皆さんめっちゃお久しぶりです。
最近ゲーム配信などもやってみようかなと考え、配信機材やらPCやら色々弄り、日にちが経ってたトラソティスで御座います。
ちゅばちゅば!ヒロアカの映画見たいけどコロナ渦の影響で自粛せざるを得ないのは本当に解せない…ライジングでさえも観れてないのに……
露天風呂から出てきた半蔵学院の忍学生達と焔紅蓮隊の一同は、濡れた裸体をバスタオルで拭きながら、各々は爽やかそうに京都の浴衣へと更衣する。
温泉の湯船は心身共に疲れを癒す効果があると言うが、どうやら間違いではないそうだ。
何処から何処を見てもあの山この桃、正に桃源郷。禁断なる果実が実り、動くたびに揺れるのはなんと幻想的か。
「やっぱり皆んな胸がデカイわね…ぐぬぬ……私もそれなりに努力してるのに…」
「あら、何の努力をしてると言うの未来?」
ただ、あの山この桃全てが小さいロリッ子系統の美少女二人を残しては。
「へ?そ、そりゃあ…毎日牛乳を飲んだりキャベツを食べたり……最近はネットとか調べてバストアップできるような方法も模索してるけれども…」
「で、その結果未だに成長してないと…。努力した結果、成果も出ないのでは結論からして効果が無いのではなくて?
と言うかキャベツや牛乳が豊胸になること自体初耳よ」
昔と比べて爆乳に対する憎悪や妬みは一段冷めたものの、努力してるにも関わらず胸が一向に大きくならず、尚且つ自分や美怜だけ貧乳というのは納得がいかない。
何と不平等な事なのだ。
「ねぇ!美怜も周りの人達が胸が大きいのに私達だけこの仕打ちは惨めだと思わない!?」
「思わない」
「即答!?」
まるで興味なし、と言った具合で美怜はクールに答えながら、浴衣の紐を巻くのに他の人の巻き方を観察しながら行動する。
「じゃあ逆に聞くけど胸が大きくなった事で貴女には何のメリットがつくのかしら」
「えっと…皆んなと同じ胸の大きさだと楽だし、それに自分より多数の方に傾いちゃうのは仕方なく無い…?」
「成る程、自分の持たざる者に対する妬みから生まれた感情を解消する為と…よくある原理ね。理解したわ」
「じゃあ美怜はどうして胸が大きくなりたくないの?」
「思ったことがないし、発達する胸部は肩こりや疲労が増す上に身体的にも何かしら邪魔になるケースもあるからよ。
私はありのままの自分でいれることに感謝してるし、寧ろスタイリッシュな方が身軽な上にラフで良いと思わない?」
「うーん…そう言われるとそうなるの…かも?」
飛鳥を始めた巨乳の人達がよく口にする言葉が大体「肩がこる」だの「良いことない」だの、持つ者がよく言う僻みと解釈してたが、同じ持つ者同士の言葉は妙に説得力がある。
「ファッションとか見た目とかのセンス…というの?そういう類のものの詳しい知識は持ち得てないけれど、アレを見なさい」
指差した方角に目をやると、そこには…
「きゃあぁぁぁ!?ちょっと葛ねぇ!!着替えてる最中に胸揉まないでよぉ!!」
「何言ってんだい!折角恋しい後輩の柔肌視れたんだ!!それにこの湯船から上がり火照った裸体で浴衣に着替えるシチュエーションが最高なんじゃねえか!!」
葛城というセクハラマシーンが、飛鳥の柔らかな胸や尻、太ももなどをまさぐり揉みしだいてるセクハラ行為が眼に映る。
「葛城という猥褻行為を受ける標的になり得るわ、セクハラをされる可能性が極端に上がると分かった上で踏み込んで、それでも胸が大きくなりたいと言える?」
「ごめんなさい、なりたくないです」
未来、豊胸の夢潰えたなり。
いや、というよりも具体的でしっくりとした例が挙げられて反論さえ起きる気も消失した。
自分もセクハラや猥褻行為は受けたくない、逆に臀部や胸部が発達すれば葛城というエロ親父を模倣にした性的欲求者から標的にされると考えて仕舞えば、いやでもそう答えたくなってしまう。
