えー、シノマス。
なんか夢幻組手とかいう新システム、頭いかれてます。
最終(3エリア)フェースまで進み、真打であるガチパに挑むも雑魚敵に一蹴。
どないなってんねんあのアプリ!!!!
なお、羽衣と日和は無事揃えました。羽衣ちゃん推しになりました。めっちゃ大好き。かわいい。好き。可愛い。
羽衣ちゃん可愛すぎて養いたくなってしまう。
「あんさんら…本当に良かったんですかい?お友達と一緒じゃなくて…」
早朝の翌朝、起床してから朝食を済まし、半蔵学院達と別れを告げてから旅行の案内人である光山と共に各地の観光スポットへ廻る予定になっている。
光山は此方の様子を尋ねながら、興味深そうに聞いてくる。
「嗚呼、長いは無用だ。それに、アイツらも元々学校の行事で旅行に来てるんだ。邪魔したら悪いしな」
「そうねぇ、どうせまた会えるだろうし。次は敵同士かもだけど…」
「追われてるんだものね私達、残念だわ…雲雀にもっと華眼のこと聞きたかったのに…」
焔は腕を組みながらそう答える。
本来、自分達は詠の福引によって運良く京都の旅行に来れているだけで、飛鳥達とはまた違った形で此処に滞在しているのだ。
昨日の再会も、予期せぬ偶然な出逢いだったので、語らいこそ多かったが、決して再開を機に一緒に旅行を満喫する、という上手い話にはならないのだ。
更に善忍教師である霧夜先生も時期に帰ってくると聞く。そんな状態でのんびり過ごしていれば、もし敵対してたと発覚されれば闘わなければならない。
抑も霧夜先生の実力自体、未知数な部分が多い。以前、半蔵学院へ奇襲を仕掛けた際は何とかなったものの、相手は特上忍……何が起きるか分からない。
「あっはは、半蔵学院の皆さんと仲がええんですねぇ!!あっしも昔が恋しくなりやすねぇ〜……」
「ねえ、光山。ちょっと良いかしら」
「あい?」
昔の自分を思い返しながら懐かしみ、恋しく思う光山に美怜は表情一つ変えずに口を開いた。
「貴方、昨夜は何処に行ってたの??」
それは、誰もが気になってた事実。
昨夜――夜食を終え、 露天風呂に浸かった後から行方を絡ませてた光山。夜間帯、深夜とまでは無かったが、流石に連絡もなしに姿を消すというのは、余りにも妙だった。
「あぁ、仕事の一件で、急ぎの用事でしたから…。本当は声をかけたかったんですが、流石に入浴してる最中に声なんてかけらんねえですからねェ…。端末で連絡さえ出来れば良かったですが、あんさんらの番号、分かりませんでしたし…」
というか、端末なんて高価な物は所持していない。なので光山が連絡を入れれないという点は仕方ないとして…。
「まぁ、わしらも別にそこまで深く探る真似はせえへんけど…」
「確かにそうね。所で光山、貴方出身って何処なの?」
「えぇ?いやいや、そこは流石に企業秘密ですよォ〜…あっ、でも強いて言うならあんさんらが来た東京ッて所は一度でも良いから行ってみてぇもんですねぇ…!!此処の京の都とは違って面白そうじゃないですかァ!」
「そうなの?焔?」
「いや、何故そこで振る…?」
「私は詠の貧民街を除いて都を堪能した事ないから、貴女達の方が適任じゃない?」
「バカ言え、私達はバイト生活故にアジトを転々としてるんだ。そんな事急に言われてもだな…」
東京の最奥深い森林地帯に蛇女を構えていたし、遊ぶ暇など無く毎日修行を送る日々ばかりが続いてた為、そもそも自分達の出身である長所や短所など答えろと言っても反応に困るというのが正直な感想だ。
「ねぇねぇ!次は何処に寄ってくの〜?」
「おぉっと、次はですね……」
一夜明けてからは結局の所、忍商会の動きはない。
やはり京の都…人が公で姿を現してるからか、目立った動きが取れないのだろう。そう言った意味では、まだ平穏ではあるのだが…
