光と影に咲き誇る英雄譚   作:トラソティス

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ようやく出来た!!あとヒロアカ二期っていつやるんでしょうか?楽しみです!


23話「若き有精卵、ヒーロー突入!」

敵地である蛇女子学園に乗り込んだ飛鳥たちの前に立ちはだかるのは、蛇女子学園の選抜メンバー、詠であった。

 

 

「待ち伏せ……?」

 

「此処まで来たことを褒めてあげましょう半蔵学院のお嬢様方たち……ですが、もう終わりにしてあげましょう……!!」

 

 

詠が合図を出すと、さらに何十人もの悪忍たちが駆けつけてきた。

 

 

 

 

「私たちは超秘伝忍法書と、仲間を取り戻しに来ました!」

 

 

 

「他人の家に踏み込んでその大某なる言い草……ますます気に入りませんわ……鳳凰財閥のお嬢様………」

 

 

 

 

詠は憎悪溢れる目で斑鳩たちを睨むと、腕に付いてるボウガンで迎え撃つ。

 

 

 

「次は札束で頬でも叩きます……?」

 

 

「皆さん!先に行ってて下さい!!」

 

 

 

「「「「!?!?」」」」

 

 

 

斑鳩の言葉に、三人は驚く。それは勿論詠も同じである。

 

 

「で、でも……!!」

 

 

飛鳥たちは早くも、何十人の悪忍を倒すと斑鳩の方に振り向く。だが柳生は、先に階段で次に行こうとしている。

 

 

「柳生ちゃん!?」

 

「信じろ飛鳥、斑鳩はそう簡単には死なない……」

 

「柳生ちゃん……」

 

 

柳生の信じる心に、飛鳥は柳生を見つめていた。

 

 

「だな!アタイたちが仲間を信じないでどーすんだよ!」

 

 

葛城がそう言うと、飛鳥は「うん!」と頷く。

 

 

 

「クッ……!逃がしませんわ……!!」

 

 

詠はボウガンを飛鳥たちに向けるが……

 

 

「させません!」

 

 

斑鳩は飛燕で、詠の隙ある部分を狙う。

 

 

「っっ……!!」

 

 

詠は回避できなかったのか、もろに斑鳩の攻撃を食らってしまう。

 

 

「さあ!皆様!」

 

「斑鳩さん!後は……頼みます!!」

 

 

飛鳥はそう言うと、皆んなは斑鳩を信じ、背中を向ける。

 

 

「よほど……自信があるようですね………舐めてるのですか?」

 

「いいえ、貴方が強いからこそです!!」

 

 

斑鳩は飛燕を構えると、詠は大剣を握り、構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

牢獄では……

 

 

「どうやら半蔵学院の連中が此処に攻めてきたようね……」

 

 

牢獄で捕まってる雲雀と鈴音にそう言うと、雲雀は「出して!」と何度も叫んでいる。だが春花は何の表情も変えずに雲雀を見つめている。雲雀はそれでも蛇女子学園の皆んなは戦って欲しくないと願っている。

 

 

「春花さん……この戦いで負けたら死ぬんでしょ!?そんなの……ダメだよ!!」

 

「安心して雲雀、半蔵学院に私たちは負けないわ……」

 

「そうかしら?」

 

「あら、鈴音先生……話せるんじゃない」

 

 

春花は横目で鈴音を見つめると、鈴音は話し出す。

 

 

「霧夜と、半蔵学院の生徒たちは甘く見ないほうが良い……霧夜は生徒たちの弱点と欠点をなくすように訓練をさせている。そして、そこの雲雀もそうだけど、下級生も急激に成長しているわ……一目見れば分かる……彼女たちは、修羅場を潜り抜き、強くなってる」

 

 

下級生、それは飛鳥たちのことだ。今の所、上層部と凄腕の忍びにしか伝えられていないが……鈴音は知っている。飛鳥たちが『敵連合』という強敵に立ち向かったのを……その戦いを通し、彼女たちはまた強くなった。

 

 

「あら?じゃあ私たちは半蔵学院の連中と戦わせる為に育ててきたってこと?」

 

「超秘伝忍法書の継承者として、それに見合う者にならなければならない………」

 

「貴方の目的は……なんなの?」

 

 

春花は表情を黒く染め、鈴音を睨む。すると鈴音は不敵な笑みを浮かべる。

 

 

「目的……なら、複数あるわ……ただ私が言えることは……今の貴方たちは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確実に()()わ…」

 

 

 

 