もちろん、そう言う輩は迎撃すれば良いだけの話だが、態々されるのが嫌だと分かった上でなりたいものなどそういないだろう。
それにメリットなど他人の目と自分の持たざる者という不満を抹消するための欲求など、何とも小さいものだ。
「発達した臀部や胸部は男性を誘惑するという例はよく挙がるけど……女性も誘惑してしまうのね。未来が待ってた漫画の百合展開という描写に殆ど似てるわね」
「いや、アレは葛城が例外中の例外だと思う……」
セクハラ親父の葛城の煩悩は峰田実に引けを取らないものだろう。流石に覗きを好むような性的犯罪に走るわけではないが、それでも女性からして傍迷惑なのに変わりはない。
入浴を終え、更衣室から出る半蔵学院の忍学生達に焔紅蓮隊のメンバー達は、番号が記された部屋へと赴く。
焔紅蓮の部屋番号は560、そして半蔵学院の部屋は561である。
「あれ、焔ちゃん達の部屋って私たちと近かったんだ」
「お前たち…隣部屋だったのか…?」
これもまた以外な事に、なんと部屋も隣同士。
只でさえ京都の旅行で遭遇するだなんて偶然にも幸運な上に、今度は部屋まで隣同士と来た。
今の今まで気付かなかったのが不思議なくらいだ。
因みに選抜補欠は562であり、霧夜先生は563とのこと。
「偶然がこんなにも重なるなんて凄いですね…これも何かの縁でしょう!そうだわ、もし宜しければ今晩は全員でお話しするというのは如何でしょう?積もりつもった話も沢山あるでしょうし!」
「そりゃええな、次いつ会えるか分からんし」
詠の名案に、日影や他の人達も納得した様に首を縦に頷く。
前にも話したが、半蔵学院と焔紅蓮隊が再開したのは予期せぬことに、林間合宿で負傷した飛鳥、柳生のお見舞いに行ってからだ。
あの頃は状況的にも懐かしき再開に会話を弾ませるような雰囲気でもなかったし、飛鳥でさえもあの時に目を覚ましたのが運が良かった程なのだ。
言いたい事、話したい事、聞きたい事、山ほど募らせる事柄が、少女達にはあるのだから。
「あ、賛成ー!私焔ちゃん達に美怜ちゃんのこともっと知りたい!!」
「まぁ、アタイらも学炎祭の時に助けられたしな!」
「そうですね…私もこうして、詠さんとお話できるのも光栄ですし。後は…霧夜先生がいつ戻ってくるのかが気掛かりですが…」
詠の提案に目を輝かせる飛鳥と葛城に、斑鳩は賛成こそするが、頭の中にある片隅に、担任の霧夜先生が靄の様に気になっていた。
別に先生の身に何かあったのかという危惧は少なからずありはするが、特上忍クラスのあの先生に他者からの遅れは取られないという信頼はある。なので別に其れに関しては何ら心配もしてないし、問題はない。
問題なのは、東京へ急遽駆け出した担任がいつ戻ってくるのか…それに明日の指示は聞いていない。
修行だなんて事は無いだろうが、どうにも奈楽やかぐらの件に忍商会の件と、上に報告をしに行く事に、何やら無性に胸騒ぎがするのだ。
もしかしたら、新しい忍務が下される可能性もあるため、しっかりとそこら辺は承知しておく必要があるのは確かだろう。
「どうしたの貴女?難しい顔をして」
早くも斑鳩の険しい表情を察した美怜は、顔を伺う様に声をかける。
話し合いに参加するのが気不味いのか、はたまた抜忍とは会話をしてはいけないのか…予想できる箇所はどれも漠然としかならい程度に頭の中で思い浮かぶが。
「いえ…霧夜先生が帰って来ない以上、次に私達が明日どのような予定が入るのか…が気になりまして…」
「霧夜…?嗚呼、半蔵の教師か。何処か遠出でもしてるのか?」
「いえ、それが奈楽とかぐらと呼ばれる謎の少女達に、忍商会という組織の件で…」
焔の問いに答える斑鳩に、紅蓮隊は全員驚嘆な顔を見せる。
「忍…商会ですって…?」
まさか、自分達が探してた組織がこうして此処でその名を放たれるとは思ってもおらず
「これは…棚からぼた餅どころかショートケーキまで付いてきてるわね…。そう、伊佐奈から貰った情報が、奇しくも此処で出てくるなんて想定外なことも起こるものね」