同じくして、担任の連絡指示により、半蔵学院のメンバー達は京都の旅館で霧夜先生を待っていた。
焔紅蓮隊が一足先に出た形となったものの、何時迄も自分達も嘗ての好敵手達を相手に感傷に浸ってる場合ではない。京都に来る以前、学生でも時には羽根を伸ばす…とは言っていたが、長年…とまでは行かないのものの、何かしら嫌な予感がする。
其れは、数々の不条理や理不尽を通してきたからか、其れとも単なる気紛れか…どちらにせよ、霧夜先生が戻ってくるとはいえど良い気分ではない。
緊張。
ぎこちない雰囲気を晒しながらも、ピリピリとした空気が心を不安定に傾ける。
「霧夜先生、結局昨日の夜には戻って来なかったね……」
「時間もそうでしたが、上層部達との話が長かった…とかでしょうか…」
だとすれば、其れは相当重要な忍務となるだろうに。
無論、単に新幹線の時間に間に合わず…と言う形もある。どちらにせよ過去の事だ。来れなかった以上は其れなりに理由があって当然だ。
だからこそ、自分達にどんな忍務が下されるかだ。
折角学生なりの気分で満足していたのに、奈楽という護神の民に忍商会がきた途端にこれだ。
飛鳥的にはどうしていつも自分の周りではこうもトラブルが頻繁に多発するのだろうかと悩ましく思う。
初めて雄英高校で転校したと思ったら早々に敵連合に遭遇したり、蛇女子学園との超秘伝忍法書による争奪戦が起きたり、学炎祭で本校の存亡が懸かり乗り越えたと思ったらヒーロー殺しに遭遇したり、林間合宿で敵連合に襲われ雲雀と爆豪が拉致されたり…実は自分達の存在が争いの種を撒いてるのではないかという錯覚さえ感じてしまう。
「そんなナーバスになんなって!!いつまでもジメジメしてっと、またおっぱい揉んで悩みを聞いてやるぞ〜??」
「本当葛ねえこういう時ブレないよね!?!」
厭らしい手つきで此方を見つめるセクハラ親父と化してる葛城に、飛鳥のツッコミが響く。
こんな場面でも笑顔よく平常運転なのは、恐らく…いや、きっと自分達を励ましてくれてるのだろう。こんな状況の空気の中、何とかしようと思い切って踏み込む葛城は流石というべきか。
「大体よ、霧夜先生が戻って来るまで待つしかねえなら、今どう考えたって仕方ねえだろ。少なくともアタイは廊下でバケツ持ちながら逆立ちされるよかマシだね!」
「威張って言う事ではありませんが…まあ、葛城さんは授業中のお眠りが目立ちますからね…」
「あっはは!昔は斑鳩とアタイはよく立たされてたよなぁ〜、懐かしいぜ」
二年前の話なのだろうか、葛城と斑鳩は同期で同じ三年生。
飛鳥は入学してからすぐ、二人が喧嘩をしていたという事は知っていたが、そこまで不仲で廊下に立たされてるとは思っていなかった。
「ゴホン!もう、昔の話は良いでしょう?」
「菖蒲は葛姉様の話聞きたいですぅ〜!!昔は関西弁が好きだと聞いて、一時期練習してた時があったんですよ〜?」
「菖蒲…お前、それ何処情報だ??」
そしておテンパ故に葛城大好き後輩の菖蒲の誤情報ならぬ謎情報に葛城は呆れた目線を飛ばす。
菖蒲のことは嫌いではないが、セクハラ関連に大きな問題点があり反射神経レベルで距離を取ってしまう。どちらかと言えば苦手に近い部類だろう。
「す〜…す〜……」
「清明ちゃんに至ってはずっと寝てるよね〜…」
清明が寝ている辺り、予知夢でも見てるのか、単純にまだ寝たいから寝てるのかは不明だが、殺伐とした予感でも的中しない辺り、今のところ安全だとも言えるだろう。
こんな状況でも平常運転でいられる個々のメンバーを見る辺り、流石というべきか。肝が据わってる。
と、少女達が仲良く談笑してるのも束の間、唐突に其れは起きた。
ドロン!!と煙が巻き起これば、辺り全員がその煙臭さに咳払いをしてしまう。
