フランケンシュタインの幻想入り   作:ピークA

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前回のあらすじ

フランちゃん目覚める

カギカッコを増やしました

「」←普通の会話 『』←アリスの英語 {}←フランちゃんの書いた文字 という形を取りました。 今後変えるかもしれません。 よろしくお願いいたします。


2話

それは突然の出来事だった。

 

先ほどまで目を閉じ死体のように全く動かなかった彼女が目を開けたのだ

 

アリスは彼女が動き出した原因が自分であることを理解した

 

そして、ナズーリンと霖之助と共に彼女から距離を取って小声で話し初めた

 

「ごめんなさい、彼女が目覚めたのは私が原因だわ」

 

「それは見てたから分かる。」

 

「いきなり目と目があったからびっくりしたぞ」

 

「まさかあんな簡単に目覚めるなんて思わなかったから」

 

「それよりは彼女と何か話したほうがよくないか?彼女凄くこっち見ているぞ」

 

「そうだ霖之助の言う通りだ。何か話そう」

 

「ナズーリン、話したいのはやまやまだけどあんまり無理に話させない方がいいかも」

 

「どういう事だ?」

 

「さっき彼女について言い忘れたけど言語機能にも異常があったの。ちゃんと話す事はできなくもないけど非常にたどたどしくなる」

 

「じゃあどうする」

 

「とりあえず文字を書けるか聞くわ」

 

そうして、アリスは流暢な外国語で彼女に尋ねた

 

『はじめまして。私はアリス・マーガトロイド。こちらの白髪男は霖之助。こっちのネズミ耳の娘はナズーリン。あなたはヴィクター・フランケンシュタインによって作られた人造人間?』

 

コクリ、と彼女がうなずいた

 

どうやら意志の疎通はできるようだ

 

『あなたは文字が書ける?』

 

再びうなずく

 

アリスは机の引き出しからメモ帳とペンを出し彼女に渡した

 

そうして彼女は自身の事について聞かれた事について答えた。

 

彼女が作られた訳を、彼女自身の欠陥を、博士に言われた事を、追走劇の間の事も、その結末も。

 

そこまでして彼女は気がついた。自身の事を聞いている彼等は自身の行った行為について全く気にしていない事を。・・・・・・・・・・

 

思わず気になったので彼女は質問した。

 

{貴方達は私が恐ろしくないのか?}

 

すると霖之助とナズーリンがアリスを通して、

 

『特に怖くないよ』

 

と言った。

 

彼女は再び質問した

 

{何故怖くないと言える?}

 

すると霖之助は、

 

『伝承自体は知っていたから、それに君レベルの娘はこの幻想郷では怪物とは呼ばないと思うよ?』

 

とアリスを通して答え、ナズーリンは

 

『私の知っている妖怪の方が君よりえげつないことしていたぞ』

 

答え、アリス自身は

 

『貴方は自身の怪物性と理性の間で苦悩してと言っていたわね。だったら貴方はとても人間らしいわ・・・・・・・。』

 

彼女はアリスの言っていることが理解できなかった。

 

{どういう事?}

 

『わからないの?本物の怪物は理性と狂気の間で(・・・・・・・・・・・・・・)苦悩なんてしないし(・・・・・・・・・)自身の行いを間違いとは思わない(・・・・・・・・・・・・・・・)何故なら彼等のような連中(・・・・・・・・・・・・)には良心という物が(・・・・・・・・・)初めから欠落しているから(・・・・・・・・・・・・)。』

 

それに、とアリスは続けて

 

『この幻想郷の外にはそんな怪物が数こそ少ないもののいるの。他者を傷つけてもなんとも思わない人間、他者か傷つけられる様を見て快さを覚える人間、快楽のために人を殺すような人間、殺人という行為そのものが目的達成の為の手段の一つとして考てしまうような人間、そんな心ない怪物達ひとでなしどもが、確実に存在する。だから理性と狂気の間で苦悩して正常であろうとする貴女はとても人間らしいわ。』

 

そう言われて、彼女は博士や当時の人間達の事を思い出した。彼女の事を怪物と罵り、石等をぶつけようとし、非難の目で彼女をみてきた彼等の事を。

 

そんな彼等と違い自分の事を恐れず接するアリス達。

 