「半蔵の皆んな、忍商会と遭遇したの…!?」
奇想天外な事に興味深そうに冷静な微笑を浮かべる美怜と、動揺を隠せない春花達。
「そ、そうだけど…」
「どう言う奴らだった!?敵の数は!?どの支部だった…!?」
「え、ええっと…」
鬼気迫る焔に、飛鳥は思わず尻込むように勢いに任され目を丸くする。蛇女のメンバーが忍商会の行方を追ってるというのは、以前の木椰区で知った事だが、まさか焔紅蓮隊も闇組織を追っていたとは知らなかった。
「待ちなさい焔、いきなり情報を聞き出しても混乱ばかりするだけ。聖徳太子じゃないんだから。
此処は取り敢えず冷静に、少しずつ、情報を収集して共有するのが大事よ。順番を並べて聞き出すのもまた、諜報や情報収集に置いて欠かせない要素よ」
両肩を掴み勢いよく聞き出す焔を落ち着かせるように、美怜が彼女の肩に手を添い、一先ず態勢を整えさせるように促す。
「感情が高ぶるのも、動転する気持ちも分からなくもない…でも、勢い勝る強い感情は、時に視界を阻み、真実から遠ざけてしまう恐れがある…その為にも、私達が落ち着き、一つ一つの情報を大事にしましょう。それに…仮にその話が本当だとしたら、もし此処で話を聞いてる組織の人間がいれば…いいえ、こんな無警戒態勢な公の場でそんな話をしてれば、何処からか駆け付けてくる危険性もあるのだし」
「そう…だな。いや、済まない…私としたことが…」
焔は蛇女を抜けてから、感情が勝る部分が多い。
脳筋というよりも情が大きく優ってしまったのだろう…よくよく考えれば、寄り辺も行き場もない人間を放って置けなかったり、悪にならざるを得ない生徒たちの拠り所になったり、悪の美徳や伊佐奈の様な腐敗した人間を許さなかったりと、情に深くなったのは確かだろう。
昔の焔なら、冷酷無慈悲な場面が強かった…そんな彼女が感情的になれたのも、死の美としての戦いだけでなく、最強の友達である飛鳥の要因も大きい。
「取り敢えず…お部屋で話しましょう。これはひょっとしたらだけど…場合によっては私たちと貴女達が手を組む場面が訪れる可能性も考慮しなければいけない案件かもね」
「…なんで、テメェが此処に居やがる?漆月」
深夜帯、誰一人とも居ない殺風景な街中で、訝しげに漆月を睨みつける男性に、彼女はニパッと目を見開く。
「あらぁ、これは道楽ちゃんじゃない!金閣寺以来かしら?あの時は初対面ながら突然殴られそうで思い出すだけでも身震いしちゃう♡」
「アホ抜かせクソ女が――」
態とらしい台詞を吐きながら垂れる彼女に、眉間に青筋が浮かぶ。その気になればいつでも避けれた癖に、さも演技らしいような物言いでよくそんな言葉が吐けたものだ。
「し、心外ですね……く、口を開けばクソ女て…漆月、哀しいです…哀し過ぎて涙が…」
「お主のそういう意味不明な演技はどうでも良いんじゃ…そうやって惚けて話を変えようなどという魂胆は」
「魂胆というかそういう習性が出ちゃってるのよね〜、多分佐門ちゃんと似たようなものよ」
「ん…?似た……?」
意味深な彼女の発言に眉を顰める道楽に、漆月は続けて言葉を発する。
「ちょっと佐門ちゃんとお話がしたくて京都に戻ってきただけ♪」
「マスターに会わせる筋は無い――出てけ、あのお方は多忙の身だ」
「それって神楽を捕獲する為なのと、ある目的を成就させる為の準備とか?」
「ッ!?貴様…何処で其れを…!!」
「いやぁ気付くでしょ?無鉄砲な切り込み隊の邪淫ちゃんに両舌ちゃんだっけ。街で暴れ狂ってメディアに注目浴びせる事で世の中はアンタ達の存在が示された…
今も警察やヒーローは敵または抜忍による破壊衝動だなんて片付けてるけど…ふふ、実際に世の中の日陰者、闇に紛れ込む者が公に姿を現わすのを恐れてる癖に、いきなり出しゃばったりしたら誰もが不安に過ぎるでしょう?
