東方無関録   作:諍 歌油

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投稿遅れてすいません!!

ネタが思いつかないなと思ってたらテスト期間に入ってしまって遅れました。

では本編どうぞ


だから僕は異変を解決する

 

 どうも皆さん久しぶり、前回咲夜さんとディナーの約束をして、霊夢ちゃんに蔑んだ目で見られた僕だよ。

 

 今、僕と咲夜さんは無事に霊夢ちゃんにお詫びの品を届けて紅魔館に帰ってる所なんだ。

 

 いやーそれにしてもどうした物か、その場を生き残るために咲夜さんとディナーの約束をしてしまったけれども、どうすればいいんだろう?

 

 え?そのまんま咲夜さんとディナーに行けば良いだろうって?おいおい冗談はよしてくれよ、僕の嫌いな物は後ろの人の事を考えず並んで歩いてイチャイチャして通行の妨げをするリア充なんだぜ?そんな事したら僕は自分を見失ってしまうよ。

 

「ふ~んふふ~ん」

 

 咲夜さんはやけに機嫌がいいみたいだし、こりゃあ今更

 

『ごめん、アレ嘘でしたテヘペロ』

 

 なんて言ったら今度こそ殺されかねないね。

 

「ん?あれは何かしら?」

 

『どうしたんだい?咲夜さん』

 

「ほら、あそこに人が集まってるでしょ」

 

 確かに人が集まってる見たいだ、また妖夢ちゃんがイカツイオッサンもとい、ブサイクなオッサンに絡まれてるのかな?

 

『う~んどうしたんだろうね?』

 

「なにかトラブルでもあったのかしら?」

 

『ん?あれは……』

 

 あの頭の上に乗ってる小さな帽子っぽい物は見覚えがあるぞ。

 

『お~~いけ~~ね先生』

 

「ん?なんだまたお前か」

 

『どうしたんだい?そんなに疲れたような顔をして』

 

「昨日と今日でお前の顔を見たら疲れるだろう」

 

『ひどいな~僕はけーね先生と仲良くしたいだけなのに』

 

「それで、この集まりは何の集まりなの?」

 

 と咲夜さんが聞くとけーね先生が顔を歪めた。

 

 あまりいい事は起きてないらしい。

 

「実はこの蕎麦屋に難事件が発生したらしくてな」

 

『と、言うと?』

 

「この蕎麦屋の暖簾の色が昨日までは普通の藍色だったのに今朝見てみたらいきなり黄色になっていたらしいんだ」

 

 ほーう、そりゃまた珍しい事もあったもんだね。

 

「単純に違う物に変えて忘れていたと言う事は?」

 

「いや、それはないと思う。この蕎麦屋の暖簾はなにせ一つだけだからな」

 

『その蕎麦屋さんが何処かで恨みをかったりしてたんじゃないの?』

 

「いや、近所の人に聞いてもこの蕎麦屋の主人はそんな事に巻き込まれるような人ではないらしい」

 

『じゃあ何処かの物好きがいたずらで暖簾を変えたんじゃない?』

 

「それもあるかもしれないが、その線は薄いと思うぞ」

 

「どうしてですか?」

 

「色が変えられたのは、なにもこの蕎麦屋だけじゃないんだ、そこら中の蕎麦屋や他の店の暖簾が変えられてる。一つや二つならまだしも一晩の間にこの人里全体の暖簾を変えるなんて、いくら何でも無理がある」

 

『まぁ確かにそれもそうだね』

 

 それに自分で言っおいてなんだけど、そんな事をやる物好きは否定はしきれないけどいないだろうしね。

 

『つまり、暖簾を変えたと言う考えは成立しないって訳かい、だから暖簾の色を変えたと』

 

「あぁそうだ。」

 

「それに暖簾そのものを違う色に染めるにしても、それこそ時間がかかり過ぎるわね。じゃあ一体どうして?」

 

 え?咲夜さんは本当に理解してないのだろうか?

