話も暗くなるかもしれないけれど
出来るだけ明るい感じにできるように頑張ります。
それではどうぞ!
過去と孤独
ハクダンの森
深夜
暗い森の中を動く小さな影が一つある。
よく見てみると人影である
しかもそれはまだ幼さが残っている、
十歳前後の子共のように見える。
その影はフラフラしていて今にも
倒れそうになっている。
周りに他の人はなく一人である
この森には人を襲うポケモンが居る。
少年がまだ無事なのはただの幸運と言えるだろう
それほど危険なのだ。
森に入るのであればポケモンを持って
ポケモンが出てきたらバトルをするのが普通なのだ。
しかし少年は、何も持たずに奥へ奥へと進むまるで死に急いでいるようだった。
僕は大きな過ちを犯した。
それは償いきれないほど大きく、
僕の心に暗く深い闇を
抱えさせた。
もう何も見たくない何も聞きたくない。
心が恐怖にとらわれている
苦しくて苦しくて涙がとめどなく流れ出る。
生きている価値なんてない、
蔑みの目しか向けられない
汚物のように扱われている。
自分さえいなければとさえ思う。
だから死のうと思ってここまで来た
誰にも見つからず静かに忘れてもらえるこの場所で。
ふと空を見上げる
木々の葉が生い茂っていて、
その葉の間からわずかな星明りが瞬いている。
視線を戻し小さくため息をつくとまた進む。
少し進むと視界の端に淡い青い光が見える、
すると無意識にそちらへ近づいて行く。
樹の影から様子をうかがうと、
1人の少女が月の光を浴びていた。
その姿は幻想的で美しく
まるで女神だった。
「綺麗だ・・・。」
そんな呟きが僕の口から漏れた。
そして一歩近づこうとしたとき、
木の枝を踏み折ってしまった。
「っ、 誰っ?」
逃げる間もなく押し倒されてしまった。
もがいても力が少女の方が強く、
逃げられない。
「君は誰だ?」
と聞かれその少女の方を向くと、
その少女は人間ではなかった。
頭には黒い耳に青の輪の模様がついている。
同じような尻尾もついている。
「ぽ・・・ポケモン・・なのか・・」
「まず、私の質問に答えなよ。」
「ぼ・・僕は、セツナだよ。」
「ふぅん、セツナ、セツナねぇ・・・」
何かを考えているようだ。
襲おうなんて考えていたら好都合だと思い、
「殺すんなら殺せ、早く」
と言うと何を思ったか、
僕の耳に顔を近づけ
「人でありポケモンであるしかしどちらでもない」
と僕にささやきかけてきた
「私には君を殺せない」
そう言い僕の上から除けた。
「・・・? なんで?」
「分からない」
不意にその時何かが風を切って進む音が聞こえた。
それはこちらに向かってくる
「危ないっ」
「ふえっ!?」
無我夢中で少女を持ち上げて木に飛び乗った。
さっきまで居たところにラスターカノンが撃ち込まれた。
「あぶなっ、何なんだよ・・・」
「何なのはこっちの台詞だよ・・・」
「は?、何が?」
「なんで私を助けてこんな状況になってるかって話だよっ」
少し顔を赤らめて文句を言ってきた。
何のことだと数瞬考えるも分からず、
「こんな状況って?」
「なんで私をお姫様抱っこしてるのって話っ」
「えっ? うわぁぁぁぁぁぁぁ!、いつの間に!?」
「セツナが飛ぶ寸前よッ、っていうか、気付いてなかったのかい?」
「避けるのに必死で・・・」
「ていうか今の何?明らかに狙ってたよね?」
「あぁ、っ、静かにっ」
セツナ sied out
いきなりすぎて分からない所がたくさんあると思うけど、
次回から設定など分かるようにしていきます。
アドバイスなどあったらお願いします。