「お前達、済まない…遅くなった――」
煙から人影が現れ、全員の耳に霧夜先生の声が聞こえてきた。
「ゲホッ!ごほッ…!霧夜先生のこのドロン、久し振りに見た気がする……」
「今まで半蔵から離れてたからかもしれんが…なッ…!」
飛鳥の言葉に柳生も同意するように言葉を付け足す。霧夜先生曰く、個人の拘りなのだろう、確かに煙幕を出した登場は忍らしさがあるものの、周りが咳払いをしてしまい、目に染みるのはデメリットだ。
「お前達、全員いるようだな……学業による京都の旅行、満喫してる所済まないが、上層部からの命令が入った…」
「霧夜先生…!あの、という事は……今回も……」
「嗚呼、今回お前達も目の前を体験しただろう…忍商会達の騒動――世間から公表されている…。元々、問題のある反乱組織と言っても良い…奴等の目標も含め、京都に滞在する忍商会を捕獲、或いは倒せ…との事だ」
やはり、と言っても良いほどに、飛鳥達の表情が曇る。いや…分かっている、薄々とこんな結果が出てきてしまうというのは。然も忍商会とは斑鳩に葛城、柳生が抗戦してるのだ。奴等としても半蔵学院が目の敵となってる今、京都にいる時点で抗争は避けられない。
「捕獲…?という辺り、少し引っかかりますが…」
「良いところに気が付いたな、土方。そうだ、本来なら漆月や敵連合の抜忍同様に始末するのが得策ではあるのだが…あくまで奴等は忍商会という組織の手足の一部に過ぎない…まだ不明な関係者や顧客、聞き出す情報が多過ぎる為、捕獲と言う件にされている。勿論、場合によって始末しても問題ないとも言われてるが…」
成る程、と土方は相槌を打つように首を縦に振り頷いた。土方は斑鳩も認める風紀と秩序を守るに相応しい善忍に在るべき存在でもある。
成績や座学も優秀なので、期待の星とも呼ばれている。
「忍商会については私達は存じておりませんが…どんな組織なのでしょうか?」
と、此処で斑鳩が霧夜に質問をする。
半蔵の中でも凡ゆる面において成績が優秀な斑鳩も、忍商会に関しては不明な点が多いらしい。でなければ闇の組織とも呼ばないだろう…
「基本的に違法商売や薬物、人身売買、妖魔の取引、裏サポートアイテムや武器の密売など、数多くの悪行を生業として生きてる闇の組織だ。そうだな…例えるなら忍のヤクザ的な集団だ。
一時期、大昔は路頭に迷う忍達の救済組織として成り立っていたが……取締や抜忍の協力関係の事から、いつしか奴等の行動なども悪化していき、現代に至るわけだ」
本来、忍達が手にする武器などは忍サポート会社などが懸命にしてメンテナンス、或いは作成などしている業者が多い。勿論、夕焼のような里育ちの者達にも独自で武器を修理などしている者達も存在するが…飛鳥達のような隠れ里出身ではない者達は、こうしてサポート会社に頼むと言うのが筋である。
それを裏で違法やら抜忍にやら売買してるのが忍商会。昔は忍性戒という、戒めろという意味が込められ暗躍していたのだが、名のある神楽達が闇組織を潰し周り、名は変わったとも聞くし、又は嘗て伝説の忍として語られた鏖魔が亡くなってから名が変わったとか、諸説はあるが未だに不明らしい。
「ち、因みに今回の件、風魔達も……?」
「無論、出し惜しみなく…という点も有り、お前達にも飛鳥達と同じく忍務が下されてる」
「ええぇぇーーー!?!いやいやいや、私らアレよ?!選抜候補メンバーよ!?飛鳥先輩達ならいざ知らず、実力不足じゃないですかやだーー!!然もそんな上忍達が受けるようなのをピッチピチの一年生がやれと!?」
「雲雀達もぴちぴちの一年生だけどね」
雲雀の謎の説得力ある言葉にぐぅの音も出なくなってしまう。何せ雲雀は入学してからというものの、幼稚な性格や忍としての才覚も感じられなかった上に、成績もかなり悪いというのも目立っていた為、こうして雲雀に言われると何も言い返せなくなってしまう。