 

『おいおい咲夜さん何を言ってるんだい?答えは簡単じゃないか』

 

「え?」

 

『この世界、幻想郷にはそんな超常現象を簡単に引き起こせる要素があるじゃないか』

 

「……能力だな」

 

「あ!!」

 

『そう、その通りだ。今まで考えて来た点から今の現象を起こす事は不可能だ。けどここ幻想郷なら話はちがってくる、なにせこの世界の全ての人は目立たないだけで能力を持ってるらしいじゃないか』

 

「つまりこの現象は能力を持つ者がやったと言うだな」

 

『そう、その通り。こんな事をなんて言うんだっけな~忘れちゃったらから教えてよ咲夜さん』

 

「……異変ね」

 

『そうだそうだ確かそんな呼び方だったよ。で、どうするの咲夜さん?異変解決者の一人なら異変調査とやらに行くの?』

 

「当然よこのまま放置していたら何か良くない事が起きるかも知れない、それでもし万が一レミリアお嬢様の身になにかあるといけないわ」

 

『そう……じゃあ後は頑張って』

 

「え?」

 

『僕の紅魔館で雇われる約束は霊夢ちゃんにお詫びの品を持って行って渡すまでだからね、つまりこれで契約終了って言う訳、僕はこれから荷物をまとめるために一旦紅魔館に帰らなきゃ行けないから悪いけどあとは頑張ってよ』

 

「お、おい叫太お前、少しは手伝ったりしないのか?」

 

『ん?なんで?』

 

「なんでって……」

 

『だって仮に僕が行った所で邪魔なだけだよ?僕は何の特殊能力も持たない一般人だよ?……あ、能力はあったか。まぁともかく実際に戦った経験もないし僕は役立たずになるだけでしょ?それにこの蕎麦屋さんがどうなろうと、他の店がどうなろうと、幻想郷がどうなろうと僕は興味ないしね。だから変な異変に出会っても……』

 

『僕は関係ない』

 

「おい、それはあんまりじゃないのか!?」

 

「良いんです慧音さん」

 

「いいって、そんな……」

 

「叫太の言ってる事は正しいです、何の力も持たない叫太が手伝っても戦力にならないしむしろ邪魔です」

 

『ほら、言っただろう?』

 

「お前、もう少し悔しがるとかないのか……」

 

「それよりも叫太、約束はちゃんと守ってもらうわよ」

 

 約束?はてなんの約束だったけか?確かそこまで昔にした約束ではないと思うのだけど……

 

「……まさか、もう忘れたの」

 

『いやだなー咲夜さん、僕が咲夜さんとした約束を忘れると思う?』

 

 これはまずい展開だ、さっきから咲夜さんが阿修羅のように胴体が三つ程つながって見える。いつかナイフが切れたら刀をもって「俺は世界一の剣豪になる」とか言い出しそうだ。

 

 僕の記憶力はそこまで悪くない筈なのだけど、何故か思い出せないな……まさか、恐怖によって思い出したくないと無意識におもってるのか!?

 

 恐怖?そうだ恐怖だ。確かそれを僕はさっきもあじわった筈なのだ……そうだ思い出した。

 

『ディナーの約束なら覚えてるから心配しないでよ』

 

「……そう、まぁ今回は見逃してあげるわ」

 

 ふぅ、なんとか助かった。

 

 それにしてもやっぱり幻想郷は血の気の多い女の子達が多い気がするよ。

 

「では、行ってきます」

 

 そう言うと咲夜さんは僕が気が付いた時にはもう姿を消していた。瞬間移動でもしたのだろうか?

 

『さーて、それじゃあ僕は紅魔館に荷物を取りに行くか』

 

 咲夜さんが居なくなったのを確認してから僕も紅魔館えと足を進めた。

 

 途中けーね先生や周りの野次馬がなにか言いたそうだったけど僕には関係ない。

 

 ……………………………………………………………………………………………………………………………………

 

「それで咲夜を一人で行かせたって言う訳なのね」

 

『そうですねど、なにか問題がありましたかレミリアお嬢様?』

 

 はーいどうも皆さん、今何故か知らないけれどレミリアお嬢様に絶賛お説教され中の僕だよ。

 

 それにしても世界は理不尽だね、僕はちゃんと正しい判断をした故にここに戻って来たのに、僕なにか悪い事したかな?

