やはり俺の家事ラブコメは間違っている。   作:晴れた羊

10 / 10
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ御贔屓に……

と三が日を過ぎて晴れた羊がなんかほざいてます。

まぁ、お気になさらず、どうぞ!


材木座の夢は……

「では、この職業体験調査票は来週の月曜日に回収するので忘れないように」

 

平塚先生は、こちらをじろりと見やり教室を出て行った。

……え?呼び方が元に戻ってるって?

 

気にするな。決してあの先生の睨みに負けていたりなんてしないんだからね!

……いや、本当に怖かったんだってば。

 

 

にしても職業かー働きたくないなーと考えているといつもどおりに不機嫌そうなナイスバディなお嬢さんがやってきた。ファビュラス!でも御嬢ちゃん、そんな顔してるとせっかくのかわいいお顔が台無しだYO!……誰だこいつ。

 

「あんた、その、どこにしようか決めてる?」

 

「いんや、まだ何も……」

 

なんなら白紙のままで提出するまである。いやしないよ?イッツアジョーク。

 

「やっぱりか、いや後で鶴見先生が職業体験について話があるから部活に集まってくれ、って言ってたから。それだけ」

 

やっぱりとは失礼な、と言い返す間もなく自分の席へと戻っていった。

 

 

 

 

なん……だと?

 

キンクリしたわけじゃないのにあら不思議。もう教室には誰も残っていません。

……い、いや馴れっこだし!

 

大人になんてなりたくなーい働きたくなーい、とどっかのCMソングを口ずさみながら廊下を歩いていると前から「---まん!!」という知ってても知らない声が聞こえ……聞こえない聞こえない。

 

「はーちまーんおーい、はっちまっんおーい!」

 

「何だよ材木座、小説のプロットなら評価して返しただろうが」

 

何だ、このハイテンションな材木座は。はっきり言わせてもらうとウザい。

 

「いや、そうではないのだ。なんと我が八幡の助言を聞き入れて書いたものをネット小説としてアップしたらだな!ほれ!この画面を見よ!」

 

そう言ってスマホをぐいぐいと近づけてくる。何々、は?

 

「お前凄えじゃないか!」

 

その画面にあったのはとあるweb小説投稿サイトのルーキ日間という(まぁ新作ランキングみたいなもののはず)やつに恐らく材木座の付けたものであろう題名が10位と評された画像であった。にしてもこいつ……あんなにネットで叩かれるのを怖がっていたのによく投稿したな。

 

「これも我が半身八幡の協力があってこそ、改めて感謝するぞ!何か返せるわけではない。その代わりといってはなんだが、ラノベ作家になるという夢、必ずや!……叶えてみせる」

 

あれだな、息子が独り立ちしたときの親の気持ちってこんな感じなのかもしれないな。こいつに関することでこんなに感動するとは思っていなかったな。

 

「まぁ、あれだ。ちゃんとその話、完結させろよ?なんかあったらまた相談に乗ってやる」

 

あれですね、感動のあまり俺ジャナイ感が半端じゃないっすね。

 

「おう!」

 

 

そして意気揚々と殆どスキップ状態で帰っていった。

 

衝撃と感動の出来事で危なく忘れそうだったが今日は部活で先生の話があるって言ってたなぁ。

 

こどーもでいたーい、とまた口ずさみながら先ほどよりも軽い足取りで調理実習室へと歩みを進めた。

 

尚着くまでに数回躓いた模様。

 

 

 

 




はい、どうも。
なんか、材木座の姿が何故か自分にかぶってしまいましてね。
いや、厨二病ではない……はず。断定はできん。

材木座の成長が早過ぎる件については、触れるな劇物って事で。

あとちょくちょく俺ガイル6.5巻のドラマCDネタが含まれています。分かるかね?

以上材木座の部分を書きながら軽く涙が出そうになった晴れた羊がお送りしました。

P.S.(P)オリジナルの作品(勇者系?)とTwitterのアカウント(生誕祭ツイートがうるさいですが)もよろしくです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。