いや、雲雀が弱いだの言うわけではない…断じて。
(……そう、私も其れが気になっていた…。何故、態々半蔵補欠のメンバーまで忍務を下すのか。余りにも荷が重いこの忍務、明らかに可笑しすぎる…)
勝機のない無茶振りな忍務、まるで死にに行けと言わんばかり。負け戦だと分かっても強要させるようなこの内容…。信じてないとは言わないが、霧夜は人を見る目がある。
だから、流石に半蔵補欠はまだ実力不足な上に経験も足りない…まだ蛇女補欠なら互角だろうが、それを飛躍したように大きな壁が現れる。
「忍として下された命令を担うのは絶対だ。異論は認めない…況してや、上層部の意向であれば尚のことだ」
風魔の俄然嫌がるあからさまな表情に、霧夜は無情に情けを押し殺しながらそう告げる。
実際に霧夜自身も上層部に抗議したが、結果として返ってきた答えは同じだった。
「其れに…何も今回の忍務は忍商会だけではない」
『えッ…!?!』
次に放たれた霧夜の言葉に、一同は驚嘆の声を漏らす。
只でさえ忍商会という組織を相手にするのでさえも苦しいというのに、それを上乗せすると?
「京都にて妖魔の襲来…二匹の妖魔討伐。そして、忍商会を付け狙われてる奈楽と、もう一人の幼女…かぐらを捕獲しろ、との事だ」
無情の次は容赦のない残酷な命令だった。
妖魔討伐ならさておき、奈楽が守っているかぐらを、あの小さな女の子を、捕獲しろとの事。
流石にぶっ飛んだ命令には、飛鳥達は聞き捨てならない。
「捕獲ッて…!霧夜先生!あの子はまだ子供ですよ!?それなのに…何で……」
「今はそれしか教えられない。忍商会を倒せというのも、奴等より先にという線もあるだろうが…何方にせよ、忍商会も奈楽も、争いは避けられない…と、言うわけだ」
「どうして……そんな……あの子達が何かしたんですか…?罪のない、追われてる二人を捕まえろなんて…そんなのまるで…」
やってる事は忍商会と同じではないか。
いや、実際には三巴になったものだ。忍商会の打倒とかぐらの捕獲、一方で奈楽達は追っ手から逃れ、忍商会は奈楽を殺し、かぐらを捕獲しようとしてる。
一体、京都全体で何が起ころうとしてるのか…いや、何が起きてるのか。それ程、かぐらという少女の存在は大きいのか?
だとすると、尚更…其れ等を忍学生に振るというのは幾ら何でもおかし過ぎる。
「…以前、邪婬と呼ばれる方が、言っておりました…。かぐらの存在を知れば自ずと喉から手が出るほどだと……」
あの淫乱な大男の言葉が脳裏をよぎる。
つまり、忍商会がかぐらを狙う理由は、我々の範疇を超えた何かがあるからか…昨夜に美怜が言っていた。
かぐらを捕まえるのに今まで闇に隠れていた忍商会が動き出したと…つまり、動き出したからには何かがある。そして其の何かがある以上、かぐらは延々とつけ狙われるのだと。
その何かとは、上層部が知っているから危惧しているのか、将又かぐら其の物が我々の認識を超える存在なのか…。
処分ではなく捕獲という辺り、上層部の命令と忍商会と同じ行動なのが妙に引っかかるのだが…
「これ以上の事は俺からは何も言えない…。旅行は一時中止、忍務に当たってくれ。以上だ――」
困惑、不安、疑問、様々な念が漂う中、飛鳥達は黙然とするしか無かった。
忍務が下された以上、私達は嫌な忍務も当たらなければならない。例えそれが、どんな非情な仕事だろうと、それを全うするのが忍だ。
「…ひょっとしてだけど、奈楽ちゃん達は、こうなる事を見越して、雲雀達から離れたのかな…?」
「雲雀…?」
雲雀の発言に、柳生は目を丸くする。以前、美怜は見ず知らずの自分達と同行するのは考え難いと言ってたが、ひょっとしたら其れも含めて飛鳥達から離れ、独りでに行動を始めたのかも知れない。