「「!!?」」

 

 

鈴音がそう言うと、自分たちは負けると言われてるのか、春花は怒りをこみ上げる。

 

 

「私たちが、負けるっていうの?」

 

「認めたくはないが、『今の』お前たちならな………」

 

「………そう」

 

 

鈴音はそう言うと、春花は鈴音の話を聞きたたくないのか、鈴音と雲雀に背中を向ける。

 

 

「春花さん!?」

 

「私は行くとするわ……そして、またあった時こそ、お人形にしてあげる……何より先生は、私の『命の恩人』だもの……」

 

「え?」

 

 

 

雲雀は目を丸くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先を急ぐ中、飛鳥たちは…また次の階に行くと……

 

 

シュン!

 

 

「!?」

 

 

葛城目掛けてナイフが飛んできた。葛城は瞬時に躱し、振り返って見てみると、そこには……

 

 

「避けられた……」

 

「ちょっと日影、なに呑気なこと言ってんのよ……」

 

 

ナイフを持っている日影と、傘を持っている未来であった。

 

 

「クッ……!んなとこにまた……!」

 

 

葛城は焦る気持ちでいっぱいだ。それは柳生も同じだろう……強敵が二人現れた。

 

 

「飛鳥……悪いが先行っててくれ!」

 

「!?」

 

 

葛城の言葉に、飛鳥は驚く。

 

 

「どうやらコイツらはアタイたちに用があるみたいだからな……」

 

「ああ、だからお前は先に行け……」

 

 

葛城の言葉に、柳生もそう言う。

 

 

「フン……」

 

「あたしは前々からアンタのことが気に入らなかったのよ!!」

 

 

日影は鼻で笑い、未来は柳生を睨んで怒鳴る。

 

 

「皆んな……!」

 

 

「早くしろ!!」

 

「行け!飛鳥……!!」

 

 

葛城と柳生は、飛鳥に背中を向けてそう言った。

 

 

「………分かった……」

 

 

飛鳥はそう言うと、走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び牢獄では……

 

 

雲雀は隣の牢獄で捕まっている鈴音を見つめる。

 

 

「あ、あの〜……」

 

「…………」

 

 

雲雀は声をかけるが、鈴音は振り向かない。聞いてはいるようだが、返事はしない……それでも雲雀は話しかける。

 

 

「鈴音先生って、()()()()()()()なんですよね……?どうして悪忍になったんですか?」

 

 

雲雀がそう聞くと、ようやく答える気になったのか、鈴音は話し出す。

 

 

「………私は忍務に失敗し死にかけた時、蛇女子学園に命を救われた。私が善忍であるにも関わらず……私は気づいたの、本当の強さは、その悪にこそあるのだと……それを証明させるためには、超秘伝忍法書は必須だった。だから半蔵学院を襲ったのよ……」

 

 

鈴音はそう言うと忍転身し、牢獄を壊す。勿論騒動を嗅ぎつけた見回りがやって来るが、鈴音の腕なら、殲滅させることくらい容易いものだ。そんな鈴音は雲雀を見つめる。

 

 

「欲しいものがあるならば、命懸けで取りに来なさい……それが忍びよ……」

 

 

鈴音はそう言うと、その場から姿を消した。

 

 

「欲しいもの……あっ」

 

 

雲雀は自分がどうすればいいのか悩んでると、牢の前に鍵が落ちていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中部の広間では……飛鳥は最上階に繋がる通路を探してると、階段のところで座っている女性が一人……それは……

 

 

「焔ちゃん!?」

 

 

飛鳥は驚愕する。焔はまるで、まってましたということ様子でいたのだ。そんな焔はフッと笑うと、飛鳥を睨みつける。

 

 

「なんだ、お前一人か……」

 

 

焔はそう言うと立ち上がり、飛鳥に近づいてくる。

 

 

「焔ちゃん……」

 

「さあ、刀を抜け……半蔵の孫!!」

 

 

焔はそう言うと、背中の六本の刀を抜き出して構える。

飛鳥は目をつむって、深呼吸してから、刀を抜く。

 

 

「……焔ちゃん、私ね…あの時とは違うんだ………」

 

「ほう?ようやく自分の甘さが、仲間を心配するというのが、脆弱で愚かだという事を知ったか……」

 

「違うよ」

 

「なに……?」

 

 

煽る焔に、飛鳥は真っ直ぐな目で、顔を横にふる。

 

 

「私は、色んな仲間たちに会えて、恵まれて……そして強くなれた。正義とは何か、色んなことが知れた」

 