「アァ・・・アァァァァ・・・」

 

とても嬉しかった。普通の人間てあればこういう時嬉し涙を流すのだろうか。自身に涙腺がない事をこれほど悔しいと感じたことはなかった。

 

彼女は手を震わせながら

 

{ありがとう}

 

と書き、そして

 

{私にこの場所のことを教えて欲しい}

 

と、書いた。

 

それからアリスはこの幻想卿の結界の事、妖怪や神とよばれる存在の事、「弾幕ごっこ」等の事を話してくれた。

 

その全てがまるでおとぎ話のような話で、しかし現実として存在している事であることは明白だった。

 

そして話している内に夕方になっていた。ナズーリンは

宝塔を渡すため命蓮寺に帰り、霖之助も自身の店に帰る事となった。

 

「今日は泊まっていきなさい。それと一緒にお風呂に入りましょう」

 

そう言って、アリスは家の脱衣場に彼女を連れて行った。

 

脱衣場はとても綺麗でアリスの几帳面な性格が良く現れていた。

 

アリスは自分の服を脱ぎながら、彼女のウェディングドレスは一人で脱げる物なのか、と思いながら彼女を見た。

 

しかし彼女はとても慣れた手つきで脱いでいってとうとう一糸まとわぬ姿になった。

 

アリスは一糸まとわぬ姿の彼女を見た。

 

彼女は胸こそ小ぶりだが、全体的にバランスの取れた体つきをしていた。肌も艶やかで特に腰から尻、太ももにかけてのライン等はとても魅力的だった。

 

「・・・ウゥ」

 

彼女は恥ずかしかったのか、タオル置場からバスタオルを取り体を隠した。

 

「あら、ごめんなさい」

 

アリスは謝りながら彼女の縫合痕の無い肌を見た・・・・・・・・・。

 

いや、正確にはあるにはあるのだが、近くからよく見ないと見えないほど綺麗に消えていた。魔術的な技術を使って。

 

アリスは改めて彼女に使われている技術の高さに感心した。

 

「・・・ウゥ?」

 

彼女は、風呂入らないの?とでも言いたげな目をしていた。

 

「じゃあ、入りましょうか」

 

アリスは扉を開けてお風呂に入って行った。

 

その後彼女達は互いの身体を洗いあい、汚れを落としてから湯船につかった。

 

「貴女の電極に防水の魔術がかかっていて良かったわ」

 

「ウゥ?」

 

「いえ、貴女の頭にある電極が壊れ無いように防水の魔術をかけようとしたら、既にかかっていたのよ」

 

「アァ」

 

「ホント、貴女に使われている技術の質には驚くわ」

 

「ウィィ・・・」

 

それから20分ほどしてから彼女達は風呂から上がり身体をしっかり拭いてからパジャマ姿となり寝室に向かった(彼女はアリスにパジャマをかして貰った)

 

そして眠る際にアリスが、

 

「貴女の事、シュタインって呼んでいいかしら?」

 

{何故?}

 

「別にフランでもいいけど、そしたら紅魔館にいる吸血鬼姉妹の妹の方と被るから」

 

{成る程}

 

そんなやり取りをした後、彼女達は眠った。

 




どうもdona10です

投稿遅れてすみません。Fate/GOのネロ祭とハロウィンカムバックが面白すぎてそっちばっかやってました。

ネロ祭のエキシビションマッチ難し過ぎ。あんなん全部クリアできません。楽しかったけど。

ハロウィンカムバック面白過ぎぃ。エリばらニトのポンコツ3人娘かわいいし、緑茶まじ保護者だし、ヒトヅマニアども面白いし、ヴラド三世かっけえし、クレオパトラはくぎゅぅだし、ほんと楽しかったです。あと唐突なすまないとオジマンは笑う

小説の中でフランちゃんの胸が小ぶりどかきましたが『フランちゃんは小ぶりじゃない‼』とか言うのはやめて下さい。どう表現したものか迷った結果あんな形にしました。

風呂シーンはもっとエロい感じにしたかったです(血涙)


紅魔館のフランちゃんを忘れて小説書き初めたマヌケは俺だけでいい



ハロウィンイベントなのにフランちゃんが出なかったことから目を反らし・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ"あ"あ"あ"あ"‼(織田作並感)

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