となれば考えられるのは目的がなければ動くことはない…で、アンタ達が始動したと言うことは既に下準備は整えてあり、ある程度目的の為に動き出したことになる。
そしてそのトリガーとなるのは誰か?観察してて分かったわ、神楽と奈楽ちゃんが目的なのも。
そして間が悪い事に、其処で半蔵学院の子達が邪魔をしてしまい、神楽の捕獲は失敗になったと…」
「いつから見ていた…?」
「あっはは!そんな怖い顔しないでよ、別に取って食おうだなんて思ってないんだしさ♪それにしても、商会の子達って大した事ないのねぇ〜…たかが半蔵学院の子ら相手に苦戦するなんて」
「あ…?」
ピキピキと額に青筋を浮かばせる道楽に、漆月は構わず口を開く。
「だって、そうでしょう?伝説の忍の孫、飛鳥ちゃんならさておき…他の子らは大して私達日陰者との実戦経験もなければ外の世界を体験した事だってない。
そんな連中相手に簡単に蹂躙できないようじゃ、そりゃ奈楽ちゃん相手に手こずるのも無理ないわー」
「………」
「でさ、本題なんだけど…神楽ちゃんを捕獲したとして…アンタ達が何をして、その後に何を目的に動き出すのか興味が湧いたわけ♡
まさか、神楽ちゃんの力を利用して次の支配者になるのは俺だー、なんて戯言を垂らす訳じゃないわよね?」
「貴様…ッ!!」
悉く人を虚仮にする彼女の言葉に、元々頭の血管が切れやすい短気な道楽からすれば相性は絶悪。
況してや元々佐門から動きが怪しければ殺せと言われていた。彼女は神楽の捕獲を知ってる上に、不安要素が高すぎる。此処で消して置いて損はなければ、後々と大きな障害となる。
「連れてけ」
頭に熱が登り、怒り狂おしそうになる道楽に、冷静な声が背中に投げられる。
「マ、マスター!?何故此処に…?!」
それは自分達忍商会の幹部の主人、佐門が自ら出向いたのか、夜の街角にて二人の方角に歩み寄ってくる青年は、無表情だ。
「神楽の件は知ってるんだろう?ソイツにバレたらどの道、話さなきゃ何してくるか分からねえ。
どの道バレるにしろ時間の問題…丁度、俺もお前について話しがしたかったんだ。あぁ…忍ニュースで話題になってた憑黄泉が敵連合と関わってるとか、色々と…な」
「あら、初対面の時とは裏腹に以外と話が通じるのね、超意外過ぎてニヤニヤが止まらなくなっちゃう」
「気持ち悪いこと抜かすなクソ女、というかお前は正体が不明すぎるんだよ。
あの後、俺もお前について個人で情報調査をしていたよ。戸籍登録、出生、能力、学歴…どれも探ったが全部闇の様に何も見えない……と、言うよりも正確にはお前が自分自身で消してるんだろう?執拗なまでにお前に関する情報が全て遮断されてるし、上層部がお前という存在に勘づき始めてるその前の情報は、何も残ってない。何も犯罪や上層部に狙われてもない奴を追いかけ回すほど上は腐ってない…それが証拠だ、違うか?」
「あれ、ひょっとして私のこと気になって調べてくれたの?だとしたら嬉しいなぁ〜♡でもちょっとストーカーされてる気分があって気持ち悪いかも♪」
「俺たちの監視をしてたゴミがどの口ほざいて言ってんだ」
忌々しそうに睨みながら言葉を吐き捨てる佐門に、漆月は自分の事を探ろうとする事に対してあしらう様に言い返す。
忍商会は組織としては勿論のこと、闇市場だけでなく資金管理の他にも裏情報など探るインターネットに関する情報も殆ど網羅していると言っても過言ではない。
