいや『雷を操る程度の能力』だろ」
魔理沙が言い返す。
「それじゃあの竜神と被っちゃうしだめね」
霊夢が却下し、
「なら『生体電流を操る程度の能力』ということですかね?」
妖夢が再度了解をとる。
「そうね」
「ヘイヘイ」
「それでいいと思うわ」
霊夢、魔理沙、アリスは頷いた
そしてその事をシュタインに伝えた。
夜 アリス邸
{能力って?}
『簡単にいえばその人間の持つ特性みたいな物よ。私は人形を扱っているから『人形を操る程度の能力』で、魔理沙は魔法を使っているから『魔法を操る程度の能力』で、妖夢は剣術を扱えるから『剣術を操る程度の能力』って感じかしら』
{霊夢は?}
『霊夢の能力は『空を飛ぶ程度の能力』よ。あらゆる重圧を無にすることができる。たとえ神や悪魔の放つ威圧感や力による脅しでさえ霊夢は無視できる。故に強い。』
{なるほど?}
『それで貴女の能力は『生体電流を操る程度の能力』といった感じかしら。自身の生体電流を魔力に変換したりまた逆も可能にする能力。ガルバリズムの応用で周囲の魔力でさえ吸収し己の力に変える事ができる能力。だからそう名付けるさせて貰ったわ』
{そう・・・}
シュタインはそう書くと、
「ア・・・リガ・・・トウ」
と、感謝の言葉を口にした。
その光景にアリスは驚きながらも
「どういたしまして」
と呟いた。
投稿が毎度遅い作者です
本当に申し訳ない。ほんとうは3月末位に投稿したかったのですが、リアルが忙しくこんな形になってしまいました。おのれ仕事。
それはそうとApocrypha第二弾PVフランちゃんが一瞬映ってとても嬉しかったです。
ではまた。