 

飛鳥は、ニカッと笑みを浮かべる。

 

 

「だから、負けない……絶対に!!」

 

 

飛鳥がそう言うと、半分飛鳥の言葉に苛立ちを覚え、もう半分は、以前の時よりも違うと分かり、微笑む。

 

 

「いいだろう……こい!その正義とやら、私が叩き斬ってやる!」

 

 

お互いは刀を向きあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雲雀は牢獄の鍵を取ろうと、必死に腕を伸ばして、掴もうとすると……

 

 

「あら残念でした〜♪」

 

 

ヒョイっと鍵が取られた。その人物は春花出であった。

 

 

「は、春花さん!?どうして……」

 

「地下室の牢獄で騒ぎが起きたから、来てみれば案の定ってワケね……」

 

 

春花は、突き破られてる隣の牢獄に目をやる。鈴音が脱走したことは知っていたようだ。

 

 

「まあ、命の恩人だし……逃がさないわけにはいかないものね……」

 

「命の……恩人………?」

 

 

春花はそう呟くと、雲雀は首を傾げた。

 

 

「ええ……そうよ……」

 

 

春花は過去にあったことを雲雀に話した。

家は裕福な医者の家庭で育ち、友達からも羨ましがられてた。しかし父は脱税・医療ミスの揉み消し・不倫などを何度もやらかす最低な人間であった。そのせいで、母はストレスを溜め、娘である春花をお人形にしていた。母の歪みが続き、春花が中学生になるまでもずっと続いていた。そんな苦しむ春花に、手を差し伸べたのは、師である鈴音先生であった。春花には才能があり、傀儡の術を教えた。そんな苦しむ春花を救けてくれた鈴音は、正に命の恩人そのものであった。

 

 

「そんな……ことが………」

 

 

春花の話に、雲雀は見つめる。優しいお姉さんのように見える春花に、そんな残酷な事があったなんて……と。

 

 

春花は雲雀に話を終えると、鍵を使って牢獄を開けた。

 

 

「!?!」

 

 

雲雀は驚いた。先ほどまで、出さないようにして、雲雀の言うことに全く耳を傾けなかった春花が、鍵を使って牢獄を開けたのだ。

 

 

「貴方がそこまで、私たちを止めたいのなら、やってみなさいな……さあ」

 

 

春花は雲雀に近づいてくる。

 

 

(雲雀は……もう負けないんだ……!!柳生ちゃんにも、もう二度と、あんな酷い目にはさせない!!)

 

 

 

「忍・転身!」

 

 

雲雀は忍装束を纏うと、戦うのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出入り口の場所にて、詠は大剣で斑鳩を斬りつけようとするものの、斑鳩は難なく避ける。詠は更に斑鳩に敵意ある目で睨みつける。

 

 

「貴方は本当にいちいち不愉快ですわ!!()()()()()()そうでした……」

 

「………『ずっと』…………?」

 

 

斑鳩は、詠の言葉が理解出来なかった。自分は詠に恨まれるようなことはしてないと言うのに……次の言葉で、斑鳩は知ることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの()()()()()から………ずっと見下されて生きてきました………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?!」

 

 

高いお屋敷、それは……鳳凰財閥のお屋敷、斑鳩が住んでいる所だ。

 

 

詠は過去にあった話を、斑鳩に話し出した…

貧民街で生きてきた自分は、あの屋敷にずっと見下されて生きてきて、誰も救けてくれなかったこと…毎日が、生きてるだけで辛かった。家もない、何もない、『大切な友達』も失い…そして、家族まで……両親は、詠のために、自分が辛い思いをしてでも育ててきた。ある時、あの屋敷の鳳凰財閥は、莫大な資金を海外に援助し、両親は誰の救けを得ることなく死んでしまった…… 側に苦しんでる人が居るにも関わらず。そして、そんな残酷な世界で、一人となってしまった……

 

 

詠の心境を知り、斑鳩は罪悪感を感じた。そして分かった、どうして自分が憎まれていたのかを……だが詠は斑鳩を許さない。

 

 

「善忍?笑わせないで下さい!善忍の善は、偽善の善……!!貴方の両親はその代表ですわ!!」

 

 

ガギィン!!ギギギィギギギ………!!!

 

 

大剣と飛燕がつばぜり合いをする。だが詠の憎しみの力が強いのか、斑鳩が押されている。斑鳩は、飛燕が折れそうになるのをその目で見た。

 

 

(飛燕が……!!うぅ………っ!まずい……もう、もう………!!)

 

 

「さあ……お覚悟!!」

 

 

詠がそう叫ぶと、最後の攻撃で仕留める気なのか、気を大きくためて大剣を押し、斑鳩ごと飛燕を斬ろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバゴオオォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーンンン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ!?」

 

「なっ……!?」

 

 

 

 

 

 

斑鳩と詠は、爆発した出入り口に目をやると、その光景は……土埃のなか、悪忍の何十人かはボロボロになっており、中には火傷などを負っているものが倒れていた。

 

 

「こ、これは……?」

 

 

詠と斑鳩はその突然なる光景を見て驚き、大剣と飛燕の力を止めた。土埃が晴れていく、その光景は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲホ、ゲホ!!お前マジで加減知らんのか!」

 

「うるせぇぞ!!今度は景気付けにテメェをぶっ飛ばしてやろうか!?『クソ髪』野郎が!!」

 

「ったく……俺らは殺しに来たんじゃねえ、救けに来たんだぞ……」

 

「君たち!喧嘩はやめたまえ!今は俺たちがどう動くべきかだ!!」

 

「正にその通りよ……ケロ」

 

「せっかくここまで来たんだもん……負けられへんよ!皆んなで頑張るよ!!」

 

「よっしゃあ!この日のために、糖分摂取したんだ、パワーなら任せろ!」

 

「………!」(うんうん!)

 

「全員の位置を特定するのなら俺に任せろ」

 

「隠密行動ならこの透明人間たる私に任せて!」

 

「僕のキラメキは止まらないよ!!」

 

「おっしゃあ!!おっぱいランド!いざ、女の花園へ……ヒャッホーーイ!!でも、オイラ殺されるのはゴメンだからな!」

 

「だったら何しに来たのよアンタは!心臓に爆音流すよ!?」

 

「じゃあ私は目に酸を掛けてやるーー!!」

 

「皆さま!落ち着いて下さい!今この状況を考えて下さい!」

 

「俺たちは盟友を取り戻しに来たのだ………黒影(ダークシャドウ)行くぞ!!」

 

「アイヨ!!」

 

「俺たちがやるべきことは、USJの時と少し違う……『火災ゾーンでは柳生がいたから』救かったけど、今度は俺もちゃんと戦うんだ……!」

 

「ビリビリにしてやるぞーー!アレだぞ!!悪忍のなんたらかんたら!俺はピカ○ュウ並みの電撃の強さ持ってんだぞ!」

 

「まあ俺はテープで縛って敵を拘束出来るから、楽々だけどな!」

 

 

 

 

「皆さん!!もう大丈夫!!!」

 

 

 

斑鳩は、何処かで聞いたことのある20人の声を聞き、振り向くと……

 

 

 

 

 

 

 

「僕らが来た!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「雄英の皆さん!?」

 

 

 

 

 

それは…

切島、爆豪、轟、飯田、蛙吹、麗日、砂糖、口田、障子、葉隠、青山、峰田、耳郎、芦戸、八百万、常闇、尾白、上鳴、瀬呂、そして……緑谷の、雄英高校1ーA組全員は、コスチューム姿で蛇女と半蔵の目の前に現れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は遡り…

 

 

 

「なあ皆んな」

 

声を掛けたのは切島であった。皆んなは切島の発言に振り向く。

 

 

「どした?切島」

 

 

轟は首を傾げてそう聞くと、切島はニガ虫をかじったような顔で、冷や汗を垂らしながら、皆んなに提案をする。

 

 

「飛鳥たちんところ、行こうぜ……」

 

 

「!!??」

 

 

皆んなは一斉にして驚く。

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんで……雲雀救けに行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「!!!???」」」」」

 

 

 

 

 

それを聞いた皆んなは更に驚いた。

 

 

「き、切島……?何言ってんだ?」

 

「だってよ」

 

「!」

 

 

瀬呂は落ち着かせるように切島に聞くが、切島は真剣な眼差しで話し出す。

 

 

「悪忍ってヤツら、半蔵学院に攻めてきたんだろ?なのにさ、雲雀がそんな所に行ってさ……無事で済むと思うか?いても経っても心配で、その場で待機なんざしてらんねえよ!」

 

 

切島は悔しそうな顔でそう言うと、轟は頷く。

 

 

「切島、お前がそれ言わなきゃ俺が言おうと思ってた」

 

「!?!」

 

切島は轟の顔を見て驚いた。まさか轟も切島と同じ考えを持っていたとは思わなかったのだ。

 

 

「何しろあの悪忍には強えやつが居る……雲雀が何されるか分かったもんじゃねえからな」

 

 

「俺も、行きたい…」

 

尾白も拳を握りしめ、そう答える。

 

 

「ぼ、僕も…」

 

緑谷が言いかけた瞬間。

 

 

「君たち!落ち着きたまえ!!」

 

 

飯田は止めにはいる。それだけでなく障子も意見を出す。

 

 

 

「辛い気持ちは皆も同じだ切島……」

 

「飯田……障子……」

 

 

「切島くん、その考えは僕だってそうだ……だが、相澤先生にも言われてただろう!プロヒーローが駆けつける、だから待機していろと」

 

 

「けどよ!んなこと言ったって仕方ねえだろ!!確かに俺らのような子供が、大きな社会で忍びの事情首突っ込むのは可笑しいしダメかもしれねえ……けどよ!!」

 

 

すると切島は皆んなを見渡した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雲雀は、俺らの仲間だろ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!」

 

 

皆んなは切島の言葉に固まる。切島はそれでも皆んなに話し出す。

 

 

「忍びの事情で、こっち来て……俺らと同じようにヒーロー目指してるわけじゃねーけどさ、でも俺たちと一緒にクラスで頑張ってきたろ?!敵(ヴィラン)が襲撃してきた時だって、一緒に戦ってきたじゃねーか!!なのに、悪忍に良いように利用されて……そんなん嫌だろ!!」

 

 

切島は、今までの怒りと不安を爆発したように叫ぶ。

 

 

「切島くん……」

 

 

緑谷は切島の名前を呟くと、切島は再び話し始める。

 

 

「無理にとは言わない……でも、俺がお前らに言ったのは、やっぱり皆んなも同じ辛い思いしてるからだと思うから……それに、それがどれ程危険なのかってのも分かってる……でもさ、ソレって『雲雀も同じ』だろ?」

 

「………」

 

 

皆んなは切島の正論に、頷いてしまう。正直言って、皆んなも駆けつけに行きたい。すると爆豪は舌打ちをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フン……クソ下らねえな……心配なんざしてねーよ『舐めんな』クソ髪が………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?!??」

 

 

 

爆豪の発言に、皆んなは振り向く。

 

 

 

「おい爆豪、どういう意味だよ……」

 

「そのまんまの意味だ、考えろボケ」

 

「っ!!」

 

 

途端、切島は爆豪に近づき、胸ぐらを掴む。

 

 

 

「切島!!」

 

 

「本気でそれ言ってんのかよ!!」

 

 

切島は初めて爆豪に怒鳴った。それも怒りあふれんばかりの……

 

 

「ちょっと!落ち着いて……!」

 

「止めんなお前ら!爆豪、その言い方はねえだろ!!お前と雲雀は仲悪いの分かってたから、意識的に嫌いなのは仕方ねえ……けどよ!!嫌な奴だから救けねえのかよ!救ける事が下らねえ……?お前……それでも男かよ!!ヒーローかよ!!!」

 

 

 

「…………」

 

 

 

するとそんな切島に爆豪は無言で、胸ぐらを掴んでる手を離させる………

 

 

 

 

 

「ああ……下らねえよ………『雲雀を救ける』とか、『心配する』とかな………けどよぉ、何も蛇女っつーところに『行かない』とも言ってねえだろうが………」

 

 

 

 

「!!!??」

 

 

 

 

皆んなは爆豪の言葉に目を丸くする。爆豪はそんな皆んなの様子も御構い無しに話し続け、さっきのお返しと言わんばか切島の胸ぐらを思いっきり掴む。

 

 

 

 

 

「勘違いして一丁前に怒鳴ってんじゃねえぞクソ髪がぁ!!『雲雀』は死なねえよ……悪忍とやらに良いよう利用されて、簡単にくたばるような雑魚じゃねーだろアイツは……心配するっつーことは、アイツを信じてねえ証拠だ……雲雀を『舐めんな』。テメェらがピーピー喚いて心配すりゃあ、アイツも俺たちを心配するだろうが……心配されるとか一番嫌いなんだよ俺は…」

 

 

 

 

「爆……豪……」

 

 

「かっちゃん……」

 

 

 

 

爆豪は切島の胸ぐらを掴んでた手を離す。爆豪の言葉に皆んなは黙り込み、落ち着きその場で動きが止まってしまう。『舐めんな』とは、雲雀のことを甘く見るな……という訳であった。切島は、爆豪に向けた発言に、申し訳なさそうな顔で頭を下げ、謝ろうとすると……

 

 

「んじゃさっさとデカ乳女共に場所聞いてくるぞ」

 

 

「えっ!?」

 

 

 

切島が頭を下げようとしたタイミングで、爆豪は背中を向けて、半蔵学院に向かおうとする。

 

 

「頭下げんなクソ髪、いつも通りのテメェで居ろ」

 

 

爆豪は振り向く事なくそう言った。爆豪は粗暴で、周りからは嫌な印象を受ける体質ではあると思うが、意外と繊細で、一人一人の心をちゃんと分かってくれてる爆豪に、切島は頬が緩む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おう……ありがとな、爆豪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切島は誰もが聞こえない、小さな声でそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、半蔵学院の皆んなやプロヒーローたちも探してると聞いたぞ!まだ分からないんじゃ……」

 

「確かにそれもそうね、ケロ」

 

 

飯田と蛙吹はそう言うと、扉が開いた……その人物は。

 

 

 

「がっはははは!!随分と賑やかじゃな!」

 

 

「「「「!?!」」」」

 

 

 

その扉からは、髪を束ねた老人が立っていた、勿論雄英の教師ではない……では一体誰か?それは勿論……

 

 

 

 

 

 

「は、半蔵さん!?!」

 

 

 

 

 

 

緑谷は半蔵を見て叫んだ。

半蔵だということに気づいた麗日と飯田は、お互い顔を見合わせてから、「えっ?!」という顔になる。飛鳥から話は聞いていたが、見るのは初めてであり、USJの時は教師たちが生徒たちの安否を確認するべく、見る事は出来なかったし、正直いた事すら分からなかった。

 

 

「お主ら、蛇女子学園に向かうのじゃろ?」

 

 

半蔵は眉をひそめてそう聞くと、爆豪は半蔵の気を感じ取り、ただ者じゃないと知ったのか「おう」と頷く。それに続き、切島も出てくる。

 

 

「止めないで下さい!俺は……俺たちは………!!」

 

 

切島の言葉に、半蔵は優しい笑顔で頭を撫でる。

 

 

 

「ええよ、行ってこい」

 

 

 

「!?!?」

 

 

 

半蔵の行ってこいという言葉に、皆んなは目を丸くし驚いている。それは勿論その場に居るもの全員もだ。

 

 

「場所はこの地図に載っておる、行ってくるが良い……お主ら、特に爆豪よ……仲間を想いやる強さ……しかと受け取ったぞ。これも『子供達のいさかい』じゃ……!!」

 

 

半蔵はそう言い、皆んなは蛇女子学園に行く許可を得ると、地図を受け取り見てみる。

 

 

「場所は分かったけど、でもこれってさ…どう行けば良いんだ?」

 

「そこだと確か、電車で山の近くに行く事が出来ますわ」

 

「そこで降りて、俺の個性の複製腕を使って位置を辿っていけば…」

 

「まあ私のイヤホンジャックも活躍できるね、些細な音も見逃さないから!」

 

 

 

 

皆んなはもう直ぐにワイワイと作戦を立てている。そんな個性あふれる皆んなに、半蔵は感心する。

 

 

「がっはははは!!流石は雄英じゃのう!考える事が早い、のう緑谷よ」

 

 

「えっ?あ、はい……」

 

 

 

半蔵の言葉に、緑谷は爆豪をみたまんま、曖昧な返事をする。

 

 

 

「ん?どうしたんじゃ?」

 

 

半蔵がそう聞くと……

 

 

 

「初めて……かっちゃんが、ちゃんと人の『名前』を呼んだ………」

 

 

「………」

 

 

 

 

緑谷は半蔵の にだけ聞こえる小さな声で、そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は分かり……皆んなはコスチュームに着替えてから、誰もいない電車に乗り、蛇女子学園が存在する山の近くにまで行くことになった。それでも時間は充分に掛かる。

 

 

 

「電車の中は誰もいませんね……気味が悪いほどに……」

 

「八百万よ……ホラー系なのとか言うなよ?」

 

 

八百万は周囲を見渡しそう言うと、切島は寒気を感じるのか、身震いする。

 

 

 

「けど、蛇女子学園だなんて聞いたことないよな〜……あっ、忍学生教育機関だから当然か!」

 

「だ、大丈夫さ☆きっと……ね?口田くん……?」

 

「…………っ」

 

「いやいや待って!なんで口田くんに振るの青山くん!?」

 

 

 

瀬呂が呟いてるのを聞いた青山は、震えながら口田に話を振る。そんなやりとりにお茶子は突っ込む。口田も困ってる様子だ。

 

 

 

「はぁ〜……」

 

「ど、どうしたの峰田くん?」

 

 

峰田のため息に、緑谷は心配そうに聞いてみる。

 

 

 

「悪忍養成学校って聞いてさ、ヤベー所なんじゃねーか!って思ったんだけどさ……けどよくよく考えてみ?」

 

「?」

 

 

峰田の言葉に、緑谷は首をかしげることしか出来なかった。

 

 

「蛇女って、蛇に女って書くだろ?そんで学園ってことは、女子校みたいなもんだよな?しかも飛鳥たちは忍びだろ?忍びって皆んな胸がデカイ訳だろ?ということは………ひょおおおぉぉぉーーーーー!!!!////やべぇ!やべぇぞ緑谷!!これぞ正に桃源郷だ!オイラたちは今、悪という非合法な女の花園へ向かってるんだ!!」

 

 

峰田は変なことを考えているのか、ヨダレを垂らし、息も荒い……かなり興奮している様子だ。

 

 

「おっぱいが一つ、おっぱいが二つ…おっぱいが三つ……おっぱ」

 

 

スパァン!!と蛙吹の伸びる舌が、峰田の頬を叩いた。

 

 

「峰田ちゃんはあんなこと言ってるけど、私たちのやってることはとても危険だわ……だって飛鳥ちゃん達のような忍学生が何人もいる学校なのでしょ?USJ襲撃の敵とまではいかないけど、相当強いわよ……」

 

「ああ、蛙吹の言う通りだ」

 

 

轟は蛙吹や皆んなの顔を見ず、下を向いたまんま話しだす。

 

 

「俺たちのやってることは相当危険だ……俺たちは学生……命を落とす危険性だってある。引き戻るなら今だぞお前ら」

 

 

轟がそう言うと、爆豪は舌打ちする。

 

 

「ケッ!氷野郎が、怖気付いてんのか?」

 

「違えよ、ただ向こうには相当強いやつが居るって訳だ。飛鳥でさえ殺されかけたヤツが、向こう側に居るんだ……忠告するのは当然だろ……」

 

「ハッ……!別にどうだって良いだろ、第一命を落とす危険性を考えるなら雲雀のヤツも一緒だろうが……」

 

 

「けど爆豪ちゃん、切島ちゃんにあんなこと言っておいて、結局は雲雀ちゃんを救けるんじゃない」

 

「はあ!?!救けねえよ何言ってんだこんのクソカエル!!俺はその為にここに来たんじゃねーよ!」

 

 

爆豪は蛙吹に怒鳴り散らかすと、蛙吹は不思議そうに首を傾げる。

 

 

「ケロ?じゃあ爆豪ちゃんはどうして蛇女に向かうの?」

 

「………んなもん、決まってんだろ…………俺は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かな電車は止まり、目的地に着いた。爆豪の言葉と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在!

 

 

「雄英の皆さん……」

 

 

斑鳩は、皆んなが来てくれたことに一安心したが……

 

 

(っ!いけない、ここだと悪忍である彼女が殺しにかかってくる……!!)

 

 

 

「皆さん!逃げてください!!それにどうして此処が……?」

 

 

「半蔵さんに教えて貰ったんです!」

 

 

「「!!??」」

 

 

斑鳩と状況を飲み込めてない詠は、その名前を聞き驚愕した。

 

 

伝説の忍びの半蔵は、忍びの世界で知らないものはいない。むしろ普通の忍びならば、頭を下げるだろう……それほど半蔵は凄いのである。

 

 

 

「半蔵様が……」

 

 

斑鳩はその話を聞くと、直ぐに解釈した。皆んなは半蔵に信頼されてるのだと……だからこそ此処の場所を教えて、行かせたのだと……斑鳩は、そんな心強い彼らを見て涙が出そうになるのを堪えた。自分一人では、どうなるか分からない……でも、個性あふれる雄英生徒の皆んなが来てくれれば、忍びの死の恐怖も、何処かへ吹き飛んでいく。何より少年少女たちの、助けに来た姿に………

 

 

 

 

「斑鳩さんが戦ってる!?」

 

「な、なんだあの金髪美女のバカでけぇ剣は!?モン○ンの大剣かよ!」

 

 

飯田と上鳴は、斑鳩と詠を見てそう言う。

 

 

「み、皆さんが助太刀に参るのなら……まずは先に行っててください!!私はこの方を止めていますから!」

 

 

斑鳩が叫ぶと……

 

 

「なら俺が斑鳩さんの助太刀に参る!」

 

 

「貴方は……この声、まさか!飯田さん!?」

 

 

飯田はヒーローコスチュームの白アーマーを着用しているため、斑鳩は見ただけでは分からなかったが、声を聞いて直ぐに分かった。前に一度紹介としてあったことがあるからだ。

 

 

「さあ皆んな!早く!」

 

 

飯田は皆んなが行けるよう誘導をする。

 

 

「けど飯田は……」

 

 

「さっきから黙って聞いてれば……随分と仲が良さそうですわね!」

 

「!?!?」

 

 

切島が飯田を心配すると、今まで黙ってた詠はとうとう動き出す。

 

 

 

「貴方たちは見たところ忍びではないようですが………まあ良いでしょう!貴方たちがどういう理由で来たのかは分かりませんが……この学園を知られた挙句、私たちの存在を知った以上、生かすわけにはまいりませんわ!」

 

 

詠はニヤリと雄英の生徒たちを睨み、大剣を向ける。

 

 

「ひぃ!怖えよあの人!笑顔で大剣向きに来てっぞ!!完全にモン○ン感覚かよ!」

 

「笑顔という皮を被りし悪……」

 

 

 

 

上鳴と常闇はそんな詠を見て警戒態勢に入る。

 

 

 

「ふふ、見せてあげましょう……私たち悪忍の力を……!貴方たちはヒーローの子供達なのかもしれませんが構いませんわ、貴方たちのようなヒーローもまた、正義ならば、貴方たちもこのお嬢様方たちと同じ偽善ですわ!!『私たち悪忍の方が強い』と、ここで証明して差し上げましょう!!」

 

 

詠は人差し指を皆んなに向けると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボオォォォォォォオォォォォォォーーーーーーン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!?!?」」」

 

 

 

 

突然詠に襲い掛かる爆破に皆んなは驚き、詠自身も運が良かったのか、ギリギリ避けることが出来た。それでも僅かにカスってしまい、当たった忍装束は見るからに焦げてしまった。

 

 

 

「なっ……にが……?」

 

 

詠は突然の出来事にワナワナと震えると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黙って聞いてりゃあお嬢様口調でベラベラと駄べりやがって……!!悪忍?善忍?ヒーロー?正義?偽善?んなもんなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでも良いんだよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボオォォォォォォオォォォーーーーーン!!!

 

 

 

 

 

掌で爆破を起こし、詠を威圧する。

 

 

「かっちゃん!?」

 

 

隣にいた緑谷は、突然の爆豪の行動に驚く。いや、斑鳩や皆んなも棒立ちだ。

 

 

 

「な、なな……なんですの貴方は……!」

 

「オイそこの金髪もやし野郎!!」

 

「なぁっ……!?も、もやし……野郎……?」

 

 

 

爆豪の名付けるネーミングセンスに軽くたじろぐ詠は、爆豪を睨むことしか出来なかった。そんな詠を御構い無しに爆豪は溢れ出んばかりの怒りを噛み殺しながら声を荒げる。

 

 

 

 

「テメェ今なんつった?悪忍の方が強えだぁ?それはつまり俺より強えってことを言ってんだよなぁ?…………ふざけんなよ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボオォォォォォォン!!!!

 

 

 

 

 

両手の掌を爆破させ、更に威嚇する。

 

 

 

 

 

「ふざけんじゃねーぞゴラァ!!俺よりテメェらが上だぁ!?!寝言は寝て言いやがれ!!テメェらより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の方が上だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆豪はゆっくりと歩き寄りながら、不敵な笑顔で進んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はなぁ……ここに来たのは雲雀救けるためなんかじゃねえ……俺は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時、電車の中で爆豪が言いかけたその言葉は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前らぶっ飛ばす為に来た!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「!!!!????」」

 

 

ヒーローらしかぬ正義でない爆豪の発言に詠は驚き、斑鳩自身も驚く。斑鳩なんかは刀を下ろして皆んなを、爆豪を見てるだけだ。それは勿論雄英生徒のみんなもだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら全員ねじ伏せて……そんで………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺がてっぺん(一番)をとる…!!!」




てっぺん取りの爆豪、蛇女に現る!!次回はどうなるのだろうか!?

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