現に漆月はヒーロー殺しの接触からその前の生存や抜忍としての罪などは明かされておらず、殆どの者が当たり前のように彼女を目標にしている。
「取り敢えず付いて来い。此処じゃ他の忍に勘付かれる恐れがある」
「場所は?」
「廃墟の工場だ、ちと遠いが…まあ別にいいだろ。道楽、お前もう下がれ、引き続き神楽の捕獲に慎め」
「へい、分かりやした。おいテメェ、呉々もマスターに手ェ出すんじゃねえぞ」
「随分と親しまれてるのね、自分がピンチの時に肉壁になれる様懐柔でもしてるのかしらん?」
「駒は王を守る為に存在する…そして、俺が王だ。コイツらが俺に忠誠を誓うのも、俺の安否に敏感に気にかかるのも当然の義だろう?」
ふぅん、王…ね。
つまり佐門も大方、忍無き無法者の王、即ち支配者になると言うわけだろう。
ある程度予想は付いてたものの、此処まで的中してしまうと味気ないものでもあるが…どの道、避けては通れない道のりになるのは間違いない。
「成る程ね、良い教訓だわ。私も次からそうしようかしら?概ね、女王を守るには兵が必要だし?」
「お前が女王?笑わせるなよ、たかが蛇女如き潰した程度で満足してる様な小物がか?」
「……」
佐門の言葉に、漆月は黙り込む。
その表情は今までに見せたことのない冷え切った顔立ちに、そのまま静寂するような空気の流れ。
別に満足などしてはいない。
アレは単なる踏み台の為のステージ…確かにあの頃の自分は記憶もなければ、ただ形ある命の破壊と死の有様に満足していた。
小物…そう言われても仕方がない程に、あの頃の自分は何も知らなかった…
だが今は違う。それどころか過去のことを思い返す度に悔しみだけが残る。
どうして、あの時もっと大勢の人間を殺せなかったのか。
どうして、あの時少年少女達の心も信念も折らせれなかったか。
どうして、あの時もっと『コイツ』の使い方をしっかりしていれば。
否――それは全て物語が始まる為の下準備に過ぎない。
先生が記憶を封印したのも、成長を促す為の段階に過ぎず、また憎悪と己に悔いを覚えさせる為である。
ぬる過ぎる自分に挫折を覚えさせる為、弱者側の立場や価値観を身につける為…そうすることで見えなかった視野が広がる。
「過去の歴史や犯罪の事実が消えないように、一度付けられた汚点は落ち難い……そうね、私も此処で一発何かしないと舐め腐られたままだものねぇ…」
なら、これから自分がやろうとしてる悪業の為には、仕方なく誰かが犠牲になるしかないよね。
犯罪を帳消しにする免罪符という訳ではないが、このまま自分があの頃のままだと思われてるのは正直気に食わない。
実力も見れず過去の事実にだけ揚げ足を取る馬鹿なら遅れを取るに足らないが、佐門の様に「敵意と悪意を剥き出し、更に此方を探りながら自分をも越えようとする外敵が現れた」となれば、動かざるを得ないだろう。
そう思いながら、悪意を心に溜め込み漆月は佐門と共に闇夜の世界へと溶け込み、どこ吹く風か闇の景色と共に溶け込み消えてゆく。
半分、投稿が遅くなったのはシナリオを考えていたのもあった為、時間が掛かりました。半分久々にヒロアカ見てて「あー!やりてぇ!」ってなっちゃいました。それ最終章なので最終はまだやりたくないなって思ってるのでアレですが。