 

「問題もなにも咲夜を一人で行かせるなんて論外よ」

 

『だから言ってるだろ?僕は役立たずになるだけだって』

 

「あら、そんな事もないんじゃないかしら?私の屋敷を爆発させたのは何処のどいつだったかしら?それに、あなただって自分の能力を知ったのだから。確か『覆い隠す程度の能力』だったかしら?」

 

『……どうしてその事を知ってるんだい?、』

 

「ふふ、私の能力は『運命を操る程度の能力』よ、少しあなたの運命を覗かせて貰えば簡単なことだわ」

 

『へーそんなにその能力便利なんだ』

 

「まぁそれは置いといて、ほら早く手伝いに行きなさい、これは命令よ」

 

『いやだなーレミリアお嬢様、能力を知っても別に能力の使い方を知った訳じゃないんだぜ、そこら辺も理解してくれないなんて僕が使えてきた人はかなりのポンコツだったのかい?』

 

「大丈夫よ能力はその人の特徴や個性の現れと言ったでしょ、使おうと思えばなんとなく使い方はわかる筈よ」

 

『でも、僕とレミリアお嬢様の契約は霊夢ちゃんにお詫びの品を届けるまでだよ。家に帰るのまでが契約だって言っても僕は既にこの館に帰ってきてるから意味はないね』

 

「なにを言ってるの?」

 

『え?』

 

「契約はフランの狂気が無くなったか解るまででしょ?私はまだ判断を下してないわ。だからまだ契約は生きてる、それも忘れるなんてあなたの方が余程ポンコツじゃないのかしら?」

 

 ……今日ほど僕の記憶力を疑った日はないよ

 

『……わかりましたよレミリアお嬢様、まだ契約は生きてるからね、しっかり咲夜さんを手助けしてきます』

 

 あーあ、また僕は使いっパシリにされるのか……

 

『また勝てなかった』

 

 ……………………………………………………………………………………………………………………………………

 

 さてと、装備が整った事はいい物の、これからどうしよう。

 

 しかも装備と言っても大した物では無い。この前、帽子をかぶった変な人にレミリアお嬢様を退治する時にもらったナイフと、幻想郷に来てない頃に見た動画を真似して作った目くらましになるかな?って感じの道具が十個と言ったところだ。

 

 それに装備が整った所で犯人の居場所はわからない。

 

 とりあえず何処に行けば良いかわからないから人里に戻って来たまでは良いけど、早くも手詰まりだね。

 

 だいたいなんで暖簾の色なんて変えるの?まぁおおよその推測としては相手の能力は『色を操る程度の能力』と言ったところだろう。

 

 そんなアーティスト紛いの能力を持つやつは大体がイケメンと決まっている物だ、これに恋人なんていたら僕はぶち切れてしまうよ。

 

 僕がそんなどうでもいい事を考えていると、目の前に昨日会ったばかりのちっこい白髪の女の子が通って行った。

 

『お~~い妖夢ちゃ~~ん』

 

「……誰ですか?」

 

『いやだなー昨日会ったばかりじゃないか、それとも昨日のイカツイオッサンが怖くて、白馬の王子ポジションの僕の顔を覚えれてないの?』

 

「……誰?」

 

『いや、なんで同じ疑問形なのさ』

 

「こんな所で合うなんて最悪な運命ですね叫太さん」

 

『おいおい、最悪なんて言わないでくれよ、僕はこれ以上に最悪な出会い方に出来るんだからさ』

 

「それで何の用ですか?」

 

 おっと、もうちょい嫌そうな顔を見せてくれても良いのに、つれないな。

 

『いや、実は色々あってね僕はこれから人里で起きてる異変を解決しなきゃいけないだけど何か知ってないかな?って思ってね』

 

「……以外ですね、貴方も異変の解決をするのですか?」

 

『まぁね、さぁ何か知ってる事があるなら教えてくれないかい?』

 

「……そう言えば、里の人間が一人居なくなったようでした」

 

『里の人間?それってどんな人?』

 

「はい、酒屋の息子さんで最近はその父親の方とよく喧嘩をしていたそうです。噂だとその息子さんは絵描きを目指していて酒屋を継がせようとしていた父親と喧嘩をしていたそうです。それで昨日喧嘩がヒートアップし過ぎてついに家出をしたとか」

 

『……なるほどね』

 

「何かわかったのですか!?」

 

『あぁ、こう言うのは大体パターンが決まってるんだよ。ねぇ妖夢ちゃん、絵描きの人がよく行く人があまり来ない場所って知ってる?』

 

「そんな場所は絵描きでもないと知りませんよ、それにまさかその絵描き志望の方が犯人と言うんですか」

 

『まぁそんな所だね』

 

 さてとこんな面倒臭い異変はさっさと解決して平穏な日常に戻るとするか。

 

 




久しぶりに書くと、文章って思いつかないな……

ではまた次回

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