「ううん、昨夜…美怜ちゃんから聞いた時はたしかにって思ったんだけど…そんな見ず知らずの雲雀達なら、どうしてあの時、忍商会から狙われてた時も、雲雀達からも逃げなかったんだろうって。
寧ろ、雲雀達が奈楽ちゃんとかぐらちゃんを忍商会から守ってたのを本人達も望んでたのに、いざ向こうが撤退したら奈楽ちゃん達も逃げるように離れてったでしょ?それって、まるで奈楽ちゃん達がこの後、雲雀達が捕獲するのを知ってたのを見越してたように思えるんだ」
もし本当に飛鳥達を信じることが出来ないのなら、何故忍商会から狙われてた時も、そのまま半蔵学院のメンバーからも逃げなかったのだろうか。
奈楽が単にその場凌ぎで利用していたのならいざ知らず、見ず知らずの人間を信じれない…という点は弱い部分がある。あの場に焔紅蓮隊が居なかったので、美怜の答えも間違いではないのだろうが、其れにしては今回の件と言い、流石に都合が良すぎてる。
となれば、奈楽自身も知っているその何かが、他者に触れてはいけないからではないか?
だとすれば、奈楽の誰も信用ならない単独行動も、飛鳥達からの保護も拒否したのも、全て辻褄が合う。
「確かに、菖蒲達が忍商会から身を守ってたら多少は信頼出来ますよねぇ……でも、向こうが拒否をするって考えれば、雲雀さんの言ってたことも筋が通りますよ!!」
「じゃあなんだ?奈楽がアタイらから離れたのも、独りで行動してるのも、誰にも知られちゃいけない何かがあるって訳かい?」
美怜も話してた通り、神楽とは世の中を揺るがす程価値があると言っていた。そう考えれば、もう忍だの自分達の感情などどうこう以前に、とんでもない領域に足を踏み込んでいるのかもしれない。
上層部も負け戦というよりも、それ程大きすぎるから、多少力の強弱あれど、神楽の捕獲による戦力を傾けて欲しいと願ったのかもしれない。
「そう考えるのが妥当でしょうか……」
「俺たちはかぐらの事は知らないし、知る術がない…理由がどうであれ、忍務が下された以上はやるしかない」
気持ちは晴れないが、今自分達に出来ることは、やるべきことは以下の通り、忍務の内容を全うするまでだ。
これまでにない最高難易度の忍務となるが…上の人間には逆らえないのが忍だ。
況してや学生である自分達なら尚のことだ。
「取り敢えず、手分けして探しましょう。忍商会が動き出せば、奈楽さん達がいる可能性も大きいです」
「成る程ねぇ…確かに、アイツら街並みで平気でかぐらの為に身を晒してまで迫ってたもんなぁ。それに痕跡集めに専念してる可能性もあるしな」
「じゃあ俺と雲雀で捜索する…補欠のお前達も見かけたら連絡してくれ」
「そうッスよね〜…柳生さんのいう通り、無理に戦わずに先輩達に連絡する方が一番得策ですよね」
「………」
各々が話し合う中、納得のいかない飛鳥は悩ませた表情を浮かばせる。
本当にこれで良いのだろうか…?
まだ奈楽達のことは知らない…だけど、何も知らずに上だけの命令で、忍商会と同じようにかぐらを捕獲しても良いのだろうか…?
「わ、私も……探してみるよ…」
人一倍正義感が強い飛鳥だからこそ、今回の忍務はこれまでにない程に辛い。
漆月を処分せよ、という未だに成し遂げてない忍務に続き、かぐらの捕獲に打倒、忍商会。そして京都に滞在し身を潜む妖魔…。
流石に一筋縄ではいかなさそうだ。
えー、今回少し短かったですが切りの良いところまで進めたので!
何気にオリジナルシナリオを先の先を見越して考えながら起動させるのは難しいですね…
皆様も今年は後少しです。
ひょっとしたら来年になるかもしれませんし、今年僅かな日数で投稿が出来るかもしれない、そんな有耶無耶な